10/10/01 00:31:07
>>147
ソウル五輪は意外に集団から離脱後は大崩れしなかった。
離脱後、キャステラに抜かれた展開はロスにそっくりで、そのまま
ズルズル行くものと覚悟したが、9位で競技場に戻ってきて
ホッとしたと同時に、「あと一人抜けば入賞なのにな」という残念
な気持ちがあった。40kmではカシャポフに先行されて10位での
通過だったが、ゴールでは8秒差で抑えた。往年の瀬古スパートの
面影は全くない競技場での走り。びわ湖の時のような苦しみ抜いた
様子もなく、淡々とした表情。「これがマラソン・レースの見納め
なのかも知れない」という寂しさに襲われた。あの年は雨がとても
多く、五輪がなければ、鬱の状態が続いていたことだろう。あの
瀬古最後のマラソンレースの日も、日本は冴えない空だった。