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> 斉藤 守彦の特殊映像ラボラトリー第29回 「春休みファミリー映画戦線異状アリ?」
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＜以下抜粋＞
ではその「プリキュア」の主要客層を見てみよう。
前作「ハートキャッチプリキュア／花の都でファッションショー…ですか!?」公開2日目に東映が新宿、池袋で行った観客調査によると、男女比は20.8%対女79.2%と、さすがに女性有利。
年齢比を見ると、3～5歳が23.3%、小学1～3年生が26.3%に対して4～6年生は3.8%。
中学生2.9%、20～24歳2.9%、25～29歳4.6%。
親の世代となる30歳以上は26.6%を占めている。
これが春の「プリキュアオールスターズDX」シリーズになると、小学4～6年生の比率が上がり、また全体的にも動員が3割増になるという。
つまり「プリキュア」シリーズの主要客層は、未就学児童と小学校低学年の子供たち及びその親なのである。
では「ドラえもん」シリーズのように、親の世代をも意識した“二世代狙い”になるかといえば、そうではない。
コア・ターゲットはあくまで未就学児童と小学低学年で、狙うとすれば小学高学年の子供たちとのことだ。
新作「…未来にとどけ!世界をつなぐ☆虹色の花」は、2月からスタートしたTVシリーズ「スイートプリキュア♪」の主役キャラを中心にした作品だ。
このTVシリーズの視聴率が、前シリーズを下回っているのは気になるところだが、春休みの歴代ヒロインたちの共演は、観客にも鑑賞習慣がついているだろうから、マイナスに作用することはないだろう。
筆者の予測興収は、前作の11.5億円を若干上回る12～15億円。
このシリーズの場合、中規模マーケットでの展開故に1スクリーンあたりの興収はすこぶる高く、興行サイドも大切に扱っているあたりは心強い限りだ。