10/07/05 23:31:43 mpttBsgm
前売り消化で2回目。前回観た時の気分の悪さの理由を考察してみる。
ネタバレあり、長文注意。
既出だけど、説明と伏線の不足、伏線の回収不足。再録の入り方&本編一部が空気読んでない。
…だけに留まらないから酷評なのではと。
・ピクト星人が不気味なだけで愛着を持てない。
手抜きのため、シリアスのため、テーマのため、再録元ネタ(喫茶店のアレ)のためか?
ピクト星人は本来のピクトグラムっぽさ(有名な信号のヤツとか)を出せば
そこにネタが入る事で、嫌悪感が緩和されたのではと思う。
(敵だから)愛着持てなくて(も構わないかもしれないが)、アレで盆踊り踊られても楽しくない。
・ピクト星人襲来で対処なしの閉塞感を引っ張りすぎ。強めすぎ。
・その危機に対する対応がネタとお約束に走り過ぎは、各キャラの危機意識が疑問。
各国のっぺら化されて辛い描写入れたくせに、対応がコレなら長編シリアスをやるなと。
観客のキャラへの苛立ちだけが募るだけ。
・のっぺらぼうは説明不足。顔描きオチ民話はそんなに有名じゃないだろう。
ラストのネタばらしが心配だったのか知らないが、会議時の伊の落書だけが伏線って無理。
・敵に喜怒哀楽の喜楽が効くっていう説明が不足。
ラストの独の「笑え」は突然感が否めない。日独あたりに直前で相談させて示唆するとか。
そこまで話が進んだら、もう引っ張らずに説明するべきだろうと。
理由を知った伊がへたれるか、男を見せるか、行動の振り方はちょっとわからないど
ああいうヘタレ方はしなかったんじゃないかと。
「あいつらは何が楽しくて生きてる」「顔に違いがなくてつまらない」等のセリフ入るだけでも
接待、違って良い、顔に落書、感情豊かが効く、の理由も少し強まったのでは。
・伊のヘタレ具合が嫌悪感を持ち易い描写になってる。
オチや話の持っていき方のためっぽいが、笑えなくて苛立つ所が多い。
・8人が大ピンチで大変になってる時に、中立バリア描写挟むのは自己中印象で嫌悪感。
深刻になる前と、落ち着いた後だけにすれば良いのに、何であそこで挟むのか。
・再録の本編への挟み方が中途半端で、観客を混乱させている。
いくら公開館が少ないからって、ファン全員が全編視聴済みとは限らないだろうに…。
番外:オーストリアの作曲ネタのオチ回収がサントラのボーナストラック(ピアノで盆踊り)
そりゃねえよ。サントラ持ってる友人から聞いて愕然。
テーマは「お祭」と「違って良い」とかそんな感じなんだろうけど…。
キャラを一通り出したい、シリアスに舵取りしたい、も足枷になってるか。
そっちに向かわせたいがための犠牲がシナリオ上で大きすぎないか?
盆踊りとか、バルト三国、ローマ帝国等とか。
説明不足のあたりは独りよがりの二次創作を見ているよう…。
工夫と料理の仕方によっては受け入れられる素地はありそうだけど
結果はさもありなんという状態で、せっかくの劇場版が…とは思う。