10/12/19 20:32:36 c41rc8pc
>>254
いや、お前が言ってることは宮崎駿の作品暦を正当に理解してない。
俺はまず彼の作品群を初期と転換期、後期の3つに分けるよ。
まず初期、カリオストロ、ラピュタ、トトロから豚までをいう
このときは、漫画アニメに徹して素直に作っていた
変な思想はとりあえず奥においておいて、アニメーターとしてやりたいこと作りたいことをやっていた。
純粋にアニメーター出の監督として物を作っていたんだよ。
それが宮崎駿の初期の作品群の特徴。技術的進歩との戦いでもあった。
次が転換期、これはもののけ姫のみ。
これの興行的大ヒット、そして世界へ進出したことにより完全にジブリもハヤオも変わらざるおえなくなった。
そして後期、
ある程度地位も名声も得た後の
自分がやりたいことをすべてやってしまってからの第二順目の作品群だ
もうこの時点でアニメータ出の監督としてのモチベーションはゼロに近い。
しかし、作品は作り続けなければいけない状況。。。
そこでなににすがるかといったら自分の思想や自己探求に入っていった、よく言えば模索というチャレンジか。
それが後期の特徴で、作品の裏に今までとは違う意味合いが付加され
純粋にアニメーションとして楽しめるものではなくなっている。
それを文芸作品といってしまえば聞こえはいいが。。アニメーションにに文芸が必要なのか?
初期の多くの層に評価の高い作品群は文芸作品だったから人気があるのか?
もちろん答えはNOで、このことは当然、宮崎本人もわかっていることで
その結果生まれたのがポニョという作品、必死に原点に返ろうとしたが帰れなかったみじめな失敗作。
これを作家性といって評価するか、衰えといって批判するかは個々のレベルになってしまうから言う意味はないけどな。