11/03/22 21:45:41.51 9aM44rV+
庵野秀明×鈴木敏夫対談
鈴木:もののけの時ね、もののけ姫どうだった?と庵野に聞いたら、レイアウトがダメになったって。
庵野:ダメでしたね~。よく宮さんこのレイアウト通したなというくらいダメだった。
鈴木:かなり自分(宮崎駿)で書いてるんだけど。
庵野:いや~ダメですね。レイアウトはかなりね。レイアウトが世界一の人だったのに。
鈴木:レイアウトマンだったものね。
庵野:あの空間のとりかたのなさというのはちょっと・・・あれは年を取ったのかな?
鈴木:空間がなくなっちゃったんだよね。
庵野:すごい平面的になって
鈴木:そうフラットになっちゃった。だからすごいのはお話の方で、絵の方はどっちかというとサラッとしてる。
庵野:あれが、またポニョで粘りがでてよかったです。
鈴木:いや、あのポニョの前にね、宮さんディズニーチャンネル見まくったんだよね。
そしたら動きすぎだって言ってたのが途中から動きすぎだと思ったけどそうじゃない。
動くことに意味がある。世界は動いているんだからやっぱり動かすべきだ、それをテーマにやりはじめた。ポニョはどうでした?
庵野:Cパートの途中まですごい好きです。
鈴木:Cの途中って、お婆ちゃん話になる直前?
庵野:今の尺でも長いと思いますね。お母さんが宗助を置いて車で行っちゃうじゃないですか、で二人きりになるあたりから、
まあ、あんまり乗れない感じ。それまではすごいよかったですよ。特にあのお母さんがいい。
鈴木:色気がありすぎるんじゃないか。
庵野:いや、それがいいんですよ。いままで宮さんになかったものじゃないですか。
鈴木:宮さんがね、あれは近藤勝也(作画監督)がやっていて俺じゃないからって。
庵野:そうそう、それがいいんですよ。いままでの宮さんにはできなかったこと。
鈴木:すっごい色気があるんだよね。
庵野:いいですよ、線だけでそれを出しちゃう。宮さんが手を入れてないところが良かった。あれにまた手を入れ直したら
ぶちこわしだったのを、そこをグッと抑えているのが大人になったというか、年を取った。
鈴木:さすがだな~、よく見てる。(笑)