11/02/24 17:28:24.59 1BQ9q1EC
>>609
少し思考が付いていけなくなってきました
「過去を引きずるよりも、よりよい未来を目指すべき」
話としては、よくつかわれるものですが、基本としては過去に対して
なんらかの答えを出した上で、未来を望むことが話としての基本といえるでしょう
この話における過去とは不幸な人生、未来とは新たな人生のことである
だが、>>609の意見を見ているとこの作品は過去を軽視しているように思えます
確かに新たな人生という未来に可能性を見つけるというのも、一つの未来をめざすものだと言えなくありません
ですが、この作品の世界観では大きな問題があります
彼らにとって未来を目指すことは過去と今の自分との別れを意味します
幻、妄想のような新たな人生を目指すために、捨て去ってしまうのです
過去にあったことは悪いことだけだったけど、いいことがあるはずだから全部捨てて未来を目指すというのは問題でしょう
生きていた頃、不幸な人生を歩んできたかわいそうな人間が、
あの世界で、生きていた頃やれなかったことをして、新たな幸せな人生を望む
こんな話は人生賛歌とはいえません
また、何度も何度も言ってますがあの世界で過ごした日々は人生には入りません
彼らにとって有利に働いていた世界で手に入れた可能性は、彼らが生きてきた不幸な人生を変える
可能性をもったものだったでしょうか?
また、「君の人生ははずれだった、けれどここでも出来たんだ、次ならきっとやれるさ」
これは、どういうことでしょうか?
時に理不尽でも尊いもの、それが人生
なのに、次ならできるっていうのはおかしいでしょう