11/11/19 23:26:03.96 Bw7Rxr5k0
>>205
ヘリックとキーラが生き分かれた兄妹だということにいち早く気付いて、しかしそれを二人に一切言わなかったシーンが、
ゼッドの他人との付き合い方を象徴していると思う。
もちろん主人公なんだから困っている人がいれば助けるんだが、
個人的な悩み、他人には立ち入れない部分は「自分自身で解決すべきことだ」というスタンスで一切立ち入らない。
あのシーンも結果的にはゼッドが言ってさえいれば悲劇的な結末は防げたわけで、ともするとゼッドが悪いと思われそうだけど、
ちゃんとゼッドが「この問題は俺が口を出すことじゃない、どういう結果になろうとこいつらに任せるのが正しいんだ」と考えてるのが伝わるから、
ゼッドから冷たい印象は受けない。
それこそ最近のラノベにありがちな、「お前ら、それでいいのかよ!」みたいな説教口調であらゆる問題に割り込んでくる熱血型とは、
ゼッドは対極にいる主人公だと思う。
他者と接するときの線引きが物凄くはっきりしている主人公。