11/11/17 20:51:57.39 ZTHxX8EH0
杏子「マミは。その。事故の後…。」
どうやって、立ち直れたの?
もしくは。…まだ立ち直ってない?
数多の血が流れた、あの忌まわしい『ミルフィーユ怖い事件』の記憶も薄れかかった頃。
あたしは、勇気を出して聞いてみた。
マミ「え?うふふ、そんな事が気になるの?」
もしもまだ、マミが立ち直れていないのなら、あたしが支えてあげたいから。
マミ「…あの事故の後。」
マミは淡々と語る。
病院で目を覚まして、自分が願いの力で生き残った事に気がついた時。
生き残ってしまった事に気がついてしまった時。
まず最初に取った行動は。
マミ「病院の窓から飛び降りたの。20階から。」
杏子「えええ!?」
生き残った自分が恥ずかしくて。大好きだった両親に面目なくて。
飛び降り自殺を図ったの。
マミ「でもね、死ねなくって。そんな時、キュウべぇが言ったの」
『せっかく魔法少女にしてあげたのに。勝手に死のうとするなんて、もったいない事しないでよ』
杏子「…あんにゃろう」
マミ「でもそれで逆に吹っ切れたの。」
まだ私が死ぬ事に、素直にもったいない、なんて言ってくれる人がまだいるんだものって。
うふふ、とマミは優しく微笑みを浮かべた。