11/11/13 00:06:13.77 ZKgbsON/0
和「唯が死んだ? 最初からその予定だったじゃないの」
平沢宅で雑誌をめくっていた和は、憂の言葉にそう返しました。
池沼が死ぬことはとっくの昔に決まっていたことであり、和にとっては驚くに値しない出来事です。
そんなことよりも、和は目の前の雑誌に注意を払っています。
憂「うん……臓器を摘出した末の衰弱死なら問題なかったんだけど、お姉ちゃん……じゃなかった、あの池沼豚が死んだのはそうじゃなかったらしいの」
和「どういうこと?」
憂「ヤクザの抗争に巻き込まれて死んだらしいの。池沼豚が保管されていた建物は全焼して行方がわからなくなったって」
和「マジで!?」
これにはさすがの和も驚きました。
和「臓器を売り払えなかった、ということね……これは非常に由々しい事態だわ」
お金が入らないかもしれない、と和は不安になります。池沼唯の死を悼む気持ちなどミジンコほども存在していません。
憂「和ちゃん、私はこれから、ヤクザのボスに連絡を取って……あれ? 新聞の間に手紙が挟まってる」
無造作に新聞を開いた憂は、中に封筒が入っているのを確認しました。未記名で切手もはっていません。
和「なにかしら……」ビリビリ
不思議に思いながら、和は封筒を破り、手紙を取り出します。そこに記入されていた内容は、和にとっては至福のものでした。
『義に乗っ取って一億円を振り込む。五日以内に引き落としされたし』
憂「和ちゃん、これって……!」
和「ジャパニーズマフィアは義に篤い……私も胸熱だわ」
ついに池沼唯豚が役に立った、と思うと、和は晴れやかな気持ちになりました。
存在自体が害悪でうんちと災厄を振り撒くだけの存在が他人に貢献したと思うと、目頭が熱くなるのを和は感じました。
和「さーて、私の四千万! 憂、受け取りに行きましょう!」
憂「うん、和ちゃん!」
とてつもなくいい笑顔で二人が飛び出します。二人が飛び出して行ったリビングには、手紙と真っ二つになったうんたん♪、適当に見繕われ、くしゃくしゃな状態になっている唯の遺影だけが残されていました。
("q")おしまい("q")