11/11/12 01:07:17.20 PFtKj2Dv0
その夜は、いつもよりちょっとだけ夜更かしをした柚と愛を寝かしつけ、唯と一緒に床につく。
梓「唯、今日は本当にありがとう……嬉しかったよ」
唯「ううん、私もあずにゃんに寂しいさせちゃってごめんね?
私不器用だから、あずにゃんに感づかれないようにお祝いの計画や準備するにはああするしかなくて……」
梓「……私ね、唯たちに嫌われたんじゃないかってずっと不安になってた。
唯たちに嫌われちゃったら私はどこに行けばいいんだろうって怖かった……」
唯「そんな!私があずにゃんの事を嫌いになるなんてケーキを嫌いになるよりありえないよ!!」
私は唯らしい例えに少し吹き出しながら答えた。
梓「うん、分かってる……。私の方こそ信じてあげられなくてごめんね?」
唯「しょうがないよ、あずにゃんは人一倍さみしがりやさんのあまえんぼうさんだもんねー」
そういって唯は力強く私を抱きしめる。
梓「も、もうまたそうやって子ども扱いして……」
唯「あずにゃんはいくつになっても私のかわいい後輩だよぉ!」
梓「うぅ……」
私はその扱いに少々不満を感じたが、やっぱりこの人の温もりには抗いがたい……。
この関係はいつまでたっても変わらないなぁと改めて思う。
ふと、時計に目をやるともうすぐ全ての針が12を指そうかというところだった
唯「あぁ、もうすぐ今日が終わっちゃうねぇ」
梓「うん、そうだね……」
唯「ねぇあずにゃん、私あずにゃんと出会えて本当によかった」
梓「私も同じ気持ちだよ、唯」
唯「私ね、柚と愛を授かってから心の底から思えるようになった事があるんだぁ……」
唯「だからね、今日の最後にそれを言うね?」
梓「え?それって?」
唯「あのね……」
唯「生まれてきてくれてありがとう、梓」
おしまい