11/10/17 23:09:20.81 RWMPWOmN0
折角なので自分で転載
~結衣と暮らすようになってある日の出来事~
今日も結衣が泥酔して帰ってきた。手には日本酒の一升瓶。
急いで夕飯の準備をする、今日こそは話を聞いて貰わなければいけない。
結衣はお給料を全て酒代につぎ込んで共同生活の生活費を一切入れてくれなくなっていた。
獣のようにガツガツと飯を頬張りビールを呷る結衣の姿に少し気圧されたが私は俯きながら話を切り出した。
「あの、結衣・・・生活費のことなんだけど・・・。」
コトッ・・・、結衣の箸が止まった。
ガシャーン! いきなり後頭部に衝撃が走った、どうやらビール瓶のようだ。
激痛に朦朧としながら顔を上げた私が最初に見たのは黒い拳だった。
バキッ!バキッ!バキッ!バキッ!バキッ!
結衣の拳は止まらない。何度も何度も鼻っ柱を叩きつける。
「ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい・・・!」
私は涙と鼻血を撒き散らしながら必死に謝った。
「わたしが稼いだ金で何をしようが勝手でしょ!ふざけるんじゃないわよ!」
怒りとアルコールで鬼のように顔を赤くした結衣が言い放つ。
「でも!お金がないとご飯も食べれない・・・。」
「それをどうにかするのがあんたの仕事でしょうがグズ!」
つま先で私の腹を蹴り上げた結衣はドスドスと寝室に向かっていった。
私は声を押し殺して咽び泣いた。
生活費は今でも入れてくれない。