11/08/16 02:02:30.16 qJkoBwaE0
どうせ手の込んだ悪戯だろうと擽り続けるも反応しないマミ
「まさか、本当に……、どうしてっ?!」
擽るのを止めてマミの肩を掴んで強引に揺するもやはり反応はなく、真っ青になりながら抱き付いて
「……御免なさい巴さん、稚拙な悪戯だろうと思って軽くあしらい続けたばかりに」
胸元に顔を埋めながら、小刻みに震えるほむらを感じ取れば次第に罪悪感が生まれ始めるマミ
「こんな事で許して貰えるとは到底思ってないけれど……」
ゆっくりとマミから離れれば、盾から拳銃を取り出してスライドを引く
その金属音に不安を感じて飛び起きたマミが見たのは
「おはよう巴さん、ぐっすりと眠れたかしら?」
拳銃は盾へと戻される直前で、マミへと向けて微笑むほむらの姿
今回の悪戯も失敗した事を悟り、無意識に拗ねた表情を浮かべながら再び仰向けに寝転ぶマミ
「もう、折角色々と用意したのに……、どうしたら暁美さんを騙せるのかしら」
「……あら、これでも少しは心配したのよ?」
「本当かしら、……別に慰めなんて要らな」
何時の間にかマミの手を取ったほむらが自分の胸元へと運んで押し付けている
手の平を伝わって感じられる鼓動が早まっているのに気づいて言葉が途切れ
「ご、御免なさい、悪ふざけが過ぎちゃったわね」
明らかに動揺しながら、起き上がろうとするマミの上に再び覆い被さるほむら
ゆっくりと顔と顔の距離を縮めてゆき
「不安にさせた分、今度は癒してくれるんでしょう……?」
手の平が感じている鼓動が更に早くなった事に気づく余裕は、マミには既に無くなっていた