【まどか☆マギカ】マミ×ほむらスレat ANICHARA2
【まどか☆マギカ】マミ×ほむらスレ - 暇つぶし2ch971:ある日のマミほむ2
11/08/02 22:25:42.75 rq4hZ67zO
一瞬、ほむらは身構えた。
マミには申し訳無いが、かつての記憶は簡単に拭えるものではない。

目の前の『彼女』がたとえ―

「痛っ! と、巴さん?」
「……飲み込みの悪いコ、嫌いよ?」

有無を言わせぬ、というマミの表情と、握力。
ほむらは警戒心をなんとか抑えこみ、マミに従うことにした。
マミの右手が離れる。ほむらは中指から指輪を外し、卵型のソウルジェムに戻した。

「さあ」

マミは右手の平をほむらに向ける。どうしても尋ねたいことがあって、ほむらはそれを口にした。

「……なんで?」
「んー、暁美さんのソウルジェムが見てみたいなって」

……もう何も言うまい。ほむらは素直に自分の命をマミに預けた。
マミの手のひらで煌めく、藤色の光。

「ちょっと濁ってるわね」

ジェムの五分の一程だが、黒い澱が溜まっている。
しげしげと、興味深そうにほむらのソウルジェムを眺めるマミ。
この状況、一言で言って、シュール。
先ほどまでの警戒心は何処へ? と思える、ゆるい空気。

すると突然、マミが両目を閉じ―

―ほむらのソウルジェムに口づけをした。

ほむらは呆然とその光景を見守るしかない。
目を逸らせない。いや、逸らしてはいけない気がして、黙って、じっと。

どれほどの時間が経ったのか、マミは唇を放し、目を開けて、ほむらの方へジェムを差し出す。

「はい、返すわ」

伏し目がちなマミ。頬が若干赤らんでいる。ジェムを受け取ったほむらも、顔が熱くなる。
そして、お互い、黙りこくること30秒弱。

「……おまじない」

ボソッと呟くマミ。ほむらは言葉が見つからない。

「『私は何処へもいかない、貴女を何処へもいかせない』」

またマミが呟く。

「えっと…………気休め?」

とんでもなく間抜けな返しをした、と言った直後にほむらは思った。しかし、時間はもう、巻き戻せない。

「随分な言い草ね」

そう言うマミの表情は、年相応の眩しさと微笑みを湛えている。

「私、貴女の『魂』にキスをしたのよ?」


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