11/07/09 12:28:50.92 8igdIJkG0
友達の、小学生の妹ぐらいの体格しかない。
でも雰囲気が全然違う。すごく凛としてて、俺なんかより、
よっぽど大人だってのがはっきりわかる。
「…野」と先生に言われて、目が覚めた。「…の行列式は?」
また笑われながら、お得意のその場暗算で答え、運良く正解。
放課後、やっと安心して長門さんに注意を集中していた。
ほとんど動かない、まばたきすらあまりしない、本当に人形のよう。
呼吸は、してるよな…ってどこみてんだ俺!失礼だろ!
その、完璧としか言いようがない顔の、長いまつ毛がかすかに動く。
ふっと、俺…を通り越して、教室のドアに向かう。
「よう、長門。席替えでもあったのか。今日はハルヒが用があるって」
「連絡は受けている」
「部室には来るのか?」
噂の「キョン」…噂以上だ、あの長門さんの目が、こんな嬉しそうに。
彼女が立ち上がる動きが、とてもいそいそとして見えた。
静かに歩く後ろ姿が、とても可愛らしく見えた。
二人を見送った俺は、そのまま机に突っ伏した…
「よっしゃ、今夜は飲もう!徹夜で!」と抱きついてくるうざい友達の顔を、
「どうせカラオケでジュースだろうが」後頭部で小突きながら、ただため息をついていた。
どんな三カ月になることやら、これから…