11/07/07 22:42:18.16 ZRD7NiDz0
「ベガとアルタイル、デネブ、か」
少し遅くまで、長門に勉強を教わっていた。
補習で団活に支障が出たら困るから、とかハルヒが時々
勉強を教えてくれていたが、今日はハルヒが休みで、かわりに
長門が教えてくれたのだ。
といっても頼むから、連立不等式のために線形計画法、のために
線形代数学を頭から教えようなどという無茶はやめてください。
まあ、古泉のアドバイスのおかげでわかりやすくはなったが。
それでちょっと遅くなっちまって、送っていたのだが…ふとつぶやいた。
「ハルヒは七夕の物語が好き。どれも宇宙空間では何十光年も離れているのに」
「それにしても見えないな。どれがアルタイルとやらなんだ?」
長門はすっと、雲の切れ目を指差した。
「どんな星なのかな」
「見たいのなら」と長門が言った次の瞬間、頭がくらっとすると、
目の前にはとんでもないものがあった。
太陽、よりはるかにまぶしい、圧倒的に巨大な光の塊。
「アルタイルから1天文単位」そばに長門がいる。「呼吸や有害放射線は
シールドで遮蔽している。これでも光の相当部分をブロックしているが、
長時間の直射は推奨しない」