11/05/06 00:55:43.53 8y1bDAKZO
「これは口止めだから」
「へ?」
「見たでしょう?変身解けるとこ」
「何の…」
「気を失う前にあなたの姿見たもの」
確かにそうだった。紫色の光に包まれた女性らしき人型が、目の前の少女に変わるのを見た。
「アコってもしかして」
「今日見たことは誰にも言わない聞かない」
「もし言ったら?」
「あなたの前から消える。2度と現れない」
それは困る、と奏太は思った。
「わかった」
「ありがとう」
玄関のインターホンが鳴った。モニターには眼鏡を掛けた品の良い老人が映っていた。