11/04/23 02:41:54.80 GSTGJPxF0
>>382
…結論から先に言えば、勝負は箒の勝ちだった
楯無さんのIS「霧の淑女」のように変幻自在に変わる戦闘スタイルに対し、
箒は刀と扇子という独特の二刀流…そう、篠ノ之流で迎え撃った。
互いの攻めを捌いては受け流しの緊迫した展開はまるで、そこから先はまるで一つの舞台を見ているようで可憐だった。
だが、舞台というものは終わるのが常、互いに先の先を取らんと前に出た際にそれは起きた。
流石の楯無さんも先に仕掛けた箒が『刀を手放す』という選択肢はなかったらしく、
残った扇の方で会長の手持ちの槍を吹き飛ばして、わずかに楯無さんが崩れた所を箒が猛攻。ついにはダウンを誘うという展開
そう、まるで二人が始めてやりあった日の攻防の逆転という代物で決着がついた。
んでもって、晴れて箒の俺の部屋への引越しが終わったのがつい先程で一息ついたのだが…
「一夏、いつまで呆けてる…その、何だ…ちゃんと私を見ろ」
文字通り、ベッドの上に寝転がる俺の上で甘えるお揃いの着物姿の箒は言う。
着物姿の箒は髪を下ろした姿の方が似合っていると最近は思うようになった。
勿論、箒に一番似合う髪型なのはポニーテールだと断固思ってはいるけど。
「別に呆けてないぞ。ただ、今日の箒の事を思い返していただけだ」
「わ、私をか?」
「そうだぞ。本当に凄かったな、最後の楯無先輩との攻防」
「あれは本当に賭けだった。一瞬でも仕掛け時を間違えていたら、今ここにはいなかった」
「ここにいないか。何か入学した時に戻ったって感じがしなくもないけどな」
「戻ったんじゃない帰ってきた。そ、それでだな一夏…」
そこまで言うと、ますます近くなる俺と箒の距離
少し前に出るだけでキスが出来る所まで詰め寄られると、何を願っているかは一目瞭然
「私はちゃんと約束を果たしたぞ。しかも明日は休みだ、つ、つまりはだな……」
「あ~褒美が欲しいって? まったく最近ますますエロくなってないか?」
「だ、誰のせいだと思っている……このけだもの」
「うっ…いっとくけど俺がこんな風にするのはお前だけだからな」
「そ、そうか…だったら、その…今日もよろしく頼む、うん」
あ~もう反則すぎないか、これ。我慢できて溜まるか
気がつけば俺は箒を自らの胸にだきよせて、キスをしていた
そっから先はまあ、あれだ……時間の制約がなくなった分、紅と白が思う存分まじりあったとだけ言っておく