11/04/27 17:54:28.24 Z93AdcYh0
「久しぶりのあずにゃん分補給~」
「わっ! ちょっとこんな所で……」
「ずっと会えなくて寂しかったよ、あずにゃ~ん」
「もう……。しょうがないですね」
とかいいつつも、こうやって私のことを抱きしめてくれるのは本当は嬉しい。
ちょっと場所は考えてほしいけど……。
「あずにゃん、ネコさんみたいだね」
「な、何言っているんですか!」
「ほ~れ、よしよし」
「に、にゃーお……」
だ、だめだ。力が抜けていく……。
本当に飼いならされたネコみたいだ……。
「ねぇ、明日は暇かな?」
「はい、暇ですけど……」
「じゃあ、学校で久しぶりに演奏しようよ」
「本当ですか!?」
「うん! 新生軽音部も見たいし、後輩を紹介してよ」
「いいですよ」
「楽しみだなー」
よっと荷物を抱えると、唯先輩と一緒に歩く。
「ねぇ、これからうちに来ない?」
「えっ?」
「久しぶりに会ったから話したいことがいっぱいあるんだ。だめ?」
ニコニコしながら私の手を握って、行こう? って見つめてくる。
もう……。そんな優しい目で言うなんて卑怯ですよ。
ついていくしかないじゃないですか。
「……行きます」
「よぅし! じゃあ我が家へれっつごー!」
手をつないで唯先輩の家に向かう。
ちょっと恥ずかしかったけど、心のどこかで安心していて離せなかった。
この手を離すと、本当にバラバラになっちゃうのかなって不安になって、怖くなって……。
でも、そんなことを吹き飛ばすように唯先輩の手は優しく暖かかった。
END