11/04/10 18:27:46.04 gFYWGNvE0
>>620 続き
-日曜日-
一夏「とまぁ・・・体育館に来たのはいいけど・・・」
体育館のステージには暗幕が降りていて、その中は暗いようだ。もしかして箒は体育館確保に失敗したのか?まてまて、なら箒のことだ・・・ちゃんと連絡はくれるはずなんだが・・・。
(ホラー・パニック映画だとここで帰ろうとすると犯人が出てきて殺されたりするのだが・・・まてよ、そうなると犯人は箒?いや・・・俺達を弄るのであれば会長か・・・?)
と馬鹿な推理を1人で展開していると、急に体育館全体に雅な音楽が流れ始めた。
ゆっくりと開いていく暗幕・・・
(ここで犯人登場なら、なかなかシュールな演出だな・・・)
と、俺はまだタイトル未定の推理小説を脳内で構想していた。
暗幕が半分を少し過ぎるまで開いた頃、俺は何かで頭を強く打たれたような衝撃を受けた気がした。
だが、それは犯人が凶器で起こした物理的なものではなく・・・どうやら視覚から入ってくるものが起こす精神的なものだということを理解するのに、俺は少し時間を要した。
一夏「ご、ごくり・・・だよな・・・・・普通・・・・」
俺は無意識に某抜け目がなく首に星あざのある男のような台詞を放っていた。
そう、今俺の眼前のステージにたたずむ美女こそ・・・巫女姿で真剣を携えた俺のファースト幼馴染・篠ノ之箒その人だったのだ。
今の俺の心境を例えるとすれば「これは手品でも白昼夢でもドッキリなんてチャチなもんじゃ断じt(ry
」
そうしてるうちに箒の演舞が始まったようだ。
ゆっくりと鞘から刀身を抜き、一瞬の、微塵の隙もないその動きに、俺は目を奪われていた。
一挙手一投足に無駄が無い
華麗にして美麗、流れている曲も相まって・・・まるで人間を超越したような・・・そういう美しさ。
夢中になっている間に、あっという間に演舞は終わりを向かえ・・・曲が止まり体育館内は静けさを取り戻した。
箒「・・・・・どうだった?一夏」
一夏「あ?ああ・・・・その、なんていうか・・・・・・・・すごく綺麗だったぞ。」
箒「そ、そうか?それは良かった・・・そういってもらえたらなによりだ・・・」
一夏「あ、そうだ箒」
箒「ん?」
ステージにあがり、一夏はサッとタオルを差し出した。
一夏「結構汗かいてるだろ?風邪ひいたら大変だしな」
箒「あ・・・ありがとう・・・」
(こ、ここここれはっ!い、一夏の匂い・・・そ、そうだ・・・ここは呼吸を整える振りをして胸いっぱいに・・・いや、私は現に運動をして呼吸が荒い!深呼吸をするのは必然!なのでこれは正当な行為だ・・・うむ、そうだ・・・!そ、それでは・・・)
スーッ
一夏「おい箒」
箒「なっ!?なななななな、なんだ!?べ、別に私はよこしまなことなど!」
一夏「うお!なんだそんなにうろたえて・・・、いや・・・そろそろ着替えて戻ろうぜ?シャワー浴びたほうがいいだろうし」
箒「え?ああ、そ、そうだな・・・・。じゃ、私は更衣室に・・・」
???「ふふふ、このままではちょっち帰せないなぁ・・・それでは【箒ちゃんといっくんを急接近させちゃおうボタン】を押しちゃうかな♪さ~て・・・・・・・・・・・・ぽちっとな!」
・・・・・・