11/03/11 17:20:44.17 ZOGrlBKn0
今日のこと
授業が終わって、部活に行こうとした矢先のことだった。教室内でぐらぐらする、貧血?じゃない、地震だ。窓もギシギシいってる。
みんなでちょっとパニックになりながら机の下に潜る。校内放送が流れて、落ち着いてグラウンドに出るよう指示がある、でもまだ揺れている、怖い。
みんなとグラウンドに行くと、今日と土日は部活もなにもかも中止にするから、気をつけて下校するよう校長先生の話がある。
余震に気をつけながら教室に戻って、荷物をまとめて帰路につく。
ふう、なんかすごい地震だった。どこかで、震度7だってよ、マグニチュードが、、って言ってる、なんかすごい地震のようだ。
あしたの撮影は中止かな、そんなどうでもいいことが頭をよぎった。地震のことを考えたくないというか、非日常から日常に戻りたい、そんな気分だった。
ん?誰かが走ってくる。あ、兄貴だ。
「桐乃、よかったな無事で、心配したぞ」ぎゅっと頭を抱えられて、身が硬くなる。
ちょっと何言ってるのよ、
「今、親父もおふくろもいないし、俺しか迎えに行く奴がいないから」って小学生のお迎えじゃないんだから。でもうれしかった。
さっきの地震の怖さがぶり返してきて、それと兄貴のやさしさが心にしみて、なんか感情が大きく振動している。
なんだろう、この気持ち。
気づいたらあたしは大泣きしていた。
部屋に戻ると、隠し倉庫のゲームパッケージが荷崩れしていて、メルちゃんフィギュア一体の腕が曲がってしまった、でもそんなことはどうでもいいことのように思えた。
ひどい地震だった、今日のことは忘れないと思う。被災地域の方々にはお見舞い申し上げます。
それと、兄貴が迎えに来てくれたことも同じように忘れない。
end