11/03/09 02:18:06.42 et7XDszEO
諸君、聞いてほしい。俺の名前は高坂京介、高校三年生で18歳だ。
俺には妹が居る、三つ下で中学三年生の15歳だ。
妹の名前は高坂桐乃、容姿端麗文武両道、俺とは完璧に出来が違う本物の優等生様だ。
あぁ、そのはずなんだが。目の前のこの光景は何だろう。
「お兄ちゃん、どうかしたの?」
俺の顔を覗き込むこの穢れの無い瞳はどうしたことだろうか。
そこには俺の記憶と違わぬ小学生時代の桐乃が居た。
……何を言ってるか判らねーと思うが、俺も何が起こっているのか判らねー、頭がどうにかなりそうだ
そんなアホなことを考えている俺の様子を眺めていた桐乃だったが、何か俺が苦しんでいると勘違いしたんだろう
「お、お兄ちゃん大丈夫?何処か痛いの?」
オロオロしながら、俺を気遣ってか背伸びして頭を撫でてくれている桐乃。
昔の妹のこの天使ぶりにお兄ちゃん正直泣きそうだ。
「桐乃ありがとう、お兄ちゃんは大丈夫だ。桐乃のおかげで後10年は生きていける」
「へ?」
よく判らないといった風に首をかしげる桐乃(幼ver)←かわいい
「ところで桐乃、その……なんで、そうなってるんだ?」
「どういうこと?」
またもや首をかしげる桐乃(幼ver)←超可愛い
「あっと、なんて言ったら良いのかな……」
いや、マジでどう聞いたら良いんだよ、下手な聞き方とかして桐乃恐がらせたりしたらマジ殺すぞ俺。
「えっと……桐乃は今日、なにしてた?」
「はぁ?…っじゃなくて…よく判んない!」
なんか今、凄く聞き慣れたフレーズが聞こえた気がするけど、気のせいだろう。目の前に居るのは桐乃(天使)だし、うん。
「おっ、お兄ちゃん!な、何だかよく判んないけど……大丈夫だよ!」
健気にも俺の不安を拭ってくれようとしてるのだろう。俄然ヤル気が出てきた。
「桐乃!絶対にお兄ちゃんが何とかしてやるからな!」
「いや、だから大丈夫なんだって、え?キャッ」
そう言って小さい桐乃の身体を抱きしめると、流石に驚かせてしまったのだろう。腕の中の桐乃はビクッと反応したかと思えば、遠慮がちに縋り着く様な距離感をとろうとしていた
「あ、ごめんな、いきなり」
「べつに……いい……ケド……」
「へ?」
一瞬目の前の桐乃から現代の桐乃の様な雰囲気を感じたがそんなわけがない、今の桐乃を抱きしめようものなら即殴られてるな……