11/03/08 21:59:06.05 gHp1LY2U0
>>334
その発想はなかったわ!!
ちょっとプロローグだけ考えてみた。
「…ねぇ、きょ…。」
俺は眠いんだ、だれか知らんが後にしてくれ。
「っ、こんのぉ!!あんた、いい加減に起きなさい、朝練遅刻するよ!!」
「…、ぁ…ぉぉ」
「何時まで寝てる気なわけ!?早く着替えて!!じゃないと、また私がコーチに怒られるでしょ!!」
桐乃の罵声を受け無理やり覚醒させられた。それにしても、どうして桐乃の夢なんて見るかねぇ。
俺は妹と仲を良くなりたいなど思うはずもないのによ。
悶々と考えているのも馬鹿らしいから、あの時と同じ返しをして、さっさと目を覚ますか。
「………、お前、偽物だろ」
「えっ!?」
「何故ならな、俺の妹様はこんな世話女房みたいに…」
「…キモッ!?さっさと起きろ、このシスコン!!」
俺の発言を遮るように、桐乃が思い切り頬を叩いてきた。
「痛ぇじゃねーか、桐乃!!」
「あんたが悪い!朝っぱらから、いきなり手首をギュって握って女房とか超キモいこと言ったからじゃん!!」
痛い、リアルに頬が痛い!?まさか、痛みを感じる夢なのか!?
「おい!!夢の桐乃、いい加減俺を起こせ!!」
「夢の桐乃……、何言ってんの?超キモッ、バカッ、変態!!」
「桐乃ー!?京介は起きたのー!?」
「うーん!!お母さん、起きたから二人で下に行くね!!」
仲睦まじい兄妹にとっては、いつもの朝…。じゃねーよ、どう考えてもおかしいだろ!!
桐乃に起こされた事に、すんげぇ違和感を覚えつつ、渋々着替えて下に降りていくと桐乃だけが食卓の自席に座っていた。
「おはよう」
「あっ、おはよー。ったく、あんたは、キリが良いところまでゲームしないと寝ないから起きられないの。だから、あたしみたいに時間配分を考えなさい!」
「あんたたち、朝っぱらから賑やかだこと。もう、本当に仲が良いわね。近所でも評判だし」
「二人とも種目は違うけど陸上のエースだし、学業の成績も二人でトップを争ってるし。本当に自慢の双子よ」
「ぇ、双子……、って何ですか、オカアサマ?」
「京介、あんた未だ寝ぼけているの?」
「へっ!?」
俺の名前は、高坂京介。近所の高校に通う高校三年生だったんだよ!!今日の朝までは!!
昨日、変人に香水を無理やり嗅がされそうになり(名前は自由民の桐・リンスレッドとか、だったと思う)に絡まれ、逃げるように退散して帰ってきて…。
起きたら何故か妹と同じ学校に通う中学3年になっていた。
しかも双子で妹と俺は、あらゆる面でツートップの状況にいるそうだ!!
お袋の話を聞くうちに俺はあることに気付いた。確かにお袋は妙にいつも通りなんだか、でも桐乃はいつもとは違う。
うーん、もしかしたら覚めない奇妙な夢の謎を解く鍵は桐乃にあるのか?
「なぁ、桐乃、俺はお前と本当に双子になっちまったのか?」
「…バカ。それはこっちが聞きたい位だっての。」
「えっ!?今、何て?」
「静かにしてって。とりあえず、いっ…一緒に登校しながら『人生相談』してよ」
こうして、アメリカ留学の前日に終わったはずの桐乃の『人生相談』が再び始まった…。