11/02/25 11:18:14.19 NljOu9330
(杏子、さやかを見つけて隣に座る)
杏子「やっと見つけたぁ…アンタさぁ、いつまで強情張ってるわけ?」
さやか「悪いね…手間かけさせちゃって…」
杏子「なんだよ?らしくないじゃんかよ」
さやか「別にもうどうでも良くなっちゃったからね…結局あたしは何が大切で何を守ろうとしてたのか
. もう何もかも訳分かんなくなっちゃった…」
杏子「おい…」
(さやか、手元に濁りきった自身の魂(ソウルジェム)を置く)
杏子「な…!?」
さやか「希望と絶望のバランスは差し引きゼロだって…いつだったか、あんたは言ってたよね。今ならそれ…よく分かるよ」
さやか「確かに私は何人か救いもしたけどさ、だけどその分、心には恨みや妬みが溜まって、一番大切な友達さえも傷付けて…」
杏子「さやか、アンタまさか!」
さやか「誰かの幸せを願った分、他の誰かを呪わずにはいられない…私達魔法少女ってそういう仕組みだったんだね」
さやか「あたしって、ほんとバカ」
(さやかの涙がソウルジェムに落ち、禍々しい黒いエネルギーが放出される。吹き飛ばされる杏子)
杏子「ぐ!」
(さやかのソウルジェムが砕けて、グリーフシードへと形が変わる)
杏子「さやかぁぁぁーーー!!!」
(その様子を遠くの建設中のビルの上から眺めるキュゥべえ)
キュゥべえ「この国では、成長途中の女性のことを『少女』って呼ぶんだろう?」
キュゥべえ「だったら、やがて魔女になる君達のことは…『魔法少女』と呼ぶべきだよね?」