11/05/07 21:36:35.57 llz9k0Dx0
>>945
あれが上條恭介に出来る精一杯の反逆なんだよ
世界の全てが彼に「真実」ではなく「幸福」を強要した
普通ならさやかは恋人にはならなくても恭介にとってかけがえのない存在になっていたかもしれない
でもそれはもう、彼自身はっきり自覚することさえできない、遠い過去の夢になってしまった
再構築された世界では少女の葬式さえ行なわれていない…一般的にはずっと「行方不明」のままだ
それは傍から見れば未来の代償としては破格に安いものかもしれない
だが彼には、失われたものの本当の価値を知ることすら、その献身に涙することすら許されないんだ