【けいおん!!】自慰を覚えた池沼唯9【お股弄り】at ANICHARA2
【けいおん!!】自慰を覚えた池沼唯9【お股弄り】 - 暇つぶし2ch1:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/11 21:58:14 bUDTcnD+0
         ___へ__           う~い~、バ~イ~ブ~
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 : ヽ;::::::ヾ  _______人___く: : : : : !''''"_~_____
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【けいおん!】平沢唯のバカっぷり 【池沼ニート】
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【部費】 唯 豚 【池沼】(dat落ち)
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  / ̄\   
  l(itノヽヽl 
 ノリ(l|^ q^ノi <んも“も“も“も“も“もぉぉ!!!きもちいいれす
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    l(itノヽヽヽl
   ノリ(l| ^ q^ ノi <うーい!ゆいのおむつちっちゃい!
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ブリッ (ヽ_ ゚゚_ノ
 ●  ∪  ̄∪

2:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/11 22:03:41 mFtzaROw0
仕事はやいな

3:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/11 23:33:45 mFtzaROw0
明日こっちにss投下します

4:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/11 23:46:57 oJxrUF0Q0
今日は厳しいですか?

5:名池沼唯の社会貢献
11/01/12 00:13:47 IIgZssQQ0
前スレからの続きです


一ヶ月後

池沼唯が「ビジネス」の最中に行方をくらましてから一ヶ月がたっていた。

あの日、指定の時間に客からの電話が来なかった。
普段は時間が来れば客から憂の携帯に連絡が来るはずだったが、唯の体の無数の傷を気味悪がった男たちは、
憂への連絡を忘れその場を去ったのだ。

憂が廃工場に着いた時にその場にあったのは、「おやつ」と書かれた唯のまぬけなシャツと、持たせていた携帯電話のみだった。

憂は何度か唯の捜索願いを出そうとしていたが、不特定多数の人間に姉を殴らせていたことが発覚することを恐れ、とうとうそれをしなかった。
唯のような重度の池沼が一人で生きるには、一ヶ月という数字は絶望的だ。

憂(お姉ちゃん、今どこにいるんだろう…)

精神を病み唯を虐待していた憂も、自分のせいで姉がどこかでのたれ死んでいると考えると、流石に罪悪感にさいなまれた。
食事も咽を通らず、体重はこの一ヶ月で10kg近く減った。

憂「……」

うつむきながら学校から家への道を帰る途中、近所の主婦たちの立ち話が聞こえてくる。

主婦A「最近、このあたりで二本足で歩く豚みたいな生き物が出るそうよ」
主婦B「やだ~アタシも聞いたわ。なんでも近所のゴミを荒らしたりしてるそうよ」
主婦C「気味悪いわね、はやく保健所で処分してくれないかしら」
主婦A「なんでも、鳴き声はぶひー、じゃなくてうーいって鳴くそうよ」
主婦B「やだ何それwよっぱらいみたいじゃないww」

憂「……え?!」


6:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/12 00:24:09 /d9pL72p0
きたー

7:名池沼唯の社会貢献
11/01/12 00:26:03 IIgZssQQ0
耳に入ってきた言葉に、憂は心臓がとまりそうになった。

憂(二足歩行?!それにその鳴き声…まさか…まさか)

憂「す、すみません!その話、詳しく聞かせてもらえませんか?!」
主婦A「あら、何?あなた…」

主婦たちは急に話に入ってきた憂にとまどったが、憂が頭を下げるのを見て、話しはじめた。
どうやら、数週間前からこのあたりに、奇妙な動物が出現するそうだ。

豚のような太った体をしており、とんでもない悪臭を放っていて、おまけに噂によると二足歩行で歩くらしい。
人間ではないかとも噂されたが、実際に被害にあった人の証言によると、意味不明な奇声を発し人間には見えなかったようだ。
ゴミをあさるだけでなく、子どもの遊び場に侵入し危害を加えたりしているため、近所住民から深刻な苦情が出ているそうなのだ。

そして、その動物がたまに発する鳴き声が「うーい」と鳴くそうなのだ。

憂は愕然とした。
まさか、そんな、ありえない…でも…

気が動転した憂は、それでもことの真相をこの目で見るまでは納得できず、あたりのゴミ捨て場をくまなく捜索し始めた。


8:池沼唯の社会貢献
11/01/12 00:27:22 IIgZssQQ0
タイトル間違ってたw
名池沼になってますねww


やはり姉妹とはひかれあうものなのか、憂はほどなく噂の生き物が、ゴミ捨て場の生ゴミをあさっているのを目撃した。

憂「……」
唯「あ“ーあ”ー!フゴ、フゴ!(^oq^)」

そこにいたのは、すっかり野生化した、懐かしい姉の姿だった。
しかしそのありさまは、以前の姉とは似ても似つかぬものだった。

髪どころか体中の毛はのび放題、体じたいが汚れて灰色になっており、10m離れていても異臭が鼻につく!
池沼とはいえ、以前の唯は、憂が愛情を持って身だしなみを整えていたため、お漏らしやヨダレを考慮してもまだ人間に見えていたが、
今の唯は確かに豚そのものだ。

唯「む”ひーん、む”ひーん!ムシャムシャ(^pq^)♪」
唯「ふご!?!?(゚oq゚)」

唯(いや、もはや唯豚と呼んだほうがいいだろう)は、憂の気配を察知すると体をビクッと震わせた。
野生で生きるうちに身をつけた、数少ない知恵だろうか?

しかし、その懐かしい顔を見ると、頭をひねり始めた。
池沼の足りないおつむでは、憂の姿形など覚えているはずがない。
しかし血のつながりのなせるわざか、知能とは関係のない部分で、唯豚は憂のことを覚えていた!

唯「……う“ー?うーい?(^oq^)?」
憂「………」

唯「!!あ“ー!あ”ー!あ“ー!あ”ー!(^oq^)」

唯豚は満面の笑みで懐かしのうーいにかけよる。

唯「う“ー!あう”ー!うーい!うーい!」

なんと、野生化して長い間言葉を話していなかったため、唯豚はもはや人間の言葉を忘れてしまったらしい。
しかし憂に会いたい一心からか、憂の名前だけは忘れずにつぶやきつづけていたのだ。


9:池沼唯の社会貢献
11/01/12 00:30:55 IIgZssQQ0
憂「……」
唯「う“ーい!う“ーい!あ”ーあ”ー(^oq^)/」

唯豚は嬉しくて嬉しくてしょうがない。
かすかに覚えている、憂のご飯の味。
毎日出される色とりどりのご飯は、とてもピカピカしていて、いいにおいで、いつも魔法のように自分を楽しませてくれた。
ご飯だけではない。
あったかくて気持ちがいいおふろとおふとん。大好きなうんたん♪やおいしいアイス。

唯豚は、憂の顔を見たことで、それらを思いだし、嬉しそうにキャキャキャとはしゃぎまわっている。

一方、憂は姉の姿に、愕然としていた。
姉にできる唯一の社会貢献として、ようやく社会の役に立てると考えた姉は、それどころか、今害獣として世間に嫌われている。

そして何より、もはや人間としての外見や最低限の知性すら留めない目の前の生き物を、もはや人だとも、ましてや自分の姉だとは到底思えなかった。

憂「………」
唯「う“あ”ーあ”ー!う“あ”ーあ”ー!(^po^)」

憂の中に、一瞬、強烈な衝動が湧きあがる。
しかしそれは、次の瞬間にはスーッと引いていった…。

一方、唯豚の頭の中は、与えられるであろうご飯やお風呂のことでもはやいっぱいだ。

唯「あ”ーあ”ー♪あ”ーあ”ー♪」
憂「………」

憂はうつむいたまま、唯豚の手を引き、家に向かった…。


10:池沼唯の社会貢献
11/01/12 00:58:35 IIgZssQQ0
家の玄関に辿り着いた時、

唯「あ“ーあ”ー!うーい!」
憂「…………」
唯「あ“ー…おぅろ!おうろ!(^po^)」
憂「…………」
唯「うーい、おうろ!う“ー、おうろ!!」

唯は徐々に人間の言葉を思い出したのか、風呂に入りたがった。
(といっても、家を見て偶然思い出した言葉がおふろだっただけだが)

憂「そう…お風呂に入りたいの…?」
唯「うう“ー♪おうろー!!」
憂「………そう」

憂が唯豚を見る目は、以前のような暖かみはもはやないのだが、唯豚はそれに気づかない。
だから唯豚は、これからあったかいお風呂に入れると信じて疑わない。

憂は唯豚の手をひくと、なぜか家の中ではなく庭へと連れて行く。
唯豚は疑問ももたず、トテトテと手を引かれるがままに着いていく。

庭まで来ると、憂は洗車用のホースを手にとり、丸裸の唯豚めがけて全開にした水をかける!

唯「?!@×&!!?+!ッ*@&%$!?!? (“oo”)!!」

突然冷水を勢いよくかけられた唯豚はその場でもんどりうって転がりまわる!
季節ももう秋口で、日も暮れかけた今、気温はどんどん下がっている。
唯豚はショックで心臓が縮こまり、声も出せずひきつけを起こすが、憂は止めようともしない!

唯「~~!!~@&%$!?(“oo”)」

呼吸困難になった唯豚は、その後10分以上も冷水をあびせかけられ、ピクピクと痙攣するだけになった。

憂は唯豚が動かなくなったのを見ると、今度はタワシでその体をこすり始めた!

唯「ふぎぃ~!あ“あ“あ“あ“あ“あ“!(“oo”)」


11:池沼唯の社会貢献
11/01/12 01:02:02 IIgZssQQ0
一ヶ月の野生生活で生傷だらけになっていた唯豚の体に、冷水+タワシのコンボは強烈だった!
唯豚は絶叫して暴れるが、憂は構わず背中から腹、胸から顔をゴシゴシとこする。

唯「うぎゃあ“あ“ああう”!!」
憂「もっときれいにしてあげるね…今、汚いもんね。病気とか持ってそう」

憂は唯豚の傷口が開くのも構わず、全身をむちゃくちゃにタワシがけする!

唯「びぃぃぃいぃぃいぃぃいぃぃいい」

ブブブー!!!
なんと、唯豚は痛みと恐怖のあまり粗相をしてしまう。
たちまちあたりに、悪臭が広がる!

唯「んひっ、んひっ…(“po”)」
憂「…せっかくきれいにしてあげてるのに、悪い豚さんだね。お仕事置きしなくちゃ」

憂はホースを再び手にとると、唯豚のおしりの穴に突っ込んだ!
勢いよく体内に水を注ぎこまれ、唯豚は再び悲鳴をあげる!

唯「むひぃぃぃぃいぃん!!」

憂はさらに、唯豚の口にもホースを突っ込み、たっぷりと胃の中も「洗浄」した後、ようやくグッタリした唯豚を解放した。
帰ったら暖かいご飯とおふろが待っていると考えていた唯豚は、11月の寒空の下、冷水をあびせられくたばっている。

唯「……(“po”)」ピクピク

憂はそのままグッタリと動かない唯豚を、庭の隅にある、今は使っていない犬小屋につないだ。
首輪と鎖で小屋から出られないようにし、うるさいと近所迷惑なので猿轡をかませた。

その日から、もはや人間扱いされることのなくなった唯豚は、一日一食のあまりもののご飯と、一週間に一回のシャワー洗浄以外は、放置されたままだった。

いや、そしてもうひとつ…

憂「起きなさい唯豚。お仕事の時間だよ!」
唯「あうー?(-po-)」

今夜も唯豚は、憂に首輪をひかれ、「社会貢献」の場へと向かうのであった…。

おわり


12:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/12 02:12:32 UVmNPTRJP


とてもおもしろかった

13:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/12 03:12:19 fS7feu1d0
>>11
ついに唯豚は野生かしたかwww

14:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/12 03:34:11 noUvQ+QY0
けいおん!!AA10
スレリンク(kao板)


15:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/12 12:13:40 2Q8vINDg0
    / ̄ ̄\
    l(itノヽヽヽl
   ノリ(l| ^ q^ ノi <ゆい あずなんちゅき!!
   ⊂ .  .つ
    (____)
ブリッ (ヽ_ ゚゚_ノ
 ●  ∪  ̄∪
           _ _
.        '´, 、   ヽ
       ,rlミiレハ从リ!
       ノ八(|l#゚ A゚ノl|ヾ <来るな池沼豚!!
     ((  と」茆iつ ))
       ヾ く/_i_ゝノ
           し'ノ

    / ̄ ̄\
    l(itノヽヽヽl
   ノリ(l|# `q´ ノi <むぅー、むふぅー!!
   ⊂ .  .つ
    (____)
ブリッ (ヽ_ ゚゚_ノ
●●  ∪  ̄∪




~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    / ̄ ̄\
    l(itノヽヽヽl
   ノリ(l| ^ q^ ノi <ゆい あずにゃんいっしょ!!
   ⊂ .  .つ
    (____)
    (____) /
    (____)   だれかー!!助けてー!!
ブリッ (ヽ_ ゚゚_ノ \
 ●  ∪  ̄∪

16:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/12 12:31:53 GiXSK6ib0
>>11
乙!

>一日一食のあまりもののご飯と、一週間に一回のシャワー洗浄以外は、放置されたままだった
室内で飼ってる時より手間がかからなそうで良さそうだなw

17:池沼唯vs池沼
11/01/12 20:42:33 MQgqG5LI0
>>3の予告通り投下する

時は正月、憂は服の正月セールスのチラシを眺めていた。憂も立派な女子高校生、服に興味があるのも当然だろう。

憂「安くなってるなー。買いに行っちゃおうかなー。でも…」

そう言って憂は横を見る。
そこには憂の悩みのタネ、池沼唯こと平沢唯がいつものように涎を垂らしながらテレビを見てわけのわからないことを呟いていた。

唯「あーうー、くまたん、あーう(^q^)」

恐らく憂が出掛けると言ったら唯も行くと喚くだろう。しかし毎度の事ながら唯は外に出れば迷惑メールを生産する。
憂は少し考え、黙って出て行く事にした。

そろーり…

ガチャ…

憂が扉に手をかけた刹那、後ろから聞きたくない声が聞こえた。

唯「うーいどかこいくでつか?(゚q゚)」



18:池沼唯vs池沼
11/01/12 20:43:31 MQgqG5LI0
さっきまでテレビを見ていたはずの人型産業廃棄物はいつのまにか憂の後ろに立っていた。
憂いは観念した様子で

憂「今から買い物行くからお姉ちゃんは待ってて?」

唯「あー!うーいひとりでいくだめー!ゆいもいくー!('p')」

憂「でも今日はアイス無いよ?」

唯「やー!あいすないだめー!うーいあいすー!('p')」

憂はいつもの事にため息をつきながらまたいつものテンプレートで返す。

憂「あっそ!ならお仕置きだね。どうするお姉ちゃん?」

19:池沼唯vs池沼
11/01/12 20:44:56 MQgqG5LI0
お仕置きという言葉にいつものように過剰反応して唯は言う。

             
 唯「やー!ゆいいく!おしおきだめー!」

  -──-    、
            . : ´: : : : : : : : :l: : : : : : : : : : :\
.           /: /: : :/|: : : :|: : : : : : : l : : : : ヽ
         /: : / \/ |: : : :|、 : : : : : |: : : : : :ヽ
       /: : : :/ \/ __ノ|: : :.|∧ ゝ:_:_:_: : |: : : : : : : : .
        /:/: :.{: : :/   八: : |  ヽ \: : : | : : :|: : : : : :i
      {:/: :/: :|: :/ /⌒ヽ  \|  /⌒ヽヽ:.:|: : : }: : :} : : |
.      /: :/ : 八/ /   }     / O } 〉|: :/: : /: : .〈   
     /: :/: : : : / {_O  ノ     {_   ノ∧人:/: : /: : : :∧
      | :/: : : : /   しノ (O O)  しし'/: : : : :/ :/ヽ: : : : |
      |/: : : : :.{       r-~く     /: : : : :/:./ ノ : : |: :|
      |: : : :/ :丶    |/  ',   /: : : : :/: /Y: : : : :|: :|
      | : : ∧: : : \    {/   }  /: : : : :/: /: :|: : : : ハノ
     \/  \: : : :>─r ァ t─ァ/: : : /: /: :/: :ノ/
          \:_:_|.:.:.:/./厶ヾ" /|_/|_:/:.:ヽ/
         /YYY.:.:.:.:./.:ィ7ト、V.: /YYヽ.:.:.:.:.:.}
        /\ /.:.:.:.:く〃 // }}'.:.:.{  /∨.:.:./
.       /:.:.:.:.V.:.:.:.:.:.:.{{i // ノノ.:.:. ∨.:.:.:.:}.:.:/


          
ガン!

憂は容赦無く唯の鼻頭にパンチを食らわせた。
唯は悶絶した末。

唯「びー!うーいぶたない!おしおきやーの!("q")」

事実憂もこんな何をしでかすかわからないクソムシを家に一人で放っておきたくはない。

憂「ならお姉ちゃん2つ約束出来る?」

唯「あう!ゆいする!(^q^)」

憂「今日アイスは買わないこと、絶対にいい子にしてること。」

唯「!?('q')」
「うーいあいすくれないでつか?(゚q゚)」

憂「そうよお姉ちゃん、約束出来るの?出来ないの?」

唯「あう!ゆいあいすないだめ!('p')ゆいあい…

憂「へーそうなんだ。お姉ちゃんもっと痛いの欲しいんだー。」

唯「やー!おしおきだめー!ゆいいいこするー!うーいぶたない!("q")」

20:池沼唯vs池沼
11/01/12 20:49:01 MQgqG5LI0



唯「ぶーぶー("oo")」

唯はアイスが食べれない事で相当不満な様子だった。



L○ZLISAにて

憂「福袋でも買っちゃおうかなー。」

なんて憂が幸せな時間を過ごしている時、池沼の不満は爆発した。

唯「あゞーあゞー!('p')」

憂「もう!お姉ちゃんじっとしててよ!」

唯「ゆいちゅかれた!うーいあいす!('oo')」

憂「今日アイスは無いって言ったでしょ。」

唯「あう!ゆいあいすたべる!うーいないいわない!(`po′)」

憂「もう少しで終わるから待っててよ。」

唯「やー!ゆいまてない、いまあいす!あいす!うーいあいす!(`Q′)」

ギロッ!

ここで憂が生きとし生けるもの全てがすくみあげるような目で唯を睨んだ。

唯「ひっ!ゆ、ゆいまつ!ゆいいいこする!("q")」

流石の池沼もこれにはびびって渋々まつことにした。
もっとも待ったところで憂はアイスをあげる気なんてさらさら無いが。


21:池沼唯vs池沼
11/01/12 20:50:22 MQgqG5LI0


その時、同じ空間に生ける特有の独特のオーラがもう一つ現れた!

?「んまんまwwwwww」

その子は今テレビでブレイク中の自称声優、平野綾さんだ!
彼女もまた、IQ25のスーパー池沼だったのだ!

平「あいすおいちいれすwwww」

綾ちゃんはアイスを美味しそうに食べていた。

そんな光景を元祖池沼は当然見逃すわけがなかった。


           ___
          . . :´: : : : : : :ミ: 、
       / : : : : : : : :\ : : : \
      /: : : : :′: : : : : : :ヽ : : : ヽ
      .′: : : :|: : : : : : : : : : : : : : : .    あう~♪
      |: :| : : :イ: : : ト: : : : : : !: i:. :|
      |ノ:|: _/イト: : ト廴ヽ: : :|ヽ:. : :!     あう~♪
    /}:ハ: !       \、|: |: :ト:|
       |: : :V. へ  ,  へ  :ソ: l:. :|リ 
     ル'| : :.} xx (O O)_ xx. }: : :| }ノ`ヽ    あいす♪
       |人:{人  ( ̄,,),   イ: : :ル'  {  
      V ` \  ゝ∥ _.ノ}:/ }   }        あいす♪
       }  >―r―‐<  /  / /
       | /   ミ厂 ̄{彡  `ヽノ   !
      ノ_}  个i′  `ー‐、 ∨  {
       [_ノ  {ニ} 池 沼  i}  ヽ二}
      {   厂 r‐y‐、  '|   `T′
      丶__ノ   ヽ. ノ   人    /
       |           >r

唯「あいすゆいのー!!(^oq^)」

どすどすどす…

22:池沼唯vs池沼
11/01/12 20:52:18 MQgqG5LI0

唯は綾ちゃんのアイスを発見して目を輝かせながら駆けて行った。

唯「あいすよこすー!(^q^)」

そう言って唯は綾ちゃんの舐めていたアイスをぶん取った。

平「あー、あやちゃんのあいす!」
「かえしてくらさい!www」

綾ちゃんはアイスを変えして欲しいと言うが唯は当然そこから逃げ出した。
どすどすどす…
綾ちゃんも唯を追いかけた。
その時、憂は試着室にいたので完全に唯を見失っていた。

どすどすどす…
たったったっ…

綾ちゃんはそこまで太っていないので、唯に早く追いつくことが出来た。

23:池沼唯vs池沼
11/01/12 20:53:14 MQgqG5LI0

平「おんぎゃwwwあいすかえすのれすwwwwww」

唯「むひぃぃいぃ("q")」

対する唯は、
流石デブ。と言ったところだろう。もう走り疲れていた。
ところが綾ちゃんがちょうど完全に追いついた時、唯はアイスは渡さんとばかりに威嚇行為を始めた。

唯「あゞー!あゞー!(`q′)」

しかし不幸な事に相手もまた池沼だったので威嚇は通じなかった。

平「あいすかえすのれすwwww」

唯「だめー!あいすゆいたべる!(`oq′)」

ダンッ!

!?
何事だろうか、驚いたことに綾ちゃんはアイスを奪い返すためにいきなり実力行使にでたのだ。

唯「あう!いちゃい!だめ!('p')」

さらに綾ちゃんのタックルのせいで唯の手からアイスが落ちてしまった。
しかし、2人がとった行動は同じだった。

唯「んまんま♪(^q^)」ペロペロ
平「んまんまwwww」ぺろぺろ

やがてアイスが無くなってくると、

唯「あーう!ゆいたべるあいすすくない!(`p′)」

なんと唯はアイスを奪った上、アイスが少なかったと文句を垂れ始めた。
ところがそれは綾ちゃんも当然思っていること。
争いはどちらからでもなく始まった。

24:池沼唯vs池沼
11/01/12 20:54:18 MQgqG5LI0

バシーン!バシーン!

綾ちゃんが初めに唯の頭を池沼特有手加減無しで叩いた。

唯「びーー!!ゆるたない!ゆるたない!("q")」

そう言って唯は綾ちゃんにタックルを仕掛けた。

どす

綾ちゃんの体は吹っ飛んでしまった。

平「シュエェアィサイwwww」

もはや綾ちゃんは何を言っているのか分からない。
唯は自分の攻撃がヒットして調子に乗っていた。

唯「キャッキャ♪ゆいつよい♪ゆいえらい♪(^q^)」

しかし刹那、
バシーン!

綾ちゃんが唯の顔面にアームアンマーをお見舞いした。

唯「あぎゃぁあ!!いちゃい!だめ!("p")」

ダンッ!ダンッ!

しかし綾ちゃんは池沼、手加減を知らずに続いて今度は背中を叩いた。

唯「びぇーん!いちゃいー!やめるー!("Q")」

泣いてしまった唯ちゃんはそれでも反撃をしようと右手をやみくもに振り回して綾ちゃんに攻撃した。

平「ぱしへろんだすwwww」

何を言っているのかさっぱりだが痛がっているのだろうか。

25:池沼唯vs池沼
11/01/12 20:56:25 MQgqG5LI0

唯は続けて体当りをしようとするが盛大に転けて、鼻頭をぶつけてしまい悶絶していた。

URLリンク(beebee2see.appspot.com)


唯「あうぅぅぅ、いちゃいー!("q")」

綾ちゃんはその隙に唯に馬乗りになり、後頭部を一心不乱に叩いた。それも手加減無しに。

バカバカボカ…

唯「びーー!!いちゃいー!やめる!ぶつやめる(TQT)!」

平「おぎゃwwwぼきてんすww」

ブチブチッ

綾ちゃんは調子に乗って唯の髪の毛を一掴み一気に抜いた。

唯「あぎゃああ!いちゃい!ごめんなたい!ごめんなたい!("p")」

唯は謝るが池沼に通じるわけも無い。

ブチブチッ!

唯「びゃーーん!いちゃいー!("q")」


26:池沼唯vs池沼
11/01/12 20:57:54 MQgqG5LI0

その時、
?「綾ちゃん、またわるさして!駄目じゃないか!」

平「おぎゃwwwwみつかったのれすwwwww」
「あうあーwwwライフラインwwwww」

ライフライナー「ほら、帰るよ。お嬢さん、綾がゴメンね。」
「アイスあげるからさ、ゆるしてね。」

なんとも平謝りだが唯は目を輝かせていた。
そのアイスは憂がいつも買い与える一つ60円のそれではなく一つ300円近くするものだったからだ。
ものの価値が分からない池沼でもアイスのダイナミックさは分かる。
唯は大喜びだった。

唯「わーい!あいす!ゆいの!よこすー!(^q^)/」

ライフライナー「ゴメンね。はい、これ。」

唯「あいすー♪いいこでつねー!んまんま♪(^q^)」

さっきの大号泣から一転、唯はご機嫌だった。

ライフライナー「じゃあボクは行くね。」

唯は夢中でアイスをむさぼっていたが、悪知恵が働いた。

唯(このおじさんについて行けば美味しいアイスが食べられる!)フンス!




27:池沼唯vs池沼
11/01/12 21:11:05 MQgqG5LI0

………

ライフライナー「綾ちゃん今日みたいに悪戯しちゃ駄目だよ。わかった?」

平「おぎゃwwwwwwwwわかったのれすwwwwwwあうあうあーwwwwwww」

唯「あうあうあー(^q^)」

ライフライナー・平「!?」

唯「あう?どちたの?(゚q゚)」

ライフライナー「……お嬢さん、家族の人は?」

唯「あーう?('q')」

ライフライナー「ほら、お母さんとかお父さんとか妹とか」

唯「いもーと?あーう!うーい!うーいいもーと!\(^q^)/」

ライフライナー「じゃあ僕たちじゃ無くてうーいのところに行かなきゃ。」

唯「やー(`・q・′)」

ライフライナー「えっ」

唯「ゆいもいくー!ゆいあいすくれるすきー!(^q^)」

ライフライナー(あちゃー…綾ちゃんと同レベルかー…)
「駄目だよ。うーいのところに行かなきゃ。」

唯「あう!ゆいもいくのー!('q')」

ライフライナー「うーいが心配してるよ?」

唯「あーう?うーいちんぱいちてる?(゚q゚)」

ライフライナー「そうだよ。早く行かないとうーいが怒っちゃうよ。」

唯「うーいおこる!?だめー!ゆいおしおきやー!("q")」

ライフライナー「じゃあうーいのところに戻ろうか。」

28:池沼唯vs池沼
11/01/12 21:12:07 MQgqG5LI0


唯「あうー…(-q-)」
「やー!ゆいもいくのー!(^q^)」

ライフライナー「えっ、うーいはいいの?」

唯「あう!おじたん、ゆいたちゅける!(^q^)/」

ライフライナー(困ったなぁ…)

唯「あいす♪おじたん♪うーいこない♪あーうー♪(^q^)」
「きゃっきゃっk」

ドゴォッ!!

唯「ぶごぉっ(゚q゚)」

ばたん……フゴッ

そこにいたのは憂だった。憂が飛び膝蹴りを唯にお見舞いしたのだ。
ライフライナーも突然の出来事に驚いていた。

憂「お姉ちゃんが迷惑を掛けました。申し訳ございません。」

ライフライナー「い…いえ。ははは…」


憂「オラこの腐れアマ、立たんかい!」

唯「びぃえーーん!!うーいぶったーー!!("q")」

憂「オラ行くぞ!」

憂は唯の手を乱暴に引き歩いて行った。

唯「ぎゃーん!!おじたんたちゅけるー!びえーん!("q")」

憂「黙って!」

ドス!

鼻パン本日二回目。

唯「びぃーん!うーいぶたない!ゆいあるけない!("q")」

唯「びぃえーーーん!!」

おわり

29:池沼唯vs池沼
11/01/12 21:14:29 MQgqG5LI0
終了。
一気に終わらせてみた。自分は続き待つの嫌な性分だからさ。
アウトサイドに比べるとトンデモな駄作だけど頑張ったんだよ。

感想なんか書いてくれると嬉しい。

30:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/12 21:49:12 nqBMOs2D0
お疲れ様です。

スレリンク(anichara2板:670-677番)
の続きを投下します。

31:OUTside
11/01/12 21:50:44 nqBMOs2D0



 梓と憂が盆にグラスを載せて運んできた。
中身はオレンジジュースで統一されていた。
グラスを全員の手に渡らせると、梓が律に問いかけた。
「取り敢えず、これからどうします?」
「いや、特にコレをやろうっ、ってのは考えて無いけど。
適当にお喋りでもしてればいいんじゃん?」
 梓はわざとらしく大きな溜息を吐いた。
「企画したのは律先輩でしょ?
なのに何も考えてなかったんですか?」
「企画ってほど大袈裟なものじゃないよ。
単純に、部員の唯や、友達の憂ちゃんと遊ぼうって程度のものだからさ」
「元部員、な。律」
 すかさず訂正の矢が澪から放たれる。
「まぁ名簿上はそうだけど、さ。気持ちの上では現役の部員だからさ」
 律が澪に返答した直後、梓が憂に頭を下げた。
「ごめんね、憂。私のトコの部長がいい加減な態度で押し掛けちゃって。
気持ちの上で部員だから遊びに来ました、ってノリだもん。
困っちゃうよね。憂だって介護で大変だろうに」
「え、そんな事無いよ?
私にとってもお姉ちゃんにとってもいい気晴らしになるし、
それにお姉ちゃんのお手伝いがそこまで大変とは思ってないよ。
少なくとも介護って意識は無いかな」
「そう?ならいいんだけど。
もし迷惑な事があったら遠慮せずに……きゃっ」
「あずなん、ゆいと遊ぶー」
 梓の言葉は、突如として抱きついてきた唯によって遮られた。
「ちょっ、唯先輩、離れて下さい」
「やー、ゆい、あずなんといっしょっ」
「や、止めて下さいっ」
 梓は体を捻って逃れようとするが、唯は興味を示したものに対する執着が強い為、
容易には逃げられない。
「お、お姉ちゃん。駄目だよ、無闇に人に抱きついたりしたら。
ほら、おいで?」
 唯を宥めて梓から引き離そうとする憂に、律も加勢する。
「ほーら、唯。こっちおいで。りったと遊ぼうぜ」
(さっきまで私に対する当て擦りしてた梓を助けるなんて面倒だけど。
でもなぁ、それで私まで梓嫌い出したら、
もう仲直りも何もできないじゃん)
 それは、全員仲の良いHTTという理想の瓦解を意味する。
「ほら、唯ちゃん。私も構って欲しいな」
 紬もまた、助け舟を出した。
しかし唯は頑なだった。
「りったやむぎちゃの番はさっきあったっ。
今度はあずなんの番っ。じゅんばんこじゅんばんこ、
あずなんの次にまたりったとむぎちゃっ」
 唯としては、律や紬の遊び相手はしているのに梓の相手をしないのは
不公平だという思いがあるのだろう。
尤も不公平という概念を理解していないであろう唯にとっては、
精々梓が律や紬ばかり唯と遊んでてずるいと思っている、
程度の感覚でしかないのだろうが。
「ほら、お姉ちゃん。梓ちゃんは疲れてるんだって。
ちょっと休ませてあげて?ね?」
「唯ー、りった寂しいぞー」
「唯ちゃん、私も寂しいな」
「マジで離れて下さい。うわっ、汚っ。涎掛けくっつけないで下さいっ。
顔、顔近づけないで下さいっ」

32:OUTside
11/01/12 21:51:43 nqBMOs2D0
 四人がかりでも唯の対応には苦慮する。
その時、律達と唯の悶着を眺めていた澪が立ち上がって唯に近づいた。
澪は唯の髪の毛を鷲掴みにすると、
怒鳴るような強い語勢で告げた。
「おい唯っ。梓が嫌がってるだろ。
いい加減にしろっ」
「あうっ」
 唯は堪らず梓を放すと、怯えの篭った瞳で澪を見上げた。
澪は髪を掴んだままソファーに唯を押し付けた。
「うー、うー」
 乱暴な動作に対して唯の口から抗議の唸り声が漏れるが、
「うるさい、静かにしろ」
澪は低い声で唸りを制した。
「唯、梓が嫌がっていたのが分からないのか?
お前には他人の痛みが分からないのか?
梓は私の可愛い後輩だ。二度と梓に触れるな。
律やムギにも迷惑を掛けるな。
分かったか?」
 唯からの返答は無く、不気味な呼吸音を口から漏らすだけだった。
痺れを切らした澪は髪を掴んだ手を激しく振って、
ソファーに唯の頭を何度も打ちつけながら強い口調で糾す。
「分かったのかと訊いてるんだよっ」
「止めて下さいっ」
 澪の剣幕に呆気にとられていた律だったが、
憂はすぐに平常心を取り戻したらしい。
澪を突き飛ばして唯を庇った。
「なんて事するんですかっ?お姉ちゃんが可哀想じゃないですか。
乱暴は止めて下さいっ」
「あうー、うい、みおたがゆい虐めたっ。びぇっ」
「怖かったよね、お姉ちゃん。もう怖くないよ。
私が守ってあげるからね。よしよし」
「びえぇーっ、うい、ゆいこわかったよー、びえぇーっ」
 憂に守られて安心したのか、唯は泣き喚き始めた。
その叫喚はリビング内をけたたましく反響し、
聴く者の鼓膜を不快に嬲った。
それでも律にしてみれば相手が唯ならば仕方ないと我慢できる。
それは紬にしても同様らしく、特に不快を訴える仕草を取らなかった。
だが、澪は違う。
「煩い、黙れ唯っ」
 鋭い眼光を放ちつつ強い語勢で一喝して、唯を黙らせた。
その迫力のある態度は、人を畏怖させるに充分なものだ。
だが憂は、気圧される事なく毅然と澪に立ち向かった。
「お姉ちゃんを怯えさせるのは止めて下さい。
どうしてそんな乱暴な態度ばかり取るんですか?」
「煩いからだろう。大体、今の泣き方はわざとらしく大袈裟だ。
その証拠に、涙は殆ど流れていない。
過剰に嘘泣きして同情を引こうとしただけの唯に
優しくする必要が何処にある?」
「それでも、お姉ちゃんにとって貴女の態度が怖い事に変わりは無いんです。
そもそもお姉ちゃんは知的障害故に語彙が不足しています。
言葉で巧く自分の意思や感情を伝えられないから、
ボディランゲージに頼らざるを得ないんです。
秋山さんには嘘泣きにしか見えないかもしれませんが、
お姉ちゃんにとっては自分の意思を伝える為の手段なんです」
「だからと言って、あんな大きな声で喚かれても迷惑だ。
大体、元はといえば唯が悪い。
嫌がる梓に無理矢理抱きついたのが原因だ」

33:OUTside
11/01/12 21:53:02 nqBMOs2D0
「いえ、お姉ちゃんが喚かざるを得なかったのは秋山さんのせいです。
私達はお姉ちゃんを宥めて穏健に梓ちゃんから離そうとした。
でも秋山さんの頼った手段は何ですか?暴力じゃないですか。
野蛮な事をするから、お姉ちゃんが怯えて泣いちゃったんです」
「言葉で言って効かないなら、実力行使しかない。
あのまま言葉だけで唯を引き離そうとした所で悪戯に時間を浪費して、
その間に梓の苦痛が高まってしまうだけだ」
 二人の間の論戦に、律は割って入る隙を見出せないでいた。
「それで暴力が正当化されるとでも?
大体、梓ちゃんの解放が目的なら引き離した段階で達したはずです。
なのにその後、何度もお姉ちゃんの頭を打ち付けたのは何ですか?
あれは明らかにやり過ぎで、虐め以外の何物でもありません」
「虐めじゃないな、あれは調教と言うんだ」
「調教っ?お姉ちゃんを何だと」
「ああ、失礼。調教じゃなくて躾だよ。つい間違えちゃったな」
 澪は嘲りを頬に浮かべて笑った。
「表現が躾に改まっても不快です。何様なんですか、貴女は。
お姉ちゃんの教育は私の家庭の問題です。
秋山さんに躾と換言しただけの虐めを正当化される謂れはありません」
「その家庭の役割がきちんと果たされていないから、梓が被害を蒙る。
梓だけじゃ無いな、どれだけ迷惑を周囲に撒き散らしてるか。
大体、きちんと教育するはずの親は何処だ?
知的障害を持った娘と情緒障害を持った娘の
ダブルパンチに嫌気が差して見捨てたのか?」
「私は情緒障害を患ってなんていませんし、
私達は見捨てられても居ません。
両親ともちゃんと海外に居て、送金はしてくれてます」
「ははっ、無責任な親だな?
自分の娘が二匹の害獣と化して周囲に迷惑かけまくってるのに、
海外旅行で遊び呆けているのか?」
「お父さんとお母さんとお姉ちゃんの悪口は言わないでっ」
 憂は一際甲高い声を発すると、表情を暗くして言葉を続けた。
「仕事なんです、二人とも。お姉ちゃんの事で、色々とお金が掛かるから……。
それは今に限らず、将来に渡っても。
だから、稼ぐ為に外資で頑張るしかないんです。
海外への転勤命令を下されても、従わざるを得ないんです」
 律も平沢家の事情については、憂から聴いた事があった。
唯の事で、色々とお金がかかっているという事を。
何より親が先立った後は、就職も生活も困難な唯は施設に預けざるを得ず、
その金額は膨大な額に上る。
その為にも、唯の両親は娘と離れ離れになろうとも
給料の良い場所で働かざるを得ないのだった。
 それでも平沢家はかなり恵まれた部類に入るらしい。
唯の両親は幸いにして有能であり、職場も大手外資で給料は良かった。
自分達が先立った後も憂になるべく負担をかけずに、
唯の将来のプランを立てる事ができる環境ではあるのだ。
だが、障害児は親の経済状況を選んで生まれてくるわけではない。
一般家庭やそれを下回る所得層の家庭に障害児が生まれた場合、
それは悲惨な事になる。
低所得層では行政の援助から漏れてしまえば日々の暮らしにさえ忽ち行き詰まる。
中間層なら現在の糊口は凌げる事も多いが、
子供の将来のプランまで図る余裕は無い。
即ち『この子より先に死ねない』という地獄のような現状に直面しているのだ。
その心配が無いだけ平沢家はまだ恵まれてはおり、
その心配をかけまいと頑張っている両親を貶されたくは無いのだろう。

34:OUTside
11/01/12 21:54:09 nqBMOs2D0
「何だ、つまり唯の存在が悪いって事か。
唯さえ居なければ、ご両親もそんなに苦労せずに良かっただろうし、
今頃もっと裕福だっただろうになぁ?
唯さえ居なければ、周囲も迷惑被らずに済んだしなぁ?
ふふ、唯は生まれてきちゃいけない子だったんだな」
 澪は嘲弄的に笑いながら、唯の存在を否定していた。
「秋山さん……」
 憂は酷く低い声でそれだけ言うと、一歩踏み出した。
その表情は憎悪に歪み、澪を睥睨する瞳は冷たく光る。
もうこれ以上は我慢ができない、その意思がありありと表れている。
 だが、我慢できなかったのは律も同様だった。
「澪。今のは幾らヒートしてる最中だからって言いすぎだぞ。
謝っとけよ」
 窘める律の声が響くと、澪は気まずそうに視線を漂わせた。
憂も律の声で我に返ったのか、歩みを止めた。
「澪」
 律が言葉短く促すと、漸く澪は謝った。
「うん、今のは言い過ぎだった。ごめん」
 だが、その視線は律に向けられていた。
「私に謝ってどうする。
憂ちゃんと唯に対してごめんなさい、だろ?」
 澪は一瞬躊躇う素振りを見せたが、結局従った。
「悪かったよ、憂ちゃんと唯」
 屈辱故であろうか、謝った直後には唇を噛み締めて目を逸らした。
「そんな不貞腐れた態度で謝って済むとでも」
 澪の謝った後の動作が気に入らないのか、
憂が尚も追撃の言葉を放とうとしたが、それも律が遮って仲裁に努める。
「まーまー、澪は結構固いトコあるしさ。
キツイ事言っちゃった後で気まずいってのもあるだろうし。
ほら、熱くなった直後って、中々クールダウンできないもんじゃん?
見逃したってよ、ね?」
「律さんが言うなら……分かりました。
聴かなかった事にします」
 渋々といった風ではあるが、憂も退いた。
 憂は元の席に戻る途中で、律にそっと耳打ちして謝辞を口にした。
「さっきは、有難うございます」
「ん?ああ、いいっていって」
「本当に、有難うございます。
私があの女の言葉にキレて一歩踏み出した時に、
もし律さんがあの女を窘めていなかったら……。
きっと私は、あの女の首を絞めていたと思います。
お蔭で踏みとどまれました。有難うございます」
「え?あ、いやいや。気にしなくていいって」
 律は憂の言葉に一瞬寒気を感じたが、すぐに思い直す。
(いや、今のは実際に澪が悪いよなぁ。
やり過ぎだし、言い過ぎだ。
唯に暴力まで振るったもんなぁ)
 それぞれの座席に戻った澪と憂を見やってから、
律は唯に話しかけた。
「じゃ、りったやむぎちゃと遊ぼうか」
「あう?あーうー」
 優しく語り掛けてやると、唯は不安に満ちた表情から一転、明るく笑った。

35:OUTside
11/01/12 21:55:38 nqBMOs2D0

*

 すっかり気まずくなった空気を振り払うように、紬が口を開いた。
「あ、そうだ。お菓子食べない?私持って来てるんだ」
「あう?おかし?やたー」
 唯から先刻までの怯えがすっかり去った。
お菓子という言葉に反応して、両手を挙げて喜びを露わにする。
「ふふ、唯ちゃんに喜んで貰えると嬉しいわ」
 紬は微笑むと、バッグの中から包みを幾つか取り出した。
「二種類とも甘いもので恐縮なんだけど……」
「とんでもありません。わざわざ有難うございます。
お姉ちゃんは甘いものが大好きなので、喜びます。
ね、お姉ちゃんっ」
「あーう、ゆい、あまいもの好きっ。むぎちゃも好きー」
「うふふ、唯ちゃんたら」
 二つとも、律も知っている有名な菓子だ。
(ROYCE'の生チョコに空也のもなかかよ。
ムギも頑張るよなぁ)
 果たして唯に味の機微が分かるか微妙ではあるが、
紬は相手が知的障害者だからといって軽んじたくは無いのだろう。
「わぁ、有名なお菓子じゃないですか。
いいんですか?手に入れるの大変だったでしょうに」
 憂も包装紙を見て察したのか、頻りに恐縮しだした。
「んーん、偶々お家にあったの持ってきただけよ。
私の家、甘い物好きな人が少ないから皆に手伝って貰おうと思って」
 そう紬は謙遜したが、実際にはそう簡単に入手できるものではない。
ROYCE'は北海道にあり、通販で入手するしかない。
空也は所在地こそ銀座だが、配送を行っていない為店舗で直接購入となる。
加えて、予約していないと入手できない事で有名な老舗だった。
「流石はムギだな」
 澪も先刻とは打って変わって、上機嫌で紬を讃えた。
尤も澪は、以前から平沢姉妹以外に対しては穏健な性質だ。
別に態度が豹変したというわけでは無い。
「でも、折角銘菓持ってきたところで、
その味の有り難味って分かるものですかねぇ」
 梓は思案顔で呟く。
「こらこら、梓。そんな事言ったら、唯が可哀想だろ?」
 律が窘めたが、梓は蔑みを顔に称えて言葉を返してきた。
「いや、唯先輩の事ではなく、律先輩の事を言ったんですけど?
普段からガツガツ無遠慮にお菓子に喰らいつくあの姿、
それを思い起こしただけです」
「中野ぉっ」
 堪らず律の口から非難の声が迸るが、
梓の対応は挑発的なものだった。
「ああ、失礼しました。確かに今のは、失礼が過ぎましたね。
謝ります、ごめんね、律先輩。
あ、でも律先輩。貴女はさっき、これと同じ事を唯先輩にやりましたよね?
味の有り難味を理解できない、そう言った時貴女は唯先輩を連想しましたよね?
それ、唯先輩が可哀想だと思います。唯先輩に謝って下さい。
私がさっき手本を見せましたから、幾ら律先輩でもできると思います。
真似ればいいだけなんですから」
「いや、私は別にそんな心算は……」
「ご自身の非を認める事すらできないんですね?
まぁ視野狭窄な律先輩らしいですが。周囲の状況すら読めないような」
「梓ちゃん、今のは別に律さん悪く無いよ。
悪気なんて皆無だろうし。それに、先輩に対してその口の利き方は無いと思うな。
律さんはちゃんと味の機微の分かる、繊細な舌の持ち主だと思うよ」
 言い淀む律に変わって、憂が梓の発言を遮って割り込んできた。
「憂……」

36:OUTside
11/01/12 21:57:23 nqBMOs2D0
「まぁ、今回は憂ちゃんの言うとおりだろうな。
梓、お前の態度は先輩に対する礼をちょっと欠いていたぞ。
それに律は料理が巧いから、味覚についてもきっと優れたものだろうさ」
 驚いた事に、憂に加勢して梓を窘めたのは澪であった。
但し、毒を放つ事も忘れない。
間髪いれずに
「尤も、憂ちゃんに先輩に対する礼儀云々を指摘されたくは無いだろうけどな。
私に対する口の利き方を改めてからなら、説得力もあったんだけど」
と言葉を続けていた。
 憂も負けじとやり返した。
「先輩という敬称が似合う相手なら、幾らでも尊敬を口調に込めますけどね」
 梓はそんな二人を横目に眺めていたが、律に向き直って
「失礼しました。私が言い過ぎたみたいです。謝ります。ごめんなさい」
と素直に謝った。
 律も手を振って答える。
「あ、いや。いいって。私の発言も不用意だったし」
(澪や憂ちゃんの言う事なら、割と素直に聴くんだなー、梓は)
 自分にももっと柔らかな対応をして貰いたいとは思ったが、口には出さない。
折角梓が折れたのに、ここで更に悶着の種を蒔く心算は無い。
 その時、唯が痺れを切らしたように唸り声を発した。
「うー、うー。ゆい、ぽんぽん空いたー。
はやくおかし食べるー、むふぅー」
「あ、ごめんね、唯ちゃん。すぐに包装開けるからね」
 紬が包装を開けて手渡すと、
唯は美味しそうにチョコやもなかを頬張った。
律達も、唯に倣って菓子に手を伸ばした。
食べる事で、張り詰めた諍いの琴線から目を逸らすように。



 紬の持ってきた菓子をあらかた食べ終わった頃、唯が自慢げに呟いた。
「ゆいもおかしできるよー、ゆいもおかしじょーず」
「ん?唯もお菓子作れるのか?」
 律が問いかけると、唯は胸を張って答えた。
「あーう。ゆい、じょーずじょーず」
「実は、律さん達が来る前に作ってあるんです」
「あ、それは御免なさい。ちょっと余計な事しちゃったわね。
でも私、友達が作ったお菓子食べるの夢だったの。
貰ってもいいのかしら?」
 実際には律が作った菓子を紬は食べた事がある。
だが、敢えてその事を指摘しなかった。
紬なりに巧く唯や憂の機嫌を取ろうとしているのだろうから。
「あ、はい。是非食べてあげて下さい。
姉も喜びます」
「って、本当に唯先輩が作ったの?」
「あーうー」
 梓の問いに、唯は誇らしげに胸を反らす。
だが問いかけた梓の声には不安の色が篭っており、視線も憂に向いていた。
その意味を感じ取ってか、憂が付け足す。
「私も手伝ったけどね」
 律にもまた、梓が不安になる気持ちは理解できたし、
だからこそ憂が手伝っていると知って胸を撫で下ろした。
実際に唯が一人で食べられる物を作る事は困難だろう。
 それでも梓の顔は晴れない。
梓にしてみれば、唯が調理に携わったというだけでも嫌悪の対象なのだろう。
「うーい、りょーりじょーず。ゆいもじょーず、きゃきゃきゃっ」
 そんな一同の胸中など慮る事無く、
唯は手拍子を叩きながら自分と妹を無邪気に称賛する。
「お姉ちゃんったら。今持ってきますね」
 憂は唯に褒められた事もあってか、頬を朱に染めて席を立った。

37:OUTside
11/01/12 21:58:38 nqBMOs2D0
 程無くして、憂は皿に盛られたプリンをお盆に載せて戻ってきた。
その数は6つ。丁度、リビングに居る人間の数に一致する。
だが、澪と梓からすぐに拒否の言葉が放たれた。
「私は要らないよ」
「御免ね憂、憂が折角作ってくれたのに。私もパス」
「いや、私は別にいいんだけど……。お姉ちゃんが折角作ってくれたのに……」
 憂は残念そうに言った。その気持ちは律にも理解できた。
幾ら憂の手伝いがあったとはいえ、唯が調理するなど並大抵の労力では無い。
それを無下にされては、唯があまりにも不憫だ。
何より紬が持ってきた菓子は食べるのに、
唯が折角作った菓子を食べないという態度が律には気に入らない。
梓とはなるべく角を立てたくないと思っている律ではあるが、
湧き上がる不快感を抑えられずに二人を咎めた。
「いや、さっきムギが持ってきたお菓子は普通に食ってたじゃん?
それで唯が折角作ってくれたのは食べないとかどうよ?」
 梓が咄嗟に色を為して律を睨みつけた。
だが、梓が何か言うより先に、澪が言葉を発する方が早かった。
「別にそういうワケじゃないよ。カロリーコントロールとかの問題でさ。
さっき甘い物を食べてしまったからこそ、今度は控えたいんだ。
幾らなんでも、この短時間に連続で食べるのはちょっと差し障りがあるからな」
 尤もな言い分だ。
「まぁ、ならしょうがないけど」
 律もそれ以上の追及を諦めざるを得ない。
「ああ、なるほど。ダイエットというわけですか。
大変ですね、そういうの一々気にする人は」
 憂が当て擦りめいた言葉を口にすると、唯が反応を示した。
「あう?うーい、だいえっとってなーに?」
「知らなくていい事だよ、お姉ちゃん。
私もお姉ちゃんも食べても太らない体質だから、気にしなくていいの。
秋山さんみたいな見た目ばかり気に掛ける人だけ気にしてればいいお話。
内面磨けばいいのにね」
 強烈な皮肉を受けて、澪の頬は紅潮して瞳は鋭く憂を見据えた。
再び一触即発の風を呈する二人であったが、そこに梓が割り込んできた。
「ねぇ、憂。その言い方はどうかと思うな。
健康上の理由でダイエットする人だって居るわけだし。
何より、他人の体型に関わる事をアイロニカルに表現するのは酷いと思うよ。
プロポーションっていうのは、各々の拘りだってあるんだし、
その事を指摘されて深く傷つく人だって居るんだよ?
ていうか私だって体重が気に掛かるから、これ以上の間食を控えてるんだよ?」
 梓が自身の体重に関して神経質になっている場面を律は見た事が無かった。
恐らく唯の作った菓子を避ける為、澪に便乗したのであろう。
だが、それを明かす手段も無ければ益も無い。
だから律は敢えて何も言わなかった。
「うーん、確かに梓ちゃんの言うとおりだね。
すみません、澪先輩。気に障る事言っちゃったみたいで」
 棘を含めてはいるものの、憂は一応の謝意を見せた。
「あ、憂ちゃん、私早く食べたいな」
 紬がそのタイミングを見計らって、言葉を割り込ませた。
「あ、すいません。すぐに配りますね」
 憂は軽く頭を下げると、プリンを配り始めた。
(ナイス、ムギ)
 紬の機転の利いた催促に、律は内心喝采を送った。
憎みあう二人の応酬を放っておけば、
収拾不可能なまでに過熱していってしまうだろう。
それを止めてくれたのは有り難かった。

38:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/12 22:00:22 nqBMOs2D0
>>31-37
本日は以上です。ではまた。

39:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/12 22:09:49 UVmNPTRJP
続きに大いに期待

40:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/12 22:19:23 5I0dhr4G0
乙。

いろいろ凄すぎる。
リアルの発達障害者の周辺で起きてる典型的な摩擦といっていい。
憂のような聡明で勇気ある者でさえ、他者の立場が見えなくなってしまうのもリアル。

いたたまれない気持ちにさせられる。(褒め言葉)

41:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/12 22:24:04 LB+VdkkS0
けいおんのキャラをよく掴んでるわ
このキャラならこういうこと言いそうだなってすごい納得できる
この池沼唯もちゃんと唯だなってわかるし

42:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/12 22:50:59 2Q8vINDg0
律の自己満足のために付き合わされる澪とあずにゃんかわいそす

43:池沼唯vs池沼
11/01/12 23:16:16 MQgqG5LI0
(´・ω・`)

44:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/12 23:20:18 oYOy6doA0
乙楽しみだわ

45:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/12 23:28:03 noUvQ+QY0

            /_⌒ヽ⌒ヽ 
           /  `゚` :.;"゚`ヽ 
           /    ,_!.!、  ヽ
          /    --- ,, ヽ
            /.:/: ://!.:.:ノ!ハ.:.:.: .,}
         /.:/.:.:./,_、`~^´,_VW.:}
          /.:/.:.:./f'じj   f'じ!.リ.:.|
       /.:/.:.:.(j、゙‐゙ (o o)゙‐゙/.:.リ   ちんぽ♪
        V{.:人.:人   ラ   7.:/
         , r‐‐<`マ-nイノV     ちんぽ♪
        /ノ⌒X/^h><ノ`ヽ.
       (   〈(_ノ  }  ノr=ミ
        ヽ _,x ´ ',  /ゅ YW}
          /´     ',/ ぃ j__ノ
       /       ',  \!
        l             ヽ
        !              }
      弋__ _,.. --- __ノ
       ゝ-fー'‐r亠r亠'r‐"
          l   l.  l  !

   おませな唯ちゃんは、ちんぽが大好き &hearts


46:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/12 23:32:26 noUvQ+QY0


                -──-    、
            . : ´: : : : : : : : :l: : : : : : : : : : :\
.           /: /: : :/|: : : :|: : : : : : : l : : : : ヽ
         /: : / \/ |: : : :|、 : : : : : |: : : : : :ヽ
       /: : : :/ \/ __ノ|: : :.|∧ ゝ:_:_:_: : |: : : : : : : : .
        /:/: :.{: : :/   八: : |  ヽ \: : : | : : :|: : : : : :i
      {:/: :/: :|: :/ /⌒ヽ  \|  /⌒ヽヽ:.:|: : : }: : :} : : |
.      /: :/ : 八/ /   }     / O } 〉|: :/: : /: : .〈   
     /: :/: : : : / {_O  ノ     {_   ノ∧人:/: : /: : : :∧
      | :/: : : : /   しノ (O O)  しし'/: : : : :/ :/ヽ: : : : |
      |/: : : : :.{       r-~く     /: : : : :/:./ ノ : : |: :|
      |: : : :/ :丶    |/  ',   /: : : : :/: /Y: : : : :|: :|
      | : : ∧: : : \    {/__}  /: : : : :/: /: :|: : : : ハノ
     \/  \: : : :>─r ァ t─ァ/: : : /: /: :/: :ノ/
          \:_:_|.:.:.:/./厶ヾ" /|_/|_:/:.:ヽ/
         /YYY.:.:.:.:./.:ィ7ト、V.: /YYヽ.:.:.:.:.:.}
        /\  /.:.:.:.:く〃// }}'ゆ:.{  /∨.:.:./
.       /:.:.:.:.V.:.:.:.:.:.:.{{i// ノノ:い::∨.:.:.:.:}.:.:/

                Before


47:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/12 23:33:18 noUvQ+QY0

             ──── 、
           /´          ヾ ヽ丶
.          /_            __ヾ ヽ
         /: : /\i           / : :: : : : : :ヽ
       /: : : :/\/  __ノ   (__   i : :_ |: : : : : : :
        /:/: :.{: ::/            i : : | : : :|: : : :i
      {:/: :/: :|: / /⌒ヽ     /⌒ヽ ヽ::|: : : }: : :} : : |
.      /: :/ : 八/ /   }     / O } 〉|: :/: : /: : .〈
     /: :/: : : : / {_O  ノ     {_   ノ∧人:/: : /: : : :∧
      | :/: : : : /   しノ (O O)  しし'/: : : : :/ :/ヽ: : : : |
      |/: : : : :.{       r-~く     /: : : : :/:./ ノ : : |: :|
      |: : : :/ :丶    |/  ',   /: : : : :/: /Y: : : : :|: :|
      | : : ∧: : : \    {/   }  /: : : : :/: /: :|: : : : ハノ
     \/  \: : : :>─r ァ t─ァ/: : : /: /: :/: :ノ/
          \:_:_|.:.:.:/./厶ヾ" /|_/|_:/:.:ヽ/
         /YYY.:.:.:.:./.:ィ7ト、V.: /YYヽ.:.:.:.:.:.}
        /\ /.:.:.:.:く〃 // }}'ゆ.:.{ /∨.:.:./
.       /:.:.:.:.V.:.:.:.:.:.:.{{i // ノノ:い.:∨.:.:.:.:}.:.:/

                  After


48:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/12 23:48:11 lTahvJwT0
唯が健常者の立場だったら、唯が池沼を一番嫌うと思われる。
その理由が、

・元々怠惰な性格をしており、障害者との交流を「池沼の世話or面倒くさい」程度にしか思わない。
(と言うより、憂に世話をしてもらっているから障害者以前に世話というもの自体が面倒)
・欲望に素直だから、障害者優先出来ない。
・天然だから空気を読めずに、障害者のことを「汚い・臭い」呼ばわりしてしまう。

49:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/12 23:59:47 noUvQ+QY0
池沼唯のお○ん○ん

唯「びぇーーーーん!ない!ないよーーー! ("q")」
憂「もうこんな夜中に何よー」
唯「ひっく、ゆい、ないよーー!(>q<)」
憂「何が無いのよ?」
唯「ゆい、おち○ちんない!! ("q")」
憂「えっ!?」

憂は自分の聞き間違えかと思って唯に確かめたが、聞き間違えでは無かった。

憂「あのねー、おねーちゃん、女でしょ?」
唯「ゆい、おんな? (゜q゜)」

唯は重度の池沼のため性別という概念が理解できないのだ。

憂「まったく…分かった?だから、お○んち○は無いの!」
唯「あ~う?」

唯は「女だとなぜ無いのか」が分からない。

唯「どーちて?」
憂「どーしてもこーしても無いわよ!無いものは無いの!!」
唯「あう ('q')」

唯「たかしくん、あるよ! ゆーすけくんも!('q')」
 「ゆいだけない!!ずるい! ("q")」
憂「ずるいって…お姉ちゃんは本当にバカね!!」
唯「う゛ーう゛ー!ゆい、おりこーさん (^q^)/」

憂は呆れて説明するのも面倒臭いが、唯は執拗に聞いてくる。

唯「うーい!ゆい、おち○ちん、ほしー!ほしー! (^q^)」
憂「そんなこと言っても無理よ…」
唯「やー!('q') ゆい、お○んちんない、いじめられた ('q')」
憂「えっ!?誰に?」
唯「たかしくん」
憂「いつ?」
唯「おむつぬいだとき (^q^)」
憂「お姉ちゃん、オムツ脱いだ所たかし君に見られたの?」
唯「あーう (^q^)」

憂(全く…年頃の女というのに、この池沼さんは恥じらいも無いのか…)

と憂は残念な18歳に呆れていたら、ふと気が付いた!

憂「お姉ちゃん、なんでオムツ脱いだの?」
唯「ゆい、ぶぶぶーちた (^q^)/」

っと言った瞬間、憂の右ストレートが唯の顔面を突き抜けた。








50:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/13 00:04:37 ePRisN6w0
>>48
池沼憂と健常唯の話おもしろそう

>>49
これは期待wwwwwww

51:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/13 00:06:04 fS7feu1d0
>>49
これはwwww

52:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/13 20:24:45 S5K3xNII0
こんばんは、>>31-37の続きを投下します。

53:OUTside
11/01/13 20:25:47 S5K3xNII0
 さて、プリンの味であるが、唯にしては上出来であった。
勿論憂が色々と手伝った結果ではあろうが、律は率直に唯を褒めた。
「へぇ、美味いじゃん、唯」
「あう?おいし?きゃきゃきゃ」
 唯は素直に喜んだ。
感情を直に表現する唯が可愛らしくて、律は自然笑顔になった。
「本当に美味しいわ、唯ちゃん」
 紬の称賛にも、唯は素直な喜びを見せた。
「あーう。ゆい、じょーず、じょーず、きゃきゃっ」
「ふふ、お姉ちゃん、お上手よ」
 喜びを露わにする唯が嬉しいのか、憂も笑顔になった。
平沢姉妹二人の爽やかな笑顔を見ていると、
色々な衝突があったにせよこうして平沢家を訪問した事が成功に思えた。
(この前に訪問提案した時は部室で色々揉めたし、
今日だって憂ちゃんと澪が衝突したり
梓が相変わらず私に噛み付いてきたりしたけど、
姉妹の笑顔見てると来て良かったって思えてくるな)
 唯は一頻り手拍子して自身を称えた後、思いついたように口を開いた。
「ゆい、もっと作ったよー」
 言葉足らずな唯を、憂が詳細を話す事によってフォローした。
「あ、実はプリンだけじゃなくクッキーも作ったんです。
また後でお出ししますね」
 後で出す、と言ったにも関わらず紬が口を挟んだ。
「あ、私、今食べたいな。
後だと帰る時間とかと被るかもしれないし」
 律は見逃さなかった。
口を挟む直前に紬が自分に目配せしてきた事を。
そして、言葉を放ちながら澪と梓を一瞥した事を。
(なるほど。
後で出すとなると、また澪や梓は拒絶して言い訳しなきゃならなくなるな。
それは悶着の原因だ。
ならプリンの流れのままクッキーも食べてしまうのがいい)
 紬の機転に感心しつつ、律も便乗した。
「そうだなー、ちょっとお腹も空いてるし、今欲しいかな」
「あ、分かりました。ちょっと待ってて下さいね。
温めたりとかの工程が残ってるんで」
 敢えて催促してくる二人に、憂も事情を察したのであろう。
機敏な動作で立ち上がると、キッチンへと向かっていった。
「ふふ、唯ちゃん料理上手だから、私楽しみよ」
「そうだな、唯は料理の才能あるって」
 紬と律から褒められて、唯は上機嫌だった。
「あーうー、ゆい、りょーりじょーず、きゃきゃきゃっ。
うんたんもじょーず、きゃっきゃっ」
 律は唯の言う『うんたん』をカスタネットの事だと解釈している。
聴いた事は幾度かあり、上手だと褒めそやした事があった。
本心からの称賛では無かったものの、唯は嬉しそうだった。
「そうだな、うんたんも上手だよな」
「あーう。ゆい、他もじょーず。
ぶたさん、ご飯じょーず」
「ん?」
 とりあえず他にも上手なものがあると唯は主張しているらしいが、
律には意味が掴みかねた。
(豚の餌が上手?でも豚なんて飼ってないよな、平沢家って。
豚肉使った料理が上手て意味か?)
 訝しげな表情を浮かべて紬を見やるが、
紬も見当が付かないのか眉根を寄せて首を傾げるだけだった。

54:OUTside
11/01/13 20:27:11 S5K3xNII0
 唯は立ち上がると、
「じょーず、じょーず、きゃきゃ」
と言いながらリビングを出た。
「なーんか実演してくれるんかな?」
「そうみたいね」
 顔を見合わせる律と紬に、梓が呆れ混じりの言葉を放つ。
「あーあ、調子に乗っちゃった」
(邪険に扱えば唯の機嫌が悪くなってぐずるだろうが。
そしたら、煩いとか言ってお前も機嫌悪くなるだろうが)
 梓に対する不満の念は、やはりここでも口には出さない。
尤もすぐに唯が戻ってきたので、
梓との悶着を避ける意図が律に無くとも反駁はしなかっただろう。
「あーうー」
 上機嫌な唯の手に握られた”それ”を見て、律は口に出して確認した。
「お、豚の模型か」
 ”それ”は唯が跨って座れる程の大きさだった。
(豚のペットを模した人形か?
あれ使って、餌やる所をジェスチャーするってのかな?)
 律が見ていると、唯は”それ”を床に置いた。
「まさ……か?」
 紬が頓狂な声を上げた。
「ちょっ、まさか唯先輩?」
 梓からも訝しげな声が放たれる。
(ん?)
 不審を感じた律は、もう一度”それ”に視線を投げて凝視した。
豚の背に当たる部分には、空洞が出来ている。
(って、まさかあれ、豚を模ったオマル?
おい、まさか唯)
「唯っ」
 澪ですらが名を呼んだきり絶句する事が精一杯だった。
律に至っては、声を出す事すらままならない。
 唯の動作は素早かった。
硬直する一同に構う事無く、下着を下ろしてポータブルトイレに跨った。
そして─
「ぶぶぶー」
その掛け声と共に、排便した。
 悪臭がリビング内に広がり、律達の鼻腔を不快に衝く。
だが当の唯は嬉しそうだった。
「ゆい、ぶたさんのご飯じょーず、ぶたさんうれしい。きゃきゃっ。」
 はしゃぎながら排便する唯を、律達は呆けたように見つめていた。
今更止めるなど、もう遅すぎる。
排泄が終わると、唯は満足そうに息を吐いた。
「あふぅー」
 そして唯は、期待を込めた瞳で律と紬を見やった。
(褒める……べきなのか?)
 律の知っている以前の唯はよく漏らしていた。
それを考えれば進歩であり、
その進歩を見せ付けて褒めてもらいたい気持ちが唯にはあるのだろう。
だが、人前での排泄は決して褒められる事では無い。
(限定条件で褒めつつ窘めるべきか?
自力でトイレが出来たのは凄いけど、人前でやる事じゃないって。
でもそれ、唯に理解させるのはちょっと至難か?)
 迷ったまま何も言葉を返さない律に痺れを切らしたのか、
唯は歩いて近付いて来た。
(あー、拭いてない。それ以前に、近くに拭くようなものも無い……。
お尻拭く事まではまだ、習得してないのか)
 拭いていないが為、歩くと偶に臀部から汚物の澱が垂れて床に落ちる。
その事を唯は気にも留めず、律へと近づいてきた。

55:OUTside
11/01/13 20:28:37 S5K3xNII0
「あうー、ゆい、ぶたさんにご飯あげたよ?」
 アピールするその姿を見れば、褒めて欲しい事が分かった。
だが律は未だ迷っていた。
「りった、ゆい褒めるー」
 とうとう、褒めるように促してきた。
(って、私の判断でどうこうしていいのか?
こういう指導って、憂ちゃんの許可得てからじゃないと……。
いや、それ以前に、お尻拭いて無いんだよな。
オムツも脱いだままだし。そのまま近づかれると、流石に……。
密着されたら……。
憂ちゃん、早く来てくれ……)
 律は祈るように念じたが、憂は未だキッチンに居るらしい。
そうこう迷っている内にも、唯は一歩、また一歩と近づいてきた。
そして遂に手の届く範囲にまで唯が接近した。
そのまま律に抱きつくように手を伸ばし─
「っ。こら、唯っ。ふざけるのもいい加減にしろっ」
「あうっ」
 我に返った澪が素早く律に近づき、唯を突き飛ばしていた。
唯は激しく転んで、体を床に打ちつけた。
「びぇっ、みおたがいじめた、むひぃー」
 寝転んだ姿勢のまま、唯が抗議の声を発する。
澪は近寄りながら、激しい語調で唯を詰った。
「何やってるんだ、バカ唯。汚いんだよ。
そんな汚い姿のまま、律に近づくなっ」
「あう、ゆい汚くないっ。
りった、ゆい褒めるー」
「あ、ああ」
 律が返事をすると同時に、澪が遮った。
「律、もうこんなのに気を使わなくていいよ。
おい唯、いいか、よく聴けよ。
汚物のついたお尻のまま、人に近づくな。
人前で排泄するなっ」
「むふぅー、ふぅー」
 唯は威嚇するように、呼気を荒げた。
その反抗的な態度が澪の癇に障ったらしい。
澪は唯の胸倉を掴むと、揺さぶりながら詰った。
「臭い上に汚い、それで無反省ときたか。
お前は律や梓、ムギと言った普通の人に近付いちゃいけないんだよ。
お前のせいで、何もかもが狂っちゃうんだっ。
このっ、クズがっ」
 揺さぶられる度に体が床に打ちつけられるが、
唯は恐怖故か抗議の声を発する事もできず、涙ぐむ事が精一杯だった。
「何をしているんですかっ」
 憂の甲高い声がリビングに反響した。
クッキーが盛られた皿を手に抱えているところを見るに、
調理が終わるタイミングと騒ぎを聞きつけたタイミングは合致していたらしい。
憂はクッキーをテーブルに置くと、澪を睨み据えた。
「お姉ちゃんに何て事するんですかっ」
「ふん、こいつが汚らしい事やらかしたから、叱ってただけだ」
 澪が手を放すと、唯は一目散に憂の後ろに隠れて泣き出した。
「むひぃー、みおたがゆいいじめたー。むひぃ、ひー」
「大丈夫?お姉ちゃん。ごめんね、私が目を離した隙に。
本当にごめんね、お姉ちゃん……」
 憂は一瞬涙ぐんで唯を抱きしめたが、
次の瞬間には再び澪を見据えていた。

56:OUTside
11/01/13 20:29:48 S5K3xNII0
「何て事してくれたんですか……。絶対に貴女を許す事はできません」
「見て分からないか?」
 凄まじい剣幕で睥睨する憂に怯む事無く、
澪は冷静な仕草でポータブルトイレを指差した。
続いて汚物の澱が零れている床を指差す。
最後に唯の剥き出された下半身を指差して、
言葉を続けた。
「唯が私達の前で、排泄したんだよ。
その後、お尻を拭きもせずオムツを履きもせず、律に褒めるように迫った。
汚物の付着するお尻を晒したまま、な」
 憂は指差された先を順次目で追って、状況を把握したらしい。
すぐに律に向かって頭を下げた。
「ごめんなさい、お姉ちゃんが迷惑かけちゃったみたいで」
「あ、いや。悪いのは寧ろ私の方だからさ。
ほら、憂ちゃんが居ないんだから、私達が面倒見なきゃいけなかった。
それを怠ったんだから、非は寧ろこちらにあるよ。ごめんな」
 頭を下げる憂に対し、律も謝罪を返した。
憂は律や紬の催促を受けて席を外したのであるから、
その間の唯の面倒を見るべきは自分達だったという意識が律にはある。
 それだけでは無い。
唯を守るのもまた、自分達の役目であったと律は思っている。
即ち澪が唯を押さえつけた時に、澪を制止するべきだった、と。
制止できず唯に恐怖と苦痛を与えてしまった事について、
律は謝ったのだ。
 加えて律自身、澪の行動は些か過剰だと感じてもいた。
澪にしてみれば律を守る心算があったのだろうが、
突き飛ばした段階でそれは終わっており、
胸倉を掴んで床に背面を繰り返し叩き付けた行為は過激だと思っている。
「律っ。何言ってるんだよ、悪いのは唯、だろう。
お前が唯について責任を感じる必要は何処にも無いんだよ」
 律の心持を理解していないのか、
澪の口から強めの口調で言葉が放たれた。
「一応、律さんが責任を感じる必要が無いって点はその通りです。
悪いのはお姉ちゃんじゃなく、私ですが。
その点だけは、訂正させて頂きます」
 負い目故か、憂も澪の発言を半ば以上支持した。
ただ、唯に暴力を働いた事についてまで許す心算は無いらしい。
すぐに言葉を続けていた。
「秋山さん、確かに非はこちら側にあります。
ですが、お姉ちゃんに働いた暴力まで許すわけにはいきません。
その点については、お姉ちゃんに謝って頂きます」
「誰が謝るか。私は自分の行動が間違っていたとは欠片も思っていない。
第一、唯なんかに謝ったら調子づかせるだけだ。
唯は謝罪の意味なんて分からない。ただ相手が下手に出てるから、
自身の優位を感じて調子に乗り出す、それだけの結果に終わる。
そんなのに謝る価値は無いんだよ」
「何ですってっ?
お姉ちゃんだって、人間なんですよ?私達とは少し違うだけで。
なのに謝る価値が無いだなんて言われる筋合いはありませんっ。
増してや、暴力を振るわれる謂れなんてありませんっ」
 憂は甲高い声で糾すが、澪は一向に怯む気配を見せなかった。
澪には憂を黙らせる切り札があるのだから。

57:OUTside
11/01/13 20:31:27 S5K3xNII0
「暴力と形容されるのは些か大袈裟だと思うけどね。
ちょっと躾けただけの話さ。
それに、律に危害が及びそうだったしな。
行為が若干過激になるのもしょうがない話だ。
それとも憂ちゃんは、律が危害加えられてもいいと言うのかな?」
 憂は顔を歪めて俯いた。
実際に律に危害が及びそうだったのだから、そこについての反論はできない。
「そんな事は……。ただ、秋山さんの行動は過激でしたし……。
勿論律さんを守る為なら、多少手荒になるのも致し方無いとは思いますが……。
胸倉掴んで怒鳴り散らすっていうのは、流石に……」
 憂の反駁は明らかに弱々しいものとなった。
律に対する負い目、それが憂に圧し掛かって口を重いものへと変えている。
「排泄して拭きもせずオムツもせずに律に迫ったんだぞ?
そんな不衛生な行動を許すわけにはいかないだろ。
しっかりと躾けないと、また同じ事を繰り返す。
実際に、律に迫る唯は褒めて欲しいとか言っていたぞ。
つまり、人前で排泄した事を悪い事とは思っていないんだよ。
寧ろ善い事とすら思っている。痛みで以って教えないと繰り返すって事なんだよ」
 澪の追及は容赦が無かった。
「お姉ちゃん、今までお漏らししてたんですけど、
この前オマルでトイレする事憶えまして……。
まだ漏らしちゃう事はあるんですけど、それでも結構オマル使い慣れてきたから。
それで、褒めて貰いたかったんだと思います」
 弱々しく呟く憂に、澪は更に言葉を放つ。
「そんな話で同情を買おうとでも思ってるのか?
大体、トイレを憶えようが憶えまいがどうでもいいんだよ。
人前で排泄するなという事を教え込むべきなんだよ。
拭くという行為すらできてないじゃないか。
ただでさえ不潔な唯が、より一層不潔になっただけだ。
そこを躾けて何が悪い」
 抉るような澪の言葉に、憂は必死になって抗する。
「分かってますっ。律さんには本当に申し訳無いと思っています。
ですが、躾は私の方で行います。
澪さんの乱暴なやり方では、お姉ちゃんが怯えてしまって」
「怯えさせるべきなんだよ、そいつは。
大体、憂ちゃん達の躾が甘いから唯が付け上る。
唯を人間扱いするから駄目なんだ、痛みで憶えさせるしかない。
だから私が自分の行動で反省する点があるとするなら一つ。
あんな温い行動じゃなく、殴るべきだったって事さ」
「躾が至らないのは私のせいですっ。
なら私に暴力を振ればいいっ、私を殴ればいいっ。
だから……お願いだからお姉ちゃんを殴ったりしないでっ。
お姉ちゃんに暴力振るわないでっ。
私が……私が悪いんだから、私を気が済むまで殴っていいからっ、
お姉ちゃんを苦しめないでっ」
 冷たく言い放つ澪に対して、憂は拳を握り締めて叫んだ。
双眸からは一滴、二滴と、雫がこぼれて床を打つ。
悲痛な叫びはリビングを劈き、空を切り裂いて律の心に突き刺さった。
もうこれ以上見ていられなかった、聴いていられなかった。
澪の行動に律を守る意図があろうとも、
憂が傷つき唯が怯える場面を静観し続ける事は限界だった。
「いや、憂ちゃんは悪く無いよ。
澪なんかの言う事、真に受けちゃ駄目だ」
 律が思い切ってそう言うと、澪の表情があからさまに変わった。
驚愕に満ちた瞳が、律に注がれる。

58:OUTside
11/01/13 20:32:50 S5K3xNII0
「り、律?」
「お前、色々とやり過ぎだし言い過ぎなんだよ、澪。
いい加減我慢できないんだよ、
友達の唯や憂ちゃんがお前の心無い言葉や力で虐げられるのは」
 律は率直な思いを叩きつけてやった。
今まで澪が憂を悪し様に罵り唯を蔑む態度を見逃してきた理由は、
偏に『全員仲のいいHTT』という目標があったからだった。
だがそれはもう、叩きつけられたガラスのように砕け散った。
梓の自身に対する態度や澪の唯に対する扱いに壁の高さを感じて挫けた、
というだけでは無い。
その目標に固執して憂や唯が嬲られる様を、
見過ごす事ができなくなったからだ。
「律、何を言ってるんだ。私は」
 澪の発言を遮って、律は言葉を吐いた。
「ああ、そうだな。確かにお前は私を助けた心算かもしれないな。
でもな、別に危害っていう程でも無かった。
抱きつかれた所で、正面から抱きつかれるんだから私の服が汚れる可能性は低い。
そもそも抱きついてきたかどうかも疑問だ。
手は伸ばしてきたが、精々私を掴む程度だったかもしれない。
何より、突き飛ばした時点でお前の目標は達成したはずなのに、
その後に胸倉掴んだってのは明らかに過剰で野蛮な行為だ。
お前の唯に対する嫌悪の発露以外の意味なんて無かったよ」
「いや、そうまでしないと唯は分かんないだろ。だって唯は」
「動物じゃねーんだよっ。暴力振っていい理由にならねー」
 律にしては言葉が荒くなったが、それだけ感情も昂ぶっていた。
対する澪は縋るような声で言葉を紡ぐ。
「律……。お前は誑かされてるんだよ、冷静になれよ。
お前は、こちら側の人間のはずだろう?
お前の居場所はそちらに無いよ……。
憂ちゃんや唯に騙されてるんだよ……」
「憂ちゃんや唯を悪く言うな。私の友達だ」
「私だって友達だろっ?」
 澪が甲高い声で叫んだが、律は動じなかった。
「ああ、そう思ってたよ。そこまで酷いヤツだとは思ってなかったからな。
でももう、目が覚めたよ」
「律……幼馴染の私より、そいつらを取るのか?」
 澪の声は殆ど絶望に満ちていたが、律は同情する気になれなかった。
「ああ、こちらに立たせてもらう」
「唯なんかより私の方が役に立つだろっ?」
「そういう損得勘定で友達選ばないよ。
そういう損得勘定が無い唯は純粋だよ、その純粋さがいいんだよ。
お前には分からないだろうけどな」
「律……律……」
 二度幼馴染の名を呼んで、澪は虚空に視線を漂わせた。
暫くその姿勢で居た後、唐突に澪は破顔した。
そして、間延びする声がその口から放たれた。
「りーつ、仲良くするー。
怖い、だめーっ」
 固まったのは律だけでは無い。
憂も梓も紬も固まって、驚愕に満ちた視線を澪に向けて放っていた。

59:OUTside
11/01/13 20:34:07 S5K3xNII0
「りーつ、みおと仲良くするー」
 一瞬、澪が狂ったのかと案じた律だったが、すぐに心配した己を恥じた。
冷静に観察すれば、澪の両頬には羞恥を示す赤色が差している事が分かったから。
澪は狂ったのでは無く、演じているだけなのだ。
「何考えてるんだよ……」
 怒りを抑えて、静かに言葉を放つ。
「あう?みお何も考えてないよー、きゃきゃきゃっ」
「唯をバカにしてんのかっ」
 怒りを抑えきれず、激しい言葉が放たれた。
「むひー、みお、唯バカにしてない。
こらー、どなる、みお怖い、だめーっ」
 律には、澪が知的障害者を演じて唯を揶揄しているようにしか見えない。
その態度は律の逆鱗に触れ、語調を荒々しいものへと変えてゆく。
「ふざけるな……。お前と唯を……一緒にするんじゃねぇ。
唯はそんなんじゃない……唯はお前とは違うんだ……」
 唯が揶揄されている事が我慢ならなかった。
何より、それで唯を演じた心算になっている澪が許せなかった。
 対する澪は、一瞬凍りついたように固まったが、
すぐに内股気味に姿勢を変えた。
澪の両頬の赤みが更に増し、体が小刻みに震えた。
そして─
澪の足を、液体が滴った。
(えっ?)
 律は我が目を疑った。
だが眼前の光景は現実のものだ。
「りーつ、みおのパンツ、汚い汚い」
 排尿を終えた澪は、律に向けて笑顔で言葉を放つ。
足元には、水溜りができていた。
「……ざけんなっ」
 思わず、平手で澪の頬を打っていた。
その勢いのまま、遠慮の無い言葉を浴びせる。
「そこまでして唯を馬鹿にしたいのかっ?
お前には限度ってものが無いのか?
お前には本当にウンザリだ。お前なんかと友達にならなきゃ良かったよ。
お前なんか……嫌いだ」
 澪の双眸が大きく見開き、涙が零れた。
「律……違うんだ……私はただ」
「聴きたくないっ。聴く事なんて何も無いっ。
黙れっ、お前の声なんか聴きたくないんだっ」
「り、律……」
 澪は蚊の鳴くような声でそれだけ言うと、茫然自失の体で立ち尽くした。
満身創痍のその姿に、冷静さを取り戻した憂が追い討ちをかける。
「秋山さん、お姉ちゃんが人前で排泄した事をあれだけ罵っておきながら、
自分もやっちゃうんですね。
大きいか小さいかの違いはありますが、それは些事です。
排泄それ自体を恥らうものでしょう?」
 憂は物干し台に掛けてあった汚れた雑巾を掴むと、
澪の顔目掛けて投げつけた。
それを狙ったわけではないだろうが、澪の頭に雑巾が見事に載った。
「人の家汚したりして。汚いんで、自分で綺麗に拭いて下さいね。
誰も貴女の排泄物なんて掃除したくないから」
 憂の声は、積年の恨みが篭っているかのように冷たい。
「そうだな。澪、それ拭いとけよ」
 律も憂に加勢した。
律の加勢を得た憂は、更に言葉を重ねる。
「お姉ちゃん用のオムツ、余ってるんで一つ上げましょうか?
濡れた下着で帰るのも嫌でしょうし、何よりお漏らししちゃう貴女にぴったりです。
今持ってきますから、頭でも汚い場所でも好きな所に被って帰って下さい」

60:OUTside
11/01/13 20:35:15 S5K3xNII0
 憂はそれだけ言うと、リビングを出て行こうとした。
だが、梓の叫びにその動きは止められる。
「もう止めてよっ、憂っ、律先輩っ」
 発言が終わると同時に、梓は澪に歩み寄る。
そして澪の頭に載っている雑巾を手に取り、足元の水溜りを拭き取った。
続いてポケットからティッシュを取り出すと、澪の両脚を丹念に拭き始める。
「梓ぁ……私……律に……」
 澪は未だ放心状態であり、放たれる言葉も断続的だった。
「いいですから、もう」
「私、律に……嫌われちゃったよぉ……」
「いいんですよ、あんなのには嫌われても」
 言葉と共に、律に鋭い一瞥が放たれた。
「あんなのって、先輩に随分な口利くなぁ?」
 凄んでみせるが、梓は鼻で笑っただけだった。
 梓は足を拭いたティッシュをゴミ箱に捨てると、憂に問いかけた。
「拭いた雑巾、何処置くの?」
「捨てて。もうそれ、使えないから」
 梓は溜息と共に、雑巾もゴミ箱に放った。
再び澪の下に戻った梓は、
ハンカチで澪の目元を拭いながら優しく語りかけた。
「帰りましょう、澪先輩。
これ以上ここに居る必要なんてありません」
 涙まで拭いた梓は、澪の手を取って歩き出した。
リビングを出る際、律に鋭い視線を投げて言葉を放ってきた。
「律先輩……貴女は本当に見損ないました。
もう先輩なんて敬称付けるのも馬鹿馬鹿しいくらいです……」
「梓、駄目だよ、律にそんな事言っちゃ。
律は……悪く無いよ?」
 澪が庇ったが、梓はそれさえ律を攻撃する材料へと変えて糾弾した。
「澪先輩は……貴女から酷い仕打ちを受けた後でさえ、
貴女を庇っています。それなのに貴女って人は……。
さっきだって本当に、律先輩が危険だと感じたから
咄嗟に唯先輩を突いたんでしょうに。
なのによくもまぁ、あそこまで澪先輩を甚振れたものですね?
見損ないましたよ。先輩としても、人間としても」
「中野……」
 努めて低い声で梓を呼んだが、梓は再び鼻で笑って返してきただけだった。
それ以上論戦する心算も無いらしく、梓はそのまま澪を伴って平沢家を後にした。

61:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/13 20:37:13 S5K3xNII0
>>53-60
本日は以上です。
あと二回で終わる予定です。
では、また。

62:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/13 20:45:41 Zqg1Leqb0
一気に投下しろよおぉ

63:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/13 20:58:10 O2+FrBz50
池沼唯がまともに見えるSSは始めてだ
唯がおとなしすぎるってのもあるが

池沼よりも悪意ある健常者の方が怖いってテーマのSSは始めてだから興味深い

しかしおまるの伏線も回収した今、まじでどう収集つけるんだろ
とりあえず期待

64:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/13 21:10:23 1Jb1HFWD0
紬が空気過ぎるwww

65:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/13 21:31:06 1Jb1HFWD0
律が悪いよなあ
「仲のいい軽音部」でありたいって言うけど、それは全員が同じ考えじゃないといけないわけで・・・・
普通の人なら、一ヶ月しかいなかった池沼のコトなんかどうでもいい上に、進んでかかわりたくないだろう
教師だってわざわざ転入して言った生徒にかかわり続けるのも無理だし

66:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/13 21:43:56 RX6Jx2Gb0
ムギは天使だったて事さ

67:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/13 21:52:08 IzKXzjJn0

    / ̄ ̄\
    l(itノヽヽヽl
   ノリ(l| ^ q^ ノi <ゆい ぶぶぶーちた ほめる
   ⊂ .  .つ
    (____)
ブリッ (ヽ_ ゚゚_ノ
 ●  ∪  ̄∪

68:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/13 21:54:34 scqkn2pM0
なんか一気に駄作になった感じ
設定がありえない

69:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/13 21:55:05 1Jb1HFWD0
>>67
いいこ

70:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/13 22:05:00 Zqg1Leqb0
>>67
ドンッ!

71:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/13 22:12:06 scqkn2pM0
律にキツイこと言われて発狂した澪が池沼化排尿なら理解できるな
わざわざ演じた理由がわからん

72:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/13 22:35:05 K12c7ggm0
悪いのは律だとしても澪や梓の行動は正当化できんわな

73:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/13 23:17:49 HcHYB6NY0
何か話すことがいちいち理屈っぽいっていうか
重箱の隅をつつくようなネチネチしてるというか
腹立つな律も憂も澪も

74:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/13 23:26:51 O2+FrBz50
なんか批判的な意見もちらほらあるが、逆にこのくらい不快な人間模様を書けるのは上手いと思う
ぺらっぺらな描かれ方をされたキャラには何も感じないし

確かにやや人間関係が不自然に見えるとこもチラホラあるが
(梓は澪のことは慕っているのに、その澪がかばう律のことは一切たてようとしなかったり
 同じことは、澪や憂にも言えて、その変の不自然さが違和感に繋がってるのかも)

ただ、こういう切り口の作品が投稿されるのは、マンネリ化をふせぐためにもいいので、期待してます

75:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/14 00:35:16 8x9TWCwX0
別に人間関係は特に不自然とは思わない
梓が澪を慕ってて、その澪が律を庇ってても別に梓が律をたてる必要なんてないし
慕ってる澪が折角庇ってるのにその厚意を無下にされてたら律のこと嫌うだろう
むしろ慕ってるからその澪に庇われる律に嫉妬しているのかもしれないし
そもそも梓や澪のような池沼嫌いな人種ならこの律がムカつきすぎで
幼馴染とか特別な関係でない限り庇ったりたてたりするのは無理

ただ澪の行動が唐突すぎて???って感じがしたがな

76:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/14 00:47:58 42NQQQLv0
>>75
とりあえずお前が池沼嫌いなことはわかった

77:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/14 01:03:27 sisX3nbM0
ここにいる人で律憂サイドに同情する奴はおらんだろ

78:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/14 01:13:23 3x3hPbS40
今回のを読むと同情はできんわな

79:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/14 01:17:15 pNHTVBY20
律の唯に対する感情は、動物やペットを愛でる飼い主みたいだ

80:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/14 01:24:11 42NQQQLv0
別に同情はせんが、このSSの描かれ方からして、明らかに澪梓サイドの方が醜悪に描かれてるような気がするんだよな。
そこは作者も狙って書いているような気がする
あくまで個人的な感想だが

軽音部がでてくるSSではいつもは加害者側の池沼唯が、今回はこれといったわがままもいわず(行動は結果的に迷惑だが)
むしろ無知で可哀想な感じに描かれてるから、よけいそう見えるのかもしれんが

まあ、オチの着き方次第で作者の狙いは明らかになるはず
…なんかハードルあげてるみたいですまん

81:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/14 01:24:46 sisX3nbM0
憂がほとんど手伝ったとはいえお菓子が作れるし
普通の高校にも一時期在籍していた
だからよくあるSSの唯よりは発達の見込みはあると思う
しかし憂のお仕置きはおろか厳しく叱ることもしなさそうだし
池沼の我侭を助長しているんだな
ブブブーは治らないし
この唯の場合もっと厳しくすればマシになりそうなんだが

82:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/14 01:37:13 zK6/mYli0
憂が普通の姉妹愛や家族愛で唯を見ているんなら少しは同情できたかもしれん
この憂は唯でオナニーするほど唯に対して異常な愛情をもってるから怖い

83:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/14 01:54:03 XkrKbrxE0
池沼の度合いもそうだし憂のダイエットは必要ない的な発言からして外見も原作唯とさほど変わらんのだろうな
作者もその辺りのテンプレをあえて外すことを意識してんのかもね

84:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/14 02:01:03 0u0cemmAP
おもしろいと思うし続きにも期待してる
ただ澪が失禁したのが理解できないのだが

そこまで律に裏切られた?のがショックだったということなのか


85:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/14 03:18:24 oifHX0rl0
失禁というよりわざと漏らしたんじゃないの。
「唯はお前とは違うんだ」という言葉を「まだ唯のような池沼っぽさが足りないよ」という意味で捉えてしまって。

86:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/14 03:40:57 NWdF5QWV0
今更気付いたが、殆どの作品は唯の池沼行動を面白おかしく描いてるなか、珍しいシリアス作品なんだな。
「ぶぶぶー」で気付かされた。
いつもなら笑ってるところ、読んでるほうが気恥ずかしくなったよ。

87:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/14 13:54:26 gF6Kn7lU0
今更だがwikiもSSが100以上あるんだな
ここまで池沼キャラとして人気が出たのも
アニメの池沼っぷりもさながら
両親が姿を見せなく憂という働き者の妹がいるという設定もよかったと思う
唯単体だったらここまでいかなかったと思う
憂という介護人がいるから話が膨らむ

88:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/14 14:18:52 UmL5zdMc0
高齢者施設にも善意の輪、秋田市 贈り主は「平沢唯」

 タイガーマスクの主人公を名乗る人物などからの寄付が県内外で相次ぐ中、
秋田市仁井田の介護施設「さるびあ」にも13日、あきたこまちの精米やリンゴなどが届けられた。
贈り主が残した手紙には、人気漫画「けいおん!」の主人公・平沢唯の名が記されていた。

 同日午後1時半ごろ、訪問介護から戻ってきた介護主任の高野明香(さやか)さん(25)が、
施設の敷地内にある自動販売機の前に段ボール箱が二つ置いてあるのを見付けた。
箱の中には、それぞれ10キロ入りのあきたこまち1袋と、ビニール袋に詰めたリンゴとミカンが入っていた。

 箱に添えてあった手紙には、平沢唯の署名で「少し遅いですが年賀をプレゼントします。
職員、利用者みなさんの幸せを祈っています」というメッセージが記されていた。
「平沢唯」は、高校の軽音楽部を舞台にした漫画の主人公。

 「さるびあ」は小規模多機能型居宅介護事業所。贈られたコメは食事、リンゴとミカンは
おやつとして、施設の利用者に食べてもらうことにしている。

89:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/14 14:20:26 UmL5zdMc0
要介護池沼唯が介護施設へ恩返しwwwwwwwwwwwwwwwww

90:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/14 14:42:01 lCBjQTox0
>>87
唯の場合はどう考えても池沼でしかないもの

91:池沼唯の失踪
11/01/14 18:21:56 uRw3W+p60
唯はいつもの様に、午後3時前に養護学校の帰りのバスを降りて、帰宅する。

しかし、普通の高校生である憂はまだ学校だ。憂はいつも5時過ぎに帰宅するから、約2時間余りは唯は一人で時間を潰さないといけない。

池沼の唯は家で学校の勉強などする筈もない。
かと言って、好物のアイスを食べようにも、冷凍庫は憂の管理下にあり、南京錠で開かない様になっている。
だから、唯一人ではアイスを食べる事が出来ない!
だから家に居ても詰まらないので、近所の公園や空地へ良く行く。
しかし、池沼の唯の遊び相手など居るはずがない!
ただ、回りの子供達が遊んでいるのを見て、自分も一緒に遊んだ気になっていた。

もっともそれだけなら良いのだが、我慢が出来ず他の子供達が遊んでいる中へ強引に割り込み、一騒動起こすのが最近の常であった。
そのため、イジメの対象になることが多く、良く泣かされたり、殴られてアザを作ってきたりしていた。

もちろん憂もこのことには気付いていたが、もともとは唯が悪い部分が多い事もあって、強く抗議することが出来なかった。
また、度々コンビニでアイスの万引きをしでかして居たため、警察にも被害届けを出せずにいた。

そんな状況が続いたある日の事である。

この日は憂は試験勉強のために、友人と学校の図書館で遅くまで残っていた。
そのため、唯にはあらかじめその旨を伝え、家に居られる様に、アイスはもちろん、夕食の準備までして置いた。
こういうケースは初めてでは無く、以前にも何回かあったが、唯はちゃんと家で夕食までとっていたので、今回も一人でやっているだろうと憂は安心して試験勉強をしていた。
このように姉に少しでも自分一人でやってくれることに対して、池沼な姉の自立の訓練として憂も少しづつ効果が現れて来た!と嬉しくなっていた。

といっても、まだ不安がある憂は、無理せず、夜の7時過ぎに帰宅した。
しかし、今日は部屋の電気は真っ暗で、唯のための夕食が手付かずでテーブルに置かれたままだった。

憂「あれ?お姉ちゃんまだ帰って居ないんだ!」

更に良く見ると、学校から帰ってきた形跡が感じられ無かった!

憂「こんな遅い時間なのに、学校から帰って居ないのはおかしい!」

憂は唯が何か良からぬ事件に巻き込まれた気がし、物凄く不安に駆られた。


92:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/14 18:22:20 pNHTVBY20
    / ̄ ̄ ̄ ̄\
    l (itノヽヽヽヽl
   ノリ(l|  ^ q^  ノi <うーい!!あいすどこでつか!!
   ⊂  .   . つ
    (______) /
    (______)  フライヤーの中だよー!!
ブリッ (ヽ__ ゚゚__ノ \
 ●  ∪   ̄  ∪ 

93:池沼唯の失踪
11/01/14 18:38:09 uRw3W+p60
憂はまずなかよし学校に電話した。
唯がちゃんと学校に居たのか、そして、帰りのバスに乗ってちゃんと降りたのか?を尋ねた。

しかし、結果はいつも通りなかよし学校に来て、帰りのバスで無事にバス停で降りたとの事。ただ、またうんちを漏らして先生に叱られたが、それもいつも通りのことである。
そして、当の本人は叱られた後はケロッとしていて、キャッキャはしゃいで、すこぶる元気が良かった事も分かった。

それは嬉しい事だが、姉の唯の行方がについて何も得られ無かったので、今回ばかりはがっかりした。
それに今は姉がうんちを漏らそうが関係無い。叱りたくても唯が居ないのだ。

となると、家に戻った形跡が無いことから、バス停から家に帰る途中に寄り道をして、何か事件に巻き込まれた可能性が高い。

今回ばかりは「捜索願いを出そうか?」と思った憂だが、唯が空地で寝ていたという事もあったから、取り合えず自分で一通り探してからにしてみようと思った。

そこで、憂は姉が行きそうな場所へ探しに出かけた。
外は既に真っ暗なので懐中電燈を持って外に出た。

憂「お姉ちゃーん!」

憂は声を上げながら、まず唯が良く行く公園に行く。
さすがに、この時間ともなると誰も居ない。シーンとした中に時折吹く冷たい風がより一層憂を不安にさせる。

憂「こんな寒い中では、さすがのお姉ちゃんも寝て居られないだろうなぁ…」

しかし、憂は藁をもすがる思いで公園の隅から隅まで探す。
広いグラウンドは直ぐに確認出来るからいいが、周りにある植え込みは一々そこに行って調べなくてはならないので、かなり大変な作業である。

94:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/14 18:43:16 pNHTVBY20
       __
     . '´i===iヽ
.    !. リ゙゙゙""リi
    从(!|^ q^ノ!|  <じょーず、じょーず、きゃきゃ!!
     ,(つ ̄ と)
    / ̄ ̄\
    l(itノヽヽヽl
   ノリ(l| ^ q^ ノi <ゆい、他もじょーず!!ぶたさん、ご飯じょーず!!
     ( O┬O
    (___)
 ≡ ◎-ヽJ┴◎

95:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/14 19:22:39 swnNYbaH0
    / ̄ ̄\
    l(itノヽヽヽl
   ノリ(l| ^ q^ ノi <みおた たんじょうびの ちょこけーき でつよ
   ⊂ .  .つ
    (____)
ブリッ (ヽ_ ゚゚_ノ
 ●彡 ∪  ̄∪

    / ̄ ̄\
    l(itノヽヽヽl
   ノリ(l| ^ q^ ノi <ゆい えらい えらい ほめる
   ⊂ .  .つ
    (____)
    (ヽ_ ゚゚_ノ
 ●  ∪  ̄∪

96:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/14 19:35:57 pNHTVBY20
>>95
         _
 .      '´.   ヽ
      i L|_!リハリ!_|
      |!(!|#゚ A゚ノ!|  <<来るな池沼豚!!
        と」茆iつ
         く/_i_ゝ
           し'ノ

97:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/14 20:11:10 42NQQQLv0
>>96

     / ̄ ̄\
    l(itノヽヽヽl
   ノリ(l|# `q´ ノi <むぅー、むふぅー!!
   ⊂ .  .つ
    (____)
ブリッ (ヽ_ ゚゚_ノ
●●   ∪  ̄∪

98:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/14 20:16:47 pNHTVBY20
>>97
  _
  '´/、 ヽヽ
  i ((eヽe)i
 ノ (l|^q^ノl、   <とげっぷり”い”い”い”い”!!!
  |~~~~ iつ    唯ちゃん、私とオナニーしましょうね。SSで空気の私としようね!!だから、怒らないで
  |_____」..…ヴヴヴヴ
(( (_(_ i[]==
   | | 1 ¨…¨ 

99:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/14 20:50:56 62XaU0x20
>>53-60の続きを投下します。

100:OUTside
11/01/14 20:52:05 62XaU0x20

*

 澪と梓が去ったリビングに静寂が訪れたのは一瞬だった。
「さーて、すっきりしたな。
んっ、美味しそうなクッキーじゃん。早速だけど、貰っていい?」
 律の声は明るかったが、それは繕われた明るさだった。
「りっちゃん、追いかけなくていいの?」
 紬が問いかけの形をとって促したが、律は手を振りながら拒んだ。
「いいよ、放っとけば。それにどうせ、今あいつ等と顔合わせても
口論が再発するってだけの話さ」
 紬は口元に手を当てて少し考え込む仕草を示した後、
肯きながら言葉を返した。
「そうね、ちょっとお互いクールダウンする時間は必要かもしれないわね。
じゃあ憂ちゃん、改めてこのクッキー頂いてもいいかしら?」
「あ、はい。どうぞ」
 クッキーの味も上々だった。
律や紬が褒め、唯と憂が喜ぶ。
それは微笑ましい光景ではあったが、室内には何処か乾いた雰囲気が漂っていた。
澪や梓との口論は、重い雰囲気をリビングに残すという痕を残している。
(すっかり白けちまったなぁ)
 律自身、先ほどの出来事を吹っ切れているわけではないのだ。
今は忘れようと努めているのだが、思考が澪や梓から逸れていかない。
その為発言もテンポが悪く、
明るく振舞っている態度に無理がある事も律自身承知していた。
(日を改めた方がいっか。
どうにも気分が乗らないし、
このまま暗い雰囲気を引き摺るのも憂ちゃんや唯に悪いし)
 クッキーを食べ終わるタイミングを見計らって、お暇を告げた。
「あう?りったとむぎちゃ、もう帰る?」
 唯の声にも顔にも寂しさが漂っていた。
「ごめんな、また来るから」
「唯ちゃん、また今度ね」
「あう。ゆい、ぶぶぶーへた、嫌い?
だから帰る?」
 どうやら唯は、排泄が下手だから律達が自分を嫌いになって
帰ると思っているらしい。
律は優しく頭を撫でてやった。
「嫌いじゃないよ。唯は上手だよ、お利口さんだよ。
そろそろ帰らないといけないから帰るってだけの話でさ」
「うー、みおたとあずなん、ゆい嫌い?
ぶぶぶーへた、嫌い?」
 梓と澪が怒って帰った事も、自分の排泄が下手だからだと思っているらしい。
巧拙の問題では無いが、原因が自分にある自覚は一応感じているのだろう。

101:OUTside
11/01/14 20:53:26 62XaU0x20
「うーん、嫌ってはいないかもな。
唯も人前でブブブーしちゃ駄目だぞー。
後な、ブブブーした後はちゃんと拭かなきゃ駄目だ」
「あーう?」
 首を傾げる唯に代わって、憂が返答した。
「それは私の方で教えておきますね。迂闊でした……。
そのせいで、今日は律さんにもご迷惑が及んでしまって……。
本当に何とお詫びしたらいいか」
「いや、だから私が監視怠ったのが悪いんだしさ」
 再び恐縮する憂に、律もフォローの言葉を放つ。
「ういー、ゆい、何かおぼえる?」
「そう、後で教えてあげるね。
おトイレした後は、紙で拭かなきゃいけないんだ。
後ね、私以外の人の前では、おトイレしたら駄目よ?」
「やー、ゆい、じょーずっ。りった、褒めるー」
 唯は駄々を捏ね出した。
どうしても褒めて欲しいのだろう。
「お、お姉ちゃん。駄目だよ、困らせたら……」
 戸惑う憂に、律は助け舟を出した。
「じゃ、また今度見せてくれ。
但し、唯。
りったと憂ちゃん以外の前じゃ、見せたら駄目だぞー?
約束できるか?」
「りった、ゆい褒める?」
「ああ、褒めるよ。だから、りったと約束できるな?」
「あーう、ゆい、やくそくするー」
 小指と小指を重ね合わせて、律と唯は約束を交わした。
「じゃ、またな、唯。
憂ちゃん、早速だけど明後日の放課後空いてる?」
「あ、はい。空いてますけど」
「んじゃ早速、その日にまたお邪魔してもいいかな?」
「え、私は構いませんけど……律さんはいいんですか?」
「いいよ、どうせ部活は休みだ。
今日はちょっと連れのせいで白けちまったからな、その埋め合わせさせてくれ」
 澪や梓を連れてきた結果、憂や唯を傷つけてしまった。
しかも内輪揉めめいた見苦しい口論まで展開して、
すっかり場の空気を重くしてしまった。
早い内にそれらの埋め合わせをしたかった。
 それだけでは無い。
律の中では、唯を褒めてやれなかった悔いが残っている。
(唯は唯なりに頑張ってオマル習得したんだから、
あの時褒めてやるべきだったんだよ。
そうすれば唯は満足しただろうし、澪の出る幕だって無かったはずだ)
 その悔いを贖いたかった。

102:OUTside
11/01/14 20:55:00 62XaU0x20
「そんな、埋め合わせだなんて……。
でも、お姉ちゃんも喜びますっ。
私も、律さんに遊んで頂けるのは嬉しいです。
面白いですし、料理もお上手で。
今日も色々と助けて頂きましたし」
「照れるな、そういう風に言われると。
じゃ、明後日は私一人で行くからさ。
その時に唯、りったに上手な所見せてくれよな」
「あーうっ」
 胸を張った唯から自身に満ちた答えが返ってきて、律は安堵した。
「じゃ、また」
 憂と唯に向けて手を振って、律は玄関の戸を潜って歩き出す。
後ろでは、紬が挨拶をしていた。
その紬と一緒に帰る為、律の歩調は緩やかだった。
「今日はお邪魔したわ。また遊びましょうね」
「今日は本当にありがとうございました。
レアなお菓子まで頂いてしまって……」
「気にしないで、またね」
 玄関の戸が閉まる音が聴こえ、程無くして紬が追いついて来た。
「明後日、私は行かなくていいの?
一人で行くとか言ってたけど」
「ああ、ほら、ムギだって本当は他人の排泄見るのは嫌だろ?」
「りっちゃんはどうなの?」
「唯以外なら嫌だよ。でも唯の場合は特別だよ。
頑張ってオマルの使い方憶えたんだろうしさ。
何より、私に褒めてもらいたいみたいだし。
まー、一回くらいならいいんじゃね?」
「そう……ならいいんだけれど。
それはそうと、部活が無いってどういう事?
私、初耳よ?」
「んー、さっき決めた事だからな。
今週いっぱいは休もうかと思う。
ほら、今日こんな事があって、皆冷却期間が必要だろうしさ」
 冷却期間が必要なのは主に律と梓や澪の間であって、
紬には関係の無い話だった。
だから律は一言謝った。
「ごめんな、ムギ。お前は誰とも険悪になって無いもんな。
なのに巻き込んじまって」
「そんな、気にしないで。
それより……来週からは、また部活できるのよね?」
「多分……な」
 不安げに問う紬に対し、半ば以上偽りの言葉を返した。
恐らくこのまま終わるだろうと律は予想していたし、
終わってしまっても構わないとさえ思っていた。

103:OUTside
11/01/14 20:56:31 62XaU0x20
「そう……。部活の休みをさっき決めたのなら、
まだ澪ちゃんや梓ちゃんは知らないはずよね?
りっちゃんから伝える?」
「んー、ムギ、頼んでいいか?
澪や梓と今話交わしたところで、またトラブりそうだから」
「分かったわ。私から伝えておくわね」
「悪いな、ムギ」
「んーん、気にしなくていいわ。
私がパイプ役になれるなら、喜んでなるわ。
ここで更にりっちゃんと澪ちゃんや梓ちゃんが揉めちゃって、
それで部活にヒビが入るのは本意では無いから」
「本当にありがとな。世話ばっかりかけて、ごめんな」
「そんな事無いわ。りっちゃんこそ無理しないでね。
唯ちゃんの件に関しても。
唯ちゃんは悪い子じゃ無いっていう事は分かるわ。
でも、部活でも気を使って唯ちゃんや憂ちゃんにも気を使って、
では大変でしょう?
唯ちゃんは部活をやめた人間よ。
それなりの付き合い方に留めておけば、りっちゃんの負担も軽くなると思うわ」
 律は紬の物言いから、平沢姉妹に対する冷淡な印象を受けた。
(ん?ムギも唯を含めたHTTを実現したいか、
或いは唯に対する個人的な好意から平沢家に訪問してるんじゃないのか?)
 律が今日の平沢家訪問の計画を告げた際、
紬は積極的に協力したはずだった。
唯に対する感情を抜きにするならば、
一体どのような動機が紬を今回の平沢家訪問へ協力させたのか。
(もしかして、私に気を使って?
唯を仲間に入れたがる私が孤立しないように、
私の側で協力したってのか?)
 それを確かめてみたくなった。
「いやぁ、やっぱり唯もHTTの仲間だって意識があるからなぁ。
ムギも悪いな、そんな私の我侭に付き合わせちゃって。
いつも私を手伝ってくれてありがとな」
「りっちゃんが大変な綱渡りをしているのは理解してる心算だから。
我侭だとは思ってないし、りっちゃんのお手伝いならしたいと思うわ。
唯ちゃんの事も決して嫌いでは無いから」
「そっか、ムギはいいヤツだな」
 落胆が声に出ないよう、努めて明るく振舞った。
(鎌を掛けてみたら、見事に危惧した通りか。
唯が嫌いでは無いみたいだけど、私と唯の繋がりが無くなれば、
ムギと唯の繋がりも切れるんだろうな。
結局、唯の味方は私と憂ちゃんだけって事か)
 唯の孤独を思うと、胸が痛んだ。
唯の幼馴染の真鍋和でさえ、彼女とは距離を置いているのだ。
 その後は唯の事も部活の事も関係の無い、
差し障りの無い話をして紬とは別れた。
唯に関する話題をこれ以上続けて平常心を保つ自信が無かったのだ。
 紬と別れて一人になった律は、明日の学校の事を思った。
(澪と顔合わせるの気まずいな。
顔も見たく無いけど、学校ではそうもいかないだろうしな。
部活は無いから梓と顔合わせなくて済むのが、不幸中の幸いか)
 来た時は澪と一緒に歩んだ道を、律は一人で帰った。

104:OUTside
11/01/14 20:57:32 62XaU0x20

*

 月曜日の朝はただでさえ憂鬱なのに、今日の律はいつにも増して気が重かった。
学校を休むという選択肢の誘惑に何度も惹かれたが、
昨日の喧嘩を意識していると思われたくなかった。
重い足を引き摺って、一人で登校した。
 いつも通り、和や紬に挨拶して席に着く。
まだ澪は来ていない。
始業時間間際になっても来なかった。
昨日の事が影響して澪は休むのかと律は思ったが、
澪は始業時間に遅れてやって来た。
(澪が遅刻、ね。珍しー。
やっぱ昨日の事、引き摺ってんのかね?)
 律はすぐに頭を振って、その事を意識から追い払った。
(って、あんな奴どうでもいいだろ。
何気にしてんだか)
 律はその後の休み時間も、澪を意図的に避けた。
意識して視線を合わせないようにしているが、
それでも律は気付いていた。
澪が度々視線を律と合わせようと試みる仕草に。
 結局その日は、澪と一言も会話しなかった。
紬とも殆ど会話を交わさなかった。
紬と絡んでいると、必ずといっていい程に澪が近づいて来るからだ。
紬に用があるよう装って、
律にコンタクトを取ろうと企てているように。
 下校時、校門で梓とすれ違った。
梓は一瞥と共に舌打ちを放ってきたが、
律は努めて見ていないよう装って通り過ぎた。
(マジで可愛くない後輩だよ)
憤懣の念は、胸中にのみ留めて。
 家に帰ると、漸く一息吐けた。
(あーあ、かったる。ま、その内慣れるか)
 実際に疲れていた。
その日は律にしては珍しく、日付が変わるまでに床に就いてしまった程だ。
喧騒慌しかった日曜日よりも、
何事も無く終わった月曜日の方に強い疲労を感じていた。




105:OUTside
11/01/14 20:58:34 62XaU0x20



 火曜日の朝も澪は遅刻してきた。
(気まずくて学校行くか休むか葛藤したから、昨日は遅刻したもんだと思ったけど。
昨日クリアした葛藤を今日も続けるか?
二回目って一回目よりもハードル下がるはずだぜ?)
 律は訝しんだが、その答えは程無く知れる事になる。
 その日も律は澪に対して無関心を装っていたが、
澪の方は律に無関心を貫かせる心算は無いらしい。
昼休みが始まった瞬間に、
「律」
と澪に呼ばれた。
視線や近づいてくる行動なら気付いていないよう装って逃れる事もできるが、
呼びかけられて無視するわけにもいかない。
あまりあからさまに敵対的な態度を取れば、
律がクラスメイトから反感を持たれてしまう。
(澪って人気高いしな。
唯を……知的障害者を虐めた素顔知らないからだろうけど)
「何?」
 クラスメイトの手前仕方無く応じたが、声は素っ気無い。
「昨日も今日も勝手に先に行くなよ。
お前待ってたら、遅刻しちゃったよ」
(ああ、そういう事か)
 昨日と今日、二日続けて澪が遅刻した訳を理解した。
いつもの待ち合わせ場所で律を待っていて、それで遅刻したらしい。
律は澪と鉢合わせする事を恐れて以前よりも早めに家を出ていた。
澪は逆に、律と一緒に登校したかったのだろう。
(つーか一昨日あんな事があったのに、
よくもまぁ一緒に登校しようなんて考えが出てくるよな)
 律は内心呆れていた。
「一人で通学したい気分だったし」
「そうだったのか。それ知らなかったから、私すっかり遅刻しちゃったよ。
あ、いや。ケータイって手段もあったんだけどさ。
直に会って話したい事とかあったから」
「ふーん」
 素っ気無く振舞う律に対し、
澪は鷹揚な笑みを見せながら話しかけてきた。


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