【けいおん!!】自慰を覚えた池沼唯9【お股弄り】at ANICHARA2
【けいおん!!】自慰を覚えた池沼唯9【お股弄り】 - 暇つぶし2ch50:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/13 00:04:37 ePRisN6w0
>>48
池沼憂と健常唯の話おもしろそう

>>49
これは期待wwwwwww

51:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/13 00:06:04 fS7feu1d0
>>49
これはwwww

52:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/13 20:24:45 S5K3xNII0
こんばんは、>>31-37の続きを投下します。

53:OUTside
11/01/13 20:25:47 S5K3xNII0
 さて、プリンの味であるが、唯にしては上出来であった。
勿論憂が色々と手伝った結果ではあろうが、律は率直に唯を褒めた。
「へぇ、美味いじゃん、唯」
「あう?おいし?きゃきゃきゃ」
 唯は素直に喜んだ。
感情を直に表現する唯が可愛らしくて、律は自然笑顔になった。
「本当に美味しいわ、唯ちゃん」
 紬の称賛にも、唯は素直な喜びを見せた。
「あーう。ゆい、じょーず、じょーず、きゃきゃっ」
「ふふ、お姉ちゃん、お上手よ」
 喜びを露わにする唯が嬉しいのか、憂も笑顔になった。
平沢姉妹二人の爽やかな笑顔を見ていると、
色々な衝突があったにせよこうして平沢家を訪問した事が成功に思えた。
(この前に訪問提案した時は部室で色々揉めたし、
今日だって憂ちゃんと澪が衝突したり
梓が相変わらず私に噛み付いてきたりしたけど、
姉妹の笑顔見てると来て良かったって思えてくるな)
 唯は一頻り手拍子して自身を称えた後、思いついたように口を開いた。
「ゆい、もっと作ったよー」
 言葉足らずな唯を、憂が詳細を話す事によってフォローした。
「あ、実はプリンだけじゃなくクッキーも作ったんです。
また後でお出ししますね」
 後で出す、と言ったにも関わらず紬が口を挟んだ。
「あ、私、今食べたいな。
後だと帰る時間とかと被るかもしれないし」
 律は見逃さなかった。
口を挟む直前に紬が自分に目配せしてきた事を。
そして、言葉を放ちながら澪と梓を一瞥した事を。
(なるほど。
後で出すとなると、また澪や梓は拒絶して言い訳しなきゃならなくなるな。
それは悶着の原因だ。
ならプリンの流れのままクッキーも食べてしまうのがいい)
 紬の機転に感心しつつ、律も便乗した。
「そうだなー、ちょっとお腹も空いてるし、今欲しいかな」
「あ、分かりました。ちょっと待ってて下さいね。
温めたりとかの工程が残ってるんで」
 敢えて催促してくる二人に、憂も事情を察したのであろう。
機敏な動作で立ち上がると、キッチンへと向かっていった。
「ふふ、唯ちゃん料理上手だから、私楽しみよ」
「そうだな、唯は料理の才能あるって」
 紬と律から褒められて、唯は上機嫌だった。
「あーうー、ゆい、りょーりじょーず、きゃきゃきゃっ。
うんたんもじょーず、きゃっきゃっ」
 律は唯の言う『うんたん』をカスタネットの事だと解釈している。
聴いた事は幾度かあり、上手だと褒めそやした事があった。
本心からの称賛では無かったものの、唯は嬉しそうだった。
「そうだな、うんたんも上手だよな」
「あーう。ゆい、他もじょーず。
ぶたさん、ご飯じょーず」
「ん?」
 とりあえず他にも上手なものがあると唯は主張しているらしいが、
律には意味が掴みかねた。
(豚の餌が上手?でも豚なんて飼ってないよな、平沢家って。
豚肉使った料理が上手て意味か?)
 訝しげな表情を浮かべて紬を見やるが、
紬も見当が付かないのか眉根を寄せて首を傾げるだけだった。

54:OUTside
11/01/13 20:27:11 S5K3xNII0
 唯は立ち上がると、
「じょーず、じょーず、きゃきゃ」
と言いながらリビングを出た。
「なーんか実演してくれるんかな?」
「そうみたいね」
 顔を見合わせる律と紬に、梓が呆れ混じりの言葉を放つ。
「あーあ、調子に乗っちゃった」
(邪険に扱えば唯の機嫌が悪くなってぐずるだろうが。
そしたら、煩いとか言ってお前も機嫌悪くなるだろうが)
 梓に対する不満の念は、やはりここでも口には出さない。
尤もすぐに唯が戻ってきたので、
梓との悶着を避ける意図が律に無くとも反駁はしなかっただろう。
「あーうー」
 上機嫌な唯の手に握られた”それ”を見て、律は口に出して確認した。
「お、豚の模型か」
 ”それ”は唯が跨って座れる程の大きさだった。
(豚のペットを模した人形か?
あれ使って、餌やる所をジェスチャーするってのかな?)
 律が見ていると、唯は”それ”を床に置いた。
「まさ……か?」
 紬が頓狂な声を上げた。
「ちょっ、まさか唯先輩?」
 梓からも訝しげな声が放たれる。
(ん?)
 不審を感じた律は、もう一度”それ”に視線を投げて凝視した。
豚の背に当たる部分には、空洞が出来ている。
(って、まさかあれ、豚を模ったオマル?
おい、まさか唯)
「唯っ」
 澪ですらが名を呼んだきり絶句する事が精一杯だった。
律に至っては、声を出す事すらままならない。
 唯の動作は素早かった。
硬直する一同に構う事無く、下着を下ろしてポータブルトイレに跨った。
そして─
「ぶぶぶー」
その掛け声と共に、排便した。
 悪臭がリビング内に広がり、律達の鼻腔を不快に衝く。
だが当の唯は嬉しそうだった。
「ゆい、ぶたさんのご飯じょーず、ぶたさんうれしい。きゃきゃっ。」
 はしゃぎながら排便する唯を、律達は呆けたように見つめていた。
今更止めるなど、もう遅すぎる。
排泄が終わると、唯は満足そうに息を吐いた。
「あふぅー」
 そして唯は、期待を込めた瞳で律と紬を見やった。
(褒める……べきなのか?)
 律の知っている以前の唯はよく漏らしていた。
それを考えれば進歩であり、
その進歩を見せ付けて褒めてもらいたい気持ちが唯にはあるのだろう。
だが、人前での排泄は決して褒められる事では無い。
(限定条件で褒めつつ窘めるべきか?
自力でトイレが出来たのは凄いけど、人前でやる事じゃないって。
でもそれ、唯に理解させるのはちょっと至難か?)
 迷ったまま何も言葉を返さない律に痺れを切らしたのか、
唯は歩いて近付いて来た。
(あー、拭いてない。それ以前に、近くに拭くようなものも無い……。
お尻拭く事まではまだ、習得してないのか)
 拭いていないが為、歩くと偶に臀部から汚物の澱が垂れて床に落ちる。
その事を唯は気にも留めず、律へと近づいてきた。

55:OUTside
11/01/13 20:28:37 S5K3xNII0
「あうー、ゆい、ぶたさんにご飯あげたよ?」
 アピールするその姿を見れば、褒めて欲しい事が分かった。
だが律は未だ迷っていた。
「りった、ゆい褒めるー」
 とうとう、褒めるように促してきた。
(って、私の判断でどうこうしていいのか?
こういう指導って、憂ちゃんの許可得てからじゃないと……。
いや、それ以前に、お尻拭いて無いんだよな。
オムツも脱いだままだし。そのまま近づかれると、流石に……。
密着されたら……。
憂ちゃん、早く来てくれ……)
 律は祈るように念じたが、憂は未だキッチンに居るらしい。
そうこう迷っている内にも、唯は一歩、また一歩と近づいてきた。
そして遂に手の届く範囲にまで唯が接近した。
そのまま律に抱きつくように手を伸ばし─
「っ。こら、唯っ。ふざけるのもいい加減にしろっ」
「あうっ」
 我に返った澪が素早く律に近づき、唯を突き飛ばしていた。
唯は激しく転んで、体を床に打ちつけた。
「びぇっ、みおたがいじめた、むひぃー」
 寝転んだ姿勢のまま、唯が抗議の声を発する。
澪は近寄りながら、激しい語調で唯を詰った。
「何やってるんだ、バカ唯。汚いんだよ。
そんな汚い姿のまま、律に近づくなっ」
「あう、ゆい汚くないっ。
りった、ゆい褒めるー」
「あ、ああ」
 律が返事をすると同時に、澪が遮った。
「律、もうこんなのに気を使わなくていいよ。
おい唯、いいか、よく聴けよ。
汚物のついたお尻のまま、人に近づくな。
人前で排泄するなっ」
「むふぅー、ふぅー」
 唯は威嚇するように、呼気を荒げた。
その反抗的な態度が澪の癇に障ったらしい。
澪は唯の胸倉を掴むと、揺さぶりながら詰った。
「臭い上に汚い、それで無反省ときたか。
お前は律や梓、ムギと言った普通の人に近付いちゃいけないんだよ。
お前のせいで、何もかもが狂っちゃうんだっ。
このっ、クズがっ」
 揺さぶられる度に体が床に打ちつけられるが、
唯は恐怖故か抗議の声を発する事もできず、涙ぐむ事が精一杯だった。
「何をしているんですかっ」
 憂の甲高い声がリビングに反響した。
クッキーが盛られた皿を手に抱えているところを見るに、
調理が終わるタイミングと騒ぎを聞きつけたタイミングは合致していたらしい。
憂はクッキーをテーブルに置くと、澪を睨み据えた。
「お姉ちゃんに何て事するんですかっ」
「ふん、こいつが汚らしい事やらかしたから、叱ってただけだ」
 澪が手を放すと、唯は一目散に憂の後ろに隠れて泣き出した。
「むひぃー、みおたがゆいいじめたー。むひぃ、ひー」
「大丈夫?お姉ちゃん。ごめんね、私が目を離した隙に。
本当にごめんね、お姉ちゃん……」
 憂は一瞬涙ぐんで唯を抱きしめたが、
次の瞬間には再び澪を見据えていた。

56:OUTside
11/01/13 20:29:48 S5K3xNII0
「何て事してくれたんですか……。絶対に貴女を許す事はできません」
「見て分からないか?」
 凄まじい剣幕で睥睨する憂に怯む事無く、
澪は冷静な仕草でポータブルトイレを指差した。
続いて汚物の澱が零れている床を指差す。
最後に唯の剥き出された下半身を指差して、
言葉を続けた。
「唯が私達の前で、排泄したんだよ。
その後、お尻を拭きもせずオムツを履きもせず、律に褒めるように迫った。
汚物の付着するお尻を晒したまま、な」
 憂は指差された先を順次目で追って、状況を把握したらしい。
すぐに律に向かって頭を下げた。
「ごめんなさい、お姉ちゃんが迷惑かけちゃったみたいで」
「あ、いや。悪いのは寧ろ私の方だからさ。
ほら、憂ちゃんが居ないんだから、私達が面倒見なきゃいけなかった。
それを怠ったんだから、非は寧ろこちらにあるよ。ごめんな」
 頭を下げる憂に対し、律も謝罪を返した。
憂は律や紬の催促を受けて席を外したのであるから、
その間の唯の面倒を見るべきは自分達だったという意識が律にはある。
 それだけでは無い。
唯を守るのもまた、自分達の役目であったと律は思っている。
即ち澪が唯を押さえつけた時に、澪を制止するべきだった、と。
制止できず唯に恐怖と苦痛を与えてしまった事について、
律は謝ったのだ。
 加えて律自身、澪の行動は些か過剰だと感じてもいた。
澪にしてみれば律を守る心算があったのだろうが、
突き飛ばした段階でそれは終わっており、
胸倉を掴んで床に背面を繰り返し叩き付けた行為は過激だと思っている。
「律っ。何言ってるんだよ、悪いのは唯、だろう。
お前が唯について責任を感じる必要は何処にも無いんだよ」
 律の心持を理解していないのか、
澪の口から強めの口調で言葉が放たれた。
「一応、律さんが責任を感じる必要が無いって点はその通りです。
悪いのはお姉ちゃんじゃなく、私ですが。
その点だけは、訂正させて頂きます」
 負い目故か、憂も澪の発言を半ば以上支持した。
ただ、唯に暴力を働いた事についてまで許す心算は無いらしい。
すぐに言葉を続けていた。
「秋山さん、確かに非はこちら側にあります。
ですが、お姉ちゃんに働いた暴力まで許すわけにはいきません。
その点については、お姉ちゃんに謝って頂きます」
「誰が謝るか。私は自分の行動が間違っていたとは欠片も思っていない。
第一、唯なんかに謝ったら調子づかせるだけだ。
唯は謝罪の意味なんて分からない。ただ相手が下手に出てるから、
自身の優位を感じて調子に乗り出す、それだけの結果に終わる。
そんなのに謝る価値は無いんだよ」
「何ですってっ?
お姉ちゃんだって、人間なんですよ?私達とは少し違うだけで。
なのに謝る価値が無いだなんて言われる筋合いはありませんっ。
増してや、暴力を振るわれる謂れなんてありませんっ」
 憂は甲高い声で糾すが、澪は一向に怯む気配を見せなかった。
澪には憂を黙らせる切り札があるのだから。

57:OUTside
11/01/13 20:31:27 S5K3xNII0
「暴力と形容されるのは些か大袈裟だと思うけどね。
ちょっと躾けただけの話さ。
それに、律に危害が及びそうだったしな。
行為が若干過激になるのもしょうがない話だ。
それとも憂ちゃんは、律が危害加えられてもいいと言うのかな?」
 憂は顔を歪めて俯いた。
実際に律に危害が及びそうだったのだから、そこについての反論はできない。
「そんな事は……。ただ、秋山さんの行動は過激でしたし……。
勿論律さんを守る為なら、多少手荒になるのも致し方無いとは思いますが……。
胸倉掴んで怒鳴り散らすっていうのは、流石に……」
 憂の反駁は明らかに弱々しいものとなった。
律に対する負い目、それが憂に圧し掛かって口を重いものへと変えている。
「排泄して拭きもせずオムツもせずに律に迫ったんだぞ?
そんな不衛生な行動を許すわけにはいかないだろ。
しっかりと躾けないと、また同じ事を繰り返す。
実際に、律に迫る唯は褒めて欲しいとか言っていたぞ。
つまり、人前で排泄した事を悪い事とは思っていないんだよ。
寧ろ善い事とすら思っている。痛みで以って教えないと繰り返すって事なんだよ」
 澪の追及は容赦が無かった。
「お姉ちゃん、今までお漏らししてたんですけど、
この前オマルでトイレする事憶えまして……。
まだ漏らしちゃう事はあるんですけど、それでも結構オマル使い慣れてきたから。
それで、褒めて貰いたかったんだと思います」
 弱々しく呟く憂に、澪は更に言葉を放つ。
「そんな話で同情を買おうとでも思ってるのか?
大体、トイレを憶えようが憶えまいがどうでもいいんだよ。
人前で排泄するなという事を教え込むべきなんだよ。
拭くという行為すらできてないじゃないか。
ただでさえ不潔な唯が、より一層不潔になっただけだ。
そこを躾けて何が悪い」
 抉るような澪の言葉に、憂は必死になって抗する。
「分かってますっ。律さんには本当に申し訳無いと思っています。
ですが、躾は私の方で行います。
澪さんの乱暴なやり方では、お姉ちゃんが怯えてしまって」
「怯えさせるべきなんだよ、そいつは。
大体、憂ちゃん達の躾が甘いから唯が付け上る。
唯を人間扱いするから駄目なんだ、痛みで憶えさせるしかない。
だから私が自分の行動で反省する点があるとするなら一つ。
あんな温い行動じゃなく、殴るべきだったって事さ」
「躾が至らないのは私のせいですっ。
なら私に暴力を振ればいいっ、私を殴ればいいっ。
だから……お願いだからお姉ちゃんを殴ったりしないでっ。
お姉ちゃんに暴力振るわないでっ。
私が……私が悪いんだから、私を気が済むまで殴っていいからっ、
お姉ちゃんを苦しめないでっ」
 冷たく言い放つ澪に対して、憂は拳を握り締めて叫んだ。
双眸からは一滴、二滴と、雫がこぼれて床を打つ。
悲痛な叫びはリビングを劈き、空を切り裂いて律の心に突き刺さった。
もうこれ以上見ていられなかった、聴いていられなかった。
澪の行動に律を守る意図があろうとも、
憂が傷つき唯が怯える場面を静観し続ける事は限界だった。
「いや、憂ちゃんは悪く無いよ。
澪なんかの言う事、真に受けちゃ駄目だ」
 律が思い切ってそう言うと、澪の表情があからさまに変わった。
驚愕に満ちた瞳が、律に注がれる。

58:OUTside
11/01/13 20:32:50 S5K3xNII0
「り、律?」
「お前、色々とやり過ぎだし言い過ぎなんだよ、澪。
いい加減我慢できないんだよ、
友達の唯や憂ちゃんがお前の心無い言葉や力で虐げられるのは」
 律は率直な思いを叩きつけてやった。
今まで澪が憂を悪し様に罵り唯を蔑む態度を見逃してきた理由は、
偏に『全員仲のいいHTT』という目標があったからだった。
だがそれはもう、叩きつけられたガラスのように砕け散った。
梓の自身に対する態度や澪の唯に対する扱いに壁の高さを感じて挫けた、
というだけでは無い。
その目標に固執して憂や唯が嬲られる様を、
見過ごす事ができなくなったからだ。
「律、何を言ってるんだ。私は」
 澪の発言を遮って、律は言葉を吐いた。
「ああ、そうだな。確かにお前は私を助けた心算かもしれないな。
でもな、別に危害っていう程でも無かった。
抱きつかれた所で、正面から抱きつかれるんだから私の服が汚れる可能性は低い。
そもそも抱きついてきたかどうかも疑問だ。
手は伸ばしてきたが、精々私を掴む程度だったかもしれない。
何より、突き飛ばした時点でお前の目標は達成したはずなのに、
その後に胸倉掴んだってのは明らかに過剰で野蛮な行為だ。
お前の唯に対する嫌悪の発露以外の意味なんて無かったよ」
「いや、そうまでしないと唯は分かんないだろ。だって唯は」
「動物じゃねーんだよっ。暴力振っていい理由にならねー」
 律にしては言葉が荒くなったが、それだけ感情も昂ぶっていた。
対する澪は縋るような声で言葉を紡ぐ。
「律……。お前は誑かされてるんだよ、冷静になれよ。
お前は、こちら側の人間のはずだろう?
お前の居場所はそちらに無いよ……。
憂ちゃんや唯に騙されてるんだよ……」
「憂ちゃんや唯を悪く言うな。私の友達だ」
「私だって友達だろっ?」
 澪が甲高い声で叫んだが、律は動じなかった。
「ああ、そう思ってたよ。そこまで酷いヤツだとは思ってなかったからな。
でももう、目が覚めたよ」
「律……幼馴染の私より、そいつらを取るのか?」
 澪の声は殆ど絶望に満ちていたが、律は同情する気になれなかった。
「ああ、こちらに立たせてもらう」
「唯なんかより私の方が役に立つだろっ?」
「そういう損得勘定で友達選ばないよ。
そういう損得勘定が無い唯は純粋だよ、その純粋さがいいんだよ。
お前には分からないだろうけどな」
「律……律……」
 二度幼馴染の名を呼んで、澪は虚空に視線を漂わせた。
暫くその姿勢で居た後、唐突に澪は破顔した。
そして、間延びする声がその口から放たれた。
「りーつ、仲良くするー。
怖い、だめーっ」
 固まったのは律だけでは無い。
憂も梓も紬も固まって、驚愕に満ちた視線を澪に向けて放っていた。

59:OUTside
11/01/13 20:34:07 S5K3xNII0
「りーつ、みおと仲良くするー」
 一瞬、澪が狂ったのかと案じた律だったが、すぐに心配した己を恥じた。
冷静に観察すれば、澪の両頬には羞恥を示す赤色が差している事が分かったから。
澪は狂ったのでは無く、演じているだけなのだ。
「何考えてるんだよ……」
 怒りを抑えて、静かに言葉を放つ。
「あう?みお何も考えてないよー、きゃきゃきゃっ」
「唯をバカにしてんのかっ」
 怒りを抑えきれず、激しい言葉が放たれた。
「むひー、みお、唯バカにしてない。
こらー、どなる、みお怖い、だめーっ」
 律には、澪が知的障害者を演じて唯を揶揄しているようにしか見えない。
その態度は律の逆鱗に触れ、語調を荒々しいものへと変えてゆく。
「ふざけるな……。お前と唯を……一緒にするんじゃねぇ。
唯はそんなんじゃない……唯はお前とは違うんだ……」
 唯が揶揄されている事が我慢ならなかった。
何より、それで唯を演じた心算になっている澪が許せなかった。
 対する澪は、一瞬凍りついたように固まったが、
すぐに内股気味に姿勢を変えた。
澪の両頬の赤みが更に増し、体が小刻みに震えた。
そして─
澪の足を、液体が滴った。
(えっ?)
 律は我が目を疑った。
だが眼前の光景は現実のものだ。
「りーつ、みおのパンツ、汚い汚い」
 排尿を終えた澪は、律に向けて笑顔で言葉を放つ。
足元には、水溜りができていた。
「……ざけんなっ」
 思わず、平手で澪の頬を打っていた。
その勢いのまま、遠慮の無い言葉を浴びせる。
「そこまでして唯を馬鹿にしたいのかっ?
お前には限度ってものが無いのか?
お前には本当にウンザリだ。お前なんかと友達にならなきゃ良かったよ。
お前なんか……嫌いだ」
 澪の双眸が大きく見開き、涙が零れた。
「律……違うんだ……私はただ」
「聴きたくないっ。聴く事なんて何も無いっ。
黙れっ、お前の声なんか聴きたくないんだっ」
「り、律……」
 澪は蚊の鳴くような声でそれだけ言うと、茫然自失の体で立ち尽くした。
満身創痍のその姿に、冷静さを取り戻した憂が追い討ちをかける。
「秋山さん、お姉ちゃんが人前で排泄した事をあれだけ罵っておきながら、
自分もやっちゃうんですね。
大きいか小さいかの違いはありますが、それは些事です。
排泄それ自体を恥らうものでしょう?」
 憂は物干し台に掛けてあった汚れた雑巾を掴むと、
澪の顔目掛けて投げつけた。
それを狙ったわけではないだろうが、澪の頭に雑巾が見事に載った。
「人の家汚したりして。汚いんで、自分で綺麗に拭いて下さいね。
誰も貴女の排泄物なんて掃除したくないから」
 憂の声は、積年の恨みが篭っているかのように冷たい。
「そうだな。澪、それ拭いとけよ」
 律も憂に加勢した。
律の加勢を得た憂は、更に言葉を重ねる。
「お姉ちゃん用のオムツ、余ってるんで一つ上げましょうか?
濡れた下着で帰るのも嫌でしょうし、何よりお漏らししちゃう貴女にぴったりです。
今持ってきますから、頭でも汚い場所でも好きな所に被って帰って下さい」

60:OUTside
11/01/13 20:35:15 S5K3xNII0
 憂はそれだけ言うと、リビングを出て行こうとした。
だが、梓の叫びにその動きは止められる。
「もう止めてよっ、憂っ、律先輩っ」
 発言が終わると同時に、梓は澪に歩み寄る。
そして澪の頭に載っている雑巾を手に取り、足元の水溜りを拭き取った。
続いてポケットからティッシュを取り出すと、澪の両脚を丹念に拭き始める。
「梓ぁ……私……律に……」
 澪は未だ放心状態であり、放たれる言葉も断続的だった。
「いいですから、もう」
「私、律に……嫌われちゃったよぉ……」
「いいんですよ、あんなのには嫌われても」
 言葉と共に、律に鋭い一瞥が放たれた。
「あんなのって、先輩に随分な口利くなぁ?」
 凄んでみせるが、梓は鼻で笑っただけだった。
 梓は足を拭いたティッシュをゴミ箱に捨てると、憂に問いかけた。
「拭いた雑巾、何処置くの?」
「捨てて。もうそれ、使えないから」
 梓は溜息と共に、雑巾もゴミ箱に放った。
再び澪の下に戻った梓は、
ハンカチで澪の目元を拭いながら優しく語りかけた。
「帰りましょう、澪先輩。
これ以上ここに居る必要なんてありません」
 涙まで拭いた梓は、澪の手を取って歩き出した。
リビングを出る際、律に鋭い視線を投げて言葉を放ってきた。
「律先輩……貴女は本当に見損ないました。
もう先輩なんて敬称付けるのも馬鹿馬鹿しいくらいです……」
「梓、駄目だよ、律にそんな事言っちゃ。
律は……悪く無いよ?」
 澪が庇ったが、梓はそれさえ律を攻撃する材料へと変えて糾弾した。
「澪先輩は……貴女から酷い仕打ちを受けた後でさえ、
貴女を庇っています。それなのに貴女って人は……。
さっきだって本当に、律先輩が危険だと感じたから
咄嗟に唯先輩を突いたんでしょうに。
なのによくもまぁ、あそこまで澪先輩を甚振れたものですね?
見損ないましたよ。先輩としても、人間としても」
「中野……」
 努めて低い声で梓を呼んだが、梓は再び鼻で笑って返してきただけだった。
それ以上論戦する心算も無いらしく、梓はそのまま澪を伴って平沢家を後にした。

61:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/13 20:37:13 S5K3xNII0
>>53-60
本日は以上です。
あと二回で終わる予定です。
では、また。

62:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/13 20:45:41 Zqg1Leqb0
一気に投下しろよおぉ

63:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/13 20:58:10 O2+FrBz50
池沼唯がまともに見えるSSは始めてだ
唯がおとなしすぎるってのもあるが

池沼よりも悪意ある健常者の方が怖いってテーマのSSは始めてだから興味深い

しかしおまるの伏線も回収した今、まじでどう収集つけるんだろ
とりあえず期待

64:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/13 21:10:23 1Jb1HFWD0
紬が空気過ぎるwww

65:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/13 21:31:06 1Jb1HFWD0
律が悪いよなあ
「仲のいい軽音部」でありたいって言うけど、それは全員が同じ考えじゃないといけないわけで・・・・
普通の人なら、一ヶ月しかいなかった池沼のコトなんかどうでもいい上に、進んでかかわりたくないだろう
教師だってわざわざ転入して言った生徒にかかわり続けるのも無理だし

66:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/13 21:43:56 RX6Jx2Gb0
ムギは天使だったて事さ

67:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/13 21:52:08 IzKXzjJn0

    / ̄ ̄\
    l(itノヽヽヽl
   ノリ(l| ^ q^ ノi <ゆい ぶぶぶーちた ほめる
   ⊂ .  .つ
    (____)
ブリッ (ヽ_ ゚゚_ノ
 ●  ∪  ̄∪

68:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/13 21:54:34 scqkn2pM0
なんか一気に駄作になった感じ
設定がありえない

69:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/13 21:55:05 1Jb1HFWD0
>>67
いいこ

70:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/13 22:05:00 Zqg1Leqb0
>>67
ドンッ!

71:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/13 22:12:06 scqkn2pM0
律にキツイこと言われて発狂した澪が池沼化排尿なら理解できるな
わざわざ演じた理由がわからん

72:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/13 22:35:05 K12c7ggm0
悪いのは律だとしても澪や梓の行動は正当化できんわな

73:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/13 23:17:49 HcHYB6NY0
何か話すことがいちいち理屈っぽいっていうか
重箱の隅をつつくようなネチネチしてるというか
腹立つな律も憂も澪も

74:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/13 23:26:51 O2+FrBz50
なんか批判的な意見もちらほらあるが、逆にこのくらい不快な人間模様を書けるのは上手いと思う
ぺらっぺらな描かれ方をされたキャラには何も感じないし

確かにやや人間関係が不自然に見えるとこもチラホラあるが
(梓は澪のことは慕っているのに、その澪がかばう律のことは一切たてようとしなかったり
 同じことは、澪や憂にも言えて、その変の不自然さが違和感に繋がってるのかも)

ただ、こういう切り口の作品が投稿されるのは、マンネリ化をふせぐためにもいいので、期待してます

75:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/14 00:35:16 8x9TWCwX0
別に人間関係は特に不自然とは思わない
梓が澪を慕ってて、その澪が律を庇ってても別に梓が律をたてる必要なんてないし
慕ってる澪が折角庇ってるのにその厚意を無下にされてたら律のこと嫌うだろう
むしろ慕ってるからその澪に庇われる律に嫉妬しているのかもしれないし
そもそも梓や澪のような池沼嫌いな人種ならこの律がムカつきすぎで
幼馴染とか特別な関係でない限り庇ったりたてたりするのは無理

ただ澪の行動が唐突すぎて???って感じがしたがな

76:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/14 00:47:58 42NQQQLv0
>>75
とりあえずお前が池沼嫌いなことはわかった

77:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/14 01:03:27 sisX3nbM0
ここにいる人で律憂サイドに同情する奴はおらんだろ

78:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/14 01:13:23 3x3hPbS40
今回のを読むと同情はできんわな

79:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/14 01:17:15 pNHTVBY20
律の唯に対する感情は、動物やペットを愛でる飼い主みたいだ

80:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/14 01:24:11 42NQQQLv0
別に同情はせんが、このSSの描かれ方からして、明らかに澪梓サイドの方が醜悪に描かれてるような気がするんだよな。
そこは作者も狙って書いているような気がする
あくまで個人的な感想だが

軽音部がでてくるSSではいつもは加害者側の池沼唯が、今回はこれといったわがままもいわず(行動は結果的に迷惑だが)
むしろ無知で可哀想な感じに描かれてるから、よけいそう見えるのかもしれんが

まあ、オチの着き方次第で作者の狙いは明らかになるはず
…なんかハードルあげてるみたいですまん

81:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/14 01:24:46 sisX3nbM0
憂がほとんど手伝ったとはいえお菓子が作れるし
普通の高校にも一時期在籍していた
だからよくあるSSの唯よりは発達の見込みはあると思う
しかし憂のお仕置きはおろか厳しく叱ることもしなさそうだし
池沼の我侭を助長しているんだな
ブブブーは治らないし
この唯の場合もっと厳しくすればマシになりそうなんだが

82:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/14 01:37:13 zK6/mYli0
憂が普通の姉妹愛や家族愛で唯を見ているんなら少しは同情できたかもしれん
この憂は唯でオナニーするほど唯に対して異常な愛情をもってるから怖い

83:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/14 01:54:03 XkrKbrxE0
池沼の度合いもそうだし憂のダイエットは必要ない的な発言からして外見も原作唯とさほど変わらんのだろうな
作者もその辺りのテンプレをあえて外すことを意識してんのかもね

84:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/14 02:01:03 0u0cemmAP
おもしろいと思うし続きにも期待してる
ただ澪が失禁したのが理解できないのだが

そこまで律に裏切られた?のがショックだったということなのか


85:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/14 03:18:24 oifHX0rl0
失禁というよりわざと漏らしたんじゃないの。
「唯はお前とは違うんだ」という言葉を「まだ唯のような池沼っぽさが足りないよ」という意味で捉えてしまって。

86:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/14 03:40:57 NWdF5QWV0
今更気付いたが、殆どの作品は唯の池沼行動を面白おかしく描いてるなか、珍しいシリアス作品なんだな。
「ぶぶぶー」で気付かされた。
いつもなら笑ってるところ、読んでるほうが気恥ずかしくなったよ。

87:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/14 13:54:26 gF6Kn7lU0
今更だがwikiもSSが100以上あるんだな
ここまで池沼キャラとして人気が出たのも
アニメの池沼っぷりもさながら
両親が姿を見せなく憂という働き者の妹がいるという設定もよかったと思う
唯単体だったらここまでいかなかったと思う
憂という介護人がいるから話が膨らむ

88:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/14 14:18:52 UmL5zdMc0
高齢者施設にも善意の輪、秋田市 贈り主は「平沢唯」

 タイガーマスクの主人公を名乗る人物などからの寄付が県内外で相次ぐ中、
秋田市仁井田の介護施設「さるびあ」にも13日、あきたこまちの精米やリンゴなどが届けられた。
贈り主が残した手紙には、人気漫画「けいおん!」の主人公・平沢唯の名が記されていた。

 同日午後1時半ごろ、訪問介護から戻ってきた介護主任の高野明香(さやか)さん(25)が、
施設の敷地内にある自動販売機の前に段ボール箱が二つ置いてあるのを見付けた。
箱の中には、それぞれ10キロ入りのあきたこまち1袋と、ビニール袋に詰めたリンゴとミカンが入っていた。

 箱に添えてあった手紙には、平沢唯の署名で「少し遅いですが年賀をプレゼントします。
職員、利用者みなさんの幸せを祈っています」というメッセージが記されていた。
「平沢唯」は、高校の軽音楽部を舞台にした漫画の主人公。

 「さるびあ」は小規模多機能型居宅介護事業所。贈られたコメは食事、リンゴとミカンは
おやつとして、施設の利用者に食べてもらうことにしている。

89:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/14 14:20:26 UmL5zdMc0
要介護池沼唯が介護施設へ恩返しwwwwwwwwwwwwwwwww

90:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/14 14:42:01 lCBjQTox0
>>87
唯の場合はどう考えても池沼でしかないもの

91:池沼唯の失踪
11/01/14 18:21:56 uRw3W+p60
唯はいつもの様に、午後3時前に養護学校の帰りのバスを降りて、帰宅する。

しかし、普通の高校生である憂はまだ学校だ。憂はいつも5時過ぎに帰宅するから、約2時間余りは唯は一人で時間を潰さないといけない。

池沼の唯は家で学校の勉強などする筈もない。
かと言って、好物のアイスを食べようにも、冷凍庫は憂の管理下にあり、南京錠で開かない様になっている。
だから、唯一人ではアイスを食べる事が出来ない!
だから家に居ても詰まらないので、近所の公園や空地へ良く行く。
しかし、池沼の唯の遊び相手など居るはずがない!
ただ、回りの子供達が遊んでいるのを見て、自分も一緒に遊んだ気になっていた。

もっともそれだけなら良いのだが、我慢が出来ず他の子供達が遊んでいる中へ強引に割り込み、一騒動起こすのが最近の常であった。
そのため、イジメの対象になることが多く、良く泣かされたり、殴られてアザを作ってきたりしていた。

もちろん憂もこのことには気付いていたが、もともとは唯が悪い部分が多い事もあって、強く抗議することが出来なかった。
また、度々コンビニでアイスの万引きをしでかして居たため、警察にも被害届けを出せずにいた。

そんな状況が続いたある日の事である。

この日は憂は試験勉強のために、友人と学校の図書館で遅くまで残っていた。
そのため、唯にはあらかじめその旨を伝え、家に居られる様に、アイスはもちろん、夕食の準備までして置いた。
こういうケースは初めてでは無く、以前にも何回かあったが、唯はちゃんと家で夕食までとっていたので、今回も一人でやっているだろうと憂は安心して試験勉強をしていた。
このように姉に少しでも自分一人でやってくれることに対して、池沼な姉の自立の訓練として憂も少しづつ効果が現れて来た!と嬉しくなっていた。

といっても、まだ不安がある憂は、無理せず、夜の7時過ぎに帰宅した。
しかし、今日は部屋の電気は真っ暗で、唯のための夕食が手付かずでテーブルに置かれたままだった。

憂「あれ?お姉ちゃんまだ帰って居ないんだ!」

更に良く見ると、学校から帰ってきた形跡が感じられ無かった!

憂「こんな遅い時間なのに、学校から帰って居ないのはおかしい!」

憂は唯が何か良からぬ事件に巻き込まれた気がし、物凄く不安に駆られた。


92:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/14 18:22:20 pNHTVBY20
    / ̄ ̄ ̄ ̄\
    l (itノヽヽヽヽl
   ノリ(l|  ^ q^  ノi <うーい!!あいすどこでつか!!
   ⊂  .   . つ
    (______) /
    (______)  フライヤーの中だよー!!
ブリッ (ヽ__ ゚゚__ノ \
 ●  ∪   ̄  ∪ 

93:池沼唯の失踪
11/01/14 18:38:09 uRw3W+p60
憂はまずなかよし学校に電話した。
唯がちゃんと学校に居たのか、そして、帰りのバスに乗ってちゃんと降りたのか?を尋ねた。

しかし、結果はいつも通りなかよし学校に来て、帰りのバスで無事にバス停で降りたとの事。ただ、またうんちを漏らして先生に叱られたが、それもいつも通りのことである。
そして、当の本人は叱られた後はケロッとしていて、キャッキャはしゃいで、すこぶる元気が良かった事も分かった。

それは嬉しい事だが、姉の唯の行方がについて何も得られ無かったので、今回ばかりはがっかりした。
それに今は姉がうんちを漏らそうが関係無い。叱りたくても唯が居ないのだ。

となると、家に戻った形跡が無いことから、バス停から家に帰る途中に寄り道をして、何か事件に巻き込まれた可能性が高い。

今回ばかりは「捜索願いを出そうか?」と思った憂だが、唯が空地で寝ていたという事もあったから、取り合えず自分で一通り探してからにしてみようと思った。

そこで、憂は姉が行きそうな場所へ探しに出かけた。
外は既に真っ暗なので懐中電燈を持って外に出た。

憂「お姉ちゃーん!」

憂は声を上げながら、まず唯が良く行く公園に行く。
さすがに、この時間ともなると誰も居ない。シーンとした中に時折吹く冷たい風がより一層憂を不安にさせる。

憂「こんな寒い中では、さすがのお姉ちゃんも寝て居られないだろうなぁ…」

しかし、憂は藁をもすがる思いで公園の隅から隅まで探す。
広いグラウンドは直ぐに確認出来るからいいが、周りにある植え込みは一々そこに行って調べなくてはならないので、かなり大変な作業である。

94:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/14 18:43:16 pNHTVBY20
       __
     . '´i===iヽ
.    !. リ゙゙゙""リi
    从(!|^ q^ノ!|  <じょーず、じょーず、きゃきゃ!!
     ,(つ ̄ と)
    / ̄ ̄\
    l(itノヽヽヽl
   ノリ(l| ^ q^ ノi <ゆい、他もじょーず!!ぶたさん、ご飯じょーず!!
     ( O┬O
    (___)
 ≡ ◎-ヽJ┴◎

95:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/14 19:22:39 swnNYbaH0
    / ̄ ̄\
    l(itノヽヽヽl
   ノリ(l| ^ q^ ノi <みおた たんじょうびの ちょこけーき でつよ
   ⊂ .  .つ
    (____)
ブリッ (ヽ_ ゚゚_ノ
 ●彡 ∪  ̄∪

    / ̄ ̄\
    l(itノヽヽヽl
   ノリ(l| ^ q^ ノi <ゆい えらい えらい ほめる
   ⊂ .  .つ
    (____)
    (ヽ_ ゚゚_ノ
 ●  ∪  ̄∪

96:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/14 19:35:57 pNHTVBY20
>>95
         _
 .      '´.   ヽ
      i L|_!リハリ!_|
      |!(!|#゚ A゚ノ!|  <<来るな池沼豚!!
        と」茆iつ
         く/_i_ゝ
           し'ノ

97:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/14 20:11:10 42NQQQLv0
>>96

     / ̄ ̄\
    l(itノヽヽヽl
   ノリ(l|# `q´ ノi <むぅー、むふぅー!!
   ⊂ .  .つ
    (____)
ブリッ (ヽ_ ゚゚_ノ
●●   ∪  ̄∪

98:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/14 20:16:47 pNHTVBY20
>>97
  _
  '´/、 ヽヽ
  i ((eヽe)i
 ノ (l|^q^ノl、   <とげっぷり”い”い”い”い”!!!
  |~~~~ iつ    唯ちゃん、私とオナニーしましょうね。SSで空気の私としようね!!だから、怒らないで
  |_____」..…ヴヴヴヴ
(( (_(_ i[]==
   | | 1 ¨…¨ 

99:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/14 20:50:56 62XaU0x20
>>53-60の続きを投下します。

100:OUTside
11/01/14 20:52:05 62XaU0x20

*

 澪と梓が去ったリビングに静寂が訪れたのは一瞬だった。
「さーて、すっきりしたな。
んっ、美味しそうなクッキーじゃん。早速だけど、貰っていい?」
 律の声は明るかったが、それは繕われた明るさだった。
「りっちゃん、追いかけなくていいの?」
 紬が問いかけの形をとって促したが、律は手を振りながら拒んだ。
「いいよ、放っとけば。それにどうせ、今あいつ等と顔合わせても
口論が再発するってだけの話さ」
 紬は口元に手を当てて少し考え込む仕草を示した後、
肯きながら言葉を返した。
「そうね、ちょっとお互いクールダウンする時間は必要かもしれないわね。
じゃあ憂ちゃん、改めてこのクッキー頂いてもいいかしら?」
「あ、はい。どうぞ」
 クッキーの味も上々だった。
律や紬が褒め、唯と憂が喜ぶ。
それは微笑ましい光景ではあったが、室内には何処か乾いた雰囲気が漂っていた。
澪や梓との口論は、重い雰囲気をリビングに残すという痕を残している。
(すっかり白けちまったなぁ)
 律自身、先ほどの出来事を吹っ切れているわけではないのだ。
今は忘れようと努めているのだが、思考が澪や梓から逸れていかない。
その為発言もテンポが悪く、
明るく振舞っている態度に無理がある事も律自身承知していた。
(日を改めた方がいっか。
どうにも気分が乗らないし、
このまま暗い雰囲気を引き摺るのも憂ちゃんや唯に悪いし)
 クッキーを食べ終わるタイミングを見計らって、お暇を告げた。
「あう?りったとむぎちゃ、もう帰る?」
 唯の声にも顔にも寂しさが漂っていた。
「ごめんな、また来るから」
「唯ちゃん、また今度ね」
「あう。ゆい、ぶぶぶーへた、嫌い?
だから帰る?」
 どうやら唯は、排泄が下手だから律達が自分を嫌いになって
帰ると思っているらしい。
律は優しく頭を撫でてやった。
「嫌いじゃないよ。唯は上手だよ、お利口さんだよ。
そろそろ帰らないといけないから帰るってだけの話でさ」
「うー、みおたとあずなん、ゆい嫌い?
ぶぶぶーへた、嫌い?」
 梓と澪が怒って帰った事も、自分の排泄が下手だからだと思っているらしい。
巧拙の問題では無いが、原因が自分にある自覚は一応感じているのだろう。

101:OUTside
11/01/14 20:53:26 62XaU0x20
「うーん、嫌ってはいないかもな。
唯も人前でブブブーしちゃ駄目だぞー。
後な、ブブブーした後はちゃんと拭かなきゃ駄目だ」
「あーう?」
 首を傾げる唯に代わって、憂が返答した。
「それは私の方で教えておきますね。迂闊でした……。
そのせいで、今日は律さんにもご迷惑が及んでしまって……。
本当に何とお詫びしたらいいか」
「いや、だから私が監視怠ったのが悪いんだしさ」
 再び恐縮する憂に、律もフォローの言葉を放つ。
「ういー、ゆい、何かおぼえる?」
「そう、後で教えてあげるね。
おトイレした後は、紙で拭かなきゃいけないんだ。
後ね、私以外の人の前では、おトイレしたら駄目よ?」
「やー、ゆい、じょーずっ。りった、褒めるー」
 唯は駄々を捏ね出した。
どうしても褒めて欲しいのだろう。
「お、お姉ちゃん。駄目だよ、困らせたら……」
 戸惑う憂に、律は助け舟を出した。
「じゃ、また今度見せてくれ。
但し、唯。
りったと憂ちゃん以外の前じゃ、見せたら駄目だぞー?
約束できるか?」
「りった、ゆい褒める?」
「ああ、褒めるよ。だから、りったと約束できるな?」
「あーう、ゆい、やくそくするー」
 小指と小指を重ね合わせて、律と唯は約束を交わした。
「じゃ、またな、唯。
憂ちゃん、早速だけど明後日の放課後空いてる?」
「あ、はい。空いてますけど」
「んじゃ早速、その日にまたお邪魔してもいいかな?」
「え、私は構いませんけど……律さんはいいんですか?」
「いいよ、どうせ部活は休みだ。
今日はちょっと連れのせいで白けちまったからな、その埋め合わせさせてくれ」
 澪や梓を連れてきた結果、憂や唯を傷つけてしまった。
しかも内輪揉めめいた見苦しい口論まで展開して、
すっかり場の空気を重くしてしまった。
早い内にそれらの埋め合わせをしたかった。
 それだけでは無い。
律の中では、唯を褒めてやれなかった悔いが残っている。
(唯は唯なりに頑張ってオマル習得したんだから、
あの時褒めてやるべきだったんだよ。
そうすれば唯は満足しただろうし、澪の出る幕だって無かったはずだ)
 その悔いを贖いたかった。

102:OUTside
11/01/14 20:55:00 62XaU0x20
「そんな、埋め合わせだなんて……。
でも、お姉ちゃんも喜びますっ。
私も、律さんに遊んで頂けるのは嬉しいです。
面白いですし、料理もお上手で。
今日も色々と助けて頂きましたし」
「照れるな、そういう風に言われると。
じゃ、明後日は私一人で行くからさ。
その時に唯、りったに上手な所見せてくれよな」
「あーうっ」
 胸を張った唯から自身に満ちた答えが返ってきて、律は安堵した。
「じゃ、また」
 憂と唯に向けて手を振って、律は玄関の戸を潜って歩き出す。
後ろでは、紬が挨拶をしていた。
その紬と一緒に帰る為、律の歩調は緩やかだった。
「今日はお邪魔したわ。また遊びましょうね」
「今日は本当にありがとうございました。
レアなお菓子まで頂いてしまって……」
「気にしないで、またね」
 玄関の戸が閉まる音が聴こえ、程無くして紬が追いついて来た。
「明後日、私は行かなくていいの?
一人で行くとか言ってたけど」
「ああ、ほら、ムギだって本当は他人の排泄見るのは嫌だろ?」
「りっちゃんはどうなの?」
「唯以外なら嫌だよ。でも唯の場合は特別だよ。
頑張ってオマルの使い方憶えたんだろうしさ。
何より、私に褒めてもらいたいみたいだし。
まー、一回くらいならいいんじゃね?」
「そう……ならいいんだけれど。
それはそうと、部活が無いってどういう事?
私、初耳よ?」
「んー、さっき決めた事だからな。
今週いっぱいは休もうかと思う。
ほら、今日こんな事があって、皆冷却期間が必要だろうしさ」
 冷却期間が必要なのは主に律と梓や澪の間であって、
紬には関係の無い話だった。
だから律は一言謝った。
「ごめんな、ムギ。お前は誰とも険悪になって無いもんな。
なのに巻き込んじまって」
「そんな、気にしないで。
それより……来週からは、また部活できるのよね?」
「多分……な」
 不安げに問う紬に対し、半ば以上偽りの言葉を返した。
恐らくこのまま終わるだろうと律は予想していたし、
終わってしまっても構わないとさえ思っていた。

103:OUTside
11/01/14 20:56:31 62XaU0x20
「そう……。部活の休みをさっき決めたのなら、
まだ澪ちゃんや梓ちゃんは知らないはずよね?
りっちゃんから伝える?」
「んー、ムギ、頼んでいいか?
澪や梓と今話交わしたところで、またトラブりそうだから」
「分かったわ。私から伝えておくわね」
「悪いな、ムギ」
「んーん、気にしなくていいわ。
私がパイプ役になれるなら、喜んでなるわ。
ここで更にりっちゃんと澪ちゃんや梓ちゃんが揉めちゃって、
それで部活にヒビが入るのは本意では無いから」
「本当にありがとな。世話ばっかりかけて、ごめんな」
「そんな事無いわ。りっちゃんこそ無理しないでね。
唯ちゃんの件に関しても。
唯ちゃんは悪い子じゃ無いっていう事は分かるわ。
でも、部活でも気を使って唯ちゃんや憂ちゃんにも気を使って、
では大変でしょう?
唯ちゃんは部活をやめた人間よ。
それなりの付き合い方に留めておけば、りっちゃんの負担も軽くなると思うわ」
 律は紬の物言いから、平沢姉妹に対する冷淡な印象を受けた。
(ん?ムギも唯を含めたHTTを実現したいか、
或いは唯に対する個人的な好意から平沢家に訪問してるんじゃないのか?)
 律が今日の平沢家訪問の計画を告げた際、
紬は積極的に協力したはずだった。
唯に対する感情を抜きにするならば、
一体どのような動機が紬を今回の平沢家訪問へ協力させたのか。
(もしかして、私に気を使って?
唯を仲間に入れたがる私が孤立しないように、
私の側で協力したってのか?)
 それを確かめてみたくなった。
「いやぁ、やっぱり唯もHTTの仲間だって意識があるからなぁ。
ムギも悪いな、そんな私の我侭に付き合わせちゃって。
いつも私を手伝ってくれてありがとな」
「りっちゃんが大変な綱渡りをしているのは理解してる心算だから。
我侭だとは思ってないし、りっちゃんのお手伝いならしたいと思うわ。
唯ちゃんの事も決して嫌いでは無いから」
「そっか、ムギはいいヤツだな」
 落胆が声に出ないよう、努めて明るく振舞った。
(鎌を掛けてみたら、見事に危惧した通りか。
唯が嫌いでは無いみたいだけど、私と唯の繋がりが無くなれば、
ムギと唯の繋がりも切れるんだろうな。
結局、唯の味方は私と憂ちゃんだけって事か)
 唯の孤独を思うと、胸が痛んだ。
唯の幼馴染の真鍋和でさえ、彼女とは距離を置いているのだ。
 その後は唯の事も部活の事も関係の無い、
差し障りの無い話をして紬とは別れた。
唯に関する話題をこれ以上続けて平常心を保つ自信が無かったのだ。
 紬と別れて一人になった律は、明日の学校の事を思った。
(澪と顔合わせるの気まずいな。
顔も見たく無いけど、学校ではそうもいかないだろうしな。
部活は無いから梓と顔合わせなくて済むのが、不幸中の幸いか)
 来た時は澪と一緒に歩んだ道を、律は一人で帰った。

104:OUTside
11/01/14 20:57:32 62XaU0x20

*

 月曜日の朝はただでさえ憂鬱なのに、今日の律はいつにも増して気が重かった。
学校を休むという選択肢の誘惑に何度も惹かれたが、
昨日の喧嘩を意識していると思われたくなかった。
重い足を引き摺って、一人で登校した。
 いつも通り、和や紬に挨拶して席に着く。
まだ澪は来ていない。
始業時間間際になっても来なかった。
昨日の事が影響して澪は休むのかと律は思ったが、
澪は始業時間に遅れてやって来た。
(澪が遅刻、ね。珍しー。
やっぱ昨日の事、引き摺ってんのかね?)
 律はすぐに頭を振って、その事を意識から追い払った。
(って、あんな奴どうでもいいだろ。
何気にしてんだか)
 律はその後の休み時間も、澪を意図的に避けた。
意識して視線を合わせないようにしているが、
それでも律は気付いていた。
澪が度々視線を律と合わせようと試みる仕草に。
 結局その日は、澪と一言も会話しなかった。
紬とも殆ど会話を交わさなかった。
紬と絡んでいると、必ずといっていい程に澪が近づいて来るからだ。
紬に用があるよう装って、
律にコンタクトを取ろうと企てているように。
 下校時、校門で梓とすれ違った。
梓は一瞥と共に舌打ちを放ってきたが、
律は努めて見ていないよう装って通り過ぎた。
(マジで可愛くない後輩だよ)
憤懣の念は、胸中にのみ留めて。
 家に帰ると、漸く一息吐けた。
(あーあ、かったる。ま、その内慣れるか)
 実際に疲れていた。
その日は律にしては珍しく、日付が変わるまでに床に就いてしまった程だ。
喧騒慌しかった日曜日よりも、
何事も無く終わった月曜日の方に強い疲労を感じていた。




105:OUTside
11/01/14 20:58:34 62XaU0x20



 火曜日の朝も澪は遅刻してきた。
(気まずくて学校行くか休むか葛藤したから、昨日は遅刻したもんだと思ったけど。
昨日クリアした葛藤を今日も続けるか?
二回目って一回目よりもハードル下がるはずだぜ?)
 律は訝しんだが、その答えは程無く知れる事になる。
 その日も律は澪に対して無関心を装っていたが、
澪の方は律に無関心を貫かせる心算は無いらしい。
昼休みが始まった瞬間に、
「律」
と澪に呼ばれた。
視線や近づいてくる行動なら気付いていないよう装って逃れる事もできるが、
呼びかけられて無視するわけにもいかない。
あまりあからさまに敵対的な態度を取れば、
律がクラスメイトから反感を持たれてしまう。
(澪って人気高いしな。
唯を……知的障害者を虐めた素顔知らないからだろうけど)
「何?」
 クラスメイトの手前仕方無く応じたが、声は素っ気無い。
「昨日も今日も勝手に先に行くなよ。
お前待ってたら、遅刻しちゃったよ」
(ああ、そういう事か)
 昨日と今日、二日続けて澪が遅刻した訳を理解した。
いつもの待ち合わせ場所で律を待っていて、それで遅刻したらしい。
律は澪と鉢合わせする事を恐れて以前よりも早めに家を出ていた。
澪は逆に、律と一緒に登校したかったのだろう。
(つーか一昨日あんな事があったのに、
よくもまぁ一緒に登校しようなんて考えが出てくるよな)
 律は内心呆れていた。
「一人で通学したい気分だったし」
「そうだったのか。それ知らなかったから、私すっかり遅刻しちゃったよ。
あ、いや。ケータイって手段もあったんだけどさ。
直に会って話したい事とかあったから」
「ふーん」
 素っ気無く振舞う律に対し、
澪は鷹揚な笑みを見せながら話しかけてきた。

106:OUTside
11/01/14 20:59:35 62XaU0x20
「まぁいいや。昼ご飯、一緒に食べないか?
ちょっと律が好きなおかず作ってみたんだよ、試食してくれないか?
律の料理の腕前に到底及ばないからさ、教示すると思って」
「悪いけど、他の人と食べる約束あるから」
 実際には無かったが、澪を許す気になれず予定を偽ってまで拒絶した。
律の脳裏には、日曜日の澪の振る舞いが未だ鮮明に焼き付いている。
「そうか。それは残念だな、はは」
 澪は笑っていたが、付き合いの長い律には分かっていた。
落胆を隠して繕った笑いである事を。
「なぁ、律。放課後、一緒に帰らないか?
昨日一緒に帰ろうとしたら、律は先にどんどん行っちゃうし。
朝は一人で登校したい気分かもしれないが、せめて帰りなら」
 無下に昼食の誘いを断られて落胆した直後にも関わらず、
澪はすぐに言葉を繋げていた。
律はその発言を途中で遮って再び断る。
「悪いけど、放課後に唯ん家行く予定入ってるから」
 澪の表情に、寂しそうな笑顔が浮かんだ。
「そっか。それは本当みたいだな」
 律は澪の言葉に込められたニュアンスに気付いて、
自然と表情が強張った。
(昼食の予定が嘘だって事、気付かれてるっ?)
 思い出してみれば、今までも澪は律の嘘を幾度となく見破ってきた。
律自身もまた、先程澪の作り笑いを見抜いたばかりだった。
澪が律の嘘を仕草や癖から見抜いたとしても、不思議は無い。
それだけの期間を、共に過ごして来たのだから。
「昼食、邪魔しちゃいけないから席外すよ」
 澪はそれだけ言い残し、教室を出て行った。
その背が見えなくなって漸く、律の表情から緊張が抜け去った。





107:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/14 21:01:08 62XaU0x20
>>100-106
本日は以上です。
次、終わります。

108:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/14 21:02:24 6fEa7/wh0
澪カワイソス
律も許してやれよ

109:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/14 21:11:14 pNHTVBY20
    / ̄ ̄ ̄ ̄\
    l (itノヽヽヽヽl
   ノリ(l| …^ q^。・ノi <ゆい ぶつぶつできた!!
   ⊂ 。 .  . つ
    (_・_・_…_) /
    (______)  おねえちゃん!!それ豚の病気ー?!
ブリッ (ヽ__ ゚゚__ノ \
 ●  ∪   ̄  ∪ 

結局、律にみんな振り回されてるんだよな
中の良い部員を目指しても、澪と梓が拒絶してるんだから諦めればいい
唯との関係は個人の付き合いにすればいいんだし

110:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/14 21:14:04 NWReyFlw0
池沼唯の失踪に期待

111:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/14 21:18:38 swnNYbaH0
       __
     . '´i===iヽ
.    !. リ゙゙゙""リi
.    !. リ   リi
.    !. リ   リi
.    !. リ   リi
.    !. リ   リi
.    !. リ   リi
.    !. リ   リi
.    !. リ   リi
.    !. リ   リi
.    !. リ   リi
.    !. リ   リi
.    !. リ   リi
.    !. リ   リi
.    !. リ   リi
.    !. リ   リi
.    !. リ   リi
    从(!|^ q^ノ!|  <りった ゆいといっしょ!!
     ,(つ ̄ と)


    / ̄ ̄\
    l(itノヽヽヽl
   ノリ(l| ^ q^ ノi <ゆい りったといっしょ!!
   ⊂ .  .つ
    (____)
    (____)
    (____)
    (____)
    (____)
    (____)
    (____)
    (____)
    (____)
    (____)
    (____)
    (____)
    (____)
    (____)
    (____)
ブリッ (ヽ_ ゚゚_ノ 
 ●  ∪  ̄∪

112:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/14 21:23:37 z1dGUoef0
「地獄に落ちた池沼唯」

醜い池沼唯を一方的に痛めつける新SS登場!
そして、IQ25の救いようの無い池沼唯が初めて自分の愚かさに気付く!

近日書き込み予定!

113:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/14 21:47:06 GH/4v4S+0
唯だって自覚はないが褒められることしてないんだから叱る時はきちんと叱って教えろよ
むしろ差別しているのは障害者だから仕方ないと特別扱いしている律のほうじゃないか

114:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/14 22:37:05 uRw3W+p60
>>49
> 唯「ゆい、おんな? (゜q゜)」

18歳になってこの驚き方ワロスwwww

115:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/14 22:46:40 uRw3W+p60


                                 ,イ/!      /
                               ,イ  ./: : : ム-―イ      /
.                                / :| /: : : / : : : : : ムイ   , '    , '
                               |: : Y: : : :/ : : : : : : : : :く_     , '  
                               |: : :i : : : : : : : : : : : : : : : : :`> /  
.       /⌒                 /  \__ゞ: : :ィ: :_:_:ィィィ_ : : : : : : : : : :\         ,  ,
       /´´´     `     {`ー―`: :./          `!: }: :.} :ヽ : : : \     , '    `
     / '⌒   ⌒ヽ.ヽ ヽ   乂_,: : :./             V: :/ : : !: ヽ.: :.ハ  , '        ;
     .|  _、    ,ィ_   |, }     /: : :.|            イ: : : :| : : }\リ          `
.    从 /芯   '芯ヽ    }    |/: :从             |:! : : :.|: : :\
     i 込!   込! '   レ| -=彡イ: : :i              |: : : |: :人 :}  ,   '  ' 、
     { :::::   ::::::::::  __ ノ  /i : : {              丿: : :レ!:/! .乂         ;
     人   ` ´    ,  イ   |/! : 人             イ.:.:.:|.:.//.ノ
      ゝ  ` 、     /ト、  乂              ト、∧:レ'
         , -- /T ´ />┴く
       (二ミヽ(ノ- ' /     ハ
       /: . : . `V  ̄         }
       /: . : . : . ,′    /   {
     /: . : . : . /      .V    |
      /_: . : . ∧_     /      ハ
.     |   `ヽ/: :八   { _____}
.     ヒ⌒ ヽ/ ̄  ヽ  ゙y'    ,′
     i`7 ̄下、_,  ` ー 、  ./
     |    ! || \     /
.      ヽ_.ノ  ||   \    /i
      i !     ||    ヽ_.ノ ハ
     / |     ||        |

116:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/14 22:53:41 6fEa7/wh0
>>112
わくてか

117:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/14 23:02:12 swnNYbaH0
>>115
おいハゲ散らかしてないで失踪の続き頼むw

118:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/14 23:51:12 NWdF5QWV0
>>112
>池沼唯が初めて自分の愚かさに気付く

これはキッツい話になりそうだな。
自覚が無いのが救いになってる面があるのに。

119:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/15 00:28:12 22vrjSzM0
    / ̄ ̄\
    l(itノヽヽヽl
   ノリ(l|# `q´ ノi <むふーみおたー!! ゆいのおなかであそんじゃだめー!!
   ⊂ .  .つ
    (____)
    (____)
     (____)
    (____)__  グラグラ
グラグラ __(____)
    (____)
    (____)
   _(____)
  (____)  
  (____)_ グラグラ
    (____)
   _(____)
  (____)_
    (____)___
       (____)
モ゙リッ●●●(ヽ_ ゚゚_ノ 
 ●●●● ∪  ̄∪

         _
 .      '´.   ヽ
      i L|_!リハリ!_|
      |!(!|#゚ A゚ノ!|  <崩れ去れ!!
        と」茆iつ
         く/_i_ゝ
           し'ノ

120:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/15 02:05:30 iPJTJc7l0
>>49
これって完結?続き物?

121:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/15 03:37:12 e5KUfhyv0
OUT side の澪ちゃんかあいいな~
この作品の憂ちゃんがマジで好き

122:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/15 03:52:50 NaqPQQKq0

    / ̄ ̄\
    l(itノヽヽヽl
   ノリ(l| ^ q^ ノi
   ⊂ .  .つ
    (____)
ブリッ (ヽ_ ゚゚_ノ
 ●  ∪  ̄∪

このデブ唯のAAが好き

123:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/15 14:57:34 22vrjSzM0
'              
    / ̄ ̄\     . . '´i===iヽ
    l(itノヽヽヽl     !. リ゙゙゙""リi
   ノリ(l| ^ q^ ノi    从(!|^ q^ノ!|  
   ⊂ .  .つ    ⊂ .  .つ
    (____)     (____)
ブリッ (ヽ_ ゚゚_ノ  ブリッ(ヽ_ ゚゚_ノ
 ●  ∪  ̄∪     ●∪  ̄∪

.

124:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/15 16:21:29 YJw5h06g0
「OUTside」で一番ウザいのは、池沼唯を押し付ける律や、暴力振るう澪じゃなくて、梓だと思う。
確かに池沼を嫌うのは分からない訳ではないが、先輩の律に対して悪態や舌打ちはないだろう…
いくら律を嫌ってても、後輩として最低限の礼儀ぐらいしたらいいのに。

125:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/15 17:44:54 22vrjSzM0
>>124
練習をまじめにやらない部長、練習の妨げになるティータイムの原因を作る先輩・・・
嫌われて仕方ないし、二人がまじめにやればいいだけ

ウザさは、
律>>>>>>>>>>越えられない壁>>>>>>紬>澪、梓
憂と唯は、問題はあるもののウザさとは何か違う
多分、律が強要しなければ六人で揃うことなんて無いし、こんな結果にならなかったからかな

126:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/15 18:14:59 GDg9fIeD0
結局は捉え方の問題だよな
しかしここまで反響を呼ぶ作品を書けるのはさすがだ

127:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/15 18:43:17 ckf4Oqm50
俺は梓は全然うざくないな
先輩として尊敬されるのはちゃんとその責務を全うしてからこそだ
軽音部に亀裂を生んだのは律がもともとの原因だし部長としてどうなのよ
人間的にも独善的で自分の考えに合わない人は最低という考えもムカつくわ
立場だけで先輩面されるのはうざいね

128:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/15 19:19:01 nvjEe+vT0
自分も、律の考えは独善的と感じる。
まあ純粋で親切ともいえるんだが、適切な距離をとるという賢明さ、
冷徹な現実を受け入れる心の強さも必要かと。
高校生に求めるのは酷だけどね。

129:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/15 19:21:27 22vrjSzM0
目の前で排泄か・・・
脳が処理できそうに無い

130:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/15 19:33:27 TXhGCCSB0
でも律は一応行きたくないなら強制はしないっていってるわけだからな
もともと休日なんだし、練習の問題も土曜日を使うことを部で決めたわけで
結局のところ澪の律に対する異常な執着が一番問題をややこしくしてる気がする

131:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/15 19:34:07 vWCKZ5YG0
OUTside書いてる奴はムギ厨なんかな?

唯 池沼
澪 性格悪、暴力、奇行
律 偽善
梓 性格悪、唯の標的
憂 性格悪、異常性癖

性格悪さってのは、嫌味だったり、キツイもの言いだったりってことな

紬 ?
こいつだけあまり悪い点が見当たらない

132:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/15 19:36:11 ru1kFoI00
紬 空気

133:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/15 19:55:38 TXhGCCSB0
単にこれで紬まで性格が悪かったら話が成り立たないからじゃないの?
紬が間に立つから部として機能できるんだろうし

134:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/15 20:06:53 YJw5h06g0
OUTsideって、感想とかきれいに2つに分かれる作品だよな。はっきり言って凄い。

障害者ウザいと思う人…律ウザい

差別をしてはいけないという考えを持っている人…澪・梓ウザい

135:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/15 20:12:46 +neTqQtB0
>>100-106の続き投下します。

136:OUTside
11/01/15 20:14:39 +neTqQtB0



 放課後、ホームルームを終えた律は教室を出ようとした所で、
担任の山中に呼び止められた。
「りっちゃん、ちょっとお話あるんだけど。
放課後、第二音楽室に来てもらっていいかしら?」
「参ったなぁ、この後約束あるんだよねー」
「そんなに時間は取らせないけど。
何時から?それまでには終わるようにするわ」
 時間までは約束していなかったが、早く行くに越した事は無いだろう。
そう思って山中の話を断ろうとした律だったが、すぐに考え直した。
(あ、よーく考えたらさわちゃんに部活をお休みにするって事、伝えて無かったっけ。
ムギにもさわちゃんへの連絡までは頼んで無かったし、
流石に顧問に話通さなかったのは不味いよなー)
 ここは従っておいた方がいい、律はそう判断した。
「時間までは決めて無いよ。
でもまぁ、遊びの用事だから遅くならなければ問題ないよ」
「有難うね、りっちゃん。先に行ってて。
職員室に日誌置いてから向かうから」
「あいよ」
 相談もせずに部活を休みにした事について、
山中が怒っているようには見えなかった。
それでも律は叱責を覚悟して、第二音楽室で待った。
(紅茶でも淹れとくか?)
 機嫌を取って叱責を緩めようなどとは考えておらず、
罪悪感の現れである。
(もしかしたら昨日さわちゃん部室来て、
それで誰も居なくて吃驚したかもしんないしなー)
 律が席から立ちかけた時、扉が開いて山中が入ってきた。
律が第二音楽室に着いてから、5分も経っていない。
「早かったねー。今紅茶淹れようとしてた所なんだけど」
「ありがとう、でも遠慮するわ。
この後予定あるんでしょう?時間のロスは少ない方がいいだろうから」
 山中は言うなり律の正面の席に座った。
律も浮かしていた腰を再び椅子に沈める。
「部活、大変でしょう?無理してない?」
 山中の声には、労うような調子が込められている。
「いや、特にしてないよ。こっちこそ悪かった、昨日勝手に部活休んで。
さわちゃんにはまだ話通してなかったんだけど、
今週いっぱいは部活お休みにする事にしたんだ。
先走って相談も承認も得ずに決めたのも謝るよ」
「あ、いや。それはいいんだけれどね。次から事前に連絡してくれれば。
それに、色々あった後でそのまま部活っていうのも難しいだろうし。
今回は急って事もあるから、
私に話を通さなかった件に付いては不問にするわ」
 律は山中の物言いに違和感を覚えた。
(色々あった後で?
まるで日曜日の悶着を知っているみたいな口振りだな)
しかも山中の口調は、まるで教師への連絡の有無を問題にしていない。
「ん、てっきり私は部活を勝手に休止にした件で、
お小言頂戴かと思ってたんだけど……」
「いえ、違うわ。唯ちゃんの事よ。いえ、部活の事。
日曜日大変だったみたいね」
 やはり山中は日曜日の悶着を知っていたのだ。
律の疑念は、どのルートで知ったのかという事に移った。
「まーね、誰から訊いた?」
「梓ちゃんと澪ちゃん。
梓ちゃんから今朝、澪ちゃんからは今日のお昼休み」

137:OUTside
11/01/15 20:16:36 +neTqQtB0
(澪、ね。あの後さわちゃんの所に行ったのか)
 昼休み、律の席を離れて教室を出て行った澪の姿が脳裏に浮かんだ。
「ま、ちょっとあの二人とは揉めちゃってさ」
「うん、そうみたいね。
でもあの二人からは、以前から相談を受けてはいたの。
りっちゃんや唯ちゃんの事、
寛容な目で見て欲しいって二人には頼んでたんだけど。
でもやっぱり教師として、ね?
何時までも片側の肩ばかり持つわけにもいかないし、
元来澪ちゃんや梓ちゃんの方に分がある話でもあるから」
 山中の口振りから察するに、
以前から唯や律の事で二人は山中に相談を持ちかけていたらしい。
山中は律や唯を庇ってくれていたようだが、
内心では澪や梓に共感していたという事も察せられた。
「……あの二人から何を訊いているかは知らないけど、
でもあの二人は私と敵対した側だからね。
あの二人の言う事が全て正しいとか誤解はしないで欲しいな。
快く思ってない人間の事を教師に話すっていうんだ、
そこに自分達に分があるよう虚飾を混ぜたとしても不思議は無いよ」
 虚言を用いて殊更に律に対する悪印象を山中に植え付けた、
とまでは思っていないにせよ、
自分達に有利な事実のみを抽出して話したという疑惑は抱いている。
「敵対、ね。
少なくとも澪ちゃんは、りっちゃんに敵愾心抱いていないようだけれど。
まぁいいわ、確かにあの二人の言い分だけ聞いて、
りっちゃんの言い分を聞かないのはフェアじゃない。
だから、りっちゃんの言い分だって尊重する心算よ。
でもね、梓ちゃんや澪ちゃんの気持ちも分かってあげて欲しいの」
「二人の気持ち?」
「そう。梓ちゃんは訝ってるみたい。
果たしてりっちゃんが軽音部の事を考えているのか、って。
来年の部活は梓ちゃんが一人になるのに、部員勧誘とか殆どしてないでしょ?
それで梓ちゃんは苛立っているし、澪ちゃんもその点を気にしてるみたい」
「……一応、考えて無いワケじゃないよ」
 語勢が弱々しくなったのは、
実際には殆ど考えていなかったからだ。
新入生勧誘の時期こそ部員勧誘に力を入れていたものの、
時期が過ぎれば等閑になっていた。
 だが、梓が律に対して反抗的な理由を知る機会にはなった。
(来年の部員が集まらないから、それで私にキレてたワケか。
でもさ、口でそう言えば良かったのに)
 律は反省しつつも、梓に対する憤懣の念は消えなかった。
「そう。でもね、行動に移さないと梓ちゃん達には分からないから。
りっちゃんが考えていても、梓ちゃんにはそうは映らなかったってわけね」
「まぁ、私の反省事項でもあるね」
「うん。それとね、今回の部活休止、
私に話を通していない点は不問にするって言ったけど……。
でもりっちゃん一人で決めたのなら、問題あるわ。
澪ちゃんや梓ちゃんの意見は訊かないと」
「一昨日喧嘩して、向こうも顔出しづらいと思ったから。
敢えて訊くまでもないかなー、っと」
「二人ともね、もう軽音部はこれで終わりなんじゃないかって、
それを心配してるのよ。
気まずくなった後で、一週間も部活休止にしたんじゃそう思うわよね。
喧嘩した後だからこそ、訊くべきだったわ」
(実際、もうこれで終わりでもいいって思ってるけどな)
 既に『全員仲のいいHTT』という目標は瓦解している。
部活を続ける価値を見出せなかった。
「軽音部解散を心配してるって事は、
澪や梓は軽音部を存続させようって思ってるんだな」

138:OUTside
11/01/15 20:18:15 +neTqQtB0
 独り言のように呟いて、山中の反応を伺った。
「りっちゃんは思ってないの?」
「どうも、ね。澪や梓の……特に澪の唯に対する態度を見てると、ね。
一昨日の日曜、澪が何したか知ってるか?
随分と唯を甚振ってくれたよ。憂ちゃんにも牙は及んでいたかな」
「具体的には知らないわ。でもね、お互い様、って面もあるんじゃないかしら。
少なくとも澪ちゃんは、一方的に誰かを虐めるなんてしない子よ。
それは私なんかより、
付き合いの長いりっちゃんの方が分かってる事でしょ?」
「分かってる心算だった。でも実際は違った。
いや、確かに憂ちゃんだって澪に色々言ってたさ。
でもそれだって澪が唯を蔑みさえしなければ、
憂ちゃんだってあんな態度を取らないはずなんだ」
「澪ちゃんは、りっちゃんを守りたかったのよ」
「澪はそういう言い訳を展開しただろうさ。
自分にとって不利な事を教師に言う訳無いしな。
でもどのシチュエーションも私にとってそれ程脅威って程でも無かった。
危険というには軽微に過ぎる状況が去った後でさえ、
澪は唯に色々言ってたんだぜ?守るっていう言い訳は通用しないよ」
「そういう事じゃなくってね……。
そんな、目の前の危険だけじゃなくってね……」
 山中は視線を漂わせて、言葉を続けるべきか否か迷っているようだった。
「何?言いたい事があるなら言ってくれていいよ」
 律が促して、漸く山中は言葉を続けた。
「澪ちゃんはりっちゃんに、深みに嵌って欲しく無いんだと思うの」
「深み?」
「そう、唯ちゃん達と交流を深めていく事によって、
りっちゃんが唯ちゃん達のトラブルに巻き込まれてしまう事を恐れている。
りっちゃん、知的障害の問題は深いわ。
家族でしか分からない苦しみや嘆きがある、
それを部外者のりっちゃんが共有してしまった時、
りっちゃんまでもがそのトラブルに巻き込まれてしまう。
それは危険よ」
 大袈裟だ、そう律は思った。
「またスケールの大きな話だね。
唯に巻き込まれてトラブった事なんか、ただの一度も無いよ」
「そう?一昨日の件は、まさしくそれだと思うけど。
それにもし……唯ちゃんが相応しい学校に転校せずに桜高に留まっていたとして、
その際にりっちゃんが唯ちゃんと仲良くし続けていたら、
きっとりっちゃんはクラスで孤立していたと思うわ。
実際に、唯ちゃんは二ヶ月足らずの短い間に幾度もトラブルを起こした」
「実際の話をするなら、唯は転校している。
唯が転校せずに云々はIFの話であって、意味は無いよ。
日曜の件だってムギ以外の皆が諍いあっていたのに、
その原因を唯だけに押し付けるのは酷だよ」
「そうかもしれない。でも、それだけじゃない。
唯ちゃんに深く付き合った結果、部活にも唯ちゃんの影が入り込んで、
澪ちゃんや梓ちゃんは不快な思いをしたわ。もしかしたらムギちゃんも。
彼女達は真面目に部活をやりたがっている。
唯ちゃんを交えるのは本意で無いはずよ。
梓ちゃんがりっちゃんを快く思っていないのは、
新入生の件に限らずその事が原因でもあるの」
「だからと言って、唯を蔑ろにするワケにもいかないよ。
名簿上はともかく、私の中では唯だって部員だ」
「その思いは結局、軽音部で共有されなかった。
だからこそ、部活に亀裂が走ったのよ」
 山中の言う通りだった。
唯を交えたい律と、弾きたい澪や梓。
その対立構図は以前からあり、度々口論に発展してはいた。
それが一昨日、いよいよ爆発した。

139:OUTside
11/01/15 20:19:53 +neTqQtB0
 そして今、律は問われているのだ。
唯を取るのか、軽音部を取るのか。
「でもその問題ももう解決だよ。
部活が解散すれば、梓にも澪にも迷惑はかからない。
私が唯とどう付き合おうと、それは関係の無い話になる」
 律は唯を取る心算でいた。
賢しい澪や梓よりも、素直な唯に対する好感の方が強い。
一昨日の澪や梓の態度に対する憤慨も響いている。
「それこそが、澪ちゃんの恐れていた事だと思うわ。
そうやって部活解散すれば、りっちゃんはまた一つ孤立する。
そして、また一つ唯ちゃん達との関係が深くなる。
そろそろ引き返せない深みに突入するわよ?分かってる?
唯ちゃん達のインサイドに入り込んで傷つくのはりっちゃんなのよ?」
「傷つかないよ、私は」
「既に傷ついていると思うけど。
それにね、澪ちゃんや梓ちゃん、ムギちゃんも傷つくわ。
りっちゃん一人だけの問題じゃないの。
さっきも言ったように、澪ちゃんも梓ちゃんも部活存続を望んでいる。
なのに解散してしまったら?そこに傷を残すわ」
 そして紬も、部活存続を望んでいた。
即ち、律以外の全員が望んでいる。
「なら……部活続けながら唯とも交流していけば……」
「さっきも言ったように、それは彼女達の本意じゃない。
梓ちゃんの反発は続くし、
思うように部活ができないストレスも与え続ける事になるわ」
「思うように部活ができないって、要は自分の望むようにやりたいってだけじゃん」
「彼女達の望みは、全力で部活に取り組みたいという事。
それは部活のあるべき姿だし、決して我侭じゃない」
 確かに山中の言うとおりだ。
理は梓や澪にある。律は反駁できずに唇を噛み締めた。
「二人とも本気で部活を続けたいみたいね。
りっちゃんと話をするに当たって、
二人から相談を受けた事をりっちゃんに公表するしか無かった。
部員数が多ければ匿名でも良かったんだけど、少ないとそれはできない。
でも二人とも、名前を出していいと言っていたわ。
それだけ本気って事よ」
「……なら、私抜きで部活やってればいい。
私だけ抜けて、他の部員でも探せばいい」
「それでりっちゃんはいいの?
このままどんどん孤立して、深みに嵌っていっていいの?
それでも澪ちゃんは何処までもりっちゃんを助けようと足掻くだろうけれど」
「大きなお世話だよ。澪だって私に構わなければいい」
 だが、軽音部の発足時に澪を強引に勧誘したのは自分では無かったか。
律の胸中には発言とは裏腹に、その思いが去来していた。
「ねぇ、澪ちゃんは寂しかったんじゃないかしら。
りっちゃんが幼馴染の自分を離れて、唯ちゃんばかりにかまけるから。
澪ちゃんの気持ちも汲んであげて?
寂しいだけじゃない、幼馴染で親友でもあるりっちゃんが、
深みに嵌って傷ついていく様を見たくないのよ」
 今思えば、澪が平沢家訪問に付いて来たのも律が心配だからでは無いのか。
あの時は、自由参加にも関わらず澪が参加を表明した理由が分からなかった。
そして一昨日、
澪が唯の真似をした事も律に構ってもらいたかったからでは無いのか。
唯のような人間が好きならば、模倣すれば構ってもらえると。
自分を穢して羞恥に塗れる事すら厭わない程に、
律を取り戻したかったのだとしたら。
実際に唯を馬鹿にする意図など無かったのではないのか。
(憂ちゃんに対して敵対的な態度を取り続けたのも、
私を引きずり込む元凶に見えたからか……)

140:OUTside
11/01/15 20:20:59 +neTqQtB0
 澪の意図が分かりかけた今となっても、なお律は惑っていた。
唯を捨てる事に強い抵抗があった。
「じゃあ……唯はどうなるんだよ。
私が部活や澪を取って唯達と縁を切ったとして、
唯はどうなるんだよ……」
 震える声で、言葉を吐き出す。
「家族が居るじゃない」
「それは友達じゃない……唯は孤独なままだ……」
 唯の孤独を思えば、心が痛んだ。
「それも、家族が……憂ちゃんが代替してくれるんじゃないかしら。
りっちゃんが自分を犠牲にしてまで、努める事じゃないわ」
「さっきから聞いていれば、さわちゃんは澪や梓、
それに私の事ばかりじゃないか。
梓ちゃんは不満に思ってる、澪ちゃんが寂しがっている、
りっちゃんが深みに嵌っちゃう……そんな話ばかりじゃないか。
そんな話を繰り返す中で、唯の心配なんてしてないじゃないか。
澪や梓や私さえ良ければ、唯はどうなってもいいってのかっ?」
 話しているうちに感情が昂ぶっていき、
最後の方には昂ぶる感情のまま叫ぶように言葉を放っていた。
「そこまでは思って無いわ。
でも、教師として貴女達の心配をするのが優先事項だから……。
唯ちゃんは部外者で、りっちゃん達が教え子だから。
それに一人の人間としても、唯ちゃんの件に深く入り込む事はできない。
私達はね、知的障害の世界では完全にアウトサイドの人間なのよ。
なのに生半可な覚悟でインサイドに入り込めないわ。
入り込んだ人間だけが傷つくんじゃない、
周囲の人間も傷つけていくわ。
そしてインサイドそのものにも災禍として作用しかねないの」
 律が生半可な覚悟でインサイドに入り込んだ結果、澪は傷ついた。
インサイドである憂や唯も一昨日、
─律を心配して着いて来た─
澪によって傷ついた。
 言葉を失った律に対し、山中は更に言葉を続けていた。
「私達ができる事と言えば、
知的障害者施策に税金が使われる事を快く受け入れる事くらいよ。
要は、行政や立法を通じて支援する事しかできないわ。
その領域を飛び越えて直接入り込もうとすれば、
深みに嵌ってトラブルに巻き込まれかねない。
……って、ゴメンね、ちょっと話し過ぎたわね。
この後、りっちゃんには予定があるのにね。そろそろ終わりにするわ。
でも最後に、これだけは言わせて?」
 律は山中を見つめる。
これ以上何を言う心算なのか、それが気になった。
「澪ちゃんは、きっと最後までりっちゃんの味方をしてくれるわ。
でも唯ちゃんや憂ちゃんはアウトサイドであるりっちゃんの味方をするか、
それは分からない。
それなのに澪ちゃんの側を離れる事は、リスキーよ。
誰が一番りっちゃんを想ってくれているのか、それだけは忘れないでね」
 山中の言葉は、惑っている律の心に直撃した。
澪は実際、昨日も今朝も遅刻してまで律を待ち続けた。
今日も拒絶されてもめげる事無く、律にアプローチを続けてきた。
そうまでして想ってくれている人を切ると言う事、
その重大性が改めて律の心を揺らしたのだ。
 山中は立ち上がると、
「気をつけて帰ってね」
とだけ言い残して第二音楽室を去った。
律も呆けたように立ち上がると、山中に続いて第二音楽室を出た。




141:OUTside
11/01/15 20:22:31 +neTqQtB0



 目の前の景色が揺らぐ。
山中の話は律の心に深刻な衝撃を齎したが、
それでも尚逡巡していた。
唯の家に向かうべきか、それとももう唯とは縁を切るか。
通い慣れた道を歩きながら、律は惑い続けた。
 気付けば、交差点のすぐ近くまで来ていた。
ここまでの道順、どう歩いたのか律は憶えていない。
(このまま真っ直ぐ歩けば唯の家の方向。
左に曲がれば……自分の家の方向だ)
 インサイドに通じる道とアウトサイドに脱する道、
どちらに行くか律は決断を下した。
足を向けた先は─真っ直ぐに─唯の家の方向だった。
(唯や憂ちゃんを裏切りたくないよ……。
そりゃ、迷いもあるし、澪や梓……ムギにも悪いと思うけど。
ごめんな、ムギ、梓……そして澪)
 最後の最後でインサイドを選択したが、それは際どい選択だった。
山中の話は律を惑わせるには充分だったが、後一押しが足りなかった。
それさえあれば、きっと律が足を向ける方角は違っていただろう。
(もし、後一押し何かがあれば、私はきっと唯を切っていたんだろうな……。
きっと私は、それに耐えられなかっただろうから。
その一押しが無かったお陰で、唯、お前を裏切らずに済みそうだよ……)
 安堵の息を漏らしながら交差点に差し掛かり、
抜けようとしたところで
「律」
後ろから抱きすくめられた。
声を上げて助けを求めようとは考えなかった。
その声にも温もりにも、覚えがあったから。
(澪……)
「行かせないからな。絶対に、行かせないからな」
 最後の一押しが、放たれた瞬間だった。
律は自分の決心が崩れていくのを感じた。
「澪……どうしてここに?」
「お前が今日唯の家に行くって言うから、分岐点である此処で待ってたんだ。
もし唯の家に向かうようなら、力尽くでも阻止しようって、そう思って」
 律を抱く腕に、力が篭った。
「そう……か」
「帰ろう。そして、明日からでもすぐに部活再開しよう。
来年一人残される梓の為に部員勧誘活動も活発にやろう。
そして、皆の仲が良いHTTにしよう。
きっと梓も分かってくれる。
私だって、梓が律を敬うように幾らでも協力するからさ。
また、私達四人で頑張ろうよ」
「そう、だな。それもいいかもな。
いや、それがいいんだろうな」
 力の抜けた声で律は呟いた。
体からも力は抜けており、澪が抱いていないと今にも倒れてしまいそうだった。
「分かってくれたか、律っ。
なぁ、帰り私の家に寄ってかないか?
色々と話がしたいんだ、前みたいに。
日曜日から数えてまだ二日目なのに、律と随分話してないような気がしてさ」
「ああ、いいぜ。寄ってくよ。日曜日は……済まなかったな」
「いや、私の方こそ感情的になり過ぎていたかもな。
でも、律がこちら側に帰ってきてくれるなら、もう済んだ事だよ。
じゃ、早速帰ろう」
 澪が急かしてきたが、まだ律にはやる事が一つ残っていた。

142:OUTside
11/01/15 20:24:05 +neTqQtB0
「その前に一ついいか?
憂ちゃんに断りのメール入れとかないと。
遊びに行くって言っちゃってあるからさ。
今日は行けないって、伝えないと」
「今日は、じゃなくって、今日も、だろ?」
 澪に訂正されて、律は苦笑した。
「そうだな、もう行けないって、謝らないとな」
 頬を涙が伝ったが、すぐに澪がハンカチで拭いてくれた。
澪の温もりを感じながら、律は憂に最後のメールを送った。
(ごめんな、憂ちゃん……唯。
私は、こちら側の人間なんだ。
そっちに行くには、捨てられないものが多すぎるんだ……)

*

 憂は律から届いたメールを読むと、落胆の溜息を漏らした。
「あう?うい、どしたの?」
 傍でトイレの練習に励んでいた唯が問いかけてくる。
少しだけ迷った末、
「律さん、今日来れないんだって」
それだけ伝えた。
 実際には、今日に限った話では無かった。
もう来ない、そういった内容がメールには打たれていた。
だがそれを唯に告げる事は、流石に躊躇われた。
唯の数少ない─
否、唯一と言ってもよい友達だったから。
「あう?りった来ない?
ゆい、ぶぶぶー下手だからりった来ない?」
 唯は泣きそうだった。
澪や梓が怒って帰ったのは、
未だに自分の排泄が下手だからだと思っているのだ。
律が今日来ない事も、自分の排泄が影響していると思っているらしい。
「違うよ、用事があるんだって」
「あーう、ゆいわるくない?」
「そう……お姉ちゃんは悪く……無いよ」
 その言葉を口にしながら、憂は溢れそうになる涙を必死に堪えた。
(そうだよ、お姉ちゃん悪くなんて無いよ……。
偶々知的障害者として生まれてきちゃっただけで、
それはお姉ちゃんが悪い訳じゃ無いのに……
なのに……なのにっ、なのに何で、
お姉ちゃんから一人、また一人と友達が減っていくのっ。
将来に対する希望だって抱けないのに、友達まで居ないなんて……)
 唯が不憫で仕方が無かった。
 その唯は特別自分を哀れむでも無く、常に目の前の事に一喜一憂していた。
自分を哀れむだけの知性すらも、唯には与えられていない。
それが唯一の救いなのか、それすら残酷な事なのか、憂には判じかねた。
 今も唯は、一心不乱にトイレの練習をしている。
「お姉ちゃん、今日はもう止めよう?」
 どうせ、誰かに見せる機会は金輪際無くなったのだ。
それなのに臀部を拭く練習に励む唯を、これ以上見ていたくなかった。
「あうー、もっと拭き拭きするのーっ。
ゆいじょーずになる。りった、ゆいほめる。
むぎちゃも、ゆいほめる。
あずなんもみおたも、ゆいとなかよくしてくれる」
 唯は自分が排泄が上手になりさえすれば、
皆と仲良くできると思っているらしい。
 だが澪も室内で排泄をしたのに、受け入れられている。
唯との差異は、排泄の巧拙では無いのだ。排尿か排便かの違いでも無い。
唯の努力ではどうしようもない、先天的な知的障害のみが原因なのだ。
その残酷な事実に拉がれた憂は、次第に涙を堪えられなくなってきていた。

143:OUTside
11/01/15 20:25:25 +neTqQtB0
 闇雲に臀部を拭き続けた結果、唯の肛門は赤みが差してきていた。
それでもなお、唯は止めない。拭く事を、止めようとはしない。
それが唯一、皆から受け入れられる条件であると信じているかのように。
「お姉ちゃんっ」
 憂はそれ以上見ていられず、唯を抱きしめて行為を止めた。
「お姉ちゃん、もういい、もういいからっ」
─もう律達が来る事は無いから─
喉まで出かかった残酷な事実は、結局押し留められた。
代わりに、双眸から留める事の出来なかった涙が零れてきた。
「あーう?うい、泣いてる?
うい、いー子、いー子」
 唯に頭頂部を撫でられながら、憂は唯の胸で泣き続けた。
「お姉ちゃんっ、ありがとう……ありがとう……」
(お姉ちゃんっ、ごめんね……ごめんね……)
 慰めてくれる唯に礼を述べつつも、
胸中では事実を告げていない後ろめたさ故に謝り続けていた。

*

 メールを送信した後の律は、
喪失感に苛まれて身体から力が抜けきっていた。
 だが、それでも問題は無かった。
澪が導いてくれているから。
(明日からは、私も頑張らないとな。
部活再開して梓にも謝って、部員勧誘にも力を入れて……。
そして、軽音部の皆で仲良くやっていこう) 
 その場所に辿り着ける道へは、澪と共に歩む。
つい先程アウトサイドへの抜け道を示してくれた澪と共に。
今も脱力している律の手を取って、澪の家へと導いてくれていた。
「ほら、律。
お前の居場所は─
─こっちだ」


<FIN>

144:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/15 20:27:50 +neTqQtB0
>>136-143
以上で完結です。
一週間に渡りお付き合い頂き、ありがとうございました。
御高覧下さった事と合わせてお礼を述べさせて頂きます。

それでは失礼致します。

145:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/15 21:03:13 DjBQ6wlN0

厳しい意見だがやはり唯のような池沼と生半可な覚悟で付き合うのは良くないと思う
律みたいな単なる可哀相とか同情で付き合うのは周りにも犠牲や迷惑をかけるしな
それこそ本当に好きとか一生面倒みる覚悟じゃないと
ある意味ハッピーエンドか

146:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/15 21:08:01 22vrjSzM0
ぶっちゃけると律以外は友達じゃないけどね
養護学校で友人作りに励めないのかね?

147:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/15 21:19:21 d7Q/n4qL0
単純に池沼嫌いとかそういう問題じゃないよな
唯は境界を越えた側の人間
その境界を越えて付き合うのは相当の覚悟が必要
律一人で越えようとしても周りが放って置かないし巻き込むのは必然
律がうざがられるのも当然

148:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/15 21:20:21 GDg9fIeD0
>>144
おつ!
今さらだけど、「傍若無人」書いたのと同じ人?

149:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/15 21:24:58 VD0OSxia0
オレはバッドだと思ったね
唯がチショウなのは生まれつきなのに不憫すぎる。
あのあと律は唯のもとへ戻ったと信じたいね。

150:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/15 21:30:14 22vrjSzM0
おっとすまない
'              
    / ̄ ̄\     . . '´i===iヽ   '´/、 ヽヽ
    l(itノヽヽヽl     !. リ゙゙゙""リi   i ((eヽe)i
   ノリ(l| ^ q^ ノi    从(!|^ q^ノ!|   ノ (l|^q^ノl、
   ⊂ .  .つ     ⊂ .  .つ ⊂ .  .つ
    (____)     (____) (____)
ブリッ (ヽ_ ゚゚_ノ  ブリッ(ヽ_ ゚゚_ノ ブリッ(ヽ_ ゚゚_ノ
 ●  ∪  ̄∪  ● ∪  ̄∪ ●∪  ̄∪

'              
    ,ィ´   `ヽ      '´, 、   ヽ   . '´.   ヽ
    从 ,ノjノヽハl    ,rlミiレハ从リ!   i L|_!リハリ!_|
    ゝ( ^ q^ ノ    ノ八(|l ^ q^ノl|ヾ   |!(!|`^ q^ノ!
   ⊂ .  .つ     ⊂ .  .つ ⊂ .  .つ
    (____)     (____) (____)
ブリッ (ヽ_ ゚゚_ノ  ブリッ(ヽ_ ゚゚_ノ ブリッ(ヽ_ ゚゚_ノ
 ●  ∪  ̄∪  ● ∪  ̄∪ ●∪  ̄∪

お疲れ様でした

151:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/15 21:34:10 lhPPWbn50
唯憂にとっちゃバッドだが
律にとってはハッピーだと思う
唯とは何か月かの付き合いしかないわけだし
さわちゃんに言われて揺れるぐらいじゃ
いずれ孤立して耐えられなくなるんじゃないか
どうせ高校卒業したら付き合わなくなりそうだし

152:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/15 21:36:42 YJw5h06g0

面白味のある池沼唯SSのなかで、こんな悲しいSSは初めてだ。作者凄い!

153:Aさん
11/01/15 21:54:23 4C/bkIya0
最高ですね

154:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/15 22:03:29 22vrjSzM0
律「おい中野。カレーパン買って来いよ」 梓「…え?」
スレリンク(news4vip板)

155:池沼唯の激変
11/01/15 22:06:15 4C/bkIya0
唯 「まんまー^q^」
この少女平沢唯は18歳の少女である。しかし彼女は知能的な障害があり養護学校に通っている
また、学力が足らず卒業ができない。家にいてもごろごろしてる時である
そんな彼女が動くのは御飯の時など自分の欲望が関わってるときである
今もご飯を食べるために2階からものすごい勢いで階段を下りて行く



唯 「あうっ…ズデーン」
勢いを付け過ぎたためか階段を転げ落ちてしまう。
そして普段ごろごろしている贅肉たっぷり(作者もだがなwww)な体が階段を駆け下りて行くのだから当然轟音が出る

憂 「どうしたの!?お姉ちゃん」
その音に反応したのは彼女の妹平沢憂である。両親が外国へ行き育児放棄してしまい憂1人で池沼の世話をすることになったが彼女はお姉ちゃんの事が好きなのでどうってことないようだ。
まぁ…躾と称した過度な暴行はアレだが。

唯 「いたいよーういー」

憂 「わかった、ばんそこう取ってくるから待っててねお姉ちゃん。」
救急箱からばんそこうをとりだし、おでこにつける

唯 「ありがとう、憂。今日の朝ご飯は何?」

憂 「ごはんと目玉焼きだよ。・・・って」
憂 「お姉ちゃんが…池沼じゃない!?」
さっきの憂にたいする要求は疑問に思っていた…だが普通に話しをしている。あーとかうーとしか言えなかった唯の面影はもはやない

唯 「憂、ちしょーってなに?」

憂 (・・・池沼時代の記憶も忘れてるのか)


これはダメかな?

156:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/15 22:12:12 P0CqLfem0
逆転かw ありかも

157:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/15 22:34:43 qhDKM/Ug0
別に平沢姉妹と絶縁しなくても、
適当に距離を置いて付き合えばいいんじゃない

158:池沼唯の激変
11/01/15 22:41:17 4C/bkIya0
そして1週間後
ここはけいおん部。バンド名前は放課後ティータイム。そしていま4人の彼女たちがティータイムをしている
律 「なぁ澪」
澪 「ん?なんだ律」
律 「しってるか?梓と同じクラスにいる池沼の妹の姉ちゃんがこの学校に来るらしいぞ」
澪 「へぇ…それは嫌だな。もしここに入部されたらたまったものじゃない」
紬 「池沼の事だし普段は何もしないけどライブだけしたいしたいっていうに違いないわ」
梓 「そうですね…妹の方も結構キてるので姉はもっとキてるんじゃないんでしょうか」
澪 「確かにな…で名前はなんていうんだ?」
梓 「平沢までしか知りません。まぁ噂の段階ですし気にしないでいいと思います。でも転校生で平沢だったら間違いなくそれです」
ーガラッ。愚痴をこぼしていると部室の扉が開く

唯「あの・・・けいおん部に入部したいのですが」

律梓紬澪 (こ、こいつだ!)




159:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/15 22:42:20 ITrSCpgt0

    / ̄ ̄\
    l(itノヽヽヽl
   ノリ(l| " q" ノi <ゆい ぶぶぶーちた おむつかえる
   ⊂ .  .つ
    (____)
ブブブ-(ヽ_ ゚゚_ノ
 ●  ∪  ̄∪


160:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/15 22:54:27 GDg9fIeD0
>>158
一目で特定されたってことはまだ池沼オーラでてるのかw

161:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/16 00:07:34 rmLMS7D/P
>>144

色々考えさられたわ
俺はハッピーエンドだと思ったから澪的な考え方なんだろうな

ただの?池沼唯スレからここまで雰囲気を変えさせた作者はすごいと思う

162:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/16 00:45:11 rSUkn4o80
>>144
俺はハッピーエンドとは思えないなー
例えば休みの日に律一人で唯の家に行くぐらいなら部活にも学校生活にも支障はないだろうに
さわ子達が会うことすらやめさせようするのにはちょっとどうかと思ったな
それに唯だけじゃなく憂にとっても律は数少ない心許せる友人なわけだし

その辺の後味の悪さも含めてこのSSは傑作だと思う 本当に乙

163:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/16 00:47:34 N76vSQ6w0
>>159
変えない

164:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/16 00:57:28 ZhBrt8Xu0
結局律個人で程ほどに付き合うならそんなに問題は無かったはず
でも律は唯を軽音部の一員として思い
皆仲良しな理想の軽音部を求めていたから色々争うはめになったんじゃないか

165:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/16 02:23:36 WUzWJOBa0
>>162
う~ん…俺なんかは悲惨な目にあう池沼唯の描写がおもしろくて好きなだけだから、今回みたいな結末はBAD ENDだと思ってしまう
普段のお仕置オチなんかにあるカタルシスを意図的に排除した感はあるし

悲劇性という意味では、文体こそ違えど黄色いあひるなんかにも通じる作品だよな
おまるが出てくるSSは悲劇的な結末をむかえるの法則

166:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/16 03:43:49 rmLMS7D/P
個人的に付き合ったとしても将来的には

出かけてる間の面倒を見て欲しい

とか頼まれて結局部活に支障をきたしてうんぬんかんぬん

167:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/16 05:54:24 l02xNRRB0
>>158
中身が健常者でも、外見が池沼だったら悲惨だよな。

168:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/16 06:26:50 mp2i/uzRP
スレタイに反して真面目な雰囲気のスレだな

169:池沼唯の激変
11/01/16 08:04:44 setd2dGn0
律 「や、やあ、私がけいおん部部長の律だ。よろしくな」
澪 (声が裏返ってる・・・)
唯 「はい、よろしくおねがいします!」
律 「名前は?」
唯 「平沢唯です」
律 「おーよろしくな唯」
律は普段のテンションで行くようだ。対してて唯は初対面の4人と話すのに緊張しているようだ
唯 「よろしくね、りっちゃん!」
澪梓紬(はやくもあだ名つけた!!)
律 「何が弾けるんだ?」
唯 「・・・何もでもギターを引いてみたいです」
澪梓紬 (適当な理由つけてあしらって!)
そういう目で4人は律の事を見る
律 「じゃ、弾いてみるか?入部テストとして」
紬梓澪(なるほど)
ギターを弾いたことのない奴にギターを弾かせるなんて無理だと、澪と梓はわかりきってるし、それにそれは他の楽器を担当している紬に律だってわかる
律 「梓、たしか使ってないギターがあったろ。それ取ってきて」
梓 「はぁ…。」
梓はギターを持ってきて唯に渡す
唯 「ありがとうね!梓ちゃんて言うんだ~。じゃああずにゃんだね!」
澪紬梓 (またこいつは…。)
見ている2人と梓は唯のなれなれしさに呆れてしまっている。
律 「じゃあ梓、適当に弾いて見れくれ」
梓 「はい。」
梓はふわふわ時間の1部を弾く。ちなみに澪が作った歌だ
律 「じゃあこれ弾いてみて、唯」
唯 「は~い」
唯も場馴れしてきて敬語が無くなってきている
そして少し適当に弾いて唯が演奏を始める
律紬梓澪(楽譜も読めない奴がギター弾けるか。そしたら適当にあしら…)
4人の考えは打ち砕かれてしまった
なぜなら唯が梓の弾いたギターをミスも見えるが初めてにしては良くできている
澪梓紬律 (ぜ、絶対音感だったのか…!?)
4人は驚いていた。適当な理由を付けて入部を拒否するという理由ができなくなったからだ。その反面多少の好感も持った
澪 (律・・・)
澪は律の事を心配し早くそいつを追っ払ってくれという目でみる
そして律は…


律 「唯。初めてにしては良くできたな!入部を認めるぜ」
なんと3人の期待を裏切り律は入部を認めてしまった
唯 「よろしくね、りっちゃん!」
律 「じゃあよろしくな、唯!だが今日のとこは帰ってくれ。入部したことを顧問のさわちゃんに伝えないとダメだから」
律はガッツポーズをして唯にそう言った
唯 「わかった!じゃあね~」
唯はそういいけいおん部の部室から出て行った
そして唯の足音が無くなった後
澪 「・・・律」
澪の口が、開かれた

170:池沼唯の激変
11/01/16 09:40:22 setd2dGn0
律 「なんで唯を入れたかだろ?」
澪 「ああ。なんでだ?あいつ池沼なんだぞ!?」
澪はつくえをダン!と叩く
律 「池沼でもな、なんかこう…あいつの演奏からはあたし達と同じにおいがしてるんだよ」
澪 「どういうことだ?」
律 「あたし達と同じ音楽を愛するにおいさ。まぁこっちの方が強いけどな」
くさい台詞を言った恥ずかしさからか律は苦笑いした
梓 「でも・・・!」
律 「でもなんだ?唯が池沼だからか?あいつは普通だったろ。それに誰もそういう障害を持つことを望んで生まれてこないだろ?」
紬 「私はりっちゃんの意見に賛成するわ。唯ちゃんは普通だったしあれぐらいできるならいずれ化けるかもしれないし」
澪梓 「・・・わかった。じゃあしばらく様子を見てみる」

そして唯の家では
唯 「憂!けいおん部に入ることにした!」
玄関に出迎えて来た憂に彼女は言う
憂 「そう…よかったね。」
唯 「どうしたの?元気ないけど」
憂 「何でもないよ、気にしないで。」
唯 「そっか~…いつも憂に家事とか任せてるから心配だよ…。」
憂 「ありがとうね、お姉ちゃん。じゃあおやつ用意するから行ってて?」
唯 「うん!」




憂 「・・・」
池沼が治ったのは嬉しい。だけど、あの頃のお姉ちゃんはもういない
お姉ちゃんが遠い存在になっていく。池沼が治って嬉しいはずなのに。
なんだろう。この気持ち

171:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/16 12:56:52 66wg1Gj70
>>144 乙
何かこのスレとは雰囲気が違うssだった。超面白かったよ!また書いてくれよ!

172:名無しさん@お腹いっぱい。
11/01/16 12:57:28 cP5niR8M0
澪バースデーカード転売まとめ

★★★ 転売されたナンバー一覧 ★★★

0005 0011 0012 0015 0036 0087 0092 0095 0097 0141
0146 0151 0156 0158 0169 0191 0210 0219 0232 0244
0247 0261 0277 0327 0329 0330 0337 0351 0356 0360
0364 0366 0380 0389 0445 0469 0470 0476 0480 0482
0500 0518 0530 0543 0548 0552 0560 0561 0585 0590
0628 0646 0660 0662 0666 0671 0678 0688 0695 0700
0711 0718 0721 0725 0744 0777 0788 0796 0811 0844
0848 0853 0867 0886 0932 0936 0939 0946 0976 0985
0988 1002 1005 1007 1019 1032 1040 1078 1081 1088
1094 1102 1118 1120 1123 1134 1140 1149 1150

番号一部隠し
**** **** **** **** 0*0* 0*88 03**(自称キリ番) 051* 053*
06** 06*6 070* 08** 08**(800番台中盤) 098* 09**(900番代後半)
09**(900番代後半) 110*

番号未確定 25件

142/1150が転売

poro6186…13枚出品
fujiishugo99…9枚出品
c03a128…7枚出品
sumiitaru…7枚出品
mlenuilnim…6枚出品
horic2009…5枚出品
ellehsmtks…5枚出品
mushakora_mushakora…5枚出品
Donfather…5枚出品
maasanm1…4枚出品
hizeo100…4枚出品
yuyamori2000…3枚出品
naitou666…3枚出品
zodiac_12pk…3枚出品
mysister398…3枚出品
fumifumi596…3枚出品
Tshige000…3枚出品
nt01_mu11…3枚出品
give_neko…3枚出品
shino_ayame…3枚出品
konata_baro…2枚出品
smil623…2枚出品
tarouw9999…2枚出品
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faraway_faraway05…2枚出品
rag8rb1qa5…2枚出品
shiroisuna1…2枚出品
ask_blackbird…2枚出品


173:池沼唯の激変
11/01/16 13:23:47 setd2dGn0
こんにちわ、平沢憂です
お姉ちゃんの池沼が治ってから1ヶ月が過ぎました
あれからお姉ちゃんはダサいTシャツが嫌だと言い、私と服を買いに行ったり
あれから自分の体に嫌気がさして1週間毎日2Km走ったりしていました
その結果もともと私の家の家系は食べても太らないので運動をして行けばどんどん痩せて行きました。
おそらく40Kgは痩せたと思います
今ではけいおん部のみんなと仲良くして、楽しそうにしているお姉ちゃん。だけど…私にずっとべったりだったあの池沼時代のお姉ちゃんはどこに行ったのでしょう
今日はお姉ちゃんはけいおん部のみんなと学園祭でライブをするそうです。私は行きません。だってあんなお姉ちゃんなんか見ても楽しくない。

その頃のライブは唯がトークをかますところだった
唯 「ぇぇと…緊張していて良く言えないけど、私は1か月前に転校してきたんだ。そして新しい趣味を見つけたくてけいおん部に入ったんだよね。
最初はなんか溝があったけど気がついたら仲よくケーキを食べて笑いながら過ごしてたんだよね。
そして私には今ココにはいないけど憂っていう妹がいるんだ。いつも私を支えてくれたとっても自慢できる妹。
そんな妹とりっちゃん、あずにゃん、澪ちゃん、ムギちゃんに送る歌、U&I」
唯のトークが終わったのを合図に伴奏が入る

観客席
綾ちゃん 「あうーwwwぱしろへんだすwwwwwwwwwwww」
ライフライナー 「こら綾ちゃん、うるさいと周りの人に迷惑だよ。」
綾ちゃん 「シェェェェアイサイwww」
テンションマックスの綾ちゃんをライフライナーは止められなかったがライフライナーはあることを思った
ライフライナー (この前デパートで綾ちゃんともめてた娘がこんな普通の娘になるなんて。綾ちゃんもギター教えれば普通になるのかな)
これが時期に有名アイドルになる平野綾誕生秘話だった。
なぜライフライナーが唯の存在を知っているのかと言うと、学園祭のビラに放課後ティータイムの写真が貼ってあり、そこに唯の写真があったからだ
池沼の唯は有名だったためそんな池沼がこんな立派になるなんて…という池沼の子供が親と一緒に結構来ている。その1組にライフライナーと綾ちゃん、なかよし学級のみんなもいる

唯 「君がいないと何もできないよ、砂糖と醤油はどこだっけ~…」

こうしてあっという間にライブが終わる

律 「おつかれぇ!」
澪 「リズムキープが良くできていたな、律」
律 「だって唯の晴れ舞台だからな、はりきっちゃったぜ」
澪 「そうか…。」
梓 「み、澪先輩も良くできていましたよ?」
澪 「そうだな…。」
紬 「唯ちゃんのトーク良かったわ。感動しちゃったわ~」
唯 「えへへ。緊張しちゃったよ」
梓 「ええ!少し涙が出そうになりましたよ!」
唯 「でもみんな凄かったね~。私なんか足元にも及ばないよw」
ライブが終了すると部室で雑談をしている
この状況に1人納得しないものがいた

澪 (くそっ、なんでみんな唯唯唯唯唯唯唯。あの元池沼がここにきてからずっとそうだ!)
澪は1か月前の律が唯の入部を許可したときからずっと唯の事を不快に思っていた。
ライバル意識とかそういう青春的なものではなく、唯が来たから自分の居場所がなくなったという嫉妬や恨み。そういうものだ
澪 (梓だって最初は私の方にいたのに…!)
最初唯を否定してた梓も少しずつ唯に惹かれて行った。さらに今日は自分の誕生日だったのに会話の中心が唯と言うのが1番納得できなかった


174:池沼唯の激変
11/01/16 13:24:47 setd2dGn0
だがそんな澪の気持ちを1人読んでいたものがいた

律 (あいつ…)
澪とは長い付き合いの律は澪がどういう気持ちかは大体わかる。
だが今廊下に行けばまだ間に合うが万が一唯に会話の内容を聞かされたら唯が傷つくと思い不安を顔に出さず話していた

律 「ムギ、ケーキあるか?」

紬 「ええ。あるわちょっと待っててね」

唯 「ムギちゃん、私も欲しいなぁ~。あずにゃんも欲しいよね?」

梓 「ま、まぁ…。」
梓 (困ったなあ。ダイエットしてるんだけど…。夜を控えればいいかな)
そのころ澪は昇降口をでてけいおん部をうらめしそうに見ていた
そしてぽつりとこう言った
澪 「私なんかいなくてもいいんだよな・・・唯さえいればみんな」
澪はある決心をして校門を出た

律 「いやーでもさあ・・・----」
こうして他愛もない話をして30分経った
律 (そろそろかな…澪、はやまんじゃねえぞ)
律 「ムギ、白のチョコペンと蝋燭あるか?後ケーキ持ってくあれもくれ」
紬 「え、ええ。」
そして紬が白のチョコペンとロウソクとケーキを持って帰る紙パックを持ってきた
そして律はバッグから食べかけの板チョコを取り出し、チョコペンでHappy Birthday MIO!と描いた
そして蝋燭を適当に差し、紙パックに包む
梓 「今日…澪先輩の誕生日でしたね。今日の学園祭は唯先輩が主役でしたけど…それになんか最近みんな唯先輩にちやほやしてましたけど…澪さんだいじょうぶなんですか?」
律 「ああ、あいつはあれでも結構丈夫だからな、きにすんなよ。」
梓 「そうですか…。」
唯 「澪ちゃん大丈夫かな…後憂も心配してそうだし帰るね~」
そう言って唯は部室から出て行った



175:池沼唯の激変
11/01/16 13:34:32 setd2dGn0
律 「じゃ、澪にケーキわたしてくるわ。じゃ」
こうして律も出て行った
梓 「私も今日は帰ります。」
紬 「じゃあね~」
そして部室からある程度離れたところで梓は律に話しかける
梓 「律先輩!これから澪さんのところ行くんですよね?私も連れて行って下さい!」
律が断るのを承知で梓は聞いてみた
律 「あ~、いいぜ。あいつも来てくれたら喜ぶだろうし。それにもう1名来るしな」
梓 「意外とあっさりですね。というかもう1人って?」
律 「ああ、ムギ。ほら」
律が指さした方から紬が来る
紬 「りっちゃん!私も連れてって!?」
律 「ああ、来ると予想していたけどなw」
梓 (当たった…)
律 「というか1人足りないけどなんか桃太郎みたいだな。」
紬 「そうねえ~…私はキジかしら」
律 「じゃああたしは桃太郎だな!いや、律太郎か」
梓 「あ・・・私もキジが良かったのに」
律 「いや、梓は桃太郎にはいないが猫だろうな」
紬 「そうよ~」
3人は笑いながら校門を出た。




ーーーーーーー唯宅では
憂 「お姉ちゃん、変わっちゃったね。あの頃のお姉ちゃんはもういない。あんなお姉ちゃんいらない。お姉ちゃんを殺して私も死ぬ
お姉ちゃん、天国では池沼でいてね…閻魔様も私を地獄につれて行かないでね・・・・・・」
憂は唯の帰りを玄関で待っていた。
いつもと違うのはそう……家の明かりがついていなく真っ暗な事と




なにより、右手に包丁を持っていることだ


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