11/01/18 04:29:24 m9CZEkyy0
唯と梓と澪IN部室
梓「そういえば、冬の日のボーカルはどっちがやるんですか?」
唯「それはもちろんみ…澪「唯にやって欲しいかな」
唯梓「へ?」キョトン
唯「いやでも、これ澪ちゃんがりっちゃんへの思いを綴った詩だよね?」
梓「唯先輩、それはちょっとストレートすぎじゃ……」アワワ
澪「まあ、そうなんだけどさ……本当はこれを歌って、律がその意味に気がついたときに、って思ってたんだけど」
唯梓「だけど?」
澪「その前に律に告白されちゃって。で、付き合うことになった」キメガオ
梓「なるほど、だから今更ってわけで……ええええ!?」
唯「おおー、おめでとう、澪ちゃん!」
澪「ありがとう、唯」
梓「……なんで騒いでるの私だけなんですか」
唯「ええ、だってりっちゃんと澪ちゃんだよ?むしろ今更というか、遅いくらいだなーと」
梓「はあ、もういいです……えっと、おめでとうございます、澪先輩」
澪「梓もありがとう。で、ムギに作ってもらった曲的にも、唯の方があうかなって思ったんだけど、どうかな?」
唯「うん、私はいいよ!……あ、でも、りっちゃんへの思いを綴った歌、私が歌ってもいいの?」
澪「それはダメ」
梓「ダメに決まってるじゃないですか、そんなの」
唯「うーん、でもこれ、誰かへの好きって思いを込めた歌だよね……」
澪「別に律じゃなくてもいいだろ。じゃあさ、唯ならこの歌、誰のことを思って歌う?」
梓「……」
唯「うーん、とね……どんなに寒くても……♪僕は……幸せ♪」
梓「……」ソワソワ
唯「……あ」ジッ
梓「な、なんですか、唯先輩」ビクッ
唯「ふふっ……ううん、思ったより上手く歌えそうだなって、この歌」
澪「そっか、じゃあ頼んだぞ、唯」
唯「うん、まかせて!」
梓「ちょ、ちょっと待ってください!」
唯「んぅ?なに、あずにゃん?」
梓「だから唯先輩は……っ!その……えっと」
澪「誰のことを思って、歌うのかってことだろ?」
梓「……っ!べ、別にそんなんじゃ……ただ、ちょっと気になったというか、それだけです……」
唯「……あずにゃんっ」ダキッ
梓「にゃっ!も、もう、いきなり抱きつかないで下さいっていつも言ってるじゃないですか!」プンデレ!
唯「……どんなに寒くても、僕は幸せ、かあ……」フンフン
梓「え?何か言いました?」キョトン
唯「ううん、今幸せだなって、そう思っただけ」
梓「……っ!」
唯「えへへ、あずにゃん……今度教えるね、私がちゃんとこの歌を歌えるようになったら」ギュッ
梓「……はい……待ってますから」コクン
澪「うまく行った……のかな。やれやれ、今更とか遅いくらいなのはどっちの方だって話だよな」