【けいおん!!】池沼唯・お仕置き8【池沼平沢唯】at ANICHARA2
【けいおん!!】池沼唯・お仕置き8【池沼平沢唯】 - 暇つぶし2ch670:OUTside
11/01/11 20:31:04 5WynUnCG0



 下校の門限も近いというのに、音楽室には煌々と灯りが灯っている。
軽音部の使用する部室の名称が第二音楽室である事から、
この音楽室も正式名称は第一音楽室になるのだろうが、
普段生徒も教師も単に音楽室としか呼称していない。
 この音楽室を部活動の場として使用しているのは、吹奏楽部であった。
その音楽室の前で律は一人、
演奏に混じって響く待ち人が叱咤する声を聴きながら佇んでいた。
とうに軽音部としての活動は終わり、梓達も帰宅しているはずだ。
普段は澪と一緒に帰っていたが、今日は用事があるという事で澪は先に帰らせた。
その用事が何であるか知っている紬は付き添いを申し出たが、律は断った。
「イベント近いだけあって、気合入ってるな」
 他人事のように、呟いた。
その呟きとほぼ同時に、演奏が止んだ。
続いて、叱咤と労いを巧みに織り交ぜる待ち人の声が聞こえて来る。
先ほどは演奏に混じっていた為明瞭に聞き取れなかったが、
演奏が止んだ今は一字一句聞き取れた。
(話の流れからすっと、締めのお説教と労いってトコかな。
やっと終わりか。それにしても、あの人意外と厳しいトコあんのな)
 その声が止むと同時に、部員が異口同音に口にした。
「有難うございました」と。
軽音部とは対照的に、規律の取られた部であるらしい。
顧問が同じであるにも関わらず、生じている差異は大きなものがあった。
堅苦しい雰囲気が苦手な律は、軽音部の雰囲気の方が好みだと感じた。
 扉が開かれ、部員達が吐き出されてくる。
軽音部よりも大所帯だが、律は特段気後れする事は無かった。
音楽室から出てくる面子の中に知った顔を見つけては、手を振るくらいの余裕もあった。
 一番最後に、待ち人が音楽室から出てきた。
左右には、生徒が付き添って何やら話している。
(げっ、他の人間にはあんま聞かれたくない話なんだよなぁ。
まぁでも……)
 耳を澄まして聴いてみれば、そう重要な話でも無いらしい。
笑いあってさえいる所を見れば、他愛も無い話なのだろう。
(なら、ちょっと借りるか)
「さわちゃーんっ」
 待ち人の名を愛称で呼びながら、手を挙げて近づく。
「田井中さん?こんな時間にどうしたの?」
「ちょっと部活の事で話があってさ」
 左右の生徒は訝しげな視線を送っていたが、
律の発言で軽音部の部長であると気付いたらしい。
「じゃあね、先生」
「明日も厳しくお願いします、先生」
それだけ言うと、二人連れ立って廊下の奥へと姿を消した。
 気を利かせてくれたわけでは無いだろうが、律は内心感謝していた。
部外者を交える話では無いのだから。
「部活の話ってなぁに?一人でこんな時間に訊ねてきたって事は、
何か喫緊の問題でもあったのかしら」
 不安の篭った眼差しが律に注がれる。


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