10/12/07 16:00:54 4XaBXWRiO
紬「今日のケーキは、名付けて『ベリー5ケーキ』よ」
唯「べりぃ……ふぁいぶ?」
紬「そう。ストロベリー・ラズベリー・ブルーベリー・ワイルドストロベリー・ブラックベリーの五つだから『ベリー5』」
澪「へぇ……面白いな」
律「面白い?」
澪「あぁ。ベリーが五種類、それぞれに違う味だけど……一緒に食べるととても素晴らしい味のハーモニーが広がる」
梓「あ、それって……」
紬「そう。まるで私達みたいでしょ?だから持ってきたのよ」
梓「じゃぁ、ストロベリーは……唯先輩ですね。甘くて……ちょっぴりすっぱくて……どんな時でも常に自己主張しているけど、居ないとなんだか物足りなくて……」
唯「あずにゃ~ん……恥ずかしいよぉ……。じゃぁ、あずにゃんは……ラズベリーだね!すっぱいけれどそれは嫌なすっぱさじゃなくて、一緒に食べる物の甘さを引き立てるすっぱさ!」
梓「すっぱいだけですか……」
唯「あ、でも香りも良いよ!あずにゃんみたいに……い・い・か・お・り♪」
梓「や、やめてください……恥ずかしいです……」
律「んじゃぁ、澪は……ブルーベリーだな。甘味も香りも控えめだけど、あると全体がまとまる感じ」
澪「律は……ワイルドストロベリーかな?」
律「なんで?」
澪「……ほのかな酸味が……その……律っぽくて……」
律「……なんか……恥ずかしいな……」
紬「じゃぁ私はグースベリー?」
澪「そうだな。……ラズベリー程では無いけど酸味があって……甘味も少しあって……」
唯「なんだか、色んなベリーの『お手伝い』をしている感じだね~」
律「『お手伝い』か……うん!ムギにピッタリだな!」
紬「そうかしら?」
澪「そうだな。今回も私達に唯と梓の事を任せて、自分は裏方でお茶の準備をしてくれたしな」
紬「……なんだか……照れちゃうわ……」
澪「この味は、一つかけたらもう成り立たない……五つで一つの味……。私達も同じ、一人でもかけたら……」
律「そうだよな、私達も成り立たないよな!五人で一つのバンド、『放課後ティータイム』だもんな!」
紬「そうね!だからみんな仲良く……、今日もお茶しましょう!」
唯「おぉ~良いこと言うねぇ~、ムギちゃん」
梓「でも、そのあとはちゃんと練習しますよ!」
律「そうだな!なんだか今日は目一杯ドラム叩きたい気分だし……よし!お茶が終わったらしっかりと練習するぞ?」
一同「おー!!!!!」
おしまい!!
おまけ
唯「あずにゃん……あーん」
梓「なんですか?」
唯「ストロベリーあげるよ。仲直りのしるしだよ~」
梓「あ、ありがとうございます……あむっ」
唯「あぁっ!私があずにゃんに食べられたぁ~」
梓「……!!そ、それを言いたいが為に……じゃぁ、私からはラズベリー、どうぞ」
唯「わーい!……あむっ。……へへっ、あずにゃんたべちゃった~」
梓「ちょっ!!ゆ、唯先輩!変な事言わないで下さい!!」
ほんとにおしまい!!