10/11/22 11:54:45 GZSY4lk/0
日曜日の午後、平沢家のリビングで唯は絵を描いていて、憂は静かに本を読んでいた。
憂はこの時が一番好きな時間だった。家事や唯の世話が一段落ついて、ゆっくり出来る時間だからだ。
その時唯が、
唯「うーい!うーい!(^q^)」
お絵かきをしていた唯が話しかけてきた。憂は「またアイスが食べたいのか…それともまたウンチを漏らしたのか」
とうんざりしていた。唯が憂に話しかける時は大体が、「アイスが欲しい」「ウンチを漏らした」のどちらかなので、
憂は「またか…」と思いつつ、唯に返答した。
憂「もー、何よお姉ちゃん。」
しかし、唯の返答は意外なものだった!
唯「なんのほんみてるでつか?」
憂はびっくりしつつ、他の事で話しかけた唯を少し嬉しく思っていた。
憂「これはね、恋愛心理学の本よ。」
唯「あう!れーあいってなんでつか?」
憂「恋愛って言うのは、人を好きになることよ。」
憂は唯の世話をしているから、恋愛とは無縁と言っていいのだが、憂も人の子だ。
高校生になったら恋愛にも憧れてしまうのだろう。
唯「うーい!れーあいのほんみたいれす!(^q^)」
憂「いいわよお姉ちゃん。一緒に読もうね!」
憂はアイス以外のことに興味を持ってくれた唯を多少なりとも嬉しく思えた。