【けいおん!】唯×梓スレ 11at ANICHARA2
【けいおん!】唯×梓スレ 11 - 暇つぶし2ch200:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/20 23:43:01 547VZknAi
乙!
とても新鮮なSSでした。

201:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/20 23:43:37 SYfaylK8O
>>197
GJ!
パラレルワールドの梓は帰宅部なのかw

202:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/21 00:24:23 RpSPuWm10
>>197
すんごい良かった
唯先輩の包容力は万世界共通やでホンマ

203:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/21 00:38:27 dbWHS6u9O
特殊なストーリーの唯梓いいね!

204:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/21 00:48:43 HJkSsKl50
どこに行っても唯先輩が優しすぎていいな

205:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/21 01:06:34 gwEeFeM10
梓が全力でぶつかれる相手は唯だけなのかもな
そして唯はそれをすべて受け止めてくれる

206:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/21 01:07:23 E8FSxQjf0
URLリンク(skm.vip2ch.com)

アニメでこんなんだったら吹いてた

207:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/21 01:27:44 NU/3m3+GO
これはこれでなかなか…

208:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/21 01:28:47 NST2LtGT0
>>125
あずの頭、でかすぎだなw

209:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/21 01:52:53 rLP/iwQs0
>>206
なんというデレデレ・・・

210:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/21 03:36:06 r1voNJE70
※ニコニコ注意
URLリンク(www.nicovideo.jp)

なにこれ凄く癒されるんだが

211:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/21 05:37:42 MEgcaM4X0
唯が大好き梓は天使

212:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/21 07:41:45 rCU/GioF0
>>210
梓の表情変化がたまらんw

二期の唯梓プッシュにもかかわらず唯梓動画って少ないよな
もう最終回を迎えたわけだし、唯梓総集編とか見てみたいと思う今日この頃

213:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/21 10:54:17 JFkD3aYWO
>>212
それなりに増えたとは思うけどやっぱり二期後半は素材不足だったかな
MADに使えそうな話は16、19、24話くらいだし
(22話のあったかあったかと23話の抱きつき頬擦りもかな)


214:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/21 11:31:45 ft8yj/JX0
「きららMAX」の「けいおん!」アンソロ最終回には、
なかなかの唯梓ネタが。
卒業後、部室に一人残った梓が、唯を思って……っていう。

215:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/21 11:39:15 6fBh1ywd0
>>206
「中野うるせえ」ってとこツボったw

216:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/21 11:45:03 4KYCEDuPO
梓「唯先輩にならペロペロ(^ω^)されてもいいです!」

217:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/21 13:30:10 vOjZHP2XO
もし唯と梓に子供ができたら、何て名付けるんだろう?
二人の名前を取って、あゆちゃん、ゆずちゃんとかかな。

218:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/21 13:40:09 ytxLCVrj0
唯と梓の子供だから椎(しい)ちゃんという可能性も

219:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/21 14:02:35 iPrYRKsE0
梓が唯の子を産むのか、唯が梓の子を産むのか…
両方?

220:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/21 14:47:31 EneIoYos0
まだマウスレベルだが卵子どうしから受精卵を作る事には成功してるんだぜ
胚細胞から精子卵子を作成する事もできるつまり

221:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/21 15:02:22 XNUg+1nLO
iPS細胞に期待だな!

222:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/21 15:07:14 9hG3Ceq00
俺ら終了のお知らせか

223:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/21 15:14:46 JFkD3aYWO
見た目唯で性格梓の子か
見た目梓で性格唯の子か

224:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/21 15:16:24 t91OUuUh0
わたしは一向にかまわんッッ!

225:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/21 15:26:20 UsjWSZAwO
椎とゆずはSSや渋の漫画で既出だけど、あゆは初かな?

226:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/21 15:51:13 WJwaaiHR0
烈海王www

227:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/21 16:19:51 ZCw+IGNu0
SS投下します。>>158の続きです。


とりあえず待ち合わせの場所に向かいながら、唯先輩に今日の事を掻い摘んで話した。
2人で出掛ける約束をしたこと、電話をしたらもう家を出たと言っていたこと。
唯先輩は聞きながら「ん~」なんて考え事をしていたけど、今は気にしていられない。
もしかしたら先輩を待ちぼうけさせているかもしれないのだ。
でも唯先輩も、約束の場所に着いて私がいなかったら、電話とか・・・。
電話っ!!
そうだ!電話してみよう!
ほんとに今日はダメダメだ、私。

しかし、唯先輩の電話は通じなかった。
そして、約束の場所にもいなかった。

もしかしたら怒って帰ってしまったのかもしれない。
家の電話に掛けてみると、憂が出た。
『あっ、梓ちゃん?どうしたの?』
「あ、憂。うんあの、唯先輩は・・・。」
『え?お姉ちゃん?今日は梓ちゃんとデートでしょ?』
どうやら家にもいないようだ。
私は唯先輩に小さく首を振り、過去の唯先輩が家にいないことを教えた。
『梓ちゃん?何かあったの?』
「あ、その・・・。」
しまった。考えなしに電話してしまった為、なんと言っていいかわからず私は口籠る。
憂に、あまり変な心配はさせたくない。
しかも、この状況をどうやって説明すればいいのかもわからない。
今電話で説明なんかしたら、私は間違いなく痛い子確定だ。そんな汚名は無論御免こうむりたい。
すると、唯先輩が私から電話を取り上げた。
「あ、憂~?実はね、私さっき携帯落としちゃってさ~。」
唯先輩が話し始める。
「で、壊れたみたいだから今日は使えないかも。うん、明日修理に出すよ。だから連絡とれなく
ても心配しないで~。もしかしたらその内直るかもしれないし。だから、用事があったらあずに
ゃんの携帯ね。うん、じゃね~。」
そう言って唯先輩は電話を切った。
「唯先輩!?」
「うん。とりあえず今はこうしておかない?憂にも心配かけたくないし。」
確かにこの状況が一時的なものならそれは賛成だが。
もし、未来の唯先輩が帰れないなんてことになったら・・・?
過去の唯先輩が見つからなかったら・・・?
この状態が続くようなら、心配かけたくないなどど言ってはいられない。
それに、過去の唯先輩の行動によっては、私達の言動は憂や周りの人達に疑念を与えてしまう。
いや、まぁ、その時は、ありのままをすべて正直に話せばいいだけなのだが・・・。
って、違くて。そんなことよりも今はまず。
「・・・でも、唯先輩は・・・?」
過去の、この時代の唯先輩は、今どこに?
「もしかしたら、今頃未来であずにゃんとデートしてたりしてね。」
「何のん気なこと言ってんですか!」

私は再び唯先輩捜索を開始した。
考えたくもないが、どこかで事故にあった可能性だってある。
今朝電話で歩いていると言っていた通りを、唯先輩の家までの道を、公園を、お店を探す。
唯先輩にも、唯先輩の行きそうな場所を探してもらった。
なんかシュールだ。
「・・・どうしよう。もしかしたら、何か事件とかに巻き込まれて・・・。」
「それはないよ。」
心配で、不安で、だんだん青ざめていく私の言葉を、唯先輩は軽く一蹴した。
「だって、4年後の私が今こうしてここにいるわけだし。」
「・・・それは、・・・そう、ですけど・・・。」
その理屈は合っているような合っていないような。

228:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/21 16:22:18 ZCw+IGNu0
そもそも4年後の唯先輩がここにいることがおかしいわけだし。
唯先輩が未来から来たことによって、タイムパラドックスが起きないとも限らない。
起きていない何かが起きて、未来が変わる。
だから、この唯先輩も・・・
「・・・・・・。」
?あれ?また何か抜けている。
「あの、唯先輩。」
「ほい?」
「唯先輩は未来から来たんですよね?」
「ええ~?まだ信じてくれてないの~?タイムスリッパとかよくわかんないけど、私の記憶は大学3
年生まであるよ?」
タイムスリップです。重みが一気に急降下するのでそういう間違いやめて下さい。
じゃなくて。
「そう、記憶ですよ!唯先輩が4年後から来たのなら、今日の記憶だってあるはずでしょ!?」
そうだ。この現象が起こるべくして起きたのなら、ここにいる唯先輩も経験しているはずだ。
今、過去の唯先輩がどこにいるのか知っている。
「唯先輩はどこですか!?唯先輩!」
「ええ~っ?4年前の事なんて覚えてないよ~。」
私ガックリ。
意気込んでいただけに凄いガックリ。
「今日って確かあずにゃんとの初デートの日だよね?楽しかった記憶しかないよ?」
つまり、未来の唯先輩は4年前の今日、4年前の私と普通にデートを楽しんだということですね?
過去だとか未来だとか、そんなものには一切関わりなく。
はい。タイムパラドックスきましたよ、これ。
しかし、これで未来が変わってしまうとなると、一体どうなるのだろう。
ここにいる唯先輩も変わってしまうのだろうか。
なにせ、今のこの出来事を唯先輩は過去に経験していないわけだから。
平行世界。パラレルワールド。
俄かには信じ難い話だ。
「ね、あずにゃん。やっぱり過去の私は、未来にいるんじゃないのかな?」
「え?」
私は、その言葉に内心ギクリとする。
私にもその考えがないわけではなかった。
だって、こうも跡形もなく消えた過去の唯先輩の説明がつかない。
私が過去の唯先輩と最後に電話をしたのが9時半頃で、今の唯先輩が現れたのが9時50分頃。
唯先輩は9時半の電話で、あと20分くらいで着くと言っていたから、それはつまり、未来の唯先輩
が現れたのとほぼ同時刻だった。
未来の唯先輩が現れてからも、しばらくその場にいたのだから、もし過去の唯先輩が約束の場所に来
たのなら、私達に気付いたはずだ。
けれど、唯先輩の姿は見えず、携帯電話も通じない。
あの人通りの多い通りで、事件など起きるだろうか。事故があったのなら、今頃きっと大騒ぎになっ
ているだろうし。
未来の唯先輩の行動も、行動時間も、過去の唯先輩とほぼ同じだという。
この類似性。
同じ月日、同じ時間、同じ行動、ついでに待ち合わせの場所も、待ち合わせしていた人も同じ。
その類似が、タイムスリップの要因と考えられなくもないのか。
あの20分の間に、未来の唯先輩と過去の唯先輩が・・・入れ替わった?
事故とか事件に巻き込まれたよりも、そっちの方が可能性が高い気が・・・
高いか?
タイムスリップという現実離れした現象をいまだに受け入れきれない私がいる。
まぁとにかく、未来の唯先輩がここにいるという事実を踏まえると、無くはないことである。
だけど、この唯先輩が過去にこの事態を経験していないのなら、唯先輩が無事かどうかも当てになら
ないし。
「よしっ、じゃあ、気を取り直してデートしよっか!」
「はい?」
何言ってんだ、この人は。
「だって、私今日あずにゃんとデートの予定だったんだよ?あずにゃんもでしょ?」
「・・・いや、今それどころじゃないですから。この状況わかってますか?」
「う~ん。わかってるけど、でもどうにもできないし。」

229:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/21 16:24:49 ZCw+IGNu0
確かにその通りではある。どうしたらいいのかさっぱりだ。
だが、何故そこでデートとするという選択肢が生まれるのか分からない。
「や、とにかく誰か他に・・・。えと、先輩方にでも事情を説明して・・・。」
もう私一人の手には負えない。やはりここは他にも誰か・・・。
「過去の私は未来のあずにゃんに任せれば大丈夫だよ。約束の時間も場所も同じだし、
きっと会えてる。」
「いや、だから、唯先輩が未来に行ったとは限らないんじゃ・・・。」
「ほら行こ!あずにゃん!」
「えっ!?ちょっ、唯先輩!?」
私の言葉など遮って、唯先輩は力強く私の手を取った。


電車に揺られること20分。
まだぶつぶつと言っている私の手を引いて、唯先輩はあの喫茶店に向かっていた。
今日そこに行く予定だったと私が話したからか、4年前のことを思い出したからか。
途中私は何度も言った。
このままではダメだ、こんなことをしている場合ではないと。
しかし、どうしていいのか見当もつかないのも事実で。
結局は「まぁまぁなるようにしかならないんだし~」なんて、唯先輩に宥められていた。
確かに、過去の唯先輩に関しては、未来にいるのではないかという考えが強くなっている。
だって現に、未来の唯先輩がここにいるのだから。
過去に来られるのなら、未来に行くことだってできる・・・・・・のか?
いまだ半信半疑ではあるけれど。
「今日はいいお天気だね~あずにゃん。」
「はぁ、そうですね。」
ほんと、何を考えているんだ、この人は。
自分だって、未来に帰れなくなってしまうかもしれないのに。

駅を出て、その足は迷うことなくあの喫茶店に向かっているようだった。
そこで漠然と思う。
ああ、この人は店の場所をちゃんと知っているのだと。
この人は昨日の唯先輩ではない、4年後の唯先輩なのだと。
なんとなく、納得してしまう。
行ったことがないと言っていた昨日の唯先輩なら、絶対迷子になっていたはずだ。
「あそこのパフェはねぇ、ちっちゃいたい焼きが乗ってるのもあるんだよ?あずにゃんあれ大好き
なんだ。」
それは昨日雑誌で見たので私も知っていた。
すごく美味しそうだなって思ったし、今日食べようと決めていた。
しかし、私の知らない私を語る唯先輩。
なんだか変な感じだ。
「あの、唯先輩。」
「ん~?」
「唯先輩はN女子大に行ったんですよね?」
あまり未来のことを聞くのはよくない気がしたけれど、少しくらいならいいだろうか。
「うん、そうだよ~。りっちゃんも澪ちゃんもムギちゃんも、みんな一緒。」
すごいな。あそこ名門なのに。
「あの、・・・私は?」
「ん?もちろんあずにゃんも一緒だよ!」
「本当ですか!?」
嬉しさに、私は思わず唯先輩の手を両手で掴んだ。
「うん、ほんと。」
「じゃあバンドは!?放課後ティータイムは!?」
「もっちろん続けてますとも!5人みんな一緒だよ~。」
わぁ。わぁ。わぁ~。
どうしよう。凄く嬉しい。
困ったところもあるけれど、先輩達と一緒にいるのは楽しくて、演奏するのも楽しくて、ずっと一緒
にやっていけたらな~なんて思っていた。
それが、4年後も一緒にいられるなんて。
「ふふ、あずにゃんやっと笑ってくれたね。」
「え?あっ、え~と・・・。」

230:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/21 16:27:06 ZCw+IGNu0
微笑まれて、ドキッとする。
頬が熱を上げていくのが自分でもわかった。
理由は2つ。
子供のようにはしゃいだ自分が恥ずかしかったから。
それと。

唯先輩の笑った顔が、凄く、綺麗だったから。

いつの間にか止まっていた歩を再び進める。手を繋いで。
私は、少し先を歩く唯先輩の横顔を見つめた。
さっきまではただただ驚いていて、そんな余裕なかったけれど。
これが、4年後の唯先輩。
ほんわかした雰囲気と可愛らしさは変わらない。けれど、どこか落ち着いていて、ちょっと格好良くて、
そして、綺麗で。
こんな風に、なるんだ。
思わず見惚れてしまう。
正直、綺麗かわい過ぎて反則です。
私はどうなっているのかな?
少しは背、伸びたかな?あと、胸とかは・・・。
「唯先輩、みんなの写真とかはないんですか?」
「え?ああ、未来の?それが今日はなんも無いんだよ~。携帯は電源つかないし。って、あっついた。」
「へっ!!?」
「・・・・・・。んん~?でもやっぱり電話は通じないや~。メールもダメ~。」
「ちょ、ちょっと見せて下さい!」
人の携帯電話は操作の仕方がよく解らないし、勝手にメールなどを見るのも悪いので、私はとりあえず
カレンダーを開いてみた。
すると、そこには今日の日付が示されていて、画面の上の方に20△△年と出ている。
こんなところでも地味にショックを受ける私。
いや、もう信じてます。信じていますとも。でも、どうしても諦めきれない自分がいて・・・。
「えと、写真だっけ?ほら、これ。」
画像とかは見れるみたいだね。そう言って唯先輩は携帯電話の画面を私に向けてくれる。
「わぁ~。」
そこには大学生の私達、放課後ティータイムの5人が写っていた。
勿論、そんな写真を撮った記憶は私にはない。
みんな、大人っぽくなっている。
その写真では、私もツインテールではなく、サイドテールだった。
顔も服装も、今よりどこか大人っぽい感じがして、ちょっとこそばゆい。
胸への希望は儚く消えたが。
「もいっこ。はい。」
そう言って唯先輩が見せてくれたのは、未来の私と唯先輩のツーショットだった。
途端に、またもや顔が熱くなる。
いや、別に普通の写真だけれども!
こういうの今までだって撮ったことあるけれども!
うううっなんか恥ずかしい・・・。だって顔近いし。
4年後もこんな風に仲良しなんだって思ったら、嬉しいじゃないですか・・・。
「も、、もう結構です!」
「そう?」
唯先輩は今度は1人でぽちぽちと携帯電話を弄り出した。
「私ね、今日のデートすごく楽しみにしてたんだ!あずにゃんとこんな風にお出掛けするの、久し
振りだったから!」
「・・・そうですか。」

本当は私には、もうひとつ訊きたい事があった。
でも、訊けない。
それは、あまりにも怖すぎて

「あ、ここだよあずにゃん!」
「へぇ~。」
私はその建物を見上げる。
二階建の木造建築。

231:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/21 16:29:07 ZCw+IGNu0
なかなかにおしゃれでいい雰囲気である。
内装は洋風で、アンティーク調の家具や小物が置いてある。
そこそこ混んではいたが、待つほどではなく、すぐに席に着くことができた。
注文した物がくると、さっそく頂きます。
「んまぁ~いっ!」
唯先輩は心底幸せそうな顔をする。
ほんと、こういうところは変わらないな。
私も、和風パフェに乗っている一口たい焼きを食べてみる。
うん。美味しい。
「おいしいねぇ、あずにゃん。」
「はいっ。」
「んじゃ、はい。あ~んだよ、あずにゃん。」
「へ!?いや、いいですよ!」
「ほらほら、あ~ん。」
「えっちょっと・・・むぐ!」
「・・・おいしい?」
「いや、おいひい、でふけど・・・。」
「じゃ、そっちも一口ちょーだい。」
「え?いや。いやいやいや、なんで口開けて待ってるんですか。私がそんな事できるわけ・・・」
「あ~ん。」
結局あーんされたりさせられたり。
確かに唯先輩のチョコバナナパフェも美味しかったですけど、恥ずかしいです。
何故だろう。過去の唯先輩よりも未来の唯先輩の方が抗い難い。

すっかりパフェも食べ終えて、私達はのんびり紅茶を楽しんでいた。
いや、本当はのんびりしてる場合じゃないんだけれど。
今の時刻は16時を少し回ったところ。
窓の外の木々は瑞々しく、かさかさと風に揺れている。
まぁとりあえず、唯先輩の言う通り右往左往しても始まらない。
落ち着いてこの唯先輩を未来に帰す方法を考えなければ。
あと、過去の唯先輩を取り戻す方法を。
「・・・・・・。」
落ち着いたところでそんなもの思いつくはずなかった。
未来から来た唯先輩を未来に帰す方法という途方もない事を、本気で考えようとしていた自分にち
ょっと泣きたくなる。
タイムマシンと書かれた謎の物体が一瞬過ぎったこの頭にも。あるか、そんなもの。
類似性が要因で入れ替わったという方向でなら考えられなくもないが、同じ状況を再現すれば元に
戻るのではという仮説にしろ、結局は未来にいる過去の唯先輩の行動などさっぱり読めないので、
お手上げである。
い、いや、とにかく、これからの事だ。
ずっとこのままかもしれないし、明日には元に戻っているかもしれない。
もしこのままだったとしたらどうする?みんなに話す?
まぁ、話した方がいいだろう。きっとみんな力を貸してくれる。
でも、過去の唯先輩は?
未来に行っているにしろ、そうで無いにしろ、心配でたまらない。
ふと気付くと、唯先輩がにこにこと私を見つめていた。
「なんですか?」
「いや~。やっぱり昔のあずにゃんは可愛いな~なんて思って。」
「か、からかわないで下さい!」
私は赤くなった頬を隠すため俯く。
今の私を支えているのは、多分目の前の唯先輩だ。
大丈夫。大丈夫。
今未来の唯先輩がこうして笑ってくれているのだ。きっと大丈夫。
悪い考えばかり浮かんで、どうしようもなく不安だけれど、今あなたの笑顔が目の前にあるのも事実で。
だから、大丈夫。
私は無意識に、きゅっと両手に力を込めた。
「・・・・・・あの、何ですか?」
気が付くと、唯先輩が携帯電話を取り出し、私の顔の横に並べていた。
画面は唯先輩向き。
何なのかな。相変わらず訳の分からない人だ。

232:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/21 16:31:29 ZCw+IGNu0
「う~ん。未来のあずにゃんと過去のあずにゃん、どっちが可愛いのかなって思って。」
どうやら見比べているらしい。
「う~む。どっちも捨て難い!」
「はぁ・・・。」
そういう唯先輩の方が断然可愛いです。とは、口が裂けても言えない。
また携帯電話を弄り出す唯先輩を私は眺める。
本当に、可愛くて綺麗な人だと思う。
しゃべるとちょっと、おbゲフンゲフンッなところはあるが。
昔から整った顔立ちはしていたけれど、なんというか、垢抜けた感じだ。
きっと、男の人も放っておかないだろう。
モテモテだったりするのかな?
いや、もしかしたらもう・・・。

胸が、軋んだ。

最初は唯先輩のギターを聴いて憧れた。
軽音部に入って、そのだらけっぷりとやる気の無さにがっかりした。
でも、本当は頑張り屋で、いつだって明るくてみんなに元気をくれて、優しく温かい。
そんなあなたに、私は・・・。

訊きたくても、訊けなかったこと。
いや、きっと聞きたくなんかなかったこと。
でも、知りたい気持ちが勝ってしまった。

「唯先輩。」
「なに~?あずにゃん。」
「・・・未来の私は、彼氏とか、いたりするんですかね?」
「ん?・・・いるよ。付き合ってる人。」
「そう、ですか。」
「んもうすっご~いらぶらぶでね、いっつも皆にからかわれてるよ~。顔を真っ赤にするあずにゃ
ん可愛いんだ~。」
「唯先輩は?」
「ほえ?」
「唯先輩には、そんな人がいますか?」
「いるよ。」

「世界で一番、あいしてるひと。」


続きます。明日は放送日なので控えます。できれば明後日にでも。

233:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/21 16:44:39 iPrYRKsE0
>>232
あああ続き読みてえw

234:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/21 16:46:32 AHczM39Y0
そこで切るなよおお

235:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/21 17:16:01 opgyU5iOO
>>232
続きを期待してます!

236:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/21 17:20:27 4Rd9pWPw0
明後日とか…

早くうううううううううううううううう

237:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/21 17:26:58 UsjWSZAwO
>>232
何と言う寸止め……
続き待ってるからな!!

238:題:梓「ずっと一緒にいられますように」
10/09/21 18:27:51 Znhnemb3P

唯「ときにあずにゃん、ここに神社があるじゃろう? ほれっ」

梓「なんですかその口調…」

唯「せっかくだからお参りしていこうよ!」

梓「いいですけど……お願いすることなんてないですよ?」

唯「いいからいいからぁ! ほれほれっ」ぐいっ

梓「もう……強引ですね、相変わらず」てくてく

唯「この神社は効くからね、ちゃんと約束するとしっかりかなえてくれるんだよ」

梓「やくそく?」

唯「うん! えっとね、なになにしますから、なんとかしてください! って頼むの」

梓「はぁ…」

唯「たとえばね、『ちゃんと毎日ギターの練習しますから、あずにゃん戻ってきてください!』」

梓「ええっ?! わたし、ここにちゃんといるじゃないですか!」

唯「二年前、部活に来なくなったくせにー」

梓「あっあの時は……わかげのいたりというか、なんというか……」あせっ

唯「もう、心配したんだからね? いなくなっちゃやだよ?」ぎゅ

梓「ひ、人前で! ……うぅ」

239:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/21 18:29:01 Znhnemb3P
唯「それにね、夏祭りの前にもお願いしたんだ!」

梓「えっと……なんですか? 受験に合格、とかですか?」

唯「まだその頃は志望校も決まってないもん」

梓「遅すぎじゃないですか、それ」

唯「終わりよければすべてよしだよ、あずにゃん」

梓「なんか私すごい流されてってるかも……それでどんなお願いですか?」

唯「んー……ヒント! あずにゃんはいま、私のなんですかっ」びしっ

梓「へ、ええっ?! …いや、その、あの……」

唯「ねえぇ…答えてよう、あずにゃん。もしかして言えないの?」

梓「だ、だってここ外だし…」

唯「そっか、あずにゃんの気持ちはそのぐらいだったんだね。空回りしちゃったよ私」

梓「うぅ―コイビトですっ! 付き合ってます!! だいすきなんです!!」かあっ

240:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/21 18:29:53 Znhnemb3P
唯「あ、あずにゃんそんな大きな声で言わなくても」あせっ

梓「ゆいせんぱいが言わせたんじゃないですかぁ!」うるっ

唯「あっ、ええっと……ほら、よしよし」ぎゅっ

梓「なでられたって…ごまかされない、もん……」

唯「よしよし、いいこいいこ」

梓「……ゆいなんか、やだもん」

唯「きらいなの?」

梓「好きだから、やなの」

唯「ごめんねあずにゃん、私もあずにゃんの恋人だよ、大好きだよ」

梓「……ずるいです、ほんと」

241:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/21 18:30:45 Znhnemb3P
唯「それであずにゃん、答えわかった?」

梓「そうでしたね……もしかして」

唯「もしかして?」

梓「『勉強がんばるから、告白が成功しますように』……とか」かあっ

唯「もう、あずにゃん照れ屋さんなんだからあっ」

梓「言ってて恥ずかしいんです!」

唯「でもでも、この神社ご利益あるよね? すごくない?」

梓「なんか私のことばっかりですね、唯先輩のお願いごとって」くすっ

唯「だって私、本当に大事なことしかこの神社にお願いしないもん」

梓「……えっ」どきっ

唯「あずにゃんもほら、なにかお願いすることないの? ほらほらぁ」

梓「……わかりました、じゃあお願いしてみますね」

ちゃりーん
がらんがらーん

梓「…………」

唯「…………」

梓「……ふぅ」

242:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/21 18:31:47 Znhnemb3P
唯「ねぇ、なにお願いしたの?」

梓「えっとですね。『先輩が卒業しても、軽音部の部長としてがんばりますから―』」

唯「がんばりますから?」

梓「―なんでもないです」

唯「ええぇ~っ? あずにゃん教えてよぉ!」

梓「言ったらご利益なくなりそうじゃないですか。ほら、行きましょ」ぐいっ

唯「ああっあずにゃんいきなり手を引っ張らないでよお!」


憂(梓ちゃん……うちの中まで聞こえてたよ)くすっ

憂(でも……二人とも、ずっと幸せだといいなあ)

おわり。

243:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/21 19:11:41 XNUg+1nLO
>>242
さすが双方の気持ちを知り尽くした憂ちゃんだなw
GJ!

最終回直前から怒涛のSSラッシュが続いてて
おれはどうにかなってしまいそうだ
皆さん本当にGJ!!

244:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/21 19:19:08 9hG3Ceq00
せめて投下予告かうp後の一言くらい書いて欲しかった

245:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/21 19:57:50 4kD6foLT0
>>232
5歳離れの唯梓もいいなぁ
続き期待してます

>>242
ほのぼのイチャラブだねぇ

お二人ともGJ!

246:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/21 20:05:22 rhAq+5Iz0
>>232
これの逆バージョンも見てみたいなw
大人なあずにゃんに翻弄される唯

247:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/21 20:06:40 DklU0od/0
SS多くてしあわせ

248:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/21 20:18:10 GILa3fVj0
>>232
明後日…だと…?
待ってる。ずっと待ってるから

>>242
ほのぼのイチャイチャ良いです
GJ

249:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/21 21:20:06 JMhfSCSSI
>>246
それなんて俺得

250:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/21 22:05:49 WJwaaiHR0
唯「あーずにゃん!」

251:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/21 22:46:39 4kD6foLT0
梓は唯からもらった写真と花をどう保存するんだろう
写真立てに入れたりして部屋に飾っておくのか
それとも手帳に挟んだりして肌身離さず持っておくのか

252:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/21 23:23:38 l9Tv7Yxm0
>>251
俺もそれが気になったな。
このスレ的には、部室に飾ったりするより
個人的に大事に持っておいてほしい。

253:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/21 23:33:46 B4UR7cbS0
唯のキャラソンの歌詞がすごいなあ
ギー太愛されすぎw
そらあずにゃんもヤキモチ焼くわ

254:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/21 23:40:50 6myOF+YY0
梅雨!のあの嫉妬シーンは何気に梓→唯が2期の中でも相当強いよねw
律達にからかわれても一切否定しないどころかその後直ぐ
「またギー太ギー太って…」とか言っちゃうし、
そんときの律澪の表情がすっかり部内公認な感じだしw

255:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/21 23:57:40 tVyciqysP
普通にベリベリタイプのアルバムじゃないかね
写真立てに入れたりはしなさそうだ、性格的に

256:梓「危機!」
10/09/21 23:59:45 vCPZwDwW0
>>181
>面白そう
そう言うなら書くっきゃないと思ったから、書く!

ー翌日、朝ー
純「あれっ、梓は?」
憂「そう言えば今日、学校来てないね」
純「昨日までピンピンしてたってのに、一体どうしたもんだか…」
憂「だよね…」
始業チャイムが鳴った
クラス担任「はい、みんな席について」
クラス担任「今日、中野さんが体調不良で欠席するそうです
皆さん、体調管理には十分気をつけるようにして下さい」
そのあと、今日のことについて話がいくらかあったあとHRが終わる
ー時間が経過し、放課後ー
律「ん?梓は?」
唯「あずにゃんなら、“休んだ”って憂から聞いたよ」
律「…風邪かな?」
唯「多分」
律「…今日は中止だ、帰っていいぞ」
唯・紬・澪「え、いいの?(どっか頭打ったんかな…)」
律「だが…唯、お前は帰る途中でいいから梓の見舞いに行ってこい
唯が来てくれれば、梓も少しは元気になるだろ
ほら、行きな…」
唯「りっちゃん隊員…」
唯は学校を後にし、梓の見舞いに行くのであった
(続く)

257:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 00:09:19 VTLQODMu0
>>256
いや「ある程度話が~」って
せっかくアドバイスもらってるんだから少しは聞けよw

258:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 00:11:23 J1AIOl8C0
今日は放送日ですね

259:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 00:39:27 BouzBxsNO
2年生回は微妙に唯梓が入ってるから楽しみだ
留守番回のラストやプール回の花火大会

俺の所は土曜日なんだが今からwktk

260:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 00:50:54 waf7LxTg0
微妙どころじゃなかったような気がせんでもない

261:よびかた
10/09/22 01:02:26 7IS+vQDF0
私の横で寝転んでいる、小柄な子の頬を撫でる。
さわさわ。ぷにぷに。
「…くすぐったいですよ、唯先輩」
「えへへーあずにゃんが可愛くってつい」
「嬉しくなんてないんですからね…」
そう言って体をもっと密着させる君。
裸だからちょっとこそばゆい。
そーです、事後です。
現在土曜日の深夜。あずにゃんの部屋。家の人は留守。2人だけの空間。
ぎしぎしと静かに軋むベッド。さっきまではあんなに激しく動いてたのになぁ。
「なにを言ってるんですか・・・」
「いやぁさっきまでの私達のふわふわ時間を説明しようとだねー」
「変態ですか!」
と言いつつも抱きしめた私の体を更に強く力をこめてきた。
あずにゃんも変わったなー。最初の頃は目も合わせられなかったのに。
私は変わったかな?たぶんあんまり変わってないかも。
…変わってないといえば。
「ねぇあずにゃん」
「何ですか、唯先輩?」
「あずにゃんは私のこと呼び捨てにしないの?」


262:よびかた
10/09/22 01:03:41 7IS+vQDF0
「…え?」
きょとんとした顔で私を見るあずにゃん
あーこの顔好きだなぁ。初期のあずにゃんはよくこんな顔してたっけ。
って、話の続き…
「いやね?私たち恋人同士なんだから、呼び捨てが基本なんじゃないかな?」な
んの基本ですか 軽くツッコミを入れてくれるあずにゃん。
これだよ!愛されてるって感じる瞬間!
「…そういう先輩だってあだ名のままじゃないですか」
「あ、ばれた?」
「隠してるつもりだったんですか?」
と私の胸の中で溜息をついてる。だからくすぐったいんだってばあずにゃん…

そこでふとあずにゃんが黙る。
あれ?しまった、怒らせちゃったかな?あずにゃんのほくろの数まで知りつく
てる私だけどあずにゃんの沸点は未だわからない。
「やっぱり変態です…」
口を開いたと思ったら悪態をつくあずにゃん。
Sだなぁ。Sにゃん。


263:よびかた
10/09/22 01:04:50 7IS+vQDF0
「唯先輩」
「んー?」
「って呼ぶのは私だけです」
ん?他にもいたような…あれ、あずにゃんの友達の空気読めない娘。まあいいや
「それがどうしたの?」
「律先輩や澪先輩は唯先輩のこと呼び捨てでしょう?」
「あと和ちゃんとか」
「だから何だか呼び捨てにしちゃうと…何だかモヤモヤしちゃって」
変ですよね、なんて笑うあずにゃん。
「私にとっての呼び捨ては唯先輩なんです」
「…あずにゃん」
「あ、あはは、何言ってんだろ」
「わかるよーあずにゃん」
ぎゅうっとあずにゃんを抱きしめる。あずにゃんの吐息が耳にかかる。
「私も誰かがあずにゃんって言ってたら嫌だもん。嫉妬しちゃうよ。」
「…それとも唯変態と呼びましょうか?」
そういって意地悪く微笑む君。
茶化したなぁ。怒った!
「…っあふぅ」
つるりとあずにゃんの首筋を撫でる。あずにゃんの吐息が耳の近くに漏れる。
続いてすばやく唇を奪う。啄ばむようなキスを繰り返し、舌を捻じ込む。
「…んぁ…ふぅん…あぅふ…っ!」
あずにゃんの吐息を顔中に浴びて私の理性は吹っ飛びそうになる。
唇を離すと銀色に輝くのアーチが見事に出来上がっていた。
「…今何時だと思ってるんですか?」
息を荒く、目もうっすらととろんとしてあずにゃんが言う。
「んー朝の2時?」
「…流石にもう寝たほうがいいと思うんですが。というか今からでも遅いくらいです。」
「明日は休みだからいいよ~」
「明日は一緒に出かける約束でしょ!」
あぁそうだった。明日はあずにゃんとデートだった。体力は残しとかなきゃなぁ。あーでもどうしよう。今のこの膨れ上がった気持ち。
…そうだ
「ねぇあずにゃん?」
「なんですか、唯先輩」
「明日は、ラブホテルに泊まろっか」
あずにゃんの顔がみるみる赤くなる。
あぁこれは何回見ても飽きないなぁ。愛してるって感じる瞬間。
それからあずにゃんはまた私の胸に顔を隠す。あぁん、だからくすぐったいんだって~…

そしてぼそっとつぶやいた。


「唯変態…」



264:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 01:06:12 7IS+vQDF0
終わりです。勢いで書いちゃった。
見てくれたかたはありがとう
お目汚しスマン

265:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 01:11:33 cyaHZOBD0
>>258
うちの地域じゃ一週遅れだけどな

266:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 01:15:39 IWHIx89tO
>>261->>265
呼び方に関するSSはよくあるけど『唯変態』には吹いたw
純の扱いがアレだけどGJ!!!

267:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 01:17:29 IWHIx89tO
>>266
->>265でなく263だったスンマセン

268:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 01:22:47 cyaHZOBD0
>>257
残念なことに、まとめるのはイマイチ苦手なわけよ…。

269:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 01:55:51 tvqH0zGz0
あずにゃんは完全に唯にほれてましたな

270:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 01:55:58 tOOqdJxU0
文化祭であずさビジョン唯しか見てなかったな

271:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 01:57:10 IWHIx89tO
学祭の回想で……
やっぱり梓は……

予想外の梓唯にニヤニヤが止まらない

272:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 01:57:43 SDzgu3ro0
>>270
汗が滴り落ちる所を見てたなんて何かエロかったね

273:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 01:58:03 oIL4YeeS0
日常風景の録画もあずにゃんは唯にばかり突っ込み…
何この夫婦漫才

274:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 02:00:33 tOOqdJxU0
>>272
やはり梓的には目が離せなかったのであろうな
相変わらずイチャイチャする二人も見れたし
直接的な抱きつきとか無かったけど予想外の唯梓回でしたな

275:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 02:02:20 lu2t/qcQ0
何回も食べたいからじゃなくて何回も梓に突っ込まれたいからだと

276:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 02:05:14 9vqT8H/j0
普通に過去編やっててビックリした
このままずっと続けてくれればいいのに

277:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 02:25:30 69ccO9yN0
あずビジョン発動したな
CMもいいね
「あずにゃんも一緒に歌おうよ~」とか

278:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 02:33:16 q1/y0upMO
これが梓の見たかっこ唯か・・・

279:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 02:36:29 2+NYll5JO
次回予告の内容を教えてくれ

280:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 03:00:41 CFY5y5Pt0
あずにゃんの回想最高なんだけど
でれにゃん見られてよかったです

281:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 03:22:11 gOg2AkYI0
あずにゃんに合わせて猫のポージングやってた唯も良いな

282:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 03:57:32 CdZVaRDY0
梓はライブ中に唯のうなじとか唯の横顔ばっか見てるのかw
しかも何かライブ中の唯の後姿メチャメチャかっこ唯オーラ出とるがな
梓ビジョン恐るべしw

283:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 04:08:25 400CRv030
唯梓はもちろんの事、それ抜きでも面白かったね
やっぱりけいおんはこう言うノリが安心して見れて良い、シリアスも嫌いじゃないけどね

>>279
次回はさわちゃん宅へ訪問する話っぽい

284:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 04:14:25 WGi8evhr0
今回は二期前半のドタバタ感というか楽しげな空気で良かったね
ここんとこのけいおんは空気が重くて見返すのが億劫なのが正直あったから
あずビジョンも良かったし唯がギター弾くところもなんかカッコ良かった

285:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 06:09:06 f2DIO+5W0
来週も過去話か
唯達の卒業後は見られそうにないな。
残念なようなホッとしたような。

ネタバレ
さわちゃん無双だから
今度こそ唯梓は無いものと思っておこう

286:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 09:36:21 1JdrsYoCP
卒業式終えて帰宅して、制服脱いでからハッとする唯が切なくて良かった
脱いじゃったよう、みたいなSS

287:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 11:54:21 6gaJ0/Lm0
>>285
今回も全くゆいあずの絡みには期待できないと思ってたから、
予想外に収穫多くて良かった。
来週も期待しないで待ってみるよ。

288:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 12:00:01 gOg2AkYI0
もはや唯梓メイン回じゃなくても
日常に細かい描写が散りばめられるほどの公式レベルだな

289:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 12:34:42 F8FjNTRfO
>>287
1期の番外編も2話ともよかったしね。
13話の唯からの「あ~ん」は今となってはもう
何の抵抗も無しに受け入れてる梓だが
当時はかなり新鮮だった。
14話で唯に引っ付いて寝てる梓はヤバかった
なんか変なテンションになったのを覚えてる。

290:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 12:50:08 8hC1IJtv0
こいつのせいで憂が不幸になった

291:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 14:13:14 q7tzzOK/O
>>275と同じことを考えてた
唯は梓に対しては結構構ってちゃんだからね
いつも梓に突っ込まれるのを喜んでいるのかも
梓も梓で唯に突っ込み所がなかったら寂しがりそうだな

292:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 15:32:15 DVDqx4Kg0
梓の部屋には、唯の写真が壁一面に・・

絶対に、唯のアパートに行っちゃうよねあずにゃんw

293:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 16:00:18 74Njq/Nt0
URLリンク(www.dotup.org)




       -‐..::::  ̄ ̄ ::::::......、、
    /:::::::::/::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::ヽ、
   r'´:/:::::::,イ:::::::::: |::jハ;:::::::::ヽ:::::::::::\
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   !:l:::::::/⌒|:::::::::://⌒|:::从:: |:::::|::::::::::rヘ
  ノ:|::::/   レヘ:::::/   V  ';::|:::::|::::::::::|:::::.i
 . !:::{从     ∨  r    V::::::|::::::::/::::: |
 /:::::::::リイ三ミ    イ三ミ /::::::/::::::/:::::::::|  
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 l| V !:::::::::|rュr勹   フ::::/V    |:::::::::::::|

294:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 16:07:47 FktJJ2qH0
梓ビジョンでの唯がここまでとは思わなかった

想像以上にエロにゃん!

295:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 16:19:28 XUQshos/O
一人暮らし設定はアニメだとどうなるんかね?
今回も言及されなかったわけだが

296:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 16:38:30 gOg2AkYI0
さわちゃん話の中でポッと唯が一人暮らし宣言したりするかもな

297:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 16:52:38 XUQshos/O
一人暮らししてもしなくてもこのスレ的にはおいしいよな
一人暮らしだと通い妻妄想ができるし
そうじゃなくても頻繁に平沢家に遊びに来る梓が妄想できる

298:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 17:24:19 8Vtb20d20
あずビジョンは三話が伏線になっていたんかな
梓「私の目の届く範囲にいてください!」
唯「ええーなんでぇー」
梓(ステージでのカッコ唯先輩をガン見出来なくなるじゃないですか!)
的な

299:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 17:31:55 zLuBdY060
あのセリフがその場の勢いだけで出てきたものじゃない事をしっかり見せてくれたな
唯が梓の目の届く範囲に居るのと同時に、梓は梓で唯をガッツリ視界内に確保し続けてるという

300:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 18:05:31 02/LB/kuO
>>299
そういや、1期の最終回でもそうだったな

301:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 18:24:04 BouzBxsNO
期待通り唯梓回か!
これで勝つる!土曜日まで頑張れる!

302:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 19:09:21 oIL4YeeS0
>>301
常に唯梓回です

303:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 19:33:08 H9tP8DI90
>>293
目が隠れると急激にイケメン化するな唯は

304:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 19:36:48 rrt15L7T0
過去最高のかっこ唯だな
こんなんあずにゃんじゃなくても惚れてしまう

305:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 20:18:52 rL3ZMqTD0
こんな唯ちゃんに迫られたら、さすがにあずにゃんもむちゅちゅー許しちゃうだろうな。

どうでもいいが、きらら十月号オクでゲット。割高になっちまったが表紙の唯梓がどうしても良かったから記念に買っちまったな。

306:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 20:30:06 GPXxtMk80
梓視点でのHTT回想録を見てて思ったが
梓って唯のこと好きなんじゃね?

307:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 20:30:44 H9tP8DI90
>>306
俺もそう思った
まさかな…いやいやでももしかしたら…

308:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 20:37:04 BquY8vY20
白々しいんだよw

309:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 21:02:43 n4tA03qF0
>>306
そこに気づくとは…やはり天才か

310:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 21:56:36 hpP+wmx+0
>>293やっぱ、かっこ唯な。他のスレに貼ってあった画像だけど、梓も負けてないぞ。
URLリンク(blog-imgs-43.fc2.com)
とりあえず、結婚すべきだと思った。

311:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 21:58:38 0hwSE6lU0
手前のクッションがw

312:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 22:05:17 IWHIx89tO
>>310
こんな梓みたら唯は確実に惚れる

いや、惚れ直すが正解か?

313:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 22:05:41 SLogzNOU0
てst

314:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 22:14:20 rrt15L7T0
そのクッションで思い出したけど
梅雨の時に唯が返したはずの豚着ぐるみだけ隠しておいたんだよな
まさか・・・

315:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 22:19:53 AGMgJr/U0
>>314
しかもそれ着てたしね

316:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 22:25:26 H9tP8DI90
エロにゃんの秘密が暴かれていくな…

317:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 22:29:11 CQHhp6F30
最近唯梓の事ばっか考えてるよ
おかげで寝付けない

318:お月見!
10/09/22 22:34:33 hlA8B2EA0
4レスほど使わせてもらいます。

こんばんは。中野梓です。
今夜は平沢家にお邪魔しています。
両親が今夜仕事のため不在であることを唯先輩に話したら「じゃあうちに来なよ~」といつもの気の抜けた声で誘われました。
明日学校はお休みだし、憂も歓迎してくれるということでお誘いを受けることにしました。
今は夕食を食べ終えてリビングに唯先輩と私の二人きり。憂はお皿洗い中です。

「アイス食べたい……」
「今夕飯食べたばっかりじゃないですか」
「アイスは別腹だよ~」

唯先輩は緩んだ表情で寝そべっています。そのあまりの無防備さを見ると私は不安になってしまいます。この人は一人きりになったら生活できるのか、と。

「ダラダラしてないで勉強したらどうですか。仮にも受験生でしょ」
「えぇ~、食後の休憩は必要だよ~」

と言って唯先輩はゴロゴロ転がり始めました。食後にそんな風にしていたら牛になっちゃいますよ、と言いかけて唯先輩が太りにくい体質であることを思い出します。羨ましい。
でもそのまま眠りに落ちてもおかしくない様子だったので私は何か唯先輩の気を引くものはないかと考えました。
しかしテレビは大して面白くない番組ばかりだし、ギターの練習をしようにも唯先輩は少々エネルギー不足のようです。
あ、そういえば今夜は……

「あずにゃ~ん。あれ? あずにゃん、どこ行くの?」

私が縁側の方へ歩き出すと唯先輩も後を付いて来ました。

「なになに? あ、綺麗なお月様だねぇ」

私達は縁側に並んで腰掛けました。唯先輩は先程の緩み切った表情を一変させ目を輝かせて綺麗な月を眺めています。

319:お月見!
10/09/22 22:36:34 hlA8B2EA0
今夜は中秋の名月。つまりお月見の日です。

「綺麗ですね」
「うん」

雲一つない空。星星の海の中でほのかに輝く月。隣の唯先輩をちらっと見ると月明かりを受けた横顔が輝いています。……綺麗ですね。
ふと右手に柔らかい感触を覚えました。唯先輩の手です。

「唯先輩?」
「ん~?」

唯先輩は相変わらずお月様に夢中です。だからこの行動にどんな意味があるのかはわかりません。……ムード、って奴でしょうか。
唯先輩の手、温かい。唯先輩の体温が手から伝わって全身を駆け廻ります。私は熱さと恥ずかしさのあまり顔を伏せてしまいました。
が、突然右手のぬくもりが消えてしまいました。顔を上げてみると目の前には唯先輩の柔らかい笑顔。そして彼女は私の束ねた髪を徐に頭の上に持ち上げます。

「えへへ~。うさぎ!」
「何やってるんですか」
「うさぎだから、あずぴょん?あずうさ?」
「どっちも嫌です」
「うん。やっぱりあずにゃんが一番だね」

唯先輩は、綺麗なお月さまを横目に楽しそうに私の髪をいじっています。

「じゃあ、これは?」

そう言うと、唯先輩は私の髪のゴムをゆっくりはずしました。
まとまりを失った髪が夜風に揺らされます。

320:お月見!
10/09/22 22:38:12 hlA8B2EA0
「なんか、かぐや姫みたいだね」
「……ごめんなさい、お婆さん。私月に帰らなければならないんです」
「おお、あずにゃ姫や。行かないでおくれぇ」
「ふふ。なんですか、あずにゃ姫って」

私達は笑い合い、触れ合いながらお月見を楽しみました。
唯先輩が再び視線を月に戻すと、私もそれにならいます。

「きれいだねぇ」
「そうですね」

響くのは虫の声だけ。私は不意に横目で唯先輩の横顔を窺いました。
まっすぐ月を見据える目。決して鋭くはなく、むしろ何でも受け入れてしまいそうな優しい輝きを放っています。
肩まで伸びたふわふわした髪。触ってみたら気持ちよさそうです。できれば今度……。
いつもは緩み切っている口も今は上品に結ばれています。
こうして見ると、私よりも唯先輩の方がかぐや姫っぽいんじゃないかと思えてきます。
……。

「あずにゃん?」

そう思った途端私は唯先輩の左手を握っていました。唯先輩は一瞬不思議そうな顔をしましたがすぐに微笑み、月へと視線を戻しました。
さっき握られた時の恥じらいも今はありません。油断してたら離れていっちゃいますから。
私はどうしても離したくはなかったんです。
できることならいつまでもこのぬくもりを……。

321:お月見!
10/09/22 22:39:44 hlA8B2EA0
「お団子できたよ~」

はっと我に返ると憂がお皿いっぱいのお団子を持って微笑んでいました。お皿洗いに随分時間かかってるなぁとは思っていましたがこれを作ってたんですね。おいしそうです。

「わ~い。お団子だぁ!」

唯先輩は即座に立ち上がりテーブルの方へ移動しようとします。
手、離されちゃいました。

「ほら。あずにゃんも早く!」

嬉しそうに笑う唯先輩は私の手を引っ張ります。あぁ。結局私は引っ張られる側なんですね。
頼りない私じゃ常に前を見てる唯先輩を繋ぎとめることなんてできないのかもしれませんね。でもいつかきっと――。
せめて今はこれだけでも。
私は唯先輩に握られた手をぎゅっと握り返しました。


終わり

読みにくい上ラブラブ度低くてすみません。
卒業前でも卒業後でもいいからどっちかの家でのんびり過ごしている二人を見てみたいなと思いまして。

322:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 23:01:51 oouWNuJV0
>>318->>321
ほのぼのしてて和みました。GJです!



323:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 23:18:17 qTdrEZVk0
>>310
かっこ良いけど手前wかっこ良い唯はかっこ唯で言いやすいけど
あずにゃんは何て言えばいいんだ?イケメン梓だと言いづらいし

>>318
GJ!いいねえ


324:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 23:25:12 H9tP8DI90
>>321
綺麗な雰囲気が素敵なSSですね
GJ!

325:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 23:26:22 u+XFBhFOO
>>323
アズサウザー

326:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/22 23:28:09 rrt15L7T0
退いたり媚びたり省みたりしないあずにゃんか・・・

327:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/23 00:17:47 FGpVIWYF0
>>305
一昨日行った都内某中古ショップで210円(付録抜き)で1冊売ってたっけ

去年の7月号と11月号は表紙だけ切り取って保管してるが、
やっぱり本ごとの方がよかっただろうか

328:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/23 03:18:41 479VEmRuO
>>325
愛故に苦しんでるのは同じ…か?

329:三角関係
10/09/23 05:09:10 kB8u+/Nc0
私には大切な人がいる。

愛しの愛しの平沢唯さん―――――

改まって呼んでみると、ちょっと照れくさい。

私達の関係は、恋人というか・・・ベストパートナーと言うべきかな。

彼女は、私の事を毎日のように愛してくれる。

無抵抗なのを良い事に、毎日のようにスキンシップを迫ってくる。

でも、そんなちょっと激しめのスキンシップでも、彼女が私に触れてきてくれる事が凄く嬉しい。

私は、彼女と出逢えて本当に良かったと思っている。


だけど・・・私には悩みが一つある。


それは・・・彼女が二股をかけているんじゃないかという事・・・。


信じたくはないけど・・・私、見たんです。


他の女にも、私と同じようなスキンシップをしている所を・・・。


しかも、相手は嫌がる素振りを見せつつも、ちょっと喜んでいたり・・・。

文句の一つでも言ってやりたかったけれど、私はグッと堪えた。

だって・・・私は彼女を信じているから・・・。

彼女の中で、一番なのは私であると信じているから・・・。

それに・・・もしかしたら見間違いかもしれないし・・・。



パートナーの事で悩んでいるのは私だけではなかった。

「私は長い間・・・連れ添っている友達というかパートナーが居るんですけど、彼女から最近悩みを聞くんですよね」

「宜しければ、その悩みとやらを教えていただけますか?」

「平沢唯さんという方から、毎日のように激しいスキンシップを求められていると・・・」

「えっ・・・!?」

「何か、毎日のように愛してると言われたり、キスを迫られたりしているみたいなんです・・・」

「そ、そんな・・・」

「でも・・・そうは言ってるんですが、あまり悩んでいる様子も無く・・・むしろ、喜んでいるんですよ」


330:三角関係
10/09/23 05:10:32 kB8u+/Nc0
私は絶句してしまった。彼女は確実に浮気をしている・・・。

今まで、ずっと彼女を信じていたのに・・・。

彼女にとって、私は何なんだろう・・・。ずっと本命だと思ってたのに・・・遊びだったの・・・?



―――――これからは、ずっと一緒だよ♪



そんな告白をされたから、私は彼女の為に尽くしていこうと思ったのに・・・。

毎日、色々な服を着させられたり、添い寝までさせられた・・・だけど、それは彼女の愛情表現だと思ってたのに・・・。



でも・・・やっぱり私は彼女を諦める事はできない。

彼女をもう一度振り向かせる為に・・・彼女の愛を確かめるために・・・。

あなたがその気なら、私も手段は選ばない。強硬手段です。



「私達のお互いのパートナーは、どうやら愛し合ってしまっているようです・・・。私達もそういう関係になってみませんか」

「えっ・・・そ、そんないきなり・・・」

「良いじゃないですか・・・」


私は、浮気相手の彼女にそっと寄り添った。まだ深い関係ではないが、浮気一歩手前と言ったところかな。

でも、これで彼女が嫉妬でもしてくれれば、私はそれで良い―――――





「見てみて!ギー太がむったんに寄り添ったよ♪・・・私達みたいだね、あずにゃん!」
「そうなんですか?って、そろそろ離れてくださいよ」
「あずにゃん、愛してる~!むちゅちゅ~♪」
「わー!毎日毎日キスを要求してこないでください///」





「唯さん・・・」


END

331:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/23 05:13:58 kB8u+/Nc0
唯×梓×ギー太の三角関係をギー太視線で書いてみました。
ギー太とむったんをひらすら会話させてみようかなと思ったけど、
三角関係の方が面白いかなーと・・・。

早朝から失礼しましたm(_ _)m

332:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/23 05:52:50 8/GH3HOT0
>>331
こんなのも良いなw
早朝からお疲れさん

333:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/23 05:59:38 itDQcEnGO
>>331
ギー太視点って所が良いね~
この先ギー太とむったんがどんな関係になるのかってのも、想像すると楽しいね
GJ!!!

334:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/23 07:23:46 m9UpdH9Q0
起きたらなにやら良作がっ!

地味に続きが見たいですwww

335:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/23 07:26:30 uIpFoWKDO
>>331
途中までむったんに気付かなかったおれはまだまだということか…
GJ!

336:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/23 11:58:15 3XwDXX900
>>331
GJ!

唯の新キャラソンは前回のと似たような感じだったけど梓の方はどうなるんだろう
もうハグされても力抜けることはなくむしろ平然としてるからなぁ

337:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/23 12:16:23 Q5GWWKGi0
「ギー太」を「ギー子」に変えたらどうかしら

338:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/23 12:25:45 5CAJyQv20
ちょっと詩的に書いてみました。3レスほどお借りします。

339:詩的な何か
10/09/23 12:26:27 5CAJyQv20

-梓side-

貴女はいつも私を抱きしめてくれる。

貴女は可愛い可愛いと撫でてくれる。

その度、私の胸は苦しくなる。

貴女のそれは、ぬいぐるみを抱くのと同じ感覚で。

貴女のそれは、子猫を撫でるのと変わらぬ感覚で。

だから、私の胸は苦しくなる。

貴女に抱かれる度に高鳴る胸が。

貴女に囁かれる度に募る想いが。

貴女に抱きしめられる度に私は打ちのめされる、貴女と私の想いの違いに。

いっそ、想いの丈を言葉にしてしまおうか?

そう考えた事も一度や二度じゃない。

けれど、臆病な私にはそれが出来ない。

もしも、貴女との関係に亀裂が生じてしまったら。

そう思うと言葉に出来ない。

だから、私は今日も貴女に告げる。

「もうやめて下さい、唯先輩!」

不機嫌な猫の様にそっぽを向きながら…想いとは裏腹なその言葉を。

340:詩的な何か
10/09/23 12:28:04 5CAJyQv20

-唯side-

君はいつも私の身体を押し返す。

君はいつも私の手を払い除ける。

その度、私の胸は苦しくなる。

君のそれが、暑苦しいから止めてと言ってるようで。

君のそれが、鬱陶しいから止めてと言ってるようで。

だから、私の胸は苦しくなる。

君を抱く度に高鳴る胸が。

君に触る度に募る想いが。

君に拒まれる度に私は打ちのめされる、君と私の想いの違いに。

いっそ、想いの丈を言葉にしてしまおうか?

そう考えた事も一度や二度じゃない。

けれど、臆病な私にはそれが出来ない。

もしも、君との関係に亀裂が生じてしまったら。

そう思うと言葉に出来ない。

だから、私は今日も君を求める。

「あずにゃん、むちゅちゅ~♪」

無邪気な犬の様に温もりを求めながら…冗談めかしたそんな態度で。

341:詩的な何か
10/09/23 12:30:05 5CAJyQv20

-紬side-

二人は今日もイチャイチャしている。

二人は絶え間なくベタベタしている。

その度、私のボルテージが上がっていく。

二人のそれは、お菓子を食べるのと同じ感覚で。

二人のそれは、お茶を飲むのと変わらぬ感覚で。

だから、私のボルテージは上がっていく。

二人が抱き合う度に上昇する血圧が。

二人がが囁き合う度に溢れる鼻血が。

二人が恥らい合う度に私は叫びそうになる、きましたわぁ~♪と。

いっそ、互いの想いを気づかせてしまおうか?

そう考えた事も一度や二度じゃない。

けれど、臆病な私にはそれが出来ない。

もしも、二人の関係が今以上に発展してしまったら。

出血多量で逝くかも知れない。(それはそれで本望だけど)

だから、私は今日も静かに見守る。

「うふふ、唯ちゃん、梓ちゃんグッジョブ!」

獲物を狙う豹の様にカメラを回しながら…恍惚とした最高の笑顔で。


-律・澪side-

「ほっといていいのか、澪?」

「…つっこむのにも疲れたよ」



唯と梓はきっとこんな風に葛藤してるんじゃないかと勝手に妄想しちゃいました。

342:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/23 12:42:16 rbAayIXR0
>>336
少なくとも唯のことを綴った歌詞は入ってそうだよな

>>341
紬サイドでふいた
とてもよく纏まっていて良いと思います
GJ!!

343:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/23 13:06:46 HMwhDjvs0
>>341
梓sideと唯sideで「あぁ……良いねぇ~、このもどかしさ」って思ってたのに……
紬&律澪でwww
GJ!!!

344:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/23 14:42:34 kBWfr6GJ0
>>341
紬サイドで笑ったwww乙!

345:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/23 16:52:46 uTrDgupD0
SS投下します。>>232の続きです。
期待に応えられるかすげえ不安です・・・。
だから先に謝っとこうと思う。すいません!!


店を出ると、辺りはもう夕焼け色に染まっていた。
私はやはり諦めきれず、また唯先輩の捜索をしようとした。
でも結局は唯先輩に引っ張られるかたちで、色々な店に連れ回されて。
まぁ、楽しくなかったと言えば、嘘になるけど。
あの笑顔を見ていると、何とかなるんじゃないかと思えてくるから不思議だ。
実際はなんともなっていないのだが。
憂に何度か電話をしたけれど、唯先輩が帰った様子はなかった。
なのに唯先輩は相変わらずのん気で。きっと今頃あずにゃんと2人で未来を楽しんでるよ~なんて言って。
言われるとそんな気がしてくるから怖い。
未来の唯先輩の順応性の高さから見て、それは容易に想像できた。
過去の唯先輩に振り回される未来の自分が目に浮かぶ。
てか、自分のことなんだからもっと心配してくださいよ。
辺りもすっかり暗くなり、私達は近所の河原を手を繋いで歩く。
唯先輩から未来の話を色々聞いた。そのほとんどが取るに足らない事だけれど、私は楽しかった。
未来に大きな影響がないよう、考えて話してくれているんだと思う。・・・たぶん。
律先輩がこの前何をしたとか、皆であそこへ行ったとか、ギターも今より上手くなって、いろんな
曲を弾けるようになったとか、あそこのケーキが美味しかったとか。
唯先輩はもう恋人の話はしなかった。
世界で一番、あいしてるひと。ただ、それだけだった。
私も今の話をした。
唯先輩は、そんなこともあったね~なんて、懐かしがっていて。
今日は私の両親が家にいないので、唯先輩にはうちに泊ってもらうことにした。
憂にはもうその事は伝えてある。
4年後の唯先輩がいきなり現れたら憂だって驚くだろうし、皆に説明するのは、明日になっても元
戻らなかったらにしようということで話がついた。
まぁ、唯先輩のその提案に、私が渋々乗せられたかたちなのだが。

「やっぱり夜は寒いね~。」
「そうですね~。」
冷たい風が頬を撫で、私は首を竦める。
もうすっかり葉桜になりつつある桜の並木道を、私達はゆっくり歩いていた。
足元には薄桃色の絨毯が広がっている。
月明かりと街灯で、水面がきらきらと光っていて綺麗で。
周りに人影はなく、水の流れる音がどこか心地良かった。
もう、今日は本当に散々だった。
せっかくの唯先輩との初デートだったのに、なんか唯先輩おかしいし、最初、誰?って思ったら、
本当に違う人だし。
大学がどうたら言って、未来がどうたらってなって。で、唯先輩探して走り回って、もうくたくたで。
でもパフェは美味しかったな。また行きたいな。今度はちゃんと、唯先輩と2人で。
ああ、けど、あ~んとかはもう恥ずかしいからやだな~。周りの人に笑われてたし。まったく・・・。
帰りも、洋服見たり雑貨屋さん行ったり、ゲームセンターに行ったり、なんだかんだ言って楽しかったな。
本当に、楽しかった。
唯先輩となら、たぶんどんなところだって・・・

私は、繋がれた手に力を込める。
わかっていた。
薄々は、感じていたこと。
唯先輩は私とこんな風に出掛けるのが久し振りだと言っていた。
それだけでも、私と唯先輩との距離は、4年後も変わらないのだということが容易に知れて。
こんなに綺麗になったのも、きっと恋人ができたからなのだろうと、わかっていた。
4年後、私にはすっご~くらぶらぶな彼氏ができているらしい。
唯先輩にも。あいするひとが。
ほんと、馬鹿みたいだ。
最初から、わかっていたのに。
いつか、私にも唯先輩にもお互い大切な人ができて、そんな風に離れていくのだと。

346:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/23 16:54:10 uTrDgupD0
だから。
だから私は。

わかっていたのだ。
こんな気持ち持っちゃいけないって。
きっと叶わないって。
あなたが抱きついてくるのも、くれる笑顔も優しさも、私が特別だからじゃない。
だから、気付かない振りをした。
見て見ぬ振りをしていた。
こんな感情は気のせいだと、自分に言い聞かせて。

けれど、私は今、こんなにもあなたが。

未来の私は、本当にこの気持ちを忘れてしまうのだろうか。
嬉しい事も、楽しい事も、今のこの気持ちもすっかり忘れて、誰か他の男の人と?

胸が、いたい。

「あずにゃん。」
唯先輩が振り返る。
「今日は寒いし、お鍋にしよっか。」
「・・・そうですね。」
「キムチ鍋にする?鶏団子も美味しいよね。」
「それも、いいですね。」
「私も少しはお料理できるようになったんだよ?今日はまかせてね!」
「はい。少々心配ではありますが、お願いします。」
「ね、あずにゃん。」
「はい?」

「私の事、好き?」

「え?」
頭の中が真っ白になる。
次の瞬間には「まぁ、嫌いではないですよ。」なんて、いつもの私らしい返答をしようと考えた。
けれど、たぶん違う。その温かな瞳は、すべてを知っているように穏やかで。
4年後の私は一体何をしたのだろう。
唯先輩に、気持ちを伝えたのだろうか。
だから唯先輩は、今の私の気持ちを知っている?
言っちゃいけない。
言葉にしてはいけない。
全部なかったことになるのなら、気持ちも言葉もすべて飲み込んで、忘れてしまえばいい。
元々、あってはいけない感情だ。
諦めようとしていた感情なのだ。
さっさと捨ててしまえばいい。
忘れられる?捨ててしまえる?本当に?
今までだって、何度も忘れようとした。諦めようとした。
けれど、できなくて。

あなたは、ずるいです。
あんなに抱きしめてくれて、可愛いと言ってくれて。
私が困った時なんかすぐに助けにきてくれて。
優しくて。いつだって温かくて。

好きに、ならないはずがないのに。

押し込んだ気持ちも言葉も、涙になって溢れた。
「ごめん。泣かせるつもりはなかったんだけど。」
唯先輩がぎゅっと私を抱きしめる。
私も唯先輩の背に縋るように手をまわした。


347:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/23 16:56:09 uTrDgupD0
あなたは、ひどいです。
“今”のあなたには大切な人がいるのに、私に気持ちを訊いてくるなんて。
言えるはず、ないじゃないですか。
届かなかった想い。
いつか消えてしまう想い。
あなたが傍にいない未来に、私は泣くことしかできない。
それは、わかっていたことなのに。

「あいしてる。」

ふと、唯先輩が私の耳元で呟いた。
あい・・・してる?
何を言っているのだろう、この人は。

あなたはさっき言っていた。
本当に嬉しそうな顔で。幸せそうな顔で。
「世界で一番、あいしているひと」がいると。
何故、今ここで言うのだろう。

世界で一番、あいしてるひと。

唯先輩。
それは、誰ですか?
唯先輩は少し体を離すと、呆ける私のおでこにおでこをコツンと合わせて。

「あいしてるよ。」

もう一度囁いた。
私を捉えるその瞳が、あまりにも綺麗で。
また、涙が零れた。


「う~。言っちゃったよぉ~。」
「・・・でも、だって、唯先輩、私には彼氏がいるって・・・。」
「私は彼氏がいるなんて言ってないもん。付き合ってる人って言ったんだもん。」
「・・・じゃあ・・・。」
「そゆこと。」
「・・・なんで黙ってたんですか?」
「・・・4年後、私なんかと付き合ってるって知ったら、あずにゃんまた混乱すると思って。」
「っ!そんなこと・・・」
「・・・うん、そだね。」
「私は、唯先輩を好きでいて、いいんですか?」
「う~ん。じゃないと、私が片想いになっちゃうな~。」
「諦めなくても、いいんですか?」
「やだよ。諦めたりしないで。私ひとりぼっちになっちゃうよぅ。」
何を言っているんだか。
あなたの周りには、いつだってたくさんの人がいるではないか。
けれど、私がいなくてはひとりぼっちになると、あなたが言うのなら。

「だったら、傍にいます。」

許されない感情だと思っていた。
だから、目を逸らして、諦めなきゃと思っていて。ずっと。
けれど、あなたがいいんだよって言ってくれるなら、もうそれでいい。
それが、世界でたったひとり、唯先輩だけだったとしても。


「私は、あなたが好きです。」
どうしようも、ないほどに。


348:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/23 16:58:13 uTrDgupD0

私は過去の事をすっかり思い出していた。
そうだ、私は4年前に一度、未来へ行ったことがある。
そこで、未来のあずにゃんに会ったのだ。
未来のあずにゃんはやっぱり可愛くて、それに凄く綺麗になっていて。
何故忘れていたのだろう。
最初、自分が4年前にいると知った時は、訳が分からず本当に驚いた。
ただ、徐々に大丈夫な気がしてきて、いつの間にかすっかり落ち着いちゃって。
あずにゃんと一緒だからかな?なんて、その時はのん気な事を思っていたけど。
驚いたり、慌てたり、怒ったりするあずにゃん可愛かったな。
私の事も必死で探してくれて。
心配で、泣きそうになってた。
大丈夫だよって、ちゃんと言ってあげられなかった。
私は過去のことをすっかり忘れていたし、あずにゃんとのデートが楽しかった事しか覚えていなかったから。
それは、未来のあずにゃんとのデートだったんだね。
全部、大丈夫な気はしていた。
漠然とだけど。
だから、昔のあずにゃんと過去を堪能するのもいいかな~って。
やっと笑ってくれた時は嬉しかったな。
パフェを食べてる時の幸せそうな顔も凄く可愛くて。でもそんな表情は、今も昔もあまり変わらないね。
最初はどうなるかと思ったけど、いっぱい話して、いっぱい楽しかった。
 4年後、私達が恋人同士になっているということは、はじめから言うつもりがなかった。
私なんかと付き合っていると知ったら、あずにゃんが動揺すると思ったから。
簡単に受け入れられることではないと思ったし、余計なことを言って、私達の未来が壊れてしまうのも怖かった。
だから本当は、未来の自分に彼氏はいるのかと訊かれた時。
いるなんて、言うべきじゃなかったのかもしれない。
私にもあいするひとがいるなんて、言うべきじゃなかったのかもしれない。
でも、キミといる私の未来はとても幸せで。
この先にある幸せな未来を、少しでも知ってほしかった。
それから私は、少しずつモヤが晴れていくように、ぽつりぽつりと思い出していった。
もうすぐ自分は未来に帰るのだと、なんとなくわかって。
私は、どうしても訊きたくなった。
今のあずにゃんが私の事をどう思っているのか。
喫茶店であずにゃんが“彼氏”と言った時点で、まだ私に気持ちがないのだとわかっていたけれど。どうしても。
友達みたいな好きと勘違いして、いつもの調子の返答が返ってくると思っていた。
なのにあずにゃんは泣いてしまって。
それだけで、わかった。
伝えていいんだって。
伝えなくちゃって。
4年前の私は、まだ自分の気持ちをちゃんとわかっていなかったから、きっと、苦しい思いをさせていたんだ。

ああ、そうか。だから私はここへ来たんだ。
私はこの為に、ここへ来た。


あいしていると、言う為に。



すっかりご飯も食べ終えて、私と唯先輩は部屋のソファでまったりとくつろいでいた。
また少しだけ、未来の話を聞いた。
4年後、私達が一緒に暮していること。私の得意料理とか、唯先輩の得意料理。
どんな部屋なのかとか、近所の美味しいお店とか、そんな事。
そういえばと、私は思い出す。
「ところで唯先輩。なんで久し振りのデートなんですか?」
「ほえ?」
「や、私とこんな風にお出掛けするの久し振りだって、久し振りのデートだって言ってたじゃないですか。」
付き合っているのなら、デートなんてしょっちゅうなのでは?
「あっうん。ライブとかあって忙しくてさ~。2人っきりで丸1日ちゃんとしたデートってのはなかなかね~
。それにー・・・・・・。」

349:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/23 17:00:09 uTrDgupD0
「・・・それに?」
「あっううんっ!やっぱりなんでもない!」
唯先輩がちょっと焦り出す。
明らさまに怪しい。なにか疾しいことでもあるのだろうか。
「なんですか?気になるじゃないですか。」
「いや、その、なんていうか・・・。ちょっと、ケンカをね・・・。」
えへへと唯先輩が頭を掻く。
「ケンカ?・・・あ、もしかして、今朝私に“怒ってる?”とか言ってたあれですか?」
「うっ、よく覚えてるね・・・。」
「そりゃもう。・・・で、何したんですか?」
「いや、それはご勘弁を・・・。」
「何したんですか?」
ちょっと凄んでみると、結構あっさり白状した。
なんでも。サークルの飲み会でちょこ~っとお酒を飲み過ぎて、新入生の子に抱きついて、頬っぺに
むちゅちゅ~したらしい。
疾しいこと、あった。
「最低です。」
「それはもう言われたよぅ。」
勿論軽くお説教しておいた。唯先輩と仲の良い人ならまだわからなくもないけど(いや、わか
んないけど)、新入生の子といちゃいちゃするって。
半泣きの唯先輩。
「うううっ、2人のあずにゃんに怒られた・・・。」
4年後の今日、ケンカの所為ではないが、お互いちょっと実家に戻っていた2人は、仲直りも
兼ねてデートの約束をしていたらしい。
それが、私達の初デートと同じ日、同じ時間、同じ待ち合わせ場所だとは気付かずに。
「あずにゃん今日は、昔の私にあたふたしてたんだろうな~。」
たぶん未来の私のことを言っているのだろう。
「過去の私も、今日は未来の唯先輩に振り回されましたけどね。」
いつまで経っても私のそういう位置は変わらないのか。
そういえば、あの喫茶店で唯先輩が言ってたのは何だっけ?
確か、すっご~いらぶらぶで、いっつも皆にからかわれていて、私は顔を真っ赤にする、とか。
うむ、嫌なこと聞いた。
唯先輩が、4年前に未来に行ったことを思い出したのは聞いていた。
もうすぐ、過去の唯先輩が帰ってくることも。
何故こんな重大な出来事を忘れるのかと呆れたけれど。
「唯先輩。」
「何だい、あずにゃんや~?」
何キャラ?・・・まぁいい。
「あの、私達は、その・・・いつ、どんな風にして、付き合うことになったのでしょうか・・・?」
最後に、これだけは訊いておきたかった。
もしかして、この出来事がきっかけとか?
「・・・う~ん。知りたい?」
「それは、まぁ・・・。」
「ちなみに言うと、過去の私はまだ自分の気持ちに気付いていないわけだけど・・・。」
えっ!?まじですか・・・。でもまぁ、何となくそんな気はしてましたけどね。なにせ唯先輩ですし。
「ん~・・・ぃよいしょっと~。」
「ゆ、唯先輩?」
唯先輩は急に横になると、私の太ももに頭を預けた。
「う~ん。気持ちい~。」
すりすりと私の足に頬を寄せる。
「くすぐったいですよ。」
言いながらも、嫌がる素振りは見せず、その頭にそっと手を乗せた。
どうしてだろう。いつもより少しだけ素直になれてしまう。
私の気持ちも全部知っている、大人の唯先輩だからだろうか。
何にせよ、心は落ち着いて、穏やかだ。
「ね、あずにゃん。」
唯先輩が私を見上げる。
「もし、私が今、私達がどうやって付き合うことになったか話したら、どうする?」
「え?」
「その通りにする?」

350:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/23 17:02:28 uTrDgupD0
「わかりませんけど、たぶん・・・。」
それを知れば、4年後あなたと一緒に居られるのでしょう?
唯先輩が私の頬に触れた。
私の瞳を真っ直ぐに見つめて。
「本当に、それでいいの?」
その吸い込まれそうな澄んだ瞳に私は。
全部を知って、その通りにして、それが本当にいいことなのだろうかと、自問する。
首を、横に振った。
それはきっと、違う。
それはきっと、私が経験しなくてはいけないことで。
たくさん苦しいかもしれないけど、でもその分いっぱい嬉しい事があって、楽しくて、幸せで。
それは、これからの私が積み重ねていかなければならないモノなのだと思う。
教えてもらうものなんかじゃない。きっと、自分で見つけるものなんだ。
そんな事にも気付けない自分がちょっと情けなくて、涙が出そうになる。
「もう、今日のあずにゃんは泣き虫だなぁ。」
唯先輩が、よしよしと私の頭を撫でてくれた。
「また会えるんですよね?」
「うん、会えるよ。」
あれ?なんだろう。ちょっと眠くなってきたかも・・・。
「待ってるからね。」
「すぐに、行きます。」
言って、私は目を擦る。
「・・・あずにゃんは、今日の事忘れちゃう。」
え?
「私が忘れてたみたいに。・・・未来のあずにゃんもこの事は覚えてなかったと思うよ。今まで
タイムスキップのことなんて、一回も話に出たことなかったから。」
「唯先輩?」
タイムスリップです。何ですかそれ。なんか楽しそうなことになっちゃってるじゃないですか・・・。
「だから、本当は教えてもよかったんだけど・・・。」
ゆい、せんぱい・・・。
うぅ、・・・ほんとに眠い、かも。
「でも、言わないでおくよ。」
どうしよう。目を、開けていられない。
「・・・頑張って、あずにゃん。私鈍いし、馬鹿だから、もしかしたら傷つけちゃうこともあるかも
だけど、でもね、私も・・・頑張るから。」
声が遠くなる。
視界がぼやけていく。
私は必死に唯先輩の手を掴んだ。
「諦めちゃやだよ?きっとだよ?待ってるからね?私もすっごく頑張るから。あずにゃんの為なら、
なんだってできるよ。」
まだ・・・ダメだよ・・・。
「やな事があって、泣いちゃうこともあるかもしれないけど、嬉しいことも、楽しいこともきっとた
くさんあるから。」
だって、言いたいことが・・・あったのに・・・。
「わがままかもしれないけど、やっぱり私は、あずにゃんと一緒にいたいよ。あずにゃんを好きって
気持ちなら、きっと誰にも負けない。あずにゃんのことが、一番好きだよ。」


「いっぱいいっぱい、あいしてる。」



私は目を覚ました。
一瞬、ここがどこで、自分が何をしていたのか分からなくなる。
ふと時計を見上げると、0時を過ぎていた。
どうやら少し、眠っていたらしい。
足にある重みに気が付き目を向けると、唯先輩が気持ち良さそうに眠っていた。
「唯先輩。」
呼び掛けると、う~んと言って軽く身を捩る。

351:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/23 17:04:07 uTrDgupD0
過去の唯先輩は無事に帰ったのだと思う。
記憶を辿ると、きっと今頃は、私に肩を揺さぶられているところだろう。
こんな所で寝たら風邪引いちゃいますよ、なんて私に起こされているはず。
未来の唯先輩が言っていた通り、私は4年前の事を忘れていた。
今日、過去の唯先輩と一緒にいて、思い出したのだけれど。
4年前の私は、目が覚めると、ぼんやりとデートが楽しかったことしか覚えていなくて。
けれど、あなたが好きだと、胸に強く残った。
それはただ単に、一日一緒に過ごして、やっぱり唯先輩が好きなのだと自覚しただけだと
思っていたけれど。
でも、違ったんですね。
あの頃は一番辛かった時なのかもしれない。
自分の気持ちが、苦しかった。
こんな感情認めちゃいけないって思っていて、諦めようとしていた。
きっと間違いだ、勘違いだって。ずっと。

けど。好きで。
どうしようもなく好きで。

日に日に大きくなっていく想い。

出会うのが、早過ぎた。
幼かった私は、自分の気持ちをきちんと受け入れることができないでいた。
初めての感情に、運命と感じるほどの強い想いに、それが同性だということに、あのまま
では、きっと私は耐えられなかったと思う。

あいしてる。

そのたった一言で、どれほど救われただろう。

もらった言葉も、一緒に過ごした思い出も、失くしてしまったけれど、想いだけは強く、強く残って。
動くことができず、一人蹲っていた私。
やっと、自分と向き合うことができた。
前へ、進めた。
あなたはいつだって、私の悩みなんか一瞬で吹き飛ばしてしまうんだ。

「唯先輩。」
繋いだ手は離さずに、唯先輩を起こす。
「・・・あず、にゃん・・・?」
唯先輩は薄く目を開くと、私の名を呼んだ。
起こすのは少し可哀想だったけれど。
「あ。あずにゃんだぁ~。・・・えへへ、おかえり~。」
私には今、どうしても伝えたいことがあった。
「違います。唯先輩はただいまです。私がお帰りですよ。」
「・・・あ、そっか~。ただいまぁ、あずにゃん。」
「はい、お帰りなさい。・・・もう、心配したんですからね。あと、凄く大変でした。」
「えへへ、ごめんねぇ~。・・・でも、昔のあずにゃん可愛かったなぁ~。」
「むっ。・・・・・・今は?」
「ん~?あずにゃんだったら、全部可愛い。」
「そ、うですか・・・。昔の唯先輩はなんだか新鮮でしたよ。年下なのに先輩っていう。」
「いや~、昔のあずにゃんにちゅーしたくて我慢するの大変だったよ~。」
「・・・・・・。叩きますよ。」
「ええ~!?我慢したよ!?あずにゃんのファーストキスはやっぱり昔の私達の為にとっとかなきゃ
な~って思って!」
「当たり前です。・・・あなたには、私がいる・・・でしょ?」
「・・・うん。」
私達は、どちらからともなく口付ける。

352:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/23 17:06:09 uTrDgupD0

例えば、神様がいたとして。
これが、神様がくれた奇跡、なんていうものだったとして。
だったら、私達が過去と今に過ごした時間も、それを忘れてしまうことも、必要な軌跡だった
のかもしれない。
少なくとも、私にはそう思える。
答えは、今の私達。

今までいろいろな事があった。
楽しかったり、嬉しかったり、笑って、泣いて、怒って、ケンカもしたり。
たくさんの人達にも出会った。

でも、やっぱり。

私が傍に居たいのは、あなただった。
傍にいてほしいのは、あなただった。
他の誰でもなく。
あなたも、私といることを望んでくれて。

あなたじゃないとダメなんだ。
あなたの全部が、たぶん好き。
いいところも、きっとダメダメなところも。

そんな自分に、少し呆れてしまうけど。
これから先も、たぶん変わらないんだと思う。

うん。私は、幸せだ。


「唯。」
あの時言えなかった言葉。
きっと、ずっと言いたかった。
「ん、なぁに?梓。」
“今”をくれた、あの時のあなたに。
私にたくさんのモノをくれた、あなたに。

だから今、4年越しの。


「ありがとう。」




おわり。

おわったぁぁぁ!!長かったぁぁぁ!!
長くてすいません。ほんとすいません。
書いてる途中自分でも何がなんだかよく解らなくなってきました。
穴だらけだし、ツッコミどころ満載だと思いますが、ご勘弁願えればと・・・。
色々端折った部分もあります。
デートをもうちょっと長くとったり、他のキャラ絡めたりしたかったのですが、
何だよその超大作・・・と思ったので止めました。
本当は高校生唯×大学生梓の未来編も入れる予定だったのですが・・・。
唯梓がデスティニー過ぎるなぁと思いましたが、まぁ自分的に2人はデスティニーなので。
では、長文、駄文失礼しました。

353:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/23 17:06:49 AIvbrXagP
NJだブラザー

354:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/23 17:07:01 zIpUpl400
>>352
乙!!!!!!!!面白かった!!

355:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/23 17:14:01 79wP3sLY0
>>352
乙です。
とても読みごたえのあるSSでした。


356:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/23 17:17:28 HMwhDjvs0
>>352
続きキタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!
完結オメ~!!!
未来でもしっかりと仲良しさんで良かった良かった
GJ !!!!!

……いかにして付き合うようになったかも書いてもらえると嬉しいなぁ~

357:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/23 17:35:01 Vu5JxS6r0
>>352
おつ! 面白かった。

>高校生唯×大学生梓
別物として書いてくれるのを期待して待ってるw

358:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/23 17:56:05 m9UpdH9Q0
書籍化したらぜってー買う!

359:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/23 17:56:42 gL/tmW0E0
>>352
お疲れ様です
とても楽しく読ませていただきました。
自分も高校生唯×大学生梓編書いていただけたら嬉しいです

360:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/23 18:10:45 Gb0MBK9Z0
最高に素晴らしいじゃないか…


で、まだ続くんだよね?w

361:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/23 18:11:10 uIpFoWKDO
>>352
すごく良かった…
ただただGJとしか言えない

362:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/23 18:52:40 8/GH3HOT0
>>352
最高だったぜ!


363:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/23 19:07:05 sFJREgtj0
唯梓の未来は希望に満ち溢れているな

364:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/23 19:13:34 rbAayIXR0
唯梓の良いところって「唯先輩」も「あずにゃん」も
お互いにとって唯一の呼称であることなんだよね~

…と思ったけど純ちゃんとか「唯先輩」って普通に呼んでた

365:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/23 19:39:17 YIdt/gaG0
URLリンク(natalie.mu)

4巻は普通に本屋で購入予定だったんだけど・・・

366:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/23 19:55:51 479VEmRuO
唯梓の掛け替えカバーがあれば悩むこともないんだが

367:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/23 20:13:13 01P9FsgyO
>>352
唯と梓はいつまでもラブラブですね
GJ!!!

来月のきららでも着せ替えカバーらしいけどどんなかな?

368:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/23 20:47:46 FZ90hXzj0
3巻と超イラストレーションズ(だっけか)を同時に買った時のゲマズの特典が唯梓カバーだった
とりあえずとらとメイトは確定、あとはいまじんと有隣堂だが、どこにあるか知らねえしなあ…

369:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/23 21:00:03 2MjhlXWmO
>>368
その唯梓カバーてどんなやつ?
画像とかもってたら上げてくれ~

370:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/23 21:11:13 5CAJyQv20
>>352
良い唯梓でした!
こう言う話の構成って読み手側にしっかり伝えるのが難しいと思うんだけど
凄く良く伝わって来ました!その文章力が羨ましい。

未来編、密かに待ってます…マイペースで良いので!

371:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/23 21:14:10 FZ90hXzj0
>>369
去年のきらら7月号の表紙と同じ絵
二人ともカメラ目線で唯が梓を正面から抱きしめてるやつ


372:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/23 21:27:38 2MjhlXWmO
>>371
詳細サンクス!
そんなんがあったなんて全然知らんかったわ…

373:梓「危機!」
10/09/23 22:18:52 SL/svauE0
(前回からの続き)
梓「はぁ…何で私が人魚なんかにならなきゃいけないんだろ…」
梓はベッドの上で退屈そうに尻尾をバタバタさせている
昨日は、変化後どうにか自力で這いずり床に着いたらしい
唯「ここがあずにゃんの家か」
ピンポ-ン
唯「誰も出ないなぁ…」
ガチャ
唯「カギ掛けないとは不用心な…まぁいいや、お邪魔しまーす」
梓「“…誰か来た!”」
身長がベッドより長いので体が収まり切らないために、尻尾を折り曲げて布団を被りごまかす
唯「あーずにゃーん!」
ドアをバンと開けて梓の部屋に入る唯
梓「ゆ…唯先輩」
唯「もう…だめだよ、カギ掛けなきゃ」
梓「すみません」
唯「…ん?」
梓が唯の方向を向くと…
梓「“はっ、しまった!”」
壁向きに隠さなかったのか透き通ったひれの先端がうっすらはみ出していた
梓「“どうしよう…”」
唯「何だろ、これ?」
梓「唯先輩、それは…」
ツン
梓「ひゃうっ!」
バサッ
触られたショックでこらえ切れずに尻尾が動いてしまい掛け布団をめくり上げる
唯「どわあっ!」
唯は驚きを隠せずに仰天する
梓「ええっと…それは…その」
梓は、言葉が行き詰まる
(続く)

374:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/23 22:21:31 mwqH/M4E0
>>352

完結お疲れ様です
いやー一味違った良い唯梓でした
アニメ終わってもSSが続くって嬉しいね


375:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/23 22:35:44 SL/svauE0
>>371
流用ではあるが何がのフラグがあるに違いない…。

376:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/23 23:32:58 22nrPdQ9O
>>352
素晴らしすぎる!
こういうパラレルワールドやifストーリー系SSも、もっと増えて欲しいな~

それにしても今日は酷い雷雨だったけど、唯と梓は、こういう日をどうやって過ごしているんだろ?
雷が怖くてお互いに電話やメールしあってたりしたら萌えるんだが

377:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/23 23:42:26 albouLWq0
>>376
この二人のメールのやり取りだけのSSも面白そうだな。最後には唯から電話しそうだがw電話会社違うから毎月の通話料なんかも気になる所だなあ

378:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/23 23:45:19 59/O3rNm0
唯「あ、雷だぁ」
梓「か…雷…」((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル

379:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/24 00:02:43 59/O3rNm0
>>378みたいな感じでSSつくりたい

380:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/24 00:12:04 kv3sWZqJ0
>>379
遠慮することはない、書きたまえ

それにしても近頃勢いがあって良いね
VIPは憂唯の縄張りだけど今日は何個か唯梓スレもあったし、オジさん幸せだわ

381:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/24 00:53:18 r1e77hen0
放課後ライブに備えてPSP用ゆいあずテーマ作ってるけど
発売に間に合うんだろうか…

382:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/24 01:08:48 gn+jDkNq0
※368
このスレの住民的には「いまじん」のペーパーは外せない所だが
名古屋中心に展開してる店みたいで関東はさいたまの東松山店のみか…

383:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/24 01:11:54 I9lPwdel0
いまじんて何処だよ…って茫然としてたがまさかの埼玉
何故神奈川or東京に無いんだ

384:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/24 01:13:46 Let7KA2i0
ジョン・レノン?

385:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/24 01:44:37 Zd3W8Gz5O
雷怖いけど強がるあずにゃん

386:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/24 01:49:31 2oPLm46BO
>>384
IDのことですね分かります

梓のキャラソンの話で思ったんだけど
この二人ってカラオケとか行かないのかな?

387:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/24 01:53:54 I9lPwdel0
>>386
おまえのせいでカラオケボックスの個室でにゃんにゃんしてるあずにゃんと唯が
頭の中でループ再生されて止まらねえじゃねえか。ありがとう

388:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/24 02:07:01 bdJhuwK/0
それぞれの最寄だが、

ゲマ・メイト:自転車で5分
とら:電車で15分
メロン:電車で30分
有隣堂:電車で10分
いまじん:電車で2時間(推定)

東松山、びっくりするほど遠いってわけでもないが、さすがに厳しいな…

389:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/24 02:08:26 bdJhuwK/0
それぞれの最寄だが、

ゲマ・メイト:自転車で5分
とら:電車で15分
メロン:電車で30分
有隣堂:電車で10分
いまじん:電車で2時間(推定)

東松山、びっくりするほど遠いってわけでもないが、さすがに厳しいな…

390:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/24 02:10:24 bdJhuwK/0
別に大事なことではないが、2回書き込んじまった
すまぬ

391:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/24 02:54:04 wnxqiHi70
>>386を見て、SS作ってみました。

唯「あずにゃん、今日はカラオケに行こうよ!」
梓「え?い、良いですよ・・・?」
梓(普段、ライブでも歌わないから・・・唯先輩の前で歌うの、恥ずかしいな・・・)

唯「あずにゃん、このカラオケって楽器の採点もできるんだって!」
梓「へぇ・・・今のカラオケって、そんなに進化してるんですね」
唯「あずにゃん!ボーカル&ギターで勝負だよ!」
梓「の、臨むところです!」

「曲目 ふわふわ時間」

唯「~♪・・・さぁ、採点はどうだっ!」


ボーカル採点:90点
楽器採点  :40点
コメント「ギターの練習をもっと頑張りましょう」


唯「な、何ですとー!!」
梓「普段から、ちゃんと練習しなさいって事ですね」
唯「うぅ・・・」
梓「じゃあ、次は私です!」

「曲目 ふわふわ時間」

梓「~♪・・・普段は歌ってないので、ボーカル採点は自信ないですけど・・・」


ボーカル採点:50点
楽器採点  :95点
コメント「歌唱力はイマイチですが、ギターテクは素晴らしいです」


梓「ボーカル採点・・・そこまで低いんですか・・・」
唯「何か、音外し気味だったからねぇ」
梓「うぅ・・・」
唯「でも、あずにゃん・・・2人でやってみたら、どうなるんだろう?」
梓「・・・や、やってみましょうか」

「曲目 ふわふわ時間」

唯梓「~♪・・・さぁ、どうなる私達!?」

ボーカル採点:150点
楽器採点  :150点
コメント「唯梓最高!!相性も最高!!もう、結婚しちゃいなよ」

唯梓「!!」


・・・楽器採点もしてくれるカラオケがあったら凄いなと思った。

392:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/24 03:41:28 i1AO3V1j0
恒例のあれを
『OhMyあずにゃん』

I love you Honey girl I love you

晴れの日はゴキゲン 青空の下でギターペア キメよう Oh My Girl!!
果敢に研究中 必殺技を開発中なふたり

抱きしめて キスして 時々休憩もさせてね
ミーティングだってやっちゃうよ これでも責任重いリードギターだもん

Fall in love 16の春に出逢って以来
ブレーキ効かないウキウキ
世界中の歌残さず キミとなら歌えそう
20歳の春 100歳の春もずっと一緒にいてね 約束
今日より明日 明日よりあさって 最高のふたりきわめてゆこう

I love you Special girl

雨の日もゴキゲン 一日中のんびり部屋で遊ぼう Oh My Girl!!
ハグで通じるから誰にだって割り込めない 夢中なふたり

想い入れ合い 愛入れ合い ベッドの中見つめ合い
気のせいかな?なんだか大人?なふたり どんなところでも平気だよ

Fall in love 16の春に出逢って以来
ブレイク0続くキラキラ
無人島に漂着しても キミとなら楽しめそう
弱いけれど最強なんだ 運命のパートナーいれば
人は誰もきっと輝く 初めてね、自分にも出逢える

ほんとは指先触れるたび いつでもドキドキしてるよ
今日もうまく愛せるかな ヘタでも頑張るから よろしくね

Fall in love 16の春に出逢って以来
ブレーキ効かないウキウキ
世界中の歌残さず キミとなら歌えそう
20歳の春 100歳の春もずっと一緒にいるよ 絶対
今日より明日 明日よりあさって 熱くて甘いキス奏でよう

ねえ もっと声 近くまで
もっと音 心まで
とばしてくよ 響かすよ
ぶちかまそう! My Love,My あずにゃん!!

393:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/24 07:31:24 Nckr7Bri0
誰も期待してないコンビだな

394:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/24 07:35:18 u52ktRDY0
>>392
きっと最初はその歌詞通りだったが流石の唯も恥ずかしくなって
結局ギー太の歌にしてしまったに違いないというか自然すぎるだろwその歌詞

395:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/24 10:23:27 Yxkf0Y8n0
>>391
採点機分かっているな

>>392
これは2828せざるを得ない
そして何の違和感もないという

396:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/24 11:03:12 uJNlogmxO
ベッドで泣いてるあずにゃんとその横でタバコふかす唯が見たい

397:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/24 11:34:12 zP3FgRt2O
>>391
採点機ワロタ
実は中にムギがはいってんじゃねww
GJ!!!!

>>392
まんまだねぇ~w
でも、しあわせ日和は……難しそうだなぁ

398:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/24 12:25:18 U2EEYipZO
>>391
なんて正確な採点機だ

おかげで朝から絶好調じゃ!

399:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/24 16:53:15 JOYDR3Xt0
今日はSSを2つも考えることができた
あとでうpさせていただきますw

400:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/24 17:14:53 NSbzaITOO
>>399
期待してます
最近SSが多くて嬉しい

401:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/24 18:34:05 tiX9YGpn0
今日はスレに元気が無さ過ぎてなんか息が苦しくなってきた

402:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/24 18:56:48 zP3FgRt2O
>>401
そうか~?
一時期よりは書き込み多いぞ

403:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/24 18:58:46 i1AO3V1j0
次のきららの次号予告で「けいおん!」続編連載開始!
とか載ってたらいいなー
梓憂純の新生軽音部、ときどき大学生組とか
でも特典のつなぎ具合からありえない話でもないと妄信している

404:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/24 19:05:09 Fc2Dy9Dp0
ドキドキ大学生組に見えた

405:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/24 19:16:50 34XPkt9XO
>>401
適当にネタや妄想でも書き込んでおけば、それから色々話が広がったりするもんだぜ
まあ、昨日は祝日だったし、それに今日は他のカプスレなんかもこんな感じだから、そんなに悲観するでもないと思うよ

406:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/24 19:28:13 zP3FgRt2O
ごはおかの「こら~」ってみんなで言ってる所
梓の「こら~」に何となく「もぉ……しょうがないなぁ~」的なテイストを感じるのは……

俺だけ?

407:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/24 19:34:33 3SN9IHFbO
最近の速度が異常だったよな
一週間で400とか昔に比べたら加速しまくり
速けりゃいいわけでもないし

408:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/24 19:40:32 tiX9YGpn0
SS書ける人がうらやましいぞ
書こうと思っても小ネタ1レス分くらいの文章しか浮かんでこないし膨らまない
スレを盛り上げていかなきゃならないのはこれからなのに

409:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/24 19:46:38 2oPLm46BO
最終回効果とSSラッシュが大きいよな
まあ荒らしとかじゃなく良い意味でスレが盛り上がってる分には問題ない
>>408
小ネタだけでもおれらにとっては十分な燃料になるんだぜ

410:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/24 19:52:54 WmXrdvML0
>>408
小ネタ1レスでも書いてくれれば、このスレでは誰もが得をするんです。
みんな、妄想のプロだし。

411:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/24 20:10:08 zP3FgRt2O
>>408
さぁ、それを今すぐ書くんだ

412:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/24 20:49:38 3SN9IHFbO
俺もSS書ける人はマジで尊敬してる
何回か書こうとしたけど書きたいことを文章に出来ないわ萌えないわで泣きそうになる

413:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/24 20:53:40 Oxqjf5xr0
俺も書いてる人に聞いてみたいんだけど
自分で書いてて萌えることってあるのか?
少し書いてみたことあるけど自分で萌えられなくてそのまま破棄したんだが
普通はそんなもんなのか?

414:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/24 21:00:48 IKP96bUJ0
このネタ萌えると思って書き始めるんだけど
書き終わったら自分が思ってたのと違うなってのはある
まあそんなもんじゃないかね

そういう話はスレ違いだからこの辺でやめとこう


415:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/24 21:12:02 2oPLm46BO
小ネタ「唯梓カラオケ」

唯「あずにゃん、今度一緒にカラオケ行かない?」
梓「カ、カラオケですか?」
唯「うん。もしかしてあずにゃん行ったことない?」
梓「いえ、そんなことないですけど…」
唯「あっ、もしかしてあずにゃんカラオケ苦手~?」ニヤリ
梓「そ、そんなことないです!」
唯「じゃあ今度の日曜日に近所のシ○ックスね!」
梓「ふ、二人でですか?」
唯「もちろん」フンスッ
梓(カラオケボックスで二人きり…なんか緊張するな…)ドキドキ
唯「どしたのあずにゃん~?」
梓「な、何でもないですよ!」

─日曜日─

唯「あずにゃんお待たせ~」
梓「おはようございます唯先輩。今日は珍しく早いですね」
唯「えへへ、あずにゃんとのカラオケデートが楽しみでつい…」
梓「なっ/// デートなんかじゃないですから!」
唯「え~、そんなに否定しなくてもいいのに」ブー
梓「もう…それより早く中に入りましょうよ」
唯「そだね~」

唯「ふっふふ~ん、最初は何にしようかなぁ♪」ピコピコ
梓(一応レパートリーは考えてきたけど…やっぱり緊張するなぁ…)
唯「よし、これに決めた!」ピッ
梓「まさに定番って感じですね」
唯「えへへ、カラオケと言ったらまずはこれで盛り上がらないとね!」
唯「~~♪」
梓(やっぱり唯先輩はうまいなぁ…)

唯「どうだった、あずにゃん!?」
梓「すごくうまかったですよ」
唯「やった~!あずにゃんに褒められたぁ♪」
梓「もう…子供ですか」クスッ
唯「じゃあ次はあずにゃんの番だよ!」
梓「えっ、ちょっと待って下さい…」ピコピコ
梓「じゃあ…これで!」ピッ
唯「おおっ、あずにゃん選曲が渋いねぇ」ムッ
梓「唯先輩が渋い顔しないで下さい!あっ、始まってた…」
梓「~~♪」

梓「…ど、どうでしたか?」
梓(やっぱり下手って思われちゃったかなぁ…)
唯「あずにゃんの声可愛いね!」
梓「えっ、本当ですか?」
唯「うん!すごく可愛かったよぉ~」ダキッ
梓「にゃっ!もう…でも、ありがとうございます」
唯「んっ、どうして?」
梓「本当はあまり歌に自信がなかったので…」
唯「そんなことないよ。歌ってるあずにゃんの横顔…綺麗だったよ」ギュッ
梓「唯先輩…」
唯「あずにゃん…」スッ



帰りの電車で急いで書いてみた
この先の展開は皆さんの妄想にお任せします

416:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/24 21:20:24 YC23b4iDO
最後の スッ が ペロッ に見えた俺はもしかしなくても病気

なぜそう見えた…せめてチュッだろう……

417:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/24 21:55:14 U2EEYipZO
>>415
GJ

>>416
このスレの住人的には正常だよ、ペロッでもおかしくねーし

418:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/24 21:56:39 6/QdIVk80
>>408
1レス分でも書いてみればいいじゃない
誰かが広げてくれるかもしれん

419:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/24 21:58:59 3t0Chk1s0
秋葉原某店勤務のオレが仕事なのに朝から埼玉行く羽目になるとは…
唯梓のために頑張るけどな

あと有隣堂と自分のところと…何冊買えばいいんだw

420:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/24 22:02:21 v9wARQNt0
>>419
アニメイトかメロンの店員乙

421:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/24 22:08:38 fP4uy3Do0
唯梓だけ何故こんなに難易度が高いんだ
他がジムリーダーなら唯梓の得点はチャンピオンってぐらい違いすぎる気がする

422:名無しさん@お腹いっぱい。
10/09/24 22:10:52 3t0Chk1s0
>>421
俺らの愛が試されてるんだ
さて、PASMOにチャージしておくか…


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