10/08/15 22:40:23 PdcQhAG30
「そうですよね……」
さっきのライブ……Miyuさん跳ねまくってたし……そりゃあ慣れるのも当然だよね。
「んもぉ……。所で、あなた達はこれからどうするの?」
Miyuさんの一言で、私達は今現在の状況を思い出した。
……そうだ……終電……終わっちゃったんだ……。
「あ、そっか……。終電行っちゃったんだよね……」
「そうでしたね……。唯先輩、……すみませんでした」
「そんな、謝る必要なんか無いって~」
「でも、私が怪我をしなければ普通に電車に乗れたんですし……」
「こら!梓!」
「はえっ!?」
えっと……今のはSayaさんですか?てか何で呼び捨て?それに何で怒った顔をしてるんですか!?
「唯が『謝らなくていい』っていってんだから、それで良いんだよ」
「え?あ、だけど……」
「あのなぁ……。いいか?梓は何で怪我をしたんだ?事故でバランスを崩したんだろ?じゃぁこれは急停車した電車の責任だよな」
「えと、まぁ、そうですね」
「んで、さっきの電車に乗れなかったのは、アホサラリーマンが梓を突き飛ばしたからだよな。ってことは、これはサラリーマンの責任だよな」
「それで間違いは無いです」
「だったらさ、……怪我の責任は梓に無いんじゃないのか?」
その言葉にハッとなった。
そうか……勝手に自分でそう思ってただけなんだ……。
「そう……でしたね……すみません……変な事を言ってしまって……」
「別に謝らなくても良いって……。もしかして梓ってさ、すぐに自分の責任にしちゃうタイプか?」
「いえ……そんな事は無い……はず……ですけど……。唯先輩はどう思いますか?」
「えっ?んーと……いつもはそんな事無いかなぁ~。今日はたまたまだと思うんですけど……」
「そっか。……もしかしてさ、梓ってMiyuみたいにテンパると性格変わっちゃうとか?唯、いつも見ててそんな感じはない?」
「えっと……あ!それあるかも知れませんね!前にも一度ありました!」
「えっ!ありましたっけ!?」
「ほら、今年の冬にあったじゃん。猫預かった時に」
……あ、そうか。そういえば……。
「毛玉を吐いた時に電話したことありましたね……。そっか……」
私って、テンパると駄目なんだ……。気をつけないといけないなぁ……。
「そう言ってるSayaだって、思いっ切りテンパっているんじゃない?」
「なっ!そんな事あるわけないだろ。……そんな感じしないよな、唯」
「ほら、呼び捨て」
あぁ、やっぱりそれってテンパってる証拠だったんだ。
「ぐっ……。ま、まぁ、確かにちょっとはテンパってるかなっ。そんな事よりも……あぁっと……そうだ!思い出したぞ!えっと……二人はこれからどうするんだ?」
そんな重要な事を忘れてたんですか……。まぁ、良いんですけど。
「あ、その事なら心配しないで。もう連絡してあるから」
『連絡?』
思わず三人の声がハモった。
「そ。私達の家……というか敷地内の建物なんだけど……そこに泊まってもらうわ」
「Miyu……お前の方がかなりテンパってると思うんだがな……。それもいつも以上に……」
「えぇ~、そうかなぁ~?」
「そうだよ……いつもだったら勝手に泊まる場所決めないだろ」
「あ、そっか~」
「……テンパったMiyuさんは、思った以上に『仕切り屋』なんですね……」
「……言わないで……恥ずかしいから……」
私の言った言葉に、Miyuさんは体をくねらせながら恥ずかしがった。
「Sayaさんは……名前を呼び捨てで言うようになる……」
「それだけじゃなくて、物凄く『お節介さん』になるのよ。ねっ」
MiyuさんがSayaさんにそう言うと、Sayaさんは恥ずかしそうにソッポを向いてしまった。
「私は……マイナス思考になるんですね……初めて知りました。……えっと……唯先輩は……?」
「私?ん~とぉ……なんだろね~」
「唯先輩は……わかりませんね。学祭の時もテンパってたはずなのに、いつもと大して変わりませんでしたし」
……もしかしたら、表裏があまり無いのかな?
535:本当の自分 Part.B
10/08/15 22:40:43 PdcQhAG30
「まぁ、こんな所で話し込むのも何だから、移動しましょう。梓ちゃん、大丈夫そう?」
Miyuさんに聞かれて気が付いた。
「あ、痛く……ない!」
「そりゃそうさ、私がちゃんと巻いたからね。……まぁ、体重をかければまだまだ痛いとは思うけど」
「唯先輩、すみませんけど……」
「うん、支えるよ」
唯先輩に支えられながら、恐る恐る立ち上がり、足の具合を確かめる。
「……確かに……突き飛ばされる前から比べると……やっぱりちょっと痛いですね……。でも、歩くことは出来そうです」
「そっか……、まぁ、仕方が無いかな。その程度の痛みで済んでるって事で勘弁してくれ。じゃぁ、行こうか」
「二駅だけど、混んでると思うから……梓ちゃんを真ん中にして、みんなでガードしながら乗りましょう」
その提案に、Sayaさんと唯先輩が頷き、電車待ちの列に並んだ。
……二駅か……何とかなるかな?
★
「ここからちょっと歩くけど……大丈夫かしら?」
「はい、多分大丈夫です」
電車の中はやっぱり混んでいたけれど、三人がガードしてくれたおかげで足を痛める事無く過ごせた。
「歩くって……どのくらいなんですか?」
「普通に歩くと十分位かなぁ……。唯ちゃん、支えるのに疲れたんだったら私が代わるよ」
「あ、大丈夫ですよ~」
唯先輩はそう言っているけど……ちょっと無理してる感じかな……。 私を支えて、歩幅も私に合わせて歩いているんだから、無理も無いよね……。
本当なら、ちょっと休憩したほうが良いんだけど……。あ、そうだ!
「唯先輩、憂に電話ってしました?」
「えっ?あっ!そうだよ!電話しないと……。Sayaさん、Miyuさん、すみません、妹に電話をするのでちょっと待っていただけますか?」
「あぁ、いいよ」
その返事を聞き、唯先輩は鞄から携帯電話を取り出して憂に電話をかけた。
「……あ、憂?あのね……うん、そう……はぁ~そうなんだ~。……うん、でね……そう、終電無くなっちゃってさ……ん?……それなんだけどね……うん、大丈夫だよ」
唯先輩が憂と電話をしている間、私は街路灯に寄り掛かっていた。
「うん……あずにゃんも一緒だよ……うん、うん……」
あずにゃん……梓ちゃん……。
なんで、唯先輩はいきなり『梓ちゃん』なんて言い出したんだろ……。
「うん……じゃぁ、明日の朝に……うん、おやすみ~」
なんで……こんなに……寂しいんだろ……。
「お待たせしました~」
「妹さん、何て言ってた?」
「テレビで中継してたらしくって、ずっと心配してたみたいなんですけど、泊めてもらえる事を伝えたら安心してました」
「そっか」
「あと……梓ちゃんも一緒だよっていったら、じゃぁ心配しないで大丈夫だね……とも……」
「おいおい……しっかりしろよ、『唯先輩』」
「えへへ……はーい。じゃぁ、梓ちゃん、行こう……か?……どしたの?足痛くなってきた?」
「いえ……大丈夫です……」
「そう?なら良いけど……じゃぁ、行こうか」
「はい……」
唯先輩……とても……寂しいです……。
★
「さ、着いたぞ」
足をかばいつつ歩くこと約二十分。
目の前には大きなホテルが建っている。
「えと……ここ……ですか?」
ピンク色の外壁、カーテンがかけられた駐車場の入口。
「ふふっ。初めて来る人はみんな驚くのよね~」
建物の入口も、外からは決して見えないようになっている。
「ゆ、唯……先輩……」
隣を見ると、唯先輩は私と同様に目を点にして立ち尽くしていた。
536:本当の自分 Part.B
10/08/15 22:41:02 PdcQhAG30
「ね、ねぇ……ここって……やっぱり……」
建物には、青紫色のネオンサインで彩られた看板がかかっている。
「ラブホテル……ですよね……」
そこには『Hotel Love&Peace』の文字が妖しく光っていた……。
「あぁ、親が経営してるんだよ。ちなみに自宅はこっちだから。ついて来て」
SayaさんとMiyuさんがホテルの裏手へと歩きだした。私達も慌ててそれに続く。
……えっと……もしかして……泊まるのって、ここですか!?
★
『ただいま~』
ホテルの裏手にある玄関を開けて、二人が自宅へと入って行った。
『お邪魔しまーす』
私達も少し遅れて中に入った。
「お帰り~。あら、この子達が電話で言ってた子?部屋なら空いてるわよ」
「そう、ありがと。あ、でもその前にちょっと居間使っても良い?足の具合が気になるからさ」
「構わないわよ。さ、えっと……」
「あ、桜が丘高校二年の中野梓です」
「同じく三年の平沢唯です」
「唯ちゃんに梓ちゃんね。いらっしゃい、大変だったでしょ。さ、上がって」
「失礼します……あ、今脱がしてあげるよ」
「あ、すみません……」
湿布と包帯をしているとはいえ、流石に駅からここまでの時間は長かったみたいで、私の足首はかなり腫れてきていた。
「あらあら、ちょっと痛そうね。清香、すぐに両方の湿布持ってきて!麻由美は先に部屋に行って、お風呂にお湯……ぬるま湯を張っといて!」
『はい!』
「さ、二人はこっちの居間で待っててね」
そう言うと、お母さんもどこかへと消えていった。
「なんか……パワフルですね……」
「そだね……んじゃ、居間で待ってようか……」
「そうですね……」
★
「これは、お風呂上がりに張ってね。そのあとにこのサポーターをしておけば問題無いからね。あ、でも締めすぎちゃ駄目よ、血行悪くしちゃうからね」
「ありがとうございます」
お母さんの持って来た氷嚢で足首を冷やし、そのあとに塗るタイプの湿布を塗ってもらったから、足の痛みがかなり良くなってきた。
「それにしても大変だったわねぇ~。そうだ、親御さんには連絡してあるの?」
「あ、私も梓ちゃんも今日は両親が出掛けているので……」
「あら、そうなの?」
「そうなのって……お母さん……さっきの電話で……私……言ったでしょ?」
「あら、麻由美、早かったじゃないの」
「早かったじゃないって……お母さんが……急がせたんでしょ……」
そう言うMiyuさんは息を切らせた上に髪の毛も乱れていて、体全体で『急いだ!』という雰囲気を醸し出していた。
「だって……急いだ方が良いと思ったし……」
「そりゃまぁ……そうなんだけど……さ……」
「じゃぁ良いじゃない。……えーと、そうそう。親御さんへの連絡はしなくてもいいから……じゃぁ、もう夜も遅いから部屋に行って休んだ方が良いわね」
時計を見ると、既に針は日付をまたいでいた。
「麻由美、清香、二人を部屋に案内してあげて」
『はーい』
「あ、これも持って行きなさい」
手渡されたのは、ミネラルウォーターの入ったペットボトルだった。
「これはなんですか?」
「見ての通り、ミネラルウォーターのペットボトルよ。……『休憩』のお客には渡さないんだけど、『宿泊』のお客には必ず渡すようにしてるからね……ふふっ」
「そ、そうですか……じゃぁ、頂きます……」
「もぉ、母さんってば……」
「良いじゃないの、このくらい。さ、早く案内しなさい」
「じゃぁついて来て……っと、そうだ。靴も持ってきて……って支えたまんまじゃ無理か。まゆ~、靴持ってきて~」
「『まゆ』?」
537:本当の自分 Part.B
10/08/15 22:41:36 PdcQhAG30
私が小声で呟いた。
「オッケ~、さーやの靴は~?」
「『さーや』?」
唯先輩も同様に呟く。
「あ、私のも頼んだ~。……ん?二人ともどうした?変な顔して……」
「あ……いえ……その……」
「もしかして、今の『まゆ』と『さーや』が不思議だったのかしら?」
背後でいきなり声がしたので、驚いて振り向くと、いつの間にか来ていたMiyuさんがニヤニヤしながら立っていた。
「えと、そうなんですけど……」
「そんなに呼び方が気になるのか?」
私と唯先輩は無言で何度も頷いた。
「そんなに全力で肯定しなくても……まぁいいか。呼び方が違うのは、今居る場所が『自宅』だからだよ」
「『使い分け』ってやつですか」
「そこまで大層な意味は無いけどねー。強いて言ったら『ON・OFF』って感じかな?」
「『ON・OFF』ですか?」
「そ。家に帰っても『claydoll』の『Saya』と『Miyu』じゃ疲れちゃうでしょ。……それ以前に自宅で家族と居るのにそっちで呼び合うのも変だしね」
「それも……そうですね」
『ON・OFF』か……。でも、唯先輩が『梓ちゃん』って言っているのは、それとはちょっと違う気がするなぁ……。
「ほらほら、そんな所で喋って無いで、さっさと部屋に行きなさい」
「はーい。じゃぁ、こっちだよ」
Sayaさんの案内で住居部分を抜け、靴を履き、ホテル部分へと出た。
「……意外に薄暗いんだ……」
唯先輩が思わず小声で呟いた。
確かに、廊下の明かりは必要最低限に抑えられている感じで、所々に見える非常口案内の緑色がやけに目立っていた。
「まぁね~、あまり人に見られたく無い人もいるから。……ほら、こっち来て。エレベーターで上に行くから」
……そっか……そういった所なんだよね……ここって。
「従業員専用だから少し狭いけど、何とか乗れるから」
「はい……。あの、変な質問なんですけど、なんで……その……ホテルを経営してるんですか?」
すると二人は微笑みながら答えてくれた。
「ふふっ……初めて来た人はみんな聞くのよね、それ」
「あ、すみません……」
「気にしなくていいよ。誰だって不思議に思うんだから」
「……ここはね……『避難所』なの」
……『避難所』?えっと……。
「まゆ、それだけじゃわからないだろ~。……っと続きは乗ってからにしようか」
エレベーターのドアが静かに開く。
廊下とは違い、目も眩む程の明るさだ。
実際には、廊下の薄暗さに目が慣れていただけなんだろうけど……。
『非現実』の中の『現実』という感じで、今ここに居るのが『現実』なんだと、改めて気付かされた。
「よし、何とか乗れたな」
扉が静かに閉じ、最上階へ向けて動き出した。
「……で、何なんですか?『避難所』って」
「その前に一つ質問があるんだけど……ずばり『ラブホテル』ってどんな場所?」
へっ!?そ……それは……。
「こ、恋人同士が……エ、エッチをする……場所?」
口ごもる私の代わりに唯先輩が答えてくれた。
「まぁ、普通はそうよね~。……でもね、ここはそれだけの場所じゃないの」
それだけの場所じゃ……ない?
「ここはね……所謂『駆け込み寺』の役目も果たしているの。……今は違うけど、以前はここから少し入ったところに地主の家が何軒か建っていたの」
「はぁ」
「それでね、そこに嫁いできた人達が義理の親から虐待……とまでは言わないけれど、陰湿ないじめを受けていたらしいのよ」
「で、それを聞いた母さんの親……つまり私達の婆ちゃんが、このホテルの前身の宿屋を建てたってわけ」
「宿屋……ですか」
「そ。見た目は『連れ込み宿』なんだけどね。実際、そういった事で利用する人も多かったみたいだし」
「だけど、裏に……つまり自宅にやってきた人達には『駆け込み寺』としてやっていたの。……あ、着いたわね」
538:本当の自分 Part.B
10/08/15 22:41:58 PdcQhAG30
エレベーターの扉がゆっくりと開いた。
目の前には、薄暗く、静寂に包まれた廊下が奥へと続いている。
「あの一番奥の部屋がそうよ。……ちなみに、さっき言った『駆け込み寺』って、こことこの下のフロアの事なの」
「えっ!?じ、じゃぁ今も?」
「さぁ……どうかしらね。基本的に避難してきた『お客』の事は、聞かない、教えない、だからね。でも最近は少なくなってきたみたいだけどね」
「ホテルに建て直す前は凄かったらしいぞ~。いびられて親子で逃げ込んで来たり、『親が認めてくれないから』って理由で、認めてくれるまで住んでた人も居たみたいだし」
「そうなんですか……」
「ホテルになってからも、最初の頃は凄かったみたいだけどね~。さ、着いたわよ。ちょっと待っててね……。さーや~、鍵開けて~、荷物先に入れちゃうから~」
「はいよ~」
Sayaさんが鍵を開け、Miyuさんが荷物を置きに一足先に入って行った。
……中って、どうなってるんだろう……。
「んじゃ、私達も入ろっか」
Sayaさんに促され、私達も中へと入った。
『うわぁ……』
短い廊下の先には大きな部屋が一つ。大きなベッドと立派なソファー、そして小さなテーブルが置いてある。
「荷物はここに置いておくからね~」
Miyuさんがソファーの脇に私達の荷物を置いてくれた。
「あ、ありがとうございます」
「それと~、はい。唯ちゃんにプレゼント」
「私にですか?」
「『お泊りセット』よ。さっきの話からすると、梓ちゃんは着替えを持ってるけど、唯ちゃんは持ってないでしょ?まさか、明日も同じ下着を着るつもり?」
「いえ、まぁ、仕方が無いかな~とは思っていたんですけど……」
「駄目よ~そんなんじゃ……。女の子なんだから……」
「はぁ……。そうですか……」
「そうだぞ、身嗜みは下着から始まってるんだからな」
「そうなんですか!?」
「そうよ~。だから、はい、これ」
「あ、ありがとう……ございます……」
『お泊りセット』を受け取った唯先輩は早速中を覗いて……。あれ?なんでそんなに顔を赤らめるんですか!?
「あの……これって……」
「んー、まぁ、ここって一応そういった所だから……。まぁそのくらいのを一つぐらい持ってても良いんじゃない?」
「はぁ……そうですか……」
「嫌だったら着なければ良いし、その時は出るときに返してもらえれば良いから」
「……わかりました……」
唯先輩がそんなにも恥ずかしがる下着って……、一体どんだけのモノなんですか!?
「それじゃ、そろそろ私達は自宅に戻るとするかな。えーっと、荷物は置いたし、鍵は……はいこれ」
「はい、ありがとうございます」
「あとは……。朝食はどうする?時間を決めてもらえれば部屋に運ぶよ。何なら私達と一緒に食べるかい?時間は八時頃になるけど」
「ん~と……。どうしよっか?」
「私はお二人と一緒で構いませんよ」
「そ?じゃぁ、一緒の朝ごはんでお願いしまーす」
「はーい。お母さんにちゃんと伝えておくわね。……あ、そうだ。一応お風呂にぬるま湯を張ってあるけど、入って足が痛くなるようなら直ぐに冷やしてね」
「わかりました」
「それじゃ、お二人さん。また明日……じゃないや、また朝に。おやすみ~」
「おやすみなさい、朝までしっかりと身体を休めてね」
『おやすみなさーい』
Part.Cへ続く!
539:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/15 22:47:15 PdcQhAG30
以上です
プロットを見た人からしたら、Part.Cは
わっふるわっふる~
な感じかもしれませんが、一応全年齢板なんで、残念ながらエロは殆どありません
ではでは、明日の同じ時間にPart.Cを投下しますね~ ノシ
540:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/15 23:07:45 yohTCSjI0
なんという寸止め・・・
541:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/15 23:14:00 TyCrDwbt0
>>539 なんという酷い焦らし 続きが気になって眠れませぬ
542:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/15 23:50:55 TiytpoLI0
全く酷い事しやがるぜ・・・続きが気になってしょうがない
543:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/16 00:24:45 SbpaEtTd0
続きがすごい気になる
544:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/16 01:42:00 qOOcCn9KO
なんだエロないのか・・・
545:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/16 01:54:52 pJqdQpy3O
梓ユイってAV女優いるな
546:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/16 02:11:28 QcZccN5I0
唯「あずにゃんは本当にパワフルで、かつソウルフルだよ」
547:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/16 02:35:21 mDQIYgwM0
上の方だかで挙がってた「あと3センチ」ってタイトルの本の詳細が思わぬところで判明した
チケ組じゃないとほぼ購入不可なことで定評のある某サークルのけいおん本を求めてダメ元で並んでみた
2年位前に始発で買えたことがあるので淡い期待は持っていたが、かなり手前で完売の憂き目に会った
そのまま館内へ戻ると、目的のスペースの隣で件の本が頒布されていた
躓いて転んだら目の前に万札が落ちてたような感じがした
余談だが、そこは漫画版とらドラの絵描きさんのサークルだった
普段女性向けやってるので、まさか3日目にいるとは思わなかった
548:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/16 02:45:04 o+/V9ret0
ググっても出てこなかった。別にいいけど
549:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/16 03:12:31 aeB48Kg20
普通にピクシブにいるけど
550:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/16 03:32:17 nchJoI1v0
虎からもうすぐ通販分がどさっと来る予定なので、楽しみ
最近は何かハズレを引いても、相手を唯(or梓)に脳内変換して楽しめるようになった気がする
551:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/16 12:04:11 e3aQXCPo0
カゲ路好きだが今回は迷うところだな
はたして唯梓はあるのか
>>550 なんだその羨まスキルは!くれ!
552:539
10/08/16 12:48:27 KCVhbjVdO
>>544
そりゃぁ、全年齢板だし……
553:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/16 13:25:13 xQinQZQz0
URLリンク(iup.2ch-library.com)
554:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/16 13:41:22 nchJoI1v0
>>551
幾度となくハズレを引き続ければ自然と身に着くスキルなんだ…
ハッピーエンド捏造スキルも自然と習得するよ…
>>553
何度見ても素晴らしい
555:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/16 14:11:31 yldZ2559O
>>551
唯梓あったよ
556:真夏の午後のあずにゃん
10/08/16 14:21:14 rPKjQhlSO
梓「こんにちは!」
憂「いらっしゃい、梓ちゃん♪」
今日は唯先輩の家にやってきた。一応宿題をする、という名目で来たのだけど、実は本当の目的は別にある。それは…
梓「うっ、憂!」
憂「なに?」
梓「宿題、唯先輩も一緒にやるっていうのはどうかな!?」
憂「え?なんで?」
梓「えーっと…ほら、どうせ唯先輩も宿題終わってないだろうし、3人でやって唯先輩に教えてあげられたらなって」
憂「なるほど…さすが梓ちゃん、お姉ちゃんのこと考えてくれてるんだね!」
梓「そっ、そそ、そんなことないし!な、なに言ってんのかなもう…」
い、言えない…本当は唯先輩にぎゅってされたいから、なんて!
―そう、私は夏休みになってから唯先輩欠乏症に陥っていた。
毎日毎日、考えるのは唯先輩のことだけ…抱き締められたい。笑顔を見たい。あぁ唯先輩、唯先輩、唯先輩…
こんな感じで、もう昼に夜に朝にthinking yui!なのだ…
唯「おー、あずにゃんや、いらっしゃーい!」
いつもなら一目散に私に飛び付いてくる唯先輩が、今日は暑さのせいか寝転がったまま挨拶をするだけ。
寒気がするほど古いネタ使ってる場合じゃないんですよもう!
557:真夏の午後のあずにゃん
10/08/16 14:22:07 rPKjQhlSO
憂「じゃあ冷たいもの用意してくるから待っててねー」
梓「う、うん!ごゆっくり!」
憂「やだなぁ梓ちゃん、それは私のセリフじゃない?」
この状況では私のセリフなの!さぁ早く部屋から出て!
私はもう今にも唯先輩に飛び付きそうなくらいうずうずしてるんだから!
パタン…
梓「ゆっ、ゆっ、ゆ…」
唯「ふあぁ、宿題かぁ、めんどくさいなぁ」
梓「あ、あ、あの…」
唯「後で澪ちゃんかムギちゃんに見せてもらえないかなぁ…あ、和ちゃんに教えてもらうっていう手もあるよね!」
梓「唯先輩っ!」
唯「ほ?なに?」
梓「え…えと…な、何か忘れてることありません?」
唯「へ?何かあったっけ」
梓「ほら…いつもやってることというか、習慣になってることをしてないっていうか」
唯「うーん…あ!」
梓「思い出しましたか!さぁ、思う存分…」
唯「おやつのアイス食べてなかったや!ういー!」
なんでそうなるの!あぁ、そうこうしてるうちに憂も来ちゃったし…うぅ、チャンスがぁ!
…結局、私たちは普通に宿題をすることになった。
でも目の前に唯先輩がいて、なおかつ自分の溢れんばかりの欲求を満たせていないこの状況でまともに集中できるはずもなく…
558:真夏の午後のあずにゃん
10/08/16 14:22:52 rPKjQhlSO
憂「梓ちゃん、そこの文法間違ってるよ?スペルも違うし…そもそもこれ数学のノートじゃない!今してるのは英語の宿題だよ!?」
梓「あ、あはは、あははは…ちょっとトイレ!」
…はぁ、私なにやってるんだろ。唯先輩は抱きついてきてくれないし集中できないし、さっぱりだよ…
…どうして、こんな風になっちゃったのかな。唯先輩なんてだらしなくて頼りなくて、全然先輩らしくないのに。…なのにこんなにも気になっちゃうなんて、どうしてかな。
そりゃたまにはかっこよく見えることもあるし抱きつかれるとあったかくてほわほわしてるよ?一緒にいるとすごく幸せな気持ちになれて、いつまでもそばにいたいって思えるし…
あ…唯先輩は、いつだって私のことを見てくれてる。私はそれがすごくうれしい。だから…なのかな。
…なんにしても、向こうからなにもアプローチがないこの状況はすごく辛い。
梓「…もう、帰ろっかな」
唯「やだよ」
梓「…!」
廊下の隅で呟いた直後、いつもの感触が私を包んだ。確認しなくてもすぐ分かる、幸せなぬくもり。
私がずっと望んでいた、唯先輩のぬくもりだ。
唯「もう帰っちゃうなんてやだよ。まだいて?」
梓「ゆい…先輩、なんで…?」
559:真夏の午後のあずにゃん
10/08/16 14:23:43 rPKjQhlSO
唯先輩は私を抱き締める腕に力を込めて、囁くように言った。
唯「一度こうしたら、しばらく離したくないから…あまり憂に見られたくないでしょ?だからここでしようって」
梓「…なんで、ですか。さっきは忘れてたくせに」
唯「わざとだよ♪」
梓「…あやしいです」
唯「最近あずにゃんのことぎゅってできなかったでしょ。だからその分、いつもより…ね」
後ろから私を抱きしめる唯先輩は、私の胸をそっと撫でた。
こうして抱きしめられてるだけでもドキドキして胸が苦しいのに、こんなことされたら私…
唯「ねぇあずにゃん…あずにゃんは、私にぎゅってされるのやだ?」
梓「…やじゃ…ないです」
唯「じゃあ、うれしい?」
梓「……」
唯「あずにゃん?」
私は唯先輩に向き合うと、思いきり抱きついた。もう、我慢なんてしたくなかったから。
梓「うれしいに…決まってるじゃないですか。すごくすごくうれしくて、ずっと離れたくないくらいです」
唯「…そっか。うれしいな」
梓「唯先輩…」
廊下で抱き合って見つめ合う私たち。もしこの状況を憂に見られたらどうしよう…なんて不安は、わき上がる衝動にかき消されてしまった。
私は、私は、唯先輩のことが―
560:真夏の午後のあずにゃん
10/08/16 14:25:57 rPKjQhlSO
唯「…あずにゃん、私の部屋行こっか」
梓「…はい」
私たちはそっと唯先輩の部屋に入った。そろそろ憂が不思議に思う頃だと思うけど、もうそんなのどうでもよくなっていた。
西日が差し込む中、私たちはベッドに倒れこむとさらに強く抱きしめ合う。
好き、好き、大好き…ずっと抑えてきた気持ちは、もうどうしようもないほどに爆発してしまっていた。
梓「ゆい…先輩、その」
唯「ん…?」
梓「…かわいいって、言って?」
唯「珍しいねぇ。あずにゃんからおねだりなんて」
梓「い、いいじゃないですか別に…」
唯「ふふ…♪かわいいよ、あずにゃん」
梓「…えへへ、うれしいです」
唯「あずにゃん…だいすきだよ」
唯先輩は私の胸に顔を埋めた。まぁ、埋めるほどないんだけどさ…
でも唯先輩はとても穏やかな表情で、私の胸の上で目を閉じて微笑んでいた。
なんだか、唯先輩のお姉ちゃんになった気分。
唯「あずにゃん、いい匂いがする…甘くて、おいしそうな匂い」
梓「…食べても、いいんですよ?」
唯「いいの?」
梓「…はい」
唯「じゃあ…いただきます♪」
真夏のある日の午後、こうして私は唯先輩においしくいただかれてしまったのだった―
END
561:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/16 14:27:57 rPKjQhlSO
数ヶ月ぶりにゆいあずSS書いてみた
おっかなびっくりなのでクオリティの低さにはご勘弁を…
562:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/16 14:29:57 q0Vh1e/v0
>>560
GJ!
あずにゃん重症だなw唯先輩欠乏w
とにかく唯梓はわほわ
563:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/16 14:37:10 nchJoI1v0
>>560
GJすぎる!
また次回作待ってるよ!
564:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/16 15:13:25 2tcZRPSM0
なんかすっかり同人でも唯×梓が鉄板になってきてるなぁ
外れもそんなにないっぽいし
565:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/16 15:28:28 51yTumPLO
>>560
ほわエロ万歳ッッ
566:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/16 16:29:28 b3h4bAdF0
>>553
もう消えてるけど何だった?
567:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/16 16:46:45 e3aQXCPo0
>>555 サンクス!!虎行ってくるわ!
19話が神すぎて多少不安もあるが、明日の学園祭楽しみだ
不意打ちで唯梓くるとマジしねる
568:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/16 17:09:18 KCVhbjVdO
>>560
おぉー、甘エロですなぁ~
GJ!!!!
569:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/16 18:22:40 geqr/226O
なんでこんなにニヤニヤしてしまうのか
570:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/16 18:54:18 augU/uL/0
唯梓だからさ
571:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/16 20:02:40 f5sqpJjS0
>>560 GJ!
あずにゃんえっちいな…はわほわ(^ω^)
572:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/16 20:52:15 4thf2ElBO
あずにゃん先輩
~~~~~~~
唯「あずにゃんセンパ~イ」ギュ
梓「にゃっ!ゆ、唯?教室まで来てやめてよ」
唯「あずにゃん先輩分が不足気味なので補給しにきてみました」ビシ
梓「わかった、とりあえずみんな見てるから離れて」
「あとあずにゃん先輩もやめて」
唯「えへへ~両方とも却下であります」
梓「はあ…唯はも少し先輩を敬って言うことを聞こうよ」
唯「んーあずにゃん先輩って、ちっこくて可愛いからあんまり先輩って感じがしなくて」
梓「…絶対唯よりおっきくなって見返してやる!」
唯「あずにゃん先輩はこれ以上伸びないよぉ」
梓「な、何を~!」
唯「キャー♪」
573:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/16 20:55:09 4thf2ElBO
梓「で、いつになったら離してくれるの?」
唯「だって先輩たち部活来てくれないから…」
梓「寂しかったんだ?」
唯「…」プク~
梓(なにこれ可愛い)
梓「ごめん。劇の練習で忙しくて」
「でも私たちちゃんと唯の心配もしてるから」
唯「ほぇ?」
梓「私たちにとって唯はたった1人の可愛い後輩なんだから」
唯「可愛い…あずにゃん先輩にとっても?」
梓「もちろん!」
唯「…!ニヤっあずにゃん先輩!!」ズイ
梓「な、何?」
唯「じゃあ可愛いよって言ってください」
梓「えぇっ?な、何言って…ここじゃ恥ずかしいし」
唯「…りっちゃん先輩なら肩抱きながら」
「ムギちゃん先輩ならあったかい笑顔で」
「澪ちゃん先輩なら頭なでながら言ってくれると思うのに」
梓「うっ…」
唯「あずにゃん先輩にとって私は…」ウルウル
梓「わ、わかったよ言うから」
唯「」ジッ
梓(嘘泣きか。なんでこんなことに)
唯「」ジー
梓「…///か、可愛いよ、ゆ、唯…///」
唯「」パア
梓「うぅ~///」
唯「あずにゃん先輩かっわいい~!!!」
梓「…もう…唯のバカ///」
律「あのバカップル教室で何やってんだ」
澪「同じ軽音部として見てるこっちが恥ずかしい///」
紬「キマシ(ry」
574:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/16 20:58:06 4thf2ElBO
~~~~~~
梓「…夢…?我ながらなんて夢を」
(唯先輩は後輩でも大して変わんないなあ。…可愛かったけど)
唯「おいーっす!あずにゃーん!」バン
梓「唯先輩?劇の練習は?」
唯「あずにゃん分補給しにきました」ギュ
梓「はあ…やっぱりそれですか」
唯「えへへ~それにあずにゃん1人で部活させるのも悪いしね」
梓「え?」
唯「あずにゃんが1人で寂しい思いしてたら可哀想だもん」
梓(そっかなんだかんだ言っても、やっぱりこういうとこが…)クス
唯「あずにゃん?」
梓「いえ、唯先輩はやっぱり先輩ですね」
唯「はい?」
おわり
今更ですが16話の「あずにゃん先輩」発言が
忘れられないヒマ人がPC規制されながら
気合いで初めて書いた拙いSSというか小ネタというかそんなもの。
失礼しました。
575:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/16 21:46:30 q0Vh1e/v0
>>574
GJ!先輩後輩の逆転も良いものだw
576:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/16 21:49:06 JWujPyOb0
>>574 GJ! ちっちゃいあずにゃん先輩、ぜひ他の展開も見たい
577:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/16 22:15:29 D48RYFvQ0
お世辞にも甘いとは言えない上に
梓片思い系と言った方がしっくりくるだろうSSは
別の所に投下した方がいいのかな
ビギナーなせいか、スレの住み分けがよくわからん
578:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/16 22:41:56 ZtjVTyoQ0
オイラも棲み分けワカンネ ついでに投下のタイミングもワカンネ
投下してもいいのかないいのかな・・・ってためらってるうちに次から次へとエンドレス
579:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/16 22:44:05 JWujPyOb0
>>539
カムバック! C-part待ってる
580:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/16 22:56:47 nchJoI1v0
>>577
以前片思い系を書いたときは、反応は分かれたかも
冒頭に注意書きを載せれば大丈夫かと思うけど
気になるならTXT上げか、まとめに直接アップしてリンク貼るとかも手かも
個人的には読みたいので待ってます
581:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/16 23:06:01 w1fTflrY0
>>574
良いねぇ~『あずにゃん先輩』、先輩後輩にかかわらず唯の性格が全く変わらないのもナイスです。
GJ!!!
>>577
梓→唯ならば問題ないと思いますよ。
投下待ってまーす。
さてさて
本当の自分 Part.C
を投下させて頂きます。
本文9レス使いますね~。
582:本当の自分 Part.C
10/08/16 23:06:36 w1fTflrY0
♪本当の自分♪ Part.C
二人が外に出ると、オートロックのドアが『カチリ』と音を立てて鍵をかけた。
「あ、あずにゃん。コップあるよ~、お水飲もっか~」
そう言うと、冷蔵庫の上からコップを二つ手にとり、テーブルの上に並べ、ペットボトルの水をコップに注いだ。
「はい、あずにゃんどうぞ」
「ありがとうございます」
……今は『あずにゃん』なんですね……。
「どういたしまして。……ング……ング……プハァ~……ふぅ」
えぇ~!そんな飲み方するんですか?
「唯先輩、その飲み方は女子高生として如何かと思うんですが」
「えぇ~、いいじゃ~ん。あずにゃんも喉渇いているんでしょ?」
「そりゃぁ、あれだけ歩けば喉だって渇きますけど……ング……ング……プハァ」
「ほらぁ~、あずにゃんだって一緒じゃない」
唯先輩に言われて、初めて自分が今どんな飲み方をしたのかに気が付いた。
……はぅ……ちょっと……恥ずかしいかも……。
私が顔を上げると、唯先輩は物珍しそうに室内を見渡していた。それにつられて、私も同様に見渡してみた。
大きなベッド……キングサイズか……。えっ!?お風呂って……ガラス張り!?って事は……外から丸見えで……。
「ねぇねぇ、あずにゃん。お風呂がガラス張りだよ~、凄いねぇ~」
「まぁ……そういった所……ですし……」
私がそう呟くと、唯先輩は待ってましたとばかりに不敵な笑みを浮かべながら、私に聞いてきた。
「『そういった所』って……どんな所の事かなぁ?」
「えっ!……『そういった所』は『そういった所』ですよ」
「えー、それじゃぁわかんなーい」
唯先輩は口を尖らせて不満を口にした。
「あずにゃ~ん、さっきあずにゃんが聞かれたのに答えなかったから、私が代わりに答えたんだよ~。……あれ、結構恥ずかしかったんだからね……」
あ……そういえば……そうだったっけ……。
「だ・か・ら~、ちゃんと答えてよぉ」
じゃぁ、私もちゃんと答えてあげないと……。
「あ、えと……。エ、エッチな事を……するところ……です……」
「うん!大変良く言えました!……りっぱりっぱ」
私が消え入りそうな声で答えると、満足したのか私の頭を撫でながらそう言ってくれた。
「んもぉ、からかわないで下さいよ……」
「えー、良いじゃん。おあいこって事で……」
おあいこって……ふふっ。相変わらずだなぁ~唯先輩って。
「んもぉ、からかわないで下さいよ……」
「えー、良いじゃん。おあいこって事で……」
おあいこって……ふふっ。相変わらずだなぁ~唯先輩って。
「……やっと笑ってくれたね……」
「えっ……?」
その言葉にハッとして思わず唯先輩を見ると、安心したような……でもまだ不安そうな……そんな顔をしていた。
「足を怪我してるからなんだろうけど……あずにゃん、ずっと難しい顔してたから……」
「そう……でしたか?」
でも……それを言うなら唯先輩だって……。
「うん……でもね、部屋に入って落ち着いたら、いつもの顔にちゃんと戻ったよ」
そこにはいつものふんわりとした笑顔があった。
……あぁ……そっか……この顔だ……。
呼び方の一件もあるけど……私は……この笑顔を見せてくれない唯先輩に……不安……だったんだ……。
「あずにゃん?……なんで……泣いてるの?」
「……ふ、不安……だったん……です」
その一言で、私は感情を抑えられなくなってしまった。
「唯先輩……ずっと……怖い顔してるし……私の事も……梓ちゃんって……呼んでいるし……なんで……どうして……」
泣いちゃいけない……そんな事……わかりきってる事……なのに……。
……どうして……こんなにも……悲しいの……。
583:本当の自分 Part.C
10/08/16 23:06:54 w1fTflrY0
「……あずにゃん……不安にさせちゃって……ごめんね……」
その声と共に……唯先輩が……私を優しく……抱きしめてくれた。
それは……暖かくて……柔らかくて……。
「落ち着くまで待っててあげるからね……いっぱい泣いて……嫌なことは全部流しちゃうんだよ……私はちゃんと、ここに居るからね……」
「う……うぅっ……えぐっ……うわぁぁぁ……」
★
私が泣き止むまで……泣き止んでもずっと……唯先輩は私を抱きしめ、頭を撫で続けてくれた。
私も……それを止めさせようとは……思わなかった。だって……。
……その温もりも、その柔らかさも、それ以外の全ても、手放したくなかったから。
「あずにゃん……落ち着いた?」
「……少しだけ……ですけど」
本当はとっくに落ち着いていた。でも……唯先輩の腕の中に……もうちょっとだけ……居たいから……。
「じゃぁさ……そのままで良いから、聞いてもらえるかな?……私がなんで『梓ちゃん』って言ってたのか、その理由を……」
「!!」
私が思わず身体を強張らせると、唯先輩は抱きしめる腕に少しだけ力を込めた。
「大丈夫だよ……あずにゃんが嫌がることを言う訳じゃないから。……むしろ変に思うかもしれないけど……」
「……?」
不思議そうな顔をして唯先輩を見ると、微笑みながら話してくれた。
「んーと……私が『お気に入りを手放したくない性格』ってのはわかるかなぁ?」
私は小さく頷いた。
「でね……あずにゃんの事を、他の人が『あずにゃん』って呼ぶと、あずにゃんが離れていっちゃう気がして……それで……」
「……他の人が『あずにゃん』って呼ばないように、『梓ちゃん』で通したと……ふふっ」
「大当りぃ~!……って笑わないでよぉ……結構本気で心配してたんだから……」
「あ……すみません……だって……本当に……変な理由なもんで……」
……なんだ……心配する必要無かったんだ……。
そうだよ、別に呼び方なんて気にする必要は無いんだし、ましてやそれで不安になる必要なんて全く無いんだから……。
「……やっぱ、Sayaさんが言ってた通り……テンパってたからなのかなぁ……」
「ん?あずにゃんがマイナス思考になってたって事?」
「はい……だから、不安に感じたんですね……」
「……私も、あずにゃんにちゃんと伝えておけばよかったね……ごめんね……」
「いえ……私が勝手にそう感じただけですし……」
「ううん……あずにゃんは悪く無いよ、悪いのは私なんだから……そんなに自分を責めちゃ、ダメだよ」
「は……はぁ……」
でも……自分で勝手に不安になってただけだし……。
「ね、悪いのは私。それで良いじゃない」
唯先輩一人の責任じゃないのに……。ん?あれ……?
私は、自分が怪我をしてからの唯先輩の行動を思い返してみた。
電車の中……酔っ払いとの喧嘩……ここに着くまでの道程……。
そして、一つの事に気が付いた。
「唯先輩……もしかしたらなんですけど、テンパった時の唯先輩って……自分を『二の次』にしちゃうんじゃないんですか?」
そういえば、去年の学祭の時もそうだったっけ。ギターを取りに行って戻ってきた時、いくら急いでいたとは言え、髪も服も乱れた状態でステージにやって来たし……。
「えへへ……、わかっちゃった?……前にね、お母さんや隣のお婆ちゃんに言われた事があるんだ……『唯ちゃんは、一所懸命になると自分が見えなくなるんだね』って」
「そうなんですか?」
「うん。ただ、それを言われたのが小学校の二年か三年位だったから、意味がよくわからなかったんだよね~」
「まぁ、その年齢なら仕方ありませんね……」
「でもね、んーと……中学生の時かなぁ……友達が男の子からいじめられてて、それを止めに入って怪我した事があってさ」
「そんな事があったんですか!?」
唯先輩は黙って頷き、話を続けた。
「家に帰ってから、お母さんに『また自分が見えなくなっちゃったの』ねって言われて、そこで初めて気が付いたんだよね……。だから、気をつけていたんだけどね……」
「そうならないように、ですか?」
「そ。……でも、今回はちょっと無理だったみたいだねぇ……えへへ……。中学の時と同じ事しちゃった……」
584:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/16 23:07:02 cwaju0xZ0
Cパートまだかな
585:本当の自分 Part.C
10/08/16 23:07:10 w1fTflrY0
そう言った唯先輩は、寂しそうな顔を見せた。
……何か、辛い事があったんだろうな……。
「……すみません、嫌なことを思い出させてしまったみたいで……」
「ん?別に気にしなくて良いよ……もう済んだ事だし」
「はぁ……そうですか……」
「ほら~そんな顔しないの。今のあずにゃんには関係の無い事なんだから……ね」
でも……気になりますよ……今までに見たことの無い……唯先輩のそんな顔を……見せられたら……。
「はっ!!そんな事よりも、あずにゃん!時間!!」
「へっ?……にゃっ!もうこんな時間ですかっ!?」
ベッドサイドの時計を見ると、既に十二時半を過ぎていた。
「早くお風呂入って寝ないと……。あずにゃん、急いで入るよ!」
「はい!……じゃぁ、唯先輩、お先にどうぞ」
やっぱり、先輩から先に入ってもらわないとね。後輩なんだし……。
「えっ!?一緒に入ろうよ。あずにゃん怪我してるんだし」
「いえ……何とかなりそうですし……それに……恥ずかしいですよ……」
「えぇ~。合宿の時も一緒に入ってるんだし……それに……お風呂……あれだよ……。一人の方が……恥ずかしいよ……」
唯先輩はお風呂の方を見てそう呟いた。
「あ……そういえば……そうでしたね……」
流石に……入っているところを外から見られるのは……一緒に入るよりも……恥ずかしいかも……。
「ね。だからさ、一緒に入ろう?」
「そうですね……」
でも……やっぱりちょっと……恥ずかしい、かな。
★
「どぉ?お湯に浸かっても痛くない?」
「えっと……大丈夫みたいですね」
「そっか、良かった~」
お互いの頭をシャンプーしあったり、背中の洗いっこをしたりして、二人で湯舟に浸かった。かなり大きいから、二人一緒でも十分余裕があった。
「あずにゃんの背中……白くてスベスベで、気持ち良かったなぁ~」
「は、恥ずかしい事言わないで下さい……。唯先輩だってスベスベでしたし、髪の毛もサラサラでしたよ」
「そぉ?ありがと~」
「……唯先輩は、そう言われて恥ずかしく無いんですか?」
「えっ?うーん、たまに憂と一緒に入ったりして同じ事言われてるからなぁ~」
はぁ、一緒に入ったりしてるんですか……。
「あ、でも~、あずにゃんと『二人きり』だから、それはちょっと恥ずかしいかも」
「……わざわざ『二人きり』を強調しないで下さい」
「えへへ~、ばれた~?」
「バレバレですよ……全くもぉ……」
「まぁまぁ、怒らない怒らない。……さて、そろそろ出ようか?」
「そうですね」
「じゃぁ、先に出てるね」
そう言うと、唯先輩はそそくさと湯舟から上がり、身体を拭いて風呂場の外に出て行った。
……なんでそんなに急ぐんだろ?……あ!そうか!下着!
静かに湯舟から上がり、脱衣所を覗き見ると……。
うわぁ……。あれは、かなり、恥ずかしい、かも……。
唯先輩が手に持ってジーッと見つめているのは、フロントの部分がレースになっているショーツ……。
でも……後ろ側、あれって……『Tバック』ってやつ……だよね……。
すると唯先輩は諦めたようにため息を一つついて、そのショーツを穿いた。
やっぱり落ち着かないのかなぁ、なんだかしきりにお尻の辺りを気にしてるし……。
「あ!」
「えっ?」
しまった!見つかった!
「あずにゃ~ん、覗かないでよぉ……。んもぉ~、あずにゃんのエッチ……」
「エ、エッチって……。わ、私はただ、どんな下着なのかなぁ~って思っただけで」
慌てて言い訳をすると、唯先輩が不敵な笑みを浮かべた。
586:本当の自分 Part.C
10/08/16 23:07:24 w1fTflrY0
「そんな事言っちゃって……見たいんだったら何時でも見せてあげるのに……」
「み、見たいだなんて……だ、第一、もう見たからいいです!」
「やっぱり見てたんじゃん……。よし!じゃぁ罰として、あずにゃんの下着もちゃんと見せること!」
「ええっ!なんでそうなるんですか!?嫌ですよ!そんなの!」
「えー、だって……あずにゃんが覗きなんかするから……。さ、そんな所に座ってないで、さっさと出て着替えようね~。ほらほら~」
唯先輩は扉を開け、私の腕を引っ張った。
うぅ……変な好奇心を出すんじゃなかった……。
★
「わぁー、ベッドフカフカ~。気持ち良い~。私のベッドと大違い~」
「本当ですね、私のベッドもこのくらいフカフカだったらなぁ~」
脱衣所での一悶着の後、私達は用意されていたバスローブを身につけ、……私は、唯先輩に湿布を貼ってもらい、サポーターを穿いて……、ベッドに入った。
キングサイズなだけあって、二人で寝転がってもまだまだ余裕がある。
「この大きさなら、多少転がっても安心だね~」
「『転がって』って……どれだけ寝相悪いんですか」
「んー、たまに落っこちかけて目を覚ます位?」
「はぁ、そうですか……。まぁ、今日はそんな事無いと思いますから、安心して眠れますね」
「そだね~。それに……」
「それに?」
……なんだろ?
「そ・れ・に……えへへ……とぉっ!!」
「にゃっ!!」
かけ声と共に、唯先輩が私の方へ転がってきて有無を言わせぬ素早さで真横から抱きしめた。
「こうしてれば、落っこちる心配はないでしょ~」
「そ……そりゃぁそうですけど……」
「ん~?な~に?あずにゃん恥ずかしいのぉ~?」
「恥ずかしいっていうか……何と言うか……」
気恥ずかしいとか照れくさいって、こんな感じなのかな……。
「別にいーじゃん?合宿の時もこんな感じで寝たんだし……ファ~ァ」
「ま、まぁ、それはそうなんですけど……ふぁ……」
「んじゃ、そろそろ寝よっか」
唯先輩が枕元のスイッチを操作すると、部屋の中が薄暗くなった。
「……おやすみ、あずにゃん……」
「……って抱きしめたままですか?……まぁ、良いですけど……特別、ですよ……。おやすみなさい、唯先輩……」
……って、全然眠れそうに無いんだけどね……今日は、『これでもか』って位、色んな事がいっぱいあったからなぁ~。
ライブを見て、ご飯をたべて、事故で電車が止まって、足を怪我して、酔っ払いと喧嘩して……SayaさんとMiyuさんに会って……。
「あふ……」
ちょっと……眠くなって……きたなぁ……。ちゃんと……寝な……い……と……。
§
……唯先輩遅いな……。駅員さんを探してくるって言ってたけど……見つからないのかなぁ~?
「おい!」
「はい!?なんですか?」
って、あぅ……酔っ払いだよ~。
「なんで高校生がこんな所で座ってくつろいでるんだ!!」
「あ、あの、さっき足を怪我してしまったので……」
うぅ……唯先輩、早く戻ってきてくれないかなぁ~。
「ほぅ……怪我してるのか……ひひっ 」
やだ、なんでそんな嫌な笑い方するの!?てゆーか絶対にこの人変だよ!唯先輩!!早く戻ってきて!!!
「そんじゃぁ、俺がその足を使い物にならなくしてやるよ!!」
えっ!この人ワタシの足を蹴ろうとしてるの!?
やだやだやだやだ!!今すぐ逃げなきゃ!!
……なんで!?なんで足が動かないの?
「覚悟しやがれ!!!!」
やめてー!!!唯先輩!!!助けてー!!!!ゆいせんぱーい!!!!!
587:本当の自分 Part.C
10/08/16 23:07:42 w1fTflrY0
§
「あずにゃん!あずにゃん!!」
「あ……ゆい……せんぱい?」
目の前には心配そうな唯先輩の顔、その向こうには見慣れない天井。
……あ、そっか。今の……夢だったんだ……。
「びっくりしたよ~。うなされているから何事かと思ったらさ、いきなり暴れだして大声で私の名前を呼ぶから……って、あずにゃん!?」
私は無言で唯先輩に抱き着いた。
そうしないと……不安で……苦しくて……悲しくて……。「どうしたの?怖い夢でも見た?」
私は黙って頷いた。一言でも声を出してしまうと、唯先輩が居なくなってしまう……そんな気がしたから。
「そっか……。大丈夫、私はちゃんとここにいるよ。あずにゃんの傍から離れたりしてないよ……」
「ゆ……ゆいせんぱい……うぅっ……うぐぅ……」
「よしよし……さっきで足りなかった分も、しっかり泣いて出し切っちゃうんだよ……」
★
「……そんな夢だったんだ……怖かったね……」
「はい……いくら叫んでも……唯先輩……どこにも居なくって……」
「そっか……」
唯先輩は先程と同じように、私を抱きしめ頭を撫で続けてくれた。そのおかげで、さっきまでの不安や悲しみが徐々に遠退いていった。
「そだ!あずにゃん、『指笛』って出来る?」
「へっ?あ、まぁ、そんなに上手じゃありませんけど……一応は」
「じゃぁさ、もしまた怖い夢を見て、その時に私が近くに居なかったら、指笛吹いてもらえればすぐに駆け付けるよ!」
「……それって、何かのゲームでありませんでしたっけ?」
「あ……ばれた?えへへ……」
「全く……。でも、もしまた怖い夢を見たら、ちゃんと吹きますからね。唯先輩もちゃんと来て下さいよ」
「おっけー、任せてよ!」
ふふっ……、夢なんだから、そんな約束したってしょうがないのに……。なんでだろう……唯先輩が言うと、本当に出て来てくれる……そんな気になってくるなぁ……。
「ふぁ……そろそろ落ち着いたかな?」
「はい……ありがとうございます」
「どういたしまして……おや……すみ……」
そう言うとすぐに安らかな寝息が聞こえてきた。
……相変わらず、可愛らしい寝顔ですね……。
唯先輩……軽音部の先輩……私が憧れていた人……。
何時もの唯先輩は……ちょっと頼りなくて……でもやるべき時はしっかりとして……マシュマロみたいにふんわりとしていて……日だまりのように暖かくって……。
……はふぅ……私も眠くなってきたなぁ……。
目を閉じると、唯先輩の鼓動が聞こえてきた。
笑顔が可愛らしくて……落ち込んでいるとすぐに励ましてくれて……寂しい時は何時も傍にいてくれて……私にとって……かけがえのない……存在……。
ん?かけがえのない存在?
夢うつつの中、ふと浮かんだその言葉で、私の意識は一気に覚醒した。
かけがえのない存在……他に代わるものの無い、大切な存在……私にとって、唯先輩が?
……本当にそうなのかなぁ……今まで考えた事無かったけど……。
……確かめてみるか、んーと……そうだ!もし唯先輩が私の前から居なくなったら……。
─ねぇあずにゃん。
なんですか?唯先輩。
─あのね……、私、明日引っ越す事んだ……。
へっ!?引っ越すって……何処に?
─かなり遠くに。
そんな!なんでそんな事今まで黙ってたんですか!?
─本当はもっと早く伝えたかったんだけど、準備とかに手間取っちゃって……。
で、でもまた会えるんですよね。
588:本当の自分 Part.C
10/08/16 23:08:04 w1fTflrY0
─ううん……多分無理。だから、あずにゃんとも今日でお別れなの。
そんな……そんな悲しいこと言わないで下さい!
─あずにゃん……泣かないで……。
な、泣いてなんかいません!!……あ、そうだ!今日これからお別れ会をしましょうよ!軽音部の皆さんと一緒に!
─ごめん、もうそんな時間は無いの。……じゃぁね。梓ちゃん……。
嫌です!行かないで下さい!!ゆいせんぱーい!!
「……うぅっ……やだよぉ……唯先輩……」
「……あずにゃん……大丈夫だよ……」
私が勝手に想像して泣いていると、そんな寝言を言いながら私を優しく抱きしめてくれた。
そっか……やっぱり……わたし……唯先輩の事が……。
#
『ありがとうございました~』
朝になり、私達は制服に着替えて、Sayaさん達と一緒に朝食を食べ、家路につくことにした。
「もう少しゆっくりしていっても構わないのに~」
「いえ……流石に妹も心配しますから……」
「そうだぞ、まゆ。家族に心配をかけさせちゃまずいだろ~」
「あ、そっかぁ~」
なんだかあっという間の出来事で……。
「じゃぁ、気をつけてね。梓ちゃん、痛くなったらすぐ病院に行くのよ」
「はい、わかりました。……でも、ほとんど痛みが無いから大丈夫だと思いますよ」
「『油断大敵』って言葉があるんだ、一応気をつけるんだぞ」
色々と嫌なこともあったけど……。
「はい!……ところで……湿布とサポーター、本当に頂いても良いんですか?」
「あぁ、気にしなくて良いよ。在庫は沢山あるからね」
「沢山……?なんでそんなにあるんですかぁ~?」
「ん?そりゃあ……たまに、腰を痛める人がいるからねぇ」
「……そ、そうですかっ……。あ、でも、サポーターって……」
「えっと~。ピンヒールってのは、履き慣れていないと大変みたいよ~」
「……唯先輩、薮蛇です!」
逆に、嬉しいこともいっぱいあったなぁ……。
「そういや、結局下着は穿いたのかい?」
「あ……はい……でも、なんだか……」
「穿き心地が良くない?サイズの見立て間違えたかしら?」
「いえ、サイズはピッタリなんですけど……その……お尻の辺りに違和感が……タイツも穿いていないから、余計に……」
「……あ、そっか。Tバックだったんだよな、すっかり忘れてたよ。まぁ、慣れるまでは我慢してくれ」
「大丈夫よ、すぐに慣れて落ち着いてくるから」
「はぁ……でも……ちょっと恥ずかしいなぁ……」
「おぉ、そうだ。駅の階段には気をつけるんだぞ……エロさ満開になっちゃうからな」
「はぅ……気をつけます……」
『本当の自分』に気付く事が出来たし……。
「それじゃ、失礼しまーす」
「次のライブも見に行きますからね~、失礼しま~す」
「じゃぁな、気をつけて帰るんだぞ」
「チケット送るからね~、またね~」
589:本当の自分 Part.C
10/08/16 23:08:29 w1fTflrY0
結構楽しかった……かな?唯先輩は……どうなんだろ?
「唯先輩……昨日から色々とありましたけど……嫌な事とかなかったですか?」
「んー?別にそういうのはなかったかなぁ~。どっちかって言うと……楽しかった……かな?今までに見たことの無いあずにゃんが見られたし……」
「あぅ……できれば……他の人には……内緒に……」
「んもぉ~、そんな事誰にも言わないよぉ~、当たり前じゃ~ん……ところでさ、あずにゃんはどうだった?」
「え、私ですか?」
そんなの、……決まってるじゃないですか。
だから、私は最高の笑顔でこう答えた。
「嬉しくて、楽しくて、とにかく、最高でしたよっ!!」
#
「うーん……やっぱり緊張するなぁ~」
今日は久しぶりのテレビ出演。
「でもさ、唯。この間のライブツアーよりは緊張しないんじゃない?」
私達『ゆいあずfromHTT』の新曲を、生放送で初披露する予定だ。
「えぇ~、ライブとテレビは別物だよぉ~」
梓はあまり緊張していないみたい……相変わらずすごいなぁ。
「いよぅ、お二人さん!おはよう!」
『ぬぉっ!』
いきなりかけられた声に驚いて振り向くと……。
「あ、Sayaさん、おはようございます。今から挨拶に行こうと思ってたんですよ」
「おはようございまーす。共演するのも久しぶりですね~」
「半年……それ以上か?まぁなんにせよ、元気そうで何よりだな」
「Sayaさんも、お元気そうで何よりです」
「ん?足の具合はどうだ?梓」
「もぉ……何時の話ですか?てか会う度に毎回それを言うの、そろそろ止めて下さい」
「ははっ、相変わらず厳しいなぁ……。唯、家でも最近はこんな感じなの?」
「ん~、でも家ではもうちょっとマイルドな……そうでもないか」
「そんな!酷いよ、唯!」
「えへへ~、冗談だってば~」
Sayaさんとの共演も久しぶりだなぁ……あれ?そういえば……。
「あのー、もしかしたら『ゆいあず』として共演するのって、始めてでしたっけ?」
「ん~?あぁ、そうかもな~」
「私達だけでSayaさんと会うのも、かなり久しぶりだと思いますよぉ~」
「……そっか、初めて会った時以来か。あ、そういや私達が引っ越しするって事、知らせたっけ?」
「え?そうなんですか?」
「あぁ、再開発に引っ掛かっちゃってさ」
「じゃぁ、あのホテルも……」
「えーっと、四ヶ月位前に閉館したよ」
そうなんだ……。ちょっと、寂しいな……。
「じゃぁ、おばさんも落ち込んでたんじゃないんですか?」
「まぁねー、でも一ヶ月位したら次の仕事見つけて働き始めたし」
うぉぅ、なんとまぁ。
「相変わらずパワフルですねぇ」
「まぁな~、生粋の『世話焼き』だから、じっとしてられなかったんじゃないかなぁ。テレビのニュース見た翌日には電話してたから」
『ニュース?』
なんだろ?そんなに気になる話題だったのかなぁ?
「あぁ、『児童施設の人員不足』ってのを知ってね、それで居ても立ってもいられなくなったみたい」
「はぁ……。おばさんらしいですね」
「まぁ、それが母さんの『売り』だから」
「そうですね……」
590:本当の自分 Part.C
10/08/16 23:08:53 w1fTflrY0
『児童施設』か……。
「あ、こちらにいらっしゃったんですか!間もなく本番ですので、スタジオに来て下さい!」
ADさんが私達を呼びにきた。
「それじゃ行こうか」
梓が一足先にスタジオへと向かう。
「よっしゃ!久しぶりだなー、生放送」
Sayaさんもそれに続く。
はぁ……いよいよ本番かぁ……。
私も緊張した面持ちで続いた。
「んー?なんだぁ?唯……もしかして緊張してるのか?」
「え?あ、まぁ……はい……難しい曲なんで……」
「大丈夫だよ、唯ならちゃんと出来る!」
「はぁ……ありがとうございます……」
そう言われても……ねぇ……。
「はぁー、全く……。そんなんじゃ母さんからの『依頼』も難しいかなぁ」
へっ!?『依頼』?
「なんですか?その……『依頼』って」
「あぁ、母さんが今働いてる児童施設……『ほおずき園』 って言うんだけどさ……、そこでチャリティーライブをしようかって話になってて……」
「もしかして、『私達』に出てほしいと?」
「まぁ、そーゆーこと。まぁでも、今の唯には難しいだろうな……この程度で緊張するようじゃ……」
むっ……。
「そんなこと」
「そんな事ありません!唯は本番に強いんですから!ねぇ、唯……あれ?」
「あ~あ、今の一言が更にプレッシャーになったみたいだぞ」
うぅ……。
「梓……今の一言は……かなり効いたよ……」
「あ……ごめん……」
「……許さない……」
「そ、そんなぁ~」
「許さない……けど、『私がちゃんと演奏出来たら、アイス二個食べて良い』って条件なら許してあげる」
「結局それ?まぁ良いけど。じゃぁ、出来なかったら『たいやき二個』ね」
「よーっし、望むところだぁ~」
「……相変わらず仲良いなぁ~。……で、どうする?なるべく早く結果を知らせたいから……」
おっと、それをすっかり忘れてたよ~。
「スケジュールに問題が無ければ大丈夫……だよね、梓」
「勿論!」
「そっか、じゃぁ番組終わったら早速伝えておくよ。詳しい日程なんかは後で正式に『依頼』されると思うから」
『はーい』
★
「……それでは最初のゲストはこちら!!Saya!!!」
「じゃ、お先に」
次は私達……。
「何?まだ緊張してるの?ふふっ……たいやきゲット確実かな?」
緊張はしてるけど、梓のおかげでかなり和らいでいた。
「何を言っているのかな?梓君。私がアイスを二個食べる事は、既に確定しているのだよ」
あの日……梓とライブに行かなかったら……今の私達も無かったんだなぁ。
「なんでホームズ口調なの?……って、前にも似たような事を言った気がするなぁ……」
591:本当の自分 Part.C
10/08/16 23:09:14 w1fTflrY0
梓は……あの日の事を今でも覚えているのかなぁ。
「あ……、そうか……、初めて唯とライブ見に行った日……」
あ……、覚えてて……くれたんだ……。
「ん?何でにやけてるの?」
だってそれは……。
「ん~?なんでもないよぉ~」
とても、とても、嬉しい事だから……。
「……さて、次のゲストは……なんやぁ?なっがい名前やなぁ~」
「ふふっ……いきなりダメだしされちゃったね」
「そだねぇ~」
「『ゆいあずふろむほうかごてぃーたいむ?』もっと略せばええんちゃうの!?……何?『ファンの間では、ゆいあずと呼ばれています』……ふーん」
そろそろかな……。
「行くよ!梓!!」
「うん!頑張ろうね!唯!!」
「うん!!!」
「ほんじゃぁ……次のゲスト!!ゆいあず!!!」
その掛け声を合図に、観客の歓声が響くステージへと私達は飛び出した。
『ゆいあずでーす!!こんばんわー!!!!』
おしまい!!
592:本当の自分 Part.C
10/08/16 23:13:39 w1fTflrY0
以上です。
今回で4作目ですけど、時系列的にこれが「最初」になります。
一応『次』も考えてはいるんですけど……まだまだプロットのプの字にもなってない状態でして……。
ま、いずれ書きますんで、それまでしばらく隠れてますね~
ではでは ノシ
593:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/16 23:24:56 SbpaEtTd0
すごく良かった
594:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/16 23:32:24 cwaju0xZ0
>>592
レス割り込んでしまってすまない
GJ!!!
595:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/16 23:56:24 q0Vh1e/v0
>>592
最初はどうなるかハラハラしたけど、ハッピーエンドで良かったw
GJ!
596:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/17 00:47:51 cfT1XUA10
カッコいい唯もかわいい唯も優しい唯も堪能できて最高やった・・・
続き待ってますぞ!GJ!
597:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/17 00:52:20 4Va8EkIV0
>>580-581
㌧
>>592
面白かったです
結局ここにうpる度胸も、自らまとめに上げる勇気もないチキン野郎なのでこっちで。
URLリンク(www.kent-web.com)
Pass:5066
*注意*
梓→唯の片思い。多分。
砂糖一粒ほどの甘さもない。
台本形式じゃないので読みにくいかもしれん。
それでもおkなら…
598:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/17 01:24:25 6fcM51Fd0
皆さんGJです!
空気読まずに、自分も書けたので投下してみます
6スレほど、タイトルは「やきもちと呼ばないで」です
599:やきもちと呼ばないで・1
10/08/17 01:25:40 6fcM51Fd0
指先がなんとなく物足りなくて、半分無意識でその理由を探るうちに、私は目を覚ました。
そこはひとり用のベッドで、だからふたりで眠るのはちょっと窮屈で、
けれど密着できるから好きな人と一緒ならむしろ好都合で、
なのに肝心のその人はいつの間にか行方不明、という状況だった。
トイレという可能性もあるのだけれど、さっきまでその人のパジャマを握っていたはずの指先に、
私ひとり分の体温しか残ってないのが淋しくて、私はもぞもぞと起き上がった。
その人―唯先輩を捜すために。
うっすらと差し込む朝日を頼りに、あまり音を立てないように移動し、廊下に通じるドアを開けた。
唯先輩と私のほか、今はこの家に誰もいないとわかっていても、ついつい辺りを気にしてしまう。
平沢家の両親が不在なのは、今に始まったことではないから置いておくとして、
憂は昨日から、純の家にお泊まりに行っている。最初その話を聞いたとき、
そういう計画は私も誘われることが普通なのでおかしいなと思っていたら、
憂から、「私がいないとお姉ちゃんが心配だから、梓ちゃん、良かったらうちに泊まりに来てくれないかなあ?」と
言われてしまった。つまりそもそもが憂の計画通りなんだ。
彼女なりに、先輩と私がふたりきりになれるよう気を遣ってくれてるらしい。
もちろん、せっかくのチャンスを有効利用しない手はなく、私は昨日の午後から、
お泊まりセットを抱えて平沢家にやってきた。憂からは程遠いにせよ、
唯先輩のレベルよりは格段に上のはずの手料理を振る舞った後は、
お風呂で背中の洗いっこをしたり、先輩のベッドで眠くなるまでいろんな話をしたり―憂の計画の一部なんだろうけど、
私の分の布団は用意されてなかった―そんなこんなで現在に至る、というわけなのだ。
600:やきもちと呼ばないで・2
10/08/17 01:26:24 6fcM51Fd0
廊下に出てみると、下のリビングあたりから、アンプを通さないギターの音が流れてくる。
あっさりと尋ね人の行方が判明したことに拍子抜けしながら、ついつい私は苦笑していた。
部活では練習よりティータイムを優先するくせに、時には休日の早朝から練習しちゃう、
そんな理屈では説明できない唯先輩の行動は、いつも私の予想の斜め上を行く。
「唯先輩」
驚かせるつもりはないので、ギターの音量に勝てるかどうかの声で呼びかけてみる。
すると、こちらに背中を見せていた先輩は、
「あ、あずにゃん、おはよー」
肩越しに振り向き、いつもながらのふんわりとした笑顔で応えてくれた。
寝癖の付いた髪はそのままで、もしかしたらまだ顔も洗っていないのかもしれない。
「こんな朝早くからどうしたんですか?」
「んー、なんか目が覚めたらね、新曲の難しいとこが弾けるような気になってて、
そのイメージを忘れないうちにちょっと弾いておこうと思ったんだー」
ここ最近、私たちが練習している曲の唯先輩のパートは、先輩よりギター歴が長い私から見ても
十分すぎるほど難しくて、パートごとの練習でも、みんなで合わせるときでも、先輩はかなり苦労している。
だったらアレンジを見直して、もう少し簡単にしようという選択肢もないことはないのだけれど、
妥協して作り上げた曲で満足するなんて、発展途上の私たちには似合わないので、
全員が納得するまでがんばろうってことになったのだ。
正座を崩した女の子座りで、ギターを愛おしむように抱えた先輩は、身振りで私にも座るように促した。
「結構いい感じになってきたみたいだから、あずにゃん、聴いててくれる?」
「私も聴いてみたいです、お願いします」
私は唯先輩の近くに落ち着き、期待を込めてうなずく。照れたような笑顔から一転、
真剣モードのかっこいい表情に変身した先輩は、間奏の、ずっと苦労してたソロのあたりを弾き始めた。
601:やきもちと呼ばないで・3
10/08/17 01:27:08 6fcM51Fd0
「……」
呼吸は無意識のうちに止まり、私は、唯先輩のプレイに引き込まれていた。
昨日までのたどたどしさが嘘のようだ。フィンガーボードの上を、力強く滑らかに指が動く。
もちろん完璧とは呼べないけれど、メロディーもリズムもフィーリングまでも、想像してた以上の出来だ。
「―っと、こんな感じ」
16小節を弾き終え、唯先輩が顔を上げた。ちょっと得意げな、それでいて弾いてる自分が
1番楽しんでいるような、とびっきりの笑顔だ。
「どう? どうだったあずにゃん?」
「……すごかったです。っていうか、びっくりしました。いつの間にか弾けるようになってたんですね」
「いやあ、私もよくわからないんだけどね」
さっきまでのかっこいい表情ではなく、いつものとろけそうな顔で、
「きっと、あずにゃんがそばにいてくれたからだよ。あずにゃんの体温に包まれて、
あずにゃんの心臓の音聞きながら眠って、あずにゃん分が私のすみずみまで補給されたからだよー」
こっちが赤面しそうな台詞を事も無げに言ってのけ、先輩はギターを放さないまま私を抱きしめた。
「ありがとね、あずにゃん」
唯先輩特有のストレートな愛情表現は、はずかしいけれど癒されるのも事実だ。
「い、いえそんな、私は何も―」
しかし、いい話で終わりはしないのが唯先輩クオリティ。私が目の前にいるのにも関わらず、
先輩は私との間のギターに視線を転じ、
「ギー太もありがと、大好きだよー」
ネックに頬ずりして、キスまでし始めた。
「唯先輩、ギー太が大事なのはわかりますが、ちょっとこの体勢では……」
一応さりげなく注意しても、ギー太とふたりだけの世界に旅立ってしまった唯先輩には、
多分、私の声は届いていない。
「もう、恋人の目の前で浮気だなんて、いい度胸ですね、先輩」
私がそう言うと、やっと私の方を見てくれた先輩から、
「あずにゃん、やきもち?」
今まで何度となく繰り返された台詞を、またも言われてしまった。
私をからかって遊んでいることは明白なので、いつもの私なら「違います」と即答するのだけれど、
今日の私は、自分でも説明のつかない反応をした。
602:やきもちと呼ばないで・4
10/08/17 01:27:53 6fcM51Fd0
「やきもちですよ? 悪いですか?」
「……へ?」
「当然じゃないですか。だって、せっかく遊びに来てるのに、なんで私を放っておいてギー太なんですか?」
唯先輩は少し困った顔をしている。私だって心の中では、こんなこと言うつもりじゃないって思ってる。
それでもなぜか、自分じゃない自分の口は動くのをやめない。
「私だってギタリストの端くれですから、ギターを大事にする気持ちは先輩に負けてないと思います。
でも、先輩のギー太に対する愛情は、私の想像を超えています。
先輩にとってギー太は唯一無二の存在で、私はいくらでも代わりがいる恋人のひとりなんですよね?」
先輩を困らせたくなんかない。ギー太と私を比べるなんて、先輩にもギー太にも失礼だってことも理解しているのに、
「私は先輩が好きです。ギー太を弾いているときの先輩が大好きです。けれど、
ギー太しか見てない先輩と一緒にいるのは、ちょっと悲しいです……」
私の頭は混乱したままで、何を言っているのか自分でもわからなくなってきた。
先輩は、ギー太をそっとソファーの上に置き、
「ごめんね、あずにゃん」
悲しげな笑顔で私に向き直った。その顔を見たとき、一瞬の思考停止の後、
どうにか状況を把握した私は、自分が言ってしまったこと、唯先輩にぶつけてしまった暴言を後悔した。
「す……すみません、私、先輩にひどいこと―」
その後の言葉は続かない。私は、息が詰まるくらい強く抱きしめられていた。
私よりほんの少し大きいだけなのに、不思議に包容力のある唯先輩の身体に。
「ううん、私こそごめんね、あずにゃんの気持ちも考えずに。あずにゃんが怒るのも無理ないよね」
「違うんです、やきもちじゃなくて―いえ、やきもちも少しあるかもですけど、
そんなことが言いたかったんじゃなくて……」
しどろもどろになりながら、私の視線は泳ぐ。ずっと心の奥に仕舞っていた言葉を言うべきかどうか、
言うなら今しかないのだけれど、言っていいかどうかの判断が付かなくて、先輩の肩に頭を預けた。
目を閉じると、それ以外の感覚は余計に敏感になり、耳は先輩の息遣いを捉える。
合わさった胸は先輩の鼓動を感じ取る。
―私は、この場所を失いたくない。
603:やきもちと呼ばないで・5
10/08/17 01:28:41 6fcM51Fd0
「先輩、私……怖いんです」
「……何が?」
「先輩がギターを……音楽を始めたときからずっと、先輩とギー太はいつも一緒で……」
言いたいことが伝わるかどうか不安なまま、私はとにかく話し始めた。
「先輩自身もそう思ってるでしょうけど、私だって、先輩がギー太以外のギターを手にするところなんて
想像できないんです。ギー太を弾く先輩はすごくかっこよくて、先輩とギー太なら、
どんな不可能も可能になるように思えて」
先輩はギー太を、軽々と自由自在に弾きこなす。ほんとは力持ちじゃないはずなのに。
私のムスタングよりずっと重いレスポールなのに。
レスポールは先輩のために作られたギターなんだと思えるくらい、ギー太を持つ先輩は絵になるのだ。
「でも、いくら大事にしてるギターでも、いつか壊れるときもありますよね?
交換の利かない部分がダメになってしまったり、もっと大げさに言えば、
何かの事故で修理できないほど壊れちゃったりすることも、絶対ないとは言い切れませんよね?」
「……」
「もしギー太がそうなってしまったら……怖いんです。もしギー太を弾けなくなったら、
先輩は、ギターをやめちゃうんじゃないかって。バンドも音楽もやめちゃうんじゃないかって」
ギターを通じて出会えた私たちも、終わりになっちゃうんじゃないかって。
数回の呼吸のあと、先輩は言った。
「……そうかもしれないね」
それは聞き間違いではなく確かに肯定の言葉で、予想していた答えのうちの最悪パターンだった。
衝撃で脱力する私に気付いているのかどうか、先輩は私を抱きしめたまま、同じ言葉を繰り返す。
「そうかもしれないね。―あずにゃんがそばにいてくれないなら」
聞き流しそうになって、私は思わず固まった。先輩は今、何て?
背中に廻されていた先輩の右手が、下ろしたままの私の髪を撫でる。
私は先輩に身を任せたまま、動けずに次の言葉を待った。すると先輩は、
少し身体を離して向かい合う体勢を取ると、私の目を見て言った。
「私も怖いよ。ギー太を弾けなくなる日が来るなんて、想像もしたくない。私が私でなくなっちゃう気がするよ。
でもね、もしあずにゃんが私の1番近くで支えててくれるなら、何とかなると思うんだ」
「先輩……?」
「しばらくは立ち直れないかもしれないし、かっこ悪いところ見せちゃうかもしれないけど、
あずにゃんがいてくれるなら、私、がんばれるよ。絶対、ギターもバンドもやめない。
だから、あずにゃん、私のそばにいてくれるかなあ?」
先輩の柔らかい声が、私の中にゆっくりと舞い降りてくる。
604:やきもちと呼ばないで・6
10/08/17 01:29:32 6fcM51Fd0
「いいんですか……? 私でいいんですか?」
今度は私の方から、唯先輩を抱きしめた。先輩はいつも暖かい。先輩に触れているだけで、
どんな悩みも溶けてしまう気がする。
「あずにゃんでいいんじゃなくて、あずにゃんじゃないとダメなんだよ」
「私はギー太と違って、多少乱暴に扱われても壊れたりしませんよ? 部品の交換もできませんよ?
だから、もう飽きたとか好きじゃなくなったって言われても、先輩から離れたりなんかしませんよ?
それでもいいんですか?」
先輩は苦笑しながら、「あずにゃんも言うようになったねー」と、軽く私の頬を撫でる。
そして、少しだけ真顔に戻って囁いた。
「……ずっとそばにいてくれる? その日が来ても来なくても」
その日―先輩と私をつないでくれたギー太が、ギターとしての生を終える日―がもしも来てしまったら、
私はギー太に約束しよう。ギー太の分も、私がしっかり先輩を護ると。
私は、私の返事を待つ唯先輩の唇に、ダイレクトに肯定の意思を伝えた。
しかし、いい話で終わりはしないのが唯先輩クオリティ。
「あ、もしもギー太を弾けなくなって、私がギー子やギー坊を弾くようになったとしても、
ギー太にはずっとそばにいてもらうつもりだから、あずにゃん、やきもちはダメだよ?」
「そんな心配は必要ないですっ! っていうか、唯先輩のネーミングセンスっておかしいでしょ絶対。
何ですか、ギー子やギー坊って……」
「えーー、おかしい? そうかなあ……。ならあずにゃんも一緒に考えてよー。
いい名前を付けてあげるのは、お父さんお母さんの大事な役目なんだから」
「誰がお父さんお母さんですか、誰がっ」
-おしまい-
605:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/17 01:30:16 6fcM51Fd0
投下終了です ありがとうございました
けいおんSS初めてなので、いろいろ不都合あったらスミマセン
606:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/17 01:46:29 eKCs913U0
gj
607:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/17 01:52:31 cfT1XUA10
>>597
恋の始まりって感じでドキドキするね
ぜひ続きも読みたいです
GJ!
>>605
色々あっても最終的にバカップルな二人最高ですw
あと唯先輩のネーミングセンスパネェww
最近のSS連投下にはわほわが止まらん^ω^
608:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/17 03:59:51 ypobQlIMO
唯って一番心配でもあるけど一番安心でもあるよね
609:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/17 04:51:06 btwL27TW0
唯梓は結構律澪と二本立てだったりするので
表紙でこれは律澪本だな、と思ったら後半は唯梓だったりするから困る
いや、困らないけど、喜ぶけど
SSみんなGJ!
610:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/17 05:26:39 RQN0YMBY0
>>609
今週末に唯梓本を買い漁るために東京遠征するんだけど
表紙とかサンプルから唯梓だって分からない本があったら
教えてもらえまいか
怪しい物を手当たり次第買うのは金銭的にシンドイし……
611:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/17 05:54:41 gr4l47QJO
>>597
梓が『自分の気持ち』に気付く過程が見えて良い感じですよー
GJ!!
>>605
やきもち焼く梓も中々良いもんですなぁ~。
GJ!!!
612:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/17 07:48:55 koOCndKB0
>>605
GJ!
613:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/17 08:23:32 MDhCCJYy0
なんかここ2,3日はすんげぇ賑わってるな
やっぱり唯梓は最高や!SS書きの人たち乙です
614:597
10/08/17 09:41:27 4Va8EkIV0
>>597を読んでくれた人ありがとう
なんか、他の方のSSを見てて自分も甘いのとか
ニヤニヤできるの書きたいなーとか思うけど
まったく思い浮かばないというジレンマ
で、調子乗って>>597の続きと言うか唯視点的なものを書いてみた
URLリンク(www.kent-web.com)
Pass:5066
やっぱり甘くないし読みにくいのでその辺注意。
615:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/17 09:55:24 BbGG/UxK0
SSGJ!!
唯梓が好き過ぎて生きてるのが楽しい
>>609
律澪唯梓は鉄板だからな
偏りはあるがこの2トップを推すところが多い。俺ホクホク
616:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/17 10:05:15 FuznOiyD0
>>614
GJ!!
これは二人が両想いとなって結ばれるエピソードに期待せざるを得ない
617:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/17 12:06:48 lLjpbY5r0
何というSS祭り…ここは天国か?
あくまで個人的考えだが
唯→梓or梓→唯のssはOK
ただし唯→梓→他キャラor梓→唯→他キャラはNGだと思ってる
エロパロ保管庫にある矛盾恋愛思考ってSSは短いのに完成度が高かったな
618:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/17 12:21:49 gr4l47QJO
>>614
確かに『甘い感じ』は少ないけど
十分に『ニヤニヤ』出来た
GJ!!!
619:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/17 12:38:41 ezGlfDheO
最近ちょっと落ち着き気味だったこのスレも
一気に息を吹き返したな。
そして今夜の放送は最後の学祭ライブか…
1期12話並のはわほわを期待してしまう。
620:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/17 12:42:01 +6HTMBV/0
あずにゃんは賭けにでた。
||\ /||
||:. \____________/ ||
||. | | ||
||: | | ||
||: | | ||
||: | ;''"゙''" ;''"゙''"゙.. ||
||: | ;;''"゙''"゙.、;;:~''"'||
||: | ('A`) ;; ,,..、;;:~''"゙'||
||:. / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ノ( ヘヘ ,,..、;;:,,..、;;:~''''||
||/ [___]' \||
900tの爆弾が爆発する前に
冗談みたいな髪型の女の子が「白馬に乗って迎えに来たぜ」って
クワドリアンに突入してくることに、けいおん部の生死を賭したのだ
621:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/17 17:31:59 V9f9embcO
唯梓は本当に色々な形があるね
でも二人がその気になればどんな話でもハッピーエンドに持っていけそうだな
唯梓の未来には希望が満ち溢れている!
622:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/17 17:44:19 gr4l47QJO
冗談じゃなく、本気でこれを言ったら、梓はどうなるんだろう……
_..-一‐ ―-. .
. ´: ´‐- 、: : : : : : : :\
/ : : : : : : : : : :ヽ_ : : : : : : 丶 今夜は寝かさないぞ!
./: / : /: : : : ヽ: : : : : 、 : : : : 、 : ', 子猫ちゃん♪
/: / : : /|: : : : : |ヽ : : : : ヽ: : : :V : l
i: :/=x、/ .|: : : : :.| \ : : : : V: : : i: : |
/i: i=x/ヾ i : | : :|_/ \ : : : Y: : : |: :|\__
//i: |: :i ヽi: : i _ __`ヽ : : ト./ : : ',
/ i: | ハ __丶\{ ´ィ" ̄ | /i } : : : ',
从|Vハ.〈 弋> / V: : : : : : : : ',
',i: : :ヽ ' _ ./ : : : :| : : : :/ /
/: : : : :ヘ < ' ./ : : : ..一ムく...i/
| : : : : : : >: 、. _..| : : / : : : : : : :`ヽ、
',∧: : : :/: : : : : `7 ヽ |/ /: : : : : : : : : : : `:、
623:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/17 17:47:19 ypobQlIMO
19話のやつも冗談じゃなかったかもしれないぞ
624:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/17 17:49:21 +RSYuUvwP
>>622
頬を赤く染め
「優しく…して下さいよ…」(1期12話っぽく)
とか言いながら唯に身を任せます。
しかし「一人でどうぞ」って…
唯に一人で何をしろと言うのあずにゃん
625:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/17 17:56:22 gr4l47QJO
>>624
そりゃ、寝袋の中だから……
って言わせんなよw恥ずかしいw
626:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/17 18:17:32 NGz3jlyw0
>>624
「一人でどうぞ」→「一人で勝手にやっててもいいですよ」→「好きにしていいですよ」
こういう意味なんだよ!多分w
627:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/17 19:28:17 zqnM8QQGO
夜這いに来いってことだな
628:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/17 19:44:51 BUiAuQI/0
ここまでのSSに目を通したぜ。
いろんなゆいあずが読めて楽しいわ。みんなGJ!
629:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/17 19:49:52 Kb7OnU/gO
唯「ふぅ、今日も暑いねぇ」
梓「こう暑いと熱中症になっちゃいそうです…水飲んで予防しなくちゃですね」
唯「だめだよあずにゃん!水だけじゃ汗と一緒に失われた塩分は補給できないんだよ?」
梓「はぁ…でも今は水しか持ってないし…」
唯「大丈夫!塩分ならここに!」
梓「え、ゆ、唯せんぱ…ひっ…ひゃあぁ、ど、どこ舐めてるんですか!ふっ、ふにゃあ…」
唯「言ったでしょ、汗には塩分が含まれてるからこれを舐めれば熱中症予防になるんだよ!」
梓「そっ、そんな…くひゅう…」
唯「汗いっぱいかくところは…ここかなー?」
梓「そっ、そこは…にゃあぁ…」
唯「あっ、私ばっかぺろぺろしてたら不公平だよね、あずにゃんもどうぞ!」
梓「熱中症予防…これは決していやらしいことじゃないんだ…熱中症予防…うおおぉぉ!」
部室でぺろぺろしあう唯あずの図
630:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/17 20:14:40 zqnM8QQGO
既にお互いに熱中してる訳ですね
631:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/17 20:19:54 gr4l47QJO
>>629
ムギ「●REC」
632:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/17 21:15:46 NGz3jlyw0
>>629
律「あいつら部室を何だと(ry」
633:よくある風景
10/08/17 21:15:51 PKFWEv5+0
いつもと同じ放課後のティータイム。
唯先輩は満面の笑みを浮かべながらケーキを頬張る。
その結果、当然とも言うべきか唯先輩の口の周りにはクリームがべっとりと付いていた。
「唯先輩、口の周りがクリームだらけですよ」
私は呆れ混じりにそう言った。
「ん~?あずにゃん、拭いて~♪」
唯先輩は毎度お馴染みの言葉を返す。
「自分で拭いてください」
「え~、あずにゃんのケチ!」
「ケチとかそう言う問題じゃないです!」
「いいもん、あずにゃんが拭いてくれないなら…」
そう言って唯先輩は自分の腕で口を拭おうとする。
「ダメですってば!袖、汚れちゃいますから!」
仕方なく、私はハンカチで唯先輩の口の周りを拭う。
「えへへ…ありがとう、あずにゃん♪」
「もう、今回だけですからね!」
「え~、あずにゃんのいけず…あれ?」
私の顔を凝視したまま唯先輩の動きが止まる。
「どうかしましたか、唯先輩?」
理由がわからず、私はそう問い返した。
「あずにゃんもホッペにクリームついてるよ」
「え、どこですか?」
「あ、ダメダメ!手が汚れちゃう!」
慌てて探ろうとした私の手を唯先輩が掴む。
「じっとしてて、あずにゃん」
「あ、はい…」
何時に無く真剣な目で言われて、思わず素直に返事をしてしまった。
「じゃあ、行くよ?」
唯先輩がそう言った次の瞬間。
(ペロ)
私の頬に柔らかい何かが触れた。
「へ?」
「ん、甘い!あずにゃんのホッペは甘くて美味しいね~♪」
「な、な、な、な…!」
「あずにゃん?」
「何やってるんですかああああああ!?」
私は思わず絶叫した。
「クリームを取ってあげたんだよ~」
「だからって、何で舐めて取るんですか!?」
「何でって…美味しそうだったから?」
「美味しそうって…」
「…そんなに嫌だった?」
「そ、それは…」
「そうだよね、私なんかに舐められるの嫌だよね…ごめんね、あずにゃん」
「そんな事ありません!」
俯く唯先輩の姿に胸が締め付けられる思いがして、私は咄嗟にそう叫んでいた。
「あずにゃん?」
「さっきのは、その…いきなりで驚いただけです!べ、別に嫌だとかそう言う訳じゃ…!」
「あずにゃん!」
「な、何ですか!?」
「お返しに私のホッペも舐めさせてあげる!」
「何でそうなるんですかあああああああああ!?」
放課後の音楽室に私の叫び声が木霊した。
634:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/17 22:20:11 noYGmAJx0
>>633
律(またやってるよ・・・)
澪(ゲッソリ)
紬(ペロペロターイム♪ペロペロターイム♪)
635:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/17 22:52:03 ezGlfDheO
律「はあ…あいつらここ数日TPOをわきまえなさすぎだろ」
澪「あはははー新曲は『ツンデレ子猫は天然先輩にムチュー』にしようかぁ…」ボソボソ
律「澪が壊れたーーー!!!」
紬「うふふ最近の唯梓スレは素晴らしいわ。皆様GJ」カタカタ
636:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/17 22:56:03 4y54AXLe0
>>663
いいね
637:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/17 23:04:56 uREtWZwF0
>>547
その絶叫さんの本はどんな感じだったの?良かった?
638:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/17 23:14:26 8RdtJupJP
>>547
チケ組じゃないと無理ゲーってどこサーのこと言ってるんだ?ヒントplz
つか絶叫けいおん同人出してたのか…
超イラストレーションズにも書いてたし好きなのかね
委託しねーかな…
639:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 00:32:52 l2aBnORy0
>>637
ゆいあずのいちゃ本とあずにゃんの飼育日記っていう男が出てくる本の2冊かな
ぶっちゃけ飼育日記はいらなかったわ
640:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 00:47:59 YYMbUuc4P
飼育日記www
絶叫は相変わらずヲタのニーズをよく分かってるな…
このスレ的にはアレだが
641:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 00:58:53 BUmM3KvW0
>>622
梓「一人でやってください」
唯「そっか…やっぱそうだよね」
梓「……はぁ。あのですね、唯先輩」
唯「……なぁに?」
梓「唯先輩はいつも私をどう呼びます?」
唯「……あずにゃん」
梓「律先輩みたいに~ぜ、なんて語尾につけたりします?」
唯「……しない、ね」
梓「そんなふざけてますって声色で言われて、私がどう思うかわかります?」
唯「……」
梓「落ち込むくらいなら、初めからちゃんとしてください……そういうとこ、先輩の悪いとこです」
唯「……ごめんね、あずにゃん」
梓「……こちらこそ、すみません……でも、初めてのときくらい、ちゃんとして欲しくて」
唯「うん、だから、やりなおすよ……ね、あずにゃん。今夜は寝かさないから……いっぱい、大好きって言ってあげる」
梓「はい、唯先輩……私の大好きも、いっぱい先輩にぶつけちゃいますから」
唯「うん……大好きだよ、あずにゃん」チュ
梓「んっ……もう、唯先輩。まだダメですよ……電気、消してから」
唯「ダメ……もう我慢できないもん」
梓「しょうがない人ですね……でも、大好きです」チュ
一同「……」
純「梓ぁ……一緒に帰ろぉ……」
一同「空気読め!(んで!)(みなさい!)」
純「ええっ!?」
642:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 00:59:09 jLDf+sBL0
委託の買おうと思ったけどやめました
命拾いしたよありがとうございました
643:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 01:02:02 0cxUrMLQO
あずにゃんの飼育日誌は唯が付けてるんじゃないのかよ
644:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 01:06:26 vLjvu7uvP
個人的な意見だが唯梓本出してる人が他に唯or梓×男本も出してると一気に萎えるな
どうしても「あ~売れそうだから出したのねぇ」と思ってしまう
唯梓に限ったことでは無いが
645:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 01:27:36 jLDf+sBL0
それはわかる
軽音部の他の子とのカプなら「百合的においしいカプだらけだからな」と納得できるけど
突然男出てきてヤってるような本書く人のなんちゃって百合本は萎える
ぱっと見良質な百合だったとしても本当は大して好きじゃないんだろ?的な
646:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 01:50:28 sJNMLd5m0
新曲の唯梓に脳内変換余裕だったぜ!
それを抜きにしてもいい回だった……
647:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 01:51:10 4fi1ilgk0
このスレ的にはいろいろ微妙だったぞ
648:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 01:54:07 sJNMLd5m0
>>647
舞台の上であずにゃんて紹介されて動揺してたり
ライブ終わって「ケーキにしましょうか」ってセリフも唯の影響受けてるし
それだけでも十分だよ……
649:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 01:57:44 jLDf+sBL0
まあ今回は唯梓要素ないだろうなと思ってたからダメージはあまりなかったな
本当は内心ガッカリしたけど
650:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 02:07:38 doIA7DhS0
梓の初「頼れる先輩」発言があったじゃないか
651:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 02:08:35 gTZ9cob40
ムギ好きだけど今回ばっかりは遠慮してほしかった
652:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 02:08:40 x/ZEQPJeO
くそっ、梓とムギの絡みが多かったな。
ムギの位置が唯だったらな~主人公だから真ん中なんだよね、仕方ないか。
653:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 02:12:07 doIA7DhS0
最後唯と手をつないでたのが梓だったら最高だったんだが・・・
654:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 02:12:57 jLDf+sBL0
もうバレンタイン(回想)と卒業式に賭けるしかない
655:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 02:15:09 gTZ9cob40
梓うまく泣けなかったんだな...
唯先輩が思う存分泣かせてくれる日が必ず来るさ
656:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 02:27:04 T7jVcDw1O
>>639
なるほどさんくす
折本はエロいって書いてあったけど男なのか…
新刊だけ買おうかな
657:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 02:29:00 Zn/b0spsO
梓「その言葉…、やっと言ってくれましたね……。わ、たし…ずっと、待ってたんですよ……?」
658:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 02:49:20 ju9QtgiTO
今週は完全敗北だな
卒業式では先輩後輩色が強いだろうし
U&Iみたいな決定的なの欲しいな
659:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 02:50:02 +t+/YS/g0
もともと今月は供給過多だったしこのくらいがちょうどいい。
660:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 02:58:40 y8iSc/zY0
>>658
卒業回でそれまで感情を抑えてきた梓が
自分から唯に抱きついて涙するシーンは絶対にくると確信している
661:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 03:05:45 PRMb43BH0
ていうか来週最終回だと思ってたんだけど・・・
2クールって普通何話なの?
662:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 03:10:04 BUmM3KvW0
巻数的に26話+未放映1話ってところじゃないかな?
663:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 03:11:44 sC+sUy810
1クール何話なのかくらいはわかるだろ
倍にしろよ
664:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 03:12:23 kKX+JgVBP
24-26話くらいと思ってた
>>658
SSラッシュによる錯覚の可能性も
665:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 03:23:10 NMW2Dddd0
委託の唯梓本を漁る作業が始まるお…
666:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 03:32:54 PRMb43BH0
>>662
なるほど。ありがとう。
>>663
すまん
>>660
そうなると良いなぁ。
ただ最終回はスッキリ終わらせようとするあまり、そういう描写は簡潔に終わりそうで怖い。
なんていうか軽音部としての卒業式になるっていうか、一人一人の回想シーン入りーの、五人で最後のお茶会しーのみたいなことしてたら唯梓分なんて入れる余裕なかったぜみたいな。
そうなると俺はもう仕事頑張れない
667:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 03:38:45 NMW2Dddd0
合格発表の時に良いシーンあるから期待しとけよ
アニメでやるか知らんけど
668:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 04:06:12 NF5etikCO
学園祭のライブで、唯があずにゃんに告白する為に歌詞を作って、それを皆の前で披露
→あずにゃん号泣・・・ってSS作ったんだけど、投稿して良いのかな・・・。
しかも、告白するまでが長いから、トータルで20レスくらい消費してしまいそうだけど・・・。
669:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 04:06:59 NMW2Dddd0
come on
670:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 04:10:20 WtqtBGRI0
あんまり長いようなら、txtか何かで上げちゃっても良いんじゃない?
読むのも楽になるし
671:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 04:13:12 doIA7DhS0
いつだって準備は出来ているぜ
672:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 04:14:07 y8iSc/zY0
>>666
たとえ簡潔だったとしても、最近明らかにフラグだろうというぐらい意図的に自重されている
梓→唯がラストに来てくれれば間違いなくおれは死ぬ
それが考えるよりも先に衝動的な行動として出た結果ならばなおさらヤバい
673:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 04:32:02 JHVKVmFP0
>>668
txtでおk
674:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 04:32:59 UaV2AbNu0
>>668
まとめに直接上げるかtxtにしたら?
675:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 04:39:21 zwK4Q5tQO
唯律も紬梓も最後にきたから印象に残ったのかな。
見返してみたら唯梓の絡みはその2組の絡みよりも
多かったではないか。
676:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 07:09:25 9Bdtaelk0
今回はキャラ同士と言うより、軽音部全員の絡みを表現してたからね。
クリスマス~初詣~新歓~合宿~あたりでほろっと来た、とても良い回だったと思います。
677:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 08:19:09 8Ya+QrHWP
ムギちゃんの座り位置…
まあ三年生だし端に座らせるわけにはいかんからな
678:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 08:57:55 cye0BVe50
SS書く前にちょっと確認したいんだけど
ひょっとしてHTTが人前で演奏する機会って、自主的に卒業ライブとか
やらない限り、これっきりだったりする?
679:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 09:04:42 +t+/YS/g0
だと思う
680:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 09:27:10 U2VC/9Og0
>>678
普通なら3年生の文化祭が文化系部活動の最後。
でも放課後ティータイムはいつまでも放課後らしいから、
高校卒業=常に放課後と考えると…
どういうことだってばよ?
681:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 11:12:47 FChXM70l0
唯梓分も充分あったと思うが
というか今回はそういうの関係なしにいい話だった
梓が泣かなかったのは最終回への伏線かな?
682:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 11:43:01 4pMYdpKNO
話的には大満足
唯梓的には「頼れる先輩です!」だけでも満足
683:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 13:28:43 tC0Acfxa0
アンソロ来週か。楽しみだ
表紙の唯梓間接キッスだけで胸熱
ライブ前日の唯梓があるから誰と絡んでも動じない俺がいる
20話いい話だったじゃないか
それ以前に唯梓は絡み多過ぎだしなww
安泰の唯梓
684:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 13:30:16 BUmM3KvW0
観て来たぜ
何か逆に濃厚な唯梓がなくてよかったと思えるいい回だった
HTTは5人で一つって感じがすごく良く出てた!感動した!
MCはgdgdだったけどw
あのみんなの唯語りは、それぞれの本音なのかな
ああいうのいいよね
685:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 15:23:22 4pMYdpKNO
「あずにゃん」というあだ名が全校に知れ渡ってクラスメートや知らない人にもそう呼ばれるようになる梓
梓(私をあずにゃんと呼んでいいのは唯先輩だけなのに……)イライラ
686:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 15:26:32 l2aBnORy0
あずにゃんって他の生徒に可愛がられるようになったら唯は嫉妬するんだろうか
HTT含め普段誰もあずにゃんって呼ばないからわからんな
687:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 15:29:32 QUvrNWJS0
「唯先輩は本当っ…っに…っん…ギター上手く…なりましたよねっ…」
「あずにゃんも…いい声で喘ぐようになったよね…ふふ…」
なんて事を考えていた昼下がり
688:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 15:44:28 yWFk/tPh0
独占欲を発揮する唯というのもそれはそれで美味しいよな
「あずにゃん」は今のところ唯だけの特別な呼び名だけに、他者が気楽に使ったら静かに怒りそうな気もするし
逆に、やっと浸透してきたよ!と素直に喜ぶ気もする
689:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 15:49:21 xO7UqACh0
あずにゃん?
690:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 15:51:39 8Ya+QrHWP
>>685-686>>686
だからクラスの喫茶店の話を振ったとき
唯は「梓ちゃん」と呼んだのさ
691:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 15:54:00 8Ya+QrHWP
まちがえた
>>685-686>>688
692:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 17:24:56 sHevVQCY0
関係ないが海外の百合コミュニティでもけいおんはメジャーな話題として上がってるんだな
製作側も意図して最後に盛り上げてほしい
693:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 17:44:22 zwK4Q5tQO
>>692
アニメスタッフよりも
ついに梓をデレさせた、かきふらい先生に期待したい。
694:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 17:51:52 sHevVQCY0
あのシーンは明確に差別化されてたしねー
ハグった唯以外は手握るだけだったし(澪とかも)
695:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 18:39:51 yNgnFxkb0
かわ唯がセクハラ上司に見えて困る。
696:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 20:01:11 0cxUrMLQO
滑り台の上で座ってる唯を梓が後ろから抱きしめてる公式イラストあるでしょ あれ、すごい好きだわ
697:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 20:16:03 KUKOBREQ0
【新曲歌詞付】放課後ティータイム(HTT) - YOU & I
URLリンク(www.youtube.com)
698:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 20:52:33 y7ZhW/pmO
>>696
あれ良いよね。カメラ目線の梓が「唯先輩は誰にも渡しませんから」って言ってるようにしか見えない
699:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 22:25:58 Qj2SOLRs0
今日の唯とあずにゃんは神すぎるわ
URLリンク(servercancel.hp.infoseek.co.jp)
700:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 22:31:40 l2aBnORy0
>>699
まあいつもどおりグロ注意ですわ
701:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 22:32:16 DbAXq8iC0
>>699
ブラクラ
最近は手口も悪どくなってるんだなー…
702:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 22:46:58 v2oTWbINO
>>699
グロ
ブラクラ
開くな注意
703:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 22:52:57 CBbaZRcB0
コメと内容が違うのは統失だからでしょ
704:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 23:21:53 s76jmTB+0
いま観たけど・・・
ほんとムギ空気呼んでほしかったわ
あそこは唯じゃなきゃダメだろ・・・
今回だけはムギが嫌いになりそうだったわ
705:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 23:27:46 +t+/YS/g0
叩き待ちですねわかります
706:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 23:28:11 NgrA19u00
まぁ今回は唯梓でやっちゃうと、皆のシーンって感じじゃなくなっちゃうし
あえて唯梓・律澪あたりで個別の関係を匂わせないよう、ああいう構成にするのは妥当なんだろう
でも残り話数も少ないし、そろそろラッシュが来てくれても良い頃だよな
707:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 23:31:03 1mASTOuG0
5人並ぶとああなるのは仕方ないんだよな
律澪は基本的に隣だし、主役の唯はセンターだから
3年のムギを端にするわけにもいかないし、必然的にあの並びになってしまう
708:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 23:31:36 ELxoiqyTO
>>704
ラストシーンのことを言ってるんなら心が狭いとしか言いようがないな。
百合とか関係なしに感動的だったんだしさ。
誰と誰が絡んだ絡まないでやきもきするよりあのシーンで語られたテーマを素直に感じるのが作品を楽しむ上でも吉じゃなかろうか。
むしろ普段出かけてばかりいる唯両親が学祭に来ているのが重要だ。
学祭終了後、唯は間違いなく梓を両親に紹介したに違いない(もしかしたら既に紹介済みかもだが)。
709:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 23:35:44 s76jmTB+0
ムギ端でも違和感ないと思うが
つーか最後の恋人繋ぎも唯梓だったらよかったのに
位置関係からして唯律だろうけど誰得
710:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 23:42:38 n3OwlLZM0
梓唯律澪紬
の並びだったらみんな幸せだったよね(´・ω・`)
やっぱ律は真ん中じゃないと
ドラムだしリーダーだしお姉ちゃんだし
711:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 23:49:58 X3TTUwpB0
>>708
> >>704
> ラストシーンのことを言ってるんなら心が狭いとしか言いようがないな。
> 百合とか関係なしに感動的だったんだしさ。
> 誰と誰が絡んだ絡まないでやきもきするよりあのシーンで語られたテーマを素直に感じるのが作品を楽しむ上でも吉じゃなかろうか。
同意
今回は唯梓関係無しでも、5人の仲の良さや絆が見られたところがとても良かった
それに、けいおんあっての唯梓だしな
立派に青春しているからこそ、唯梓を楽しむ以前にけいおんを楽しまないとね
712:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 23:51:13 PRMb43BH0
久々にVIP発の良い唯梓SSが出たな
713:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/18 23:56:14 4pMYdpKNO
>>711
全面的に同意
>>712
エレベーターの奴?
714:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/19 00:00:28 kNAuMXTY0
ほんとにムギ嫌いになったわけじゃないよ
でも今回だけは空気読んでほしかったわ
715:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/19 00:06:35 P+Nhc6hWO
今週空気読むべきはどう考えてもカプ厨
俺だって唯梓大好きだけど今週みたいな話にそれを求めるのはおかしいだろ
716:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/19 00:06:52 VD7MOsFgO
わーい気になってた唯梓マンガの続きが更新されてるわー
717:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/19 00:12:01 yw9T49Ip0
vipのSSとやらを貼っていただけませぬか
718:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/19 00:15:50 kNAuMXTY0
みんなすまん
少し時間がたって落ち着いてきたわ
前回が神回だっただけにちょっと卑屈になってたかもしれんわ
719:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/19 00:19:13 F7IauK030
エレベーターの奴って読んだことなかったからぐぐって読んでみた。こういう話もいいなー。
唯梓漫画ってのはツイピクの転載禁止なあれ?
720:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/19 00:19:53 8YrZpbR10
>>713
そうそう
>>717
戯言ニュースで見れるよ
個人的には凄い良い唯梓だった
721:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/19 00:24:08 VD7MOsFgO
>>719
ごめん、それだわ。舞い上がって詳細書かなかった。
あの作者が一番好きなんだよな~
722:名無しさん@お腹いっぱい。
10/08/19 00:24:27 LxXkiets0
>>719
それが書き上がってピクに上がってた
SSもイラストも今は潤沢にあって唯梓成分補給に困らないけど、
放送終わったらこうはいかないんだよな……