09/11/19 15:38:55 ioops3xL0
Jリーグは1993年に10チームでスタートした。サッカーとスポーツ文化のすそ野拡大を旗印に、加盟クラブを増やし、今季はJ1、18、J2、18の36チームにまで膨れ上がった。
スポーツ文化の醸成という理念に異論はない。だが、チーム数を増やすことだけに意識が向いていなかったか。Jリーグは原点に返って、経営面にも厳しいメスを入れるべきだ。
各クラブは大分を対岸の火事と見るべきではない。リーグ有数の観客動員数を誇るアルビレックス新潟も、1試合の平均観客数は2005年の4万人を最高に年々減り続け、今季は3万人台前半にまで落ち込んでいる。07、08年と2年連続で赤字経営だ。
動員力のある新潟でさえ、厳しい現状にある。ましてJ2は観客数が少なく、大スポンサーが付いていない地方のクラブがほとんどだ。多くが経営の危うさを抱えているといっても過言ではない。Jリーグはこの事態を深刻に受け止めるべきだ。
各クラブに求めたいのは身の丈に合った運営である。大分は昨季、リーグ戦4位に躍り出て、ナビスコカップで優勝した。チームの大躍進が経営陣の油断を生んだのではないか。
今季は序盤から敗戦が続き、シーズン途中での監督交代や選手補強を行った。これらが経営を圧迫し、チームの低迷につながったといえる。さらに観客減、J2転落と悪循環を招いた。
健全経営と戦力強化を両立させることは並大抵なことではない。だが、それなくしてJリーグの将来はないはずだ。百年構想の正念場でもある。
新潟日報2009年11月19日
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