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自転車操業の感は否めず=大分へのJリーグ巨額融資-Jリーグ理事会
一つのクラブを救うために6億円もの巨費が投入される。来季J2に降格する大分の今季残り試合の
開催能力を確保し、リーグ全体の損失を避けるというのがJリーグの貸し付け理由だ。
しかし、クラブ再建計画すらまだ固まっていない。返済の見通しも立っておらず、自転車操業の感は否めない。
今年1月くらいから急速に経営が悪化し、借入金依存の体質が一気に表面化した。今季見通しで入場料収入が
6000万円減り、スポンサー未払いは1億8000万円にも上るという。末期症状となった10月に
ようやくリーグに泣きついたクラブにも問題があるが、リーグによる経営監視体制にも甘さがあったといえる。
6億円は「公式試合開催安定基金」の現残高の半分を超えている。Jリーグは元常務理事を派遣して
実態の把握に努めており、クラブの経営体制の刷新を求める。今回の融資は原則として今季の
試合開催を確保するためで来季以降についてはクラブによる自立を求めているが、
鬼武チェアマンは「つぶしたくない気持ちはある」と言った。
同チェアマンは「(悪しき前例には)ならない」としているが、この姿勢が前提になると、
今後も安易に基金を頼るクラブが出てくる可能性は十分に考えられる。
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