09/10/30 17:56:47 dTFmB7RR0
徳島サッカーの歴史は最強軍団東福岡の活躍ぶりを伝える新聞を見て、東福岡のようにサッカーがしたいと思った少年が新聞を丸めボールに見立て、
近くのゴミ箱に向かって蹴ったのが始まりだとされる。その当時、徳島はサッカーボールはおろかサッカーそのものが全く認知されていない
地球上最後のサッカー未開地帯であった。だがそんな徳島の小さな少年ですら興奮の渦に巻き込むほど強豪東福岡のサッカーは日本全国を魅了していた。
「こんな世界があったのか・・・東福岡・・・スゴい・・・」
のちに徳島サッカーの生みの親として活躍する少年は、ネットはおろかテレビすら存在しない徳島を自分自身の足で回り、その興奮を伝えることを決心した。
東福岡のサッカーの素晴らしさを伝えることにそれほどの苦労はなかった。なぜならそれほどまでに完成されたチームであり、その事実に誰一人として
異論はなかったからである。サッカーは東福岡とともの瞬く間に徳島中に広がった。
まずは東福岡サッカーの歴史を小学校で徹底的に勉強することから東福岡サッカーへの挑戦は始まった。ここでもそれほどの苦労はなく子供たちは熱心に
勉強を続けた。なぜならそれほどまでに東福岡のサッカーに皆が興味を示していたからである。だが、サッカーを教えることは簡単ではなかった。東福岡の
素晴らしさは理解しても、それをすぐに実行できるほど簡単なものではなかったからである。ましてや東福岡を倒すなど夢ですら起こりえない状況であった。