矢部「じゃあ俺、今から南アフリカ行くんで」岡村「え?」at NEWS4VIP
矢部「じゃあ俺、今から南アフリカ行くんで」岡村「え?」 - 暇つぶし2ch26:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/06/19 21:48:21.21 OGkHikng0
>>25
そうだっけ、間違えてごめんなさい

27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/06/19 21:59:01.54 OGkHikng0
この事件により緊急の記者会見を行うことになった

岡村「この度は・・・その、うちの相方、矢部浩之が・・・現地の強盗に襲われて・・・」

「岡村さん! 今の心境は!」
「ご遺族にはもう会われましたか!?」
「すみません、質問の時間は後でお取りしますので・・・」

岡村「それで、僕は自宅でその話を聞きまして・・・」

「岡村さんは一緒に行かれなかったのですか!?」

岡村「それで・・・」

フラッシュが岡村の視界を埋める。

岡村「お前ら・・・」

「?」

岡村「お前らいい加減にしろ!」

28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/06/19 22:02:59.67 OGkHikng0
その怒声と共にフラッシュは勢いを増す

岡村「そんなにウチの相方が死んだのが嬉しいか? よってたかってフラッシュ炊いて質問投げかけて」

「岡村さん落ち着いて・・・」

岡村「そんなに記事が欲しいか。そんなに一面トップ飾りたいか・・・やってられんわ」

岡村が退出するとともに記者団も後を追う
そしてそれはスタッフによって防がれたが、追い打ちをかけるように岡村の背中にカメラのフラッシュを浴びせていた

29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/06/19 22:11:57.14 OGkHikng0
後日。当然のように、雑誌、新聞は矢部の死と岡村の行動について色々な憶測や批判が書き記されていた。

岡村「まぁ、あれだけ怒鳴れば当然か・・・」

岡村「アホくさくて・・・笑いもでんわ」

岡村「今まであいつと二人で憧れてたテレビが・・・こんなもんやなんてな」

岡村「俺も、一緒に行けばよかったんや・・・そうしたら、矢部一人死ぬこともなかったのに・・・」

30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/06/19 22:24:33.06 OGkHikng0
岡村「・・・・・」

プルルルル・・・・

竹山「はい竹山です・・・岡村さん?」
岡村「俺は、どうしたらええんやろなぁ」
竹山「しばらくはテレビに出ることはやめたほうがいいですね・・・恐らく」
岡村「ああ、出る気にもならんわ」
竹山「ほとぼりが冷めてから、少しずつテレビに出る回数を増やしたほうがいいですよ」
岡村「ああ・・・ありがと」
竹山「岡村さん? 大丈夫ですか、岡村さ―」

ブツッ

岡村「・・・・・・」

31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/06/19 22:33:18.54 OGkHikng0
岡村「俺は・・・どうしたらええんやろ、なぁ、矢部・・・?」

岡村「竹山の相方は・・・病気だったらしいが、お前はいきなりや」

岡村「・・・・・・お前のいないこの世なんて、どうでもええわ」

岡村「どうせ元からテレビに出る機会がめちゃイケなかったし、俺は・・・」

ふと、夏の夜用に置いてあった薄い布が目に入った

32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/06/19 22:39:51.40 OGkHikng0
布の端と端を結んでから八の字にし、片方の穴をドアノブに括り付け、もう片方の穴に自分の頭を入れた。

岡村「どうせ何もないんなら、生きていても無駄やな。酸素の無駄や」

岡村「そういやいつか言っていたな、『地球にやさしいナインティナイン』って・・・」

そして、そのまま岡村は体の力を抜いた。
首が閉まって、頭の中に靄がかかったような感覚に陥る。

岡村「ああ、俺は・・・死ぬんやな」

33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/06/19 22:44:38.48 LOQMWYcI0
岡村ェ・・・

34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/06/19 22:47:10.05 OGkHikng0
矢部「こんなところでなんしてはるんです」
岡村「・・・?」
矢部「風邪引きますよ」
岡村「や、矢部・・・そ、そうか、俺は・・・」
矢部「なんや知りませんけど、早くめちゃイケの収録行かないと」
岡村「そ、そうやな」

車の中

矢部「今日は確かお台場警察24時でしたっけね」
岡村「ああ、そうだったような」
矢部「ちょっと、まだ寝ぼけてはるんですか?」
岡村「そうか? 少しは頭がぼやーっとするが」
矢部「確かこの近くに公園あったから、そこで水でも飲んできたらどうです?」
岡村「ん、そうしよか」

35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/06/19 22:56:09.12 OGkHikng0
岡村「ふぅ・・・すっきりした気がする」
矢部「・・・じゃあ、戻ります? それとも、進みますか?」
岡村「・・・? どういうことや?」
矢部「このまま俺の後を追って車に乗るか、このまま家に帰るか」

その言葉に、岡村は自分が自宅で首を吊ったことを思い出す。

岡村「ああ、俺は・・・」

岡村「俺はお前と一緒にいたいんや、お前がいなくちゃ、何もできんし、退屈なだけや」
矢部「そうでっか・・・なら止めはしませんが・・・」
岡村「これは俺の夢や・・・死ぬ前の夢。なのに、なんでお前はそんな止めようとするねん」
矢部「そりゃあ、岡村さんが死にたくないからじゃないですか」
岡村「違う、俺はこんな世の中に生きてたって意味はない。だから首を吊って・・・」
矢部「めちゃイケはどうするんですか。あれだけみんなで一生懸命作った番組、投げるんですか」
岡村「違う、違うんや・・・」

36:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/06/19 23:00:15.70 6nG47YBC0
しえんた

37:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/06/19 23:00:47.88 Z/+aBLNmO
岡村…

38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/06/19 23:08:26.22 OGkHikng0
矢部「あなた前ラジオで前に言ってましたよね。『俺は親父の敷いたレールの上を歩いていただけやった』って。それで、この業界目指すようになったんじゃないんですか」
岡村「そうや・・・でも、お前がいなかったら―」
矢部「僕に甘えんといてください!」
岡村「・・・っ!」
矢部「あなたはできるはずなんです。僕は、僕は岡村さんとずっと一緒に居ますから」
岡村「矢部・・・」
矢部「僕は知ってます。岡村さんはきっと立派にできる人だって。そんなんじゃなかったら、僕は最初から貴方をさそってまへん」
岡村「・・・・・・」
矢部「岡村さん、そろそろ起きてください。みんなが心配しています」

途端に、岡村の視界は光に包まれた。
眩しい光に思わず目を瞑る。
そして・・・

「お、岡村さん! ちょ、ちょっと待ってくださいね、今先生を呼んできますから!」

白い天井に消毒液のにおいが鼻をつく。

岡村「・・・・・・矢部」

39:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/06/19 23:13:19.64 OGkHikng0
岡村「そうやな・・・矢部、俺、もうちょっとがんばってみるわ」

話によれば、首を吊って意識を失った際に偶然布が解けてそのまま倒れたところを様子を見に来たカンニング竹山が発見したんだという。
そのまま岡村は12時間眠ったままだったそうだ。

そして、一か月後。

「さて、今回のゲストは長らくの休養を経てようやく復帰に持ち込みました。この方です!」
岡村「どうもー、ナインティナイン岡村でーす!」

END

40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/06/19 23:20:18.72 Z/+aBLNmO
>>OGkHikng0 乙ですた
何か切ない気持ちになった

41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/06/19 23:20:23.01 OGkHikng0
正直ここまで進める気なかったです

42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/06/19 23:21:26.39 7TrDcWyn0
岡村「あー矢部おらへんな
    ここか?おるんか?・・・おらへんやないか
    どうしたええねんほんま」

岡村「割とどないかなるもんやな」

矢部「ただいま」
岡村「だれやおまえ」

そこに矢部の席はなかった。

43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/06/19 23:21:42.24 jXR5Hair0

しんみりした

44:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/06/19 23:22:09.05 YCsE7sFD0


45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/06/19 23:23:42.50 LOQMWYcI0

いいものを見た

46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/06/19 23:55:32.76 J7FkDjVr0

さいとう本当いい奴だな


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