10/04/29 13:13:44.49 kiKVeetNO
澪が目を零れんばかりに見張る。不思議なことに
この時、律の目には澪が口を開くのが奇妙な程、緩慢に映った。
澪「――――――――――――――――っ!!!!」
劈くかのような悲鳴が律の鼓膜を貫いた。
命そのものを絞り出してしまうかのような絶叫だった。
唯が死んだという事実に抗うかのように床に両の手をついて、激しく背を震わせる。
時折悲鳴に混じって、唯の名が口許から荒々しい吐息とともに漏れる。
――永遠に続くのではないのかと、思われた慟哭が止んだ。
澪「ゆ、い……」
いつの間にか床に横たわっていたノートを拾い上げて澪は、それを開く。
開かれたノートの頁には沢山の文字が
敷き詰められていた。内容は、はっきりとは
視認できなかったが、それでも日記らしきものが書かれているのは、何となくわかった。