J( '-`)しat NEWS4VIP
J( '-`)し - 暇つぶし2ch750:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/03/28 12:35:06.10 wUZafb9a0
1000まで行けば、罪がチョット軽くなるような気がする

751:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/03/28 12:37:54.05 ys5e3FKAP
J( '-`)し タケシー でりへるさんが来たわよー

752:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/03/28 12:38:49.66 Apbo4xMw0
涙腺の蛇口ぶっ壊れたんだけどどうやって直すんだこれ?
クラシアンに連絡したら直してもらえるかな、鼻のパイプもぶっ壊れてるらしい。

753:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/03/28 12:58:43.43 w7nF/mxP0
なんでまだあるんだよ

754:ありがとう
10/03/28 13:02:22.58 bwbXPWs00
朝死ぬことねぇだろ…本当に母さんらしいね。
ほんっと、人騒がせな親だよなァ。
ねぇ、母さん。死んだら芋ようかん食えないよ?
死んだら、買って行ってあげないよ?
死んだら食べれないんだよ?
本当に急すぎて、ネタだと思われるだろ?
人騒がせだなァ…

母さん、ムカついてるでしょ?
医者にはあと一ヶ月って言われてたのにね。
一ヶ月、芋ようかん食べれたのにね。俺も買って行ってあげたのにね。

何でだよ、棺おけに芋ようかん入れたくないよ。

買って行くから、また食べてよ。
また笑ってよ。
また俺の名前呼んでよ。

142:61◆1Z4mF1mWnQ:04/07/2720:34
最初って涙なんか出なかった。
親戚や友達に連絡して、それはもう事務的にお通夜とかの準備をしなければいけなくて。
涙を流す暇がないっていうのかな。
オヤジも姉ちゃんも、同じように忙しくて悲しみにひたる余裕はないって感じでした。
忙しさに追われたから、俺は今日の一日を冷静でいれたのかも。

一度、家に帰ってくる時に三人で夕飯食べたんだ。ハンバーグ食べた。
オヤジが、「うまくないなぁ…か…」
って、言葉詰まらせてイキナリ泣き出したんだ。子供みたいに。


755:ありがとう
10/03/28 13:03:26.20 bwbXPWs00
俺はすぐ分かった。
その、「か…」の後に続けようとした言葉がすぐに分かった。
オヤジと母さんはよく食べ歩きが好きで、うまい店があると家族サービスとかいっては
よく連れて行ってくれてたんだよ、俺と姉ちゃんを。

オヤジは「うまくないなぁ、母さん」って
いつもの癖でついつい言ってしまうところだったんだろうね。
俺は黙ってた。姉ちゃんも黙ってた。
俺は泣かなかった。泣けなかった。黙って食べてた。
何かしゃべったら俺も崩れてた。

今日の夕方もむしむしと暑くて、地元のスーパーはいつも通りにぎわっててさ…思わず寄ったよ。
特売のトウモロコシと枝豆売り場には主婦が沢山いてね
その中に母さんいるんじゃないかって、バカげた子供みたいな考えに変な期待持っちゃって。
「アツシ、トウモロコシ買ってきたから茹でてあげるからね~ッ!」
って、一昨年の夏みたいに、笑う母さんの顔が見たかった。
こんなクソ暑い夏に、リビングで寝っ転がりながらトウモロコシを食う俺の行儀悪さをうるさく言う母さんの声が聞きたかった。

ああいうのを本当は小さな幸せって言うんだろうね。
けど、小さすぎて当たり前すぎて見えないんだよ。
いなくなってしまってから初めて分かるんだ。
それがビー球みたいにいろんな色があって綺麗で素朴でキラキラしてるって分かるんだよ、きっと。



756:ありがとう
10/03/28 13:06:12.33 bwbXPWs00
152:61◆1Z4mF1mWnQ:04/07/2723:57
もう今日でここに書き込むのは最後にします。
みんな色々と辛いことを乗り越えての今があるのだと思いました。

だから俺だけ弱くてうじうじしていてはいけない。みんなが通る道なんだよね。
けど、今だけ俺の弱さをどうか許してください。昨日の今日では強くなれない…

悲しすぎる。

オヤジが俺に封筒を渡してきました。
葬式までに必ず読んでおけって。オヤジはその中身を知らなかったらしい。
姉ちゃんの分もあるって言っていたから、母さんからのものだってすぐに分かった。

俺は本当に弱い。もっと強いものかと思っていたら全然違った。弱すぎだ。
その封筒の中身を読んで、泣きじゃくった。今も涙が止まらない。
どうして2chに書き込んでいるのかもよくわからない。
誰かに聞いて欲しいからかな。誰かに何か言って欲しいからかな。


757:ありがとう
10/03/28 13:07:37.39 bwbXPWs00
「アツシへ
お母さんがこんな手紙を書くことなんてなかったからさぞかしビックリしているでしょう。
アツシも知っている通り、お母さんは後三ヶ月くらいなんだってね。
今のお医者さんはすごいね、余命をすぐに言ってくるなんてね。
時代は変わりましたね。お母さんがお婆ちゃんを亡くした時は、ひた隠しにされたのにね。
こっちの方がスッキリしていいかもね。
お母さんね、もっとアツシとナミを見ていたかったんだけどね。ごめんね。
あと三ヶ月しか見れないのか、うーん、残念だよ。
アツシ、旅行に連れて行ってくれるって言ってたしね。
お母さん、北海道がいいな。美味しいものを家族で食べに行きたいじゃない。
それで小樽にも行ってみたいんだ。アツシ、お母さん頑張って元気になるから、その時は北海道旅行をよろしくね。

153:61◆1Z4mF1mWnQ:04/07/2723:58
あなたは家族思いの良い子です。言葉遣いは汚いけど、
それが照れ隠しなんてお母さんはちゃんと知っているんだからね。
だてにあなたを23年間も育ててきた訳じゃないんだから。あなたとナミは私達の自慢の子供です。
あなたもいずれ親になって分かると思います。
自分の子供がどんなにかわいくて仕方ないか、絶対に分かる日が来ます。
お父さんが頑張って働くのも、お母さんがご飯を一生懸命に作るのも、
あなたたちがかわいいから。あなたたちを愛しているから。
あなたたちと幸せを創り上げたいから。それが親心だよ。アツシも絶対に分かるはずだよ。
けど、お母さん、子供孝行出来てないよね。
あと三ヶ月の間に出来る事って何かを考えたんだけど、お母さんバカだから分からないや。ごめんね。
だから、この手紙はあなたたちに謝りたくて、今こうして書いているの。
無責任な親だね、無責任なお母さんだね。ごめんね、お母さん無責任で。



758:ありがとう
10/03/28 13:10:26.93 bwbXPWs00
アツシ、お母さんの子供で幸せでしたか?
お母さん、自信がないな。お母さんなりに頑張ってきたつもりだけど、自信ないよ。
だから、この手紙を読んだら、素直にお母さんに言って。
お母さんの息子で幸せだったか、素直に言って。
もし、幸せだったなら、お母さんもっと頑張っちゃう。
もし、幸せじゃなかったんなら、お母さんもっともっと頑張っちゃう。
大好きなあなたたちの為に、お母さんは頑張るよ。エイエイオーって頑張るよ。
あなたたちを授かって良かった。本当に良かった。
お母さんは幸せ者だね。幸せすぎるね。

あ、しつこいけど、お母さんは夏くらいに北海道行きたいな。
家族で行こうよ、北海道。きっといいところだよ。美味しいものたくさん食べようね。
アツシの運転する車で、北海道をぐるぐる家族四人でまわるの。ステキでしょう。期待してるよ、アツシ。
ナミには別のものを頼んであるから一人だけの手柄なんかにしないこと!
夏に家族四人で北海道行こうね、お母さん頑張るよ!!

字が汚くてゴメンね。
お父さんも、ナミもアツシも、お母さんはみんな愛してるよ。幸せだよ。

                 アツシのお母さんより 」

って。書いてあった。



759:ありがとう
10/03/28 13:11:18.60 bwbXPWs00
160:61◆1Z4mF1mWnQ:04/07/2800:52
これで最後です。
俺は忘れてはいけないことがあります。
俺が自己満足で書き込んで、それに対しての温かい言葉、煽り、
全てにありがとうと言いたいです。
みんな、ありがとう。

母さんを北海道に連れて行けなかったことが残念でなりません。
そして、弱い俺はいまだに涙を流しっぱなしです。

家族を大切にして下さい。愛情を素直に受け取って下さい。
小さな幸せを大切にして下さい。
恥ずかしがらずに「ありがとう」と言って下さい。

俺はみんなに感謝しています。みんなの優しさにひたすら感謝です。
夏が過ぎて秋になって、冬になって、どんどん季節が廻ります。
その中での「ありがとう」って、誰にでもあるはずです。
素直にありがとうと言える事は素晴らしいことです。
涙が流せるくらい、美しいものです。
みんなありがとう。

母さんありがとう。
         ・
         ・
         ・

193:Mr.名無しさん:04/07/2823:30
今日はろうそくを絶やさぬように、寝ずの番です。
遺影の母さんは笑っています。


760:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/03/28 13:20:03.09 bwbXPWs00
J( 'ー`)し さすがに読み返しながら泣いちゃったわ

761:金ピカの時計
10/03/28 13:28:16.56 5QN3FIgZ0
大学が決まり一人暮らしの前日の日
親父が時計をくれた。
金ピカの趣味の悪そうな時計だった。
「金に困ったら質に入れろ、多少金にはなるだろうから」
そういってた。
二年生のある日、ギャンブルにハマリ家賃が払えなくなった。途方にくれていた時。
ハッと気がつき、親父の時計を質にもって行った。
紛れもない偽者であることが判明した。
すぐに親父電話した。

俺「おい!偽者子供につかませんなよ!」
親父「なっあてになんねーだろ人のゆうことなんざ。困った時にこそ裏切られるんだよ
   最後の頼みの綱になー。がはははは!これが俺の教育だよ。」
親父「でいくら必要なんだ?金に困ったんだろ?」
俺「・・・・あきれるわ。十二万貸してください・・・」
親父「明日振り込むから、何があったかは聞かない。金がない理由は親にいえない事が多いわな!」
親父「がはははは!女にでもはまったか?このバカ息子が!!ははは!!」

正直心底むかついたが、親父の声は俺を安心させてくれた。
今思うと、小さい会社だが経営者らしい教育だったのかなと思う。
そんな親父も去年の夏、ガンで死んだ。往年の面影も消え、ガリガリになった親父が
また時計をくれた。まだ箱に入った買ったばかりの時計だった。必死で笑顔を作りながらいった。
親父「金に・・困ったら質にでも・・・入れろや・・!」
オメガのシーマスターだった。くしくもその日は俺の誕生日だった。

俺「親父の時計はあてになんねーから質には入れないよ。」
二人で笑った三日後、親父は死んだ・・・・
親父が死んだ今も、金ピカの時計はまだ時を刻んでいる。

762:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/03/28 13:31:55.21 ILQguMH+0
               i-、  .,,i-、.  .__.   .i 〟     .i-〟 ,,i'-、
              ,,..../ .←i .!-,゙ッ″ l ./   .| .,!__,、   .! .|  ヽ,゙シ'゙
             └┐./'二-―'i   ! !.[二ご .i ┘   .! .゙‐''"_,ゝ
               / / ゙‐''''^゙゙´  ,! .l   .! .|    /,./ '"゛
              / / r-............、  ! !  ./ /    | !................、
                 ゝ″ `''―--┘  `゙´  .ヽヾ     `'ー-----┘
          ,,..、 .,i-、              _   .i-イ'/ミ;;  .i 、、 .iーi.
          } .!,, " ¬-、               ! .l゙.,,......ノ .ウ-イ   ! .l゙  l |
         i-'''_ ,i‐'"゙´゙'i !  .,i-''''二二゙''、   ! .| .!―'''i |''''''゙   | !,, 、.| !
            '"゛ l l〈,゙''''''゙,./   ゙'''"    | !  ! .,! ,.. -ミ .|,     l, ゙./ / .|
            l l `´      ,i--‐'゙,/  | l .l゙ ⊂l .._"'i.     ,/ /
               ゙‐'"        `'''^´    .゙‐'゙ .`―‐" `     .ゝ-"
                          iー、  ., ( \   i'''ッ .,,............ 、    /'''! _,
    .{'''''''',゙,゙,゙,゙,゙゙゙゙´ッ  I''''''''゙,゙,゙,゙,゙,゙゙゙´ッ  ,,,,,,/ .(..、./''x..ゞ .r‐" ¬ミ''''ニ‐./  .l二二 ,,.. /,,,
    . ゙̄二 ./../   . ゙̄./  ,./ /  !-ッ .,iーi .}ヽ ヽ .゙゙l ./l .,{....ノ .ミ....、  l_;;;;____´,, ┘
      ゝ、゙" /      .\.`゛./     ./ / .| ! .l._ゝ .l゙ .゙'"./―i i―"  /'二,゙_./
          \.゙>       .\..冫   / //゙''".,l′   _/,,-,.ン,,,| |    ! .ヽ..........、
            ゛         ゛    .`''゙ .`''"     ゙ー"   .ゝ-′    `'―---"

763:母ちゃんの寝言
10/03/28 13:32:24.76 bwbXPWs00
母ちゃんが重い乳癌だってわかった日。

いつも大イビキでけたたましく寝てる母ちゃんが、
その日は小さい声で
「おかあさ~ん…おかあさん…」って
泣きながら寝言を言ってた。

あぁそっか…母ちゃんも
おかあさんから生まれた女の子なんだって思って、
涙が止まらなかった。

怖いんだろな、淋しいんだよなって。
誰かにすがりつきたいんだなって。

とっくに孝行してもいい年齢になってからの
自分のムダ遣いとか暇な時間とか、
何でこの人にあげられなかったんだろうって
情けなくて胸の痛くなる声だった。

朝起きてから
亡くなった婆ちゃんの写真の前で
「あなたの娘さんに迷惑いっぱいかけて御免なさい」って
泣きながら謝った。

自分がいつまでも子どもでいちゃいけないことに
やっと気付いた日だった。


764:母の髪
10/03/28 13:44:15.55 bwbXPWs00
病院の婦長をして、病気知らずだった母が癌告知をされた。
本当に風邪のひとつも引かず、朝の5時から夜の7時まで毎日働き
夜勤もバリバリこなす母親で、本人もそれを自慢していた。

長く勤めていた病院の院長に裏切られ、失意の中それでも母は何とか近所で雇ってくれる病院を見つけて
ぺーぺーから仕事を始めたその矢先。
子宮筋腫だと診断。
しかし、勤めたばかりだと母は手術を先送りにしていた。
少し放っていたらあまりの痛みに救急車で運ばれた。
癌だった。誤診だった。

それでも母は気丈に大丈夫!!を繰り返していた。
そして、術後にの医師からの説明。
ステージの話になって、母は青ざめていた。

癌センターでも働いていたから自分の状態や先がわかるだけに、残酷過ぎた告知だった。
母は「治療は受けたくない。」と言い張っていたが、何とか説得して受けてもらった。

辛い治療の中、それでも母は強く生きて泣かなかった。弱音も吐かなかった。
カリメロ~と笑いながら、治療時につけるヘルメットを被っていた。

そんなある日、帰宅した母と久しぶりにお風呂に入った。
母の背中を流し、髪を洗おうとすると、髪がズルリと抜け落ちた。

後頭部の髪を見た瞬間、今まで泣かなかった母親が号泣した。
「辛いのも耐えれた。死にも向き合ってきた、でも、髪が…怖いよ。」

母親のそんな弱い姿を目にするのは初めてだった。
泣きじゃくって背中を丸めていた。
小さくなった母親の背中に、私は「また綺麗になるよ」としか言えなかった。

765:母の髪
10/03/28 13:45:08.79 bwbXPWs00
癌だということをはっきり認識したのかもしれない。

身を粉にして働きながら、自分の服ひとつ買わなかった母。

休日も父より私達より早起きして、家事を完璧にこなしていた母。

部下から尊敬され、辞めた人たちからもたくさん手紙が来る母。

母はずっと強くてずっと居てくれるものだと思っていた。

そんな中、闘病中に兄が自殺未遂を起こした。
兄は心が少し弱かった。
でもまさか、こんな時期にそんなことをしでかすとは思わなかった。
癌が兄の心も蝕んだ。

母から泣きながら電話があり、急いで戻ると警察が居た。
簡単に現場に言った後、病院に行った。
たくさんの人がいる待合室で、二日間は危ないから待機しておくようにと言われた。
母は辛い体なのに、そこを離れなかった。
何も言葉を発しなかった。

結果兄は助かって、病院をたらいまわしにされ(それも母が見つけた)今は施設に入っている。
それでも母は誰にも愚痴も弱音もはかず、兄に送金しつつ社会復帰に頭を悩ませています。


766:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/03/28 14:00:21.27 5QN3FIgZ0
保守

767:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/03/28 14:00:37.70 Kj4Hvwa5O
J( 'ー`)し このスレ見てるとタケシに逢えたような気がするよ

768:母の髪
10/03/28 14:02:19.72 bwbXPWs00


神様がいるなら聞きたい。

どうして母ばかりがこんな思いをしなければならないのですか?

どうして母を静かにさせてくれないのですか?


私はずっと学校での行事などにも全て参加できなかった母を恨んでもいた。
お金ばかりせびって「金払えば子供は育つかと思ってんのか!!」と稼ぐ事の大変さも思わず言っていた。
自分が結婚して働いている今、母親の偉大さが理解できた。


お母さん、あなたは私にとって世界一の母親です。
まだまだ学びたいことがたくさんあるから、もっと生きてください。お願いします。
あなたの子供で良かった、また私を産んでください。
短い髪を綺麗に整えた母は、しびれの副作用と戦って今日も生きています。

そして今まで口もあまりきかず、軽蔑していたお父さん。
背中に色んなものを背負いながら無口に真面目に仕事をするあなたも、私の誇りです。



769:バーチャンの手紙
10/03/28 14:06:51.25 5QN3FIgZ0
彼との結婚を私(25歳)の父と母は猛反対していました。
彼は昔両親を亡くして、祖父母に育てられていました。
そして4年前祖父が亡くなり、彼は32歳になる今まで84歳の祖母と二人暮しでした。
それが反対の理由でした。
「何も結婚してすぐに介護が目の前にあるような結婚をする事はない」と。
結婚を申し込みにきた彼と彼の祖母ににもそう言い放ったんです。
その2日後でした。
彼の祖母が置手紙を残していなくなりました。
仕事から帰った彼からの電話で、私達は必死で探しました。
探して探して探して
空が明るくなりかけた頃、彼の祖父の眠るお墓の前に座りこんでいる祖母を見つけました。
歳も歳だったので衰弱し、そのまま即入院になりました。
その事がきっかけで、私の両親も私達の結婚を許してくれ
結婚式はせず、すぐに籍だけをいれました。
もう10年近く前の話です。
祖母は入院後1ヶ月ほどで亡くなりました。
その時の手紙です。

770:バーチャンの手紙
10/03/28 14:08:00.53 5QN3FIgZ0
●●へ(彼の名前)

ばあちゃんは本当に貴方がかわいかった。
貴方のお父さんとお母さんが死んだ時
私のこの先の人生は貴方の為に使っていこうと心に誓いました。
ばあちゃんは年であるしお金もない
何も何も持ってはおりません。
貴方への愛情だけです。
そして貴方はばあちゃんの事をとてもとても大切にしてくれた
とてもとても良い子に育ってくれました
そして人生の伴侶となるべき相手を見付けました。
でもばあちゃんがそれをじゃましているんだね。
幸せになってください。
ばあちゃんは貴方を育てる事が出来た事がとてもうれしいです。
とてもとても幸せでした。
妙子ちゃん(私)と、どうかどうか幸せになってください。

771:母の顔の傷
10/03/28 14:12:49.76 bwbXPWs00

私は母の顔がすごく嫌いでした。
なぜなら大きなやけどの跡があるからです。

よそのお母さんはあんなに綺麗なのに何で私のお母さんは・・・
とか、何でこの人が母親なんだろう
とさえ思ったことがありました。

そんなある日のこと。
その日の四時間目のこと私はあることに気づきました。
夕べ徹夜で仕上げた家庭科の課題が手元に無いのです。
どうやら家に置いてきてしまったようです。
あたふたして勉強も手につきません。
家庭科の授業は五時間目。

私は昼休みに自宅まで取りに帰る事を決心しました。
四時間目も終わり帰る準備をしていたところ、クラスメートが
「めぐみ~、めぐみ~、お母さん来てるよ」 と言いました。

私は、はっとしました。
急いで廊下に出てみると何と母が忘れた課題を学校まで届けに来ていたのです。
「なんで学校にきてるのよ!取りに帰ろうと思ってたのに!」
と息を立てて問い詰めると、
「でも、めぐみちゃん夕べ頑張ってやってたから・・・」といいました。
私は、「おばけみたいな顔して学校来ないでよ、バカ!」と言って
母から課題をひったくるように取り上げるとすたすたと教室に入って行きました。
自分の母親があんな顔をしていることを友人達に知られてしまったことで私は顔から火が出る想いでした。



772:母の顔の傷
10/03/28 14:13:43.65 bwbXPWs00

その日の夕飯後のこと私は父親に呼ばれました。
昼間のことで怒られるのだろうな・・・と思いました。
すると父親は予想に反してこんな話をはじめました。

「お前がまだ生まれて数ヶ月の頃隣の家で火事があってな。
 その火が燃え広がってうちの家まで火事になったことがあったんだよ。
 そのときに二階で寝ていたお前を助けようと母さんが煙に巻かれながらも
 火の中に飛び込んでいったときに顔に火傷を負ってしまったんだよ。
 今お前の顔が綺麗なのは母さんが火の中に飛び込んでいってお前を助けたからだよ。」

私はそんなことは、はじめて聞きました。

そういえば今まで火傷の理由を母から聞いてもあやふやな答えしか返ってきたことはありませんでした。
「なんで今まで黙ってたの?」
私は涙ながらに母親に聞くと、
「めぐみちゃんが気にすると思ってずっと黙ってようと思ってたんだけど・・・」といいました。

私は母への感謝の気持ちと今まで自分が母親に取ってきた態度への念とで胸が張り裂けそうになり
「お母さん~」
と言って母の膝の上でずっと泣いていました。

今では自分の母の顔のことが誇りにさえ思えるようになりました。
家族を、私を守ってくれた母のこの顔の傷のことを・・・。


773:妹 1/4
10/03/28 14:28:49.19 5QN3FIgZ0
770 名前: 本当にあった怖い名無し 04/10/26 16:14:48 ID:aFLRHW85

俺の妹さ、俺が17の時死んだのよ。今からもう8年前。
まだ6歳でさ。末っ子で、男兄弟ばっかだから、兄貴も弟も猫かわいがりしてたね。
でも、元々病弱でさ、ちっちゃくてさ。
でも、めちゃくちゃ可愛くてさ、ちょっとしたことでも、泣くんだよ。
「兄ちゃん、兄ちゃん」って。いっつも俺の後ついてくんの。
街にあるケーキ屋のショートケーキが大好きでさ、一週間に一回ぐらい、バイト代で買ってやってた。
食ってるとき「おいしいー」って笑う妹が、とっても可愛くてさ、すっげぇ可愛くて…

妹が発作で倒れたって聞いて、俺、学校からバイク飛ばして中学校で弟拾って即効病院に行った。

色んな機械つけて、妹は寝てた。
おかんとばあちゃんが「もうだめだぁ…」って、なんかじいちゃんに拝んでるし。
「シノを連れてかんといて!お願いや」って、じいちゃん、妹生まれてすぐに亡くなってる。
シノを抱くことなく逝ってしまったじいちゃんは、死ぬ間際まで「シノを抱っこしたいなぁ」って言ってた。
俺が行って「シノ!シノ!!」って呼ぶと、意識が戻った。

「にーやん、あんねー、シノ、ショートケーキ食べたいん」
「いっぱい買って来てやるから死ぬな!寝るな!おきてんだぞ!」
って、俺はケーキ屋からあるだけのショートケーキ全部買ってきた。
でも、妹死んじゃったよ。
俺がショートケーキ買って来て、病室のドア開けると、妹が笑ってて、
「買ってきたぞ!シノ、食って元気出せ!」
って、一口食わしたら、
「おいしいー…ありがと、にいや」
って、笑って目を閉じてソレっきり。
すぐに、ピー―――って、機械が。電気ショックとかやっても無駄だった。

774:妹 2/4
10/03/28 14:29:47.65 5QN3FIgZ0
771 名前: 本当にあった怖い名無し 04/10/26 16:15:35 ID:aFLRHW85

棺おけに入るときに、気に入ってた、おかんが作ってやった紺色の、フリルのいっぱいついたドレス着てた。
ばーちゃんが作ってやったお手玉もいれてやった。 お気に入りのテディベアも入れてやった。
俺、一年ぐらい立ち直れんかった。
壁にさ、誕生日に妹がくれた「にーやん達の顔」って絵があってさ。
まだ六歳だから下手糞でさ、でも、兄弟で笑ってんの。
俺と一番上の兄貴の間で、カチューシャ付けた妹が笑ってる絵。
もう、ソレ見るたびに泣けて来るんだよ。

でも、我が家でな、ちょっと不思議なことが起きるようになったのはそれからなんだ。
夜中に、ばーちゃんの部屋から声がすると思ったら、ばーちゃん(ボケてなくて、霊感あり)が、
「あぁ、じーさん、紫乃連れてきてくれたん。そう、その服気にいっとんのな、あぁ、そうかそうか、これて嬉しいか」
障子の隙間から見ると、ばーちゃんが笑ってんの。相槌まで打ってさ。
テーブルにお茶とジュースまで出してさ。
妹の好きな、地元の古い店が作ってる瓶のサイダー。
俺、ついついばーちゃんの部屋あけちゃった。
そしたら、ばーちゃん、慌てもせずにさ「ヒロトー、じいちゃんとシノがそこに来とる、挨拶せぇ」
って、俺にまでお茶出すし。
「これ飲んだら、かえるとこまで帰りんさい」
って、ばーちゃんは笑ってた。

まぁ、それくらいは序の口。

 おかんが台所で、弟のおやつにホットケーキ作ってたら、作っといた一皿の、一枚の半分だけが無くなってんだって。
歯型ついてて。どう見てもシノの口の大きさでさ。
「あの子、ホットケーキも好きやったからなぁ」
って、ばーちゃんもおかんも涙してんの。
あとは、家に居るときに、シノの声を聞いたことは、全員ある。
おとんが、「きっと、この家が好きで出て行かないんだろう」って言ってたな。

775:妹 3/4
10/03/28 14:30:29.81 5QN3FIgZ0
772 名前: 本当にあった怖い名無し 04/10/26 16:16:25 ID:aFLRHW85

で、就職するからって東京で一人暮らし始めた。
その頃、好きな女もできて、告白しようか迷ってた。
ある日、夢ん中、妹とよく行った公園で、二人でベンチに座ってた。
「にーやんは、あの人すきなの?」
おかんが作ってやったフランス人形みたいなドレス着てさ、妹が笑ってんの。
向こう側のベンチに、俺の好きな人が座って、本を読んでて、それを指差しながら。
「うん」
って、俺が答えると、
「大丈夫、シノが何とかしたげる」
って笑ってた。

 んで、しばらく経ったある日さ、その女の人から告白されてしまった。
それから、そのまま今に至るってわけで。
 結婚して、しばらく経って、実家に、シノとじーちゃんの墓参りに行った時、墓前でさ、俺の奥さんが言うんだよ。
「そういえばね、不思議な事があったの」
「なに」
「あなたに告白する前にね、不思議な子にあったの。
 新宿で買い物してたら、ちっちゃい女の子に声をかけられてね、紺色に白いフリルのドレス着てて…
 でね、『おねーさんは、にーやんのこと好きですか』って言われたの。
 『にーやんってだれ?』って聞いたら、『大丈夫ー、おねーさんは、にーやんのお嫁さんになる、うちのにーやんもおねーさんの事好き』って
 言って、どっかに消えちゃったの。でね、その子が居なくなった後、不思議なんだけど、あなたの顔が頭に浮かんだの」
「…シノ…」
しか、思い当たる所は無い。
そのことを、嫁に話すと、嫁は「まさかー」って笑ってたが、実家に戻って、茶の間に飾ってある、妹の写真見て、
「この子!!」って、驚いてた。
あぁ、シノがくっつけてくれたんだ。

776:妹 4/4
10/03/28 14:31:10.92 5QN3FIgZ0
773 名前: 本当にあった怖い名無し 04/10/26 16:17:47 ID:aFLRHW85

で、またしばらくして、嫁が妊娠。
でも、ちょっと危なかった。
ある日、病院で、嫁の看護しながら、眠っちまった。
そしたら夢に、またシノが出てきた。
「にーや、おとーさんになるの」
「そうだね」
また、公園だった。今度は俺の横に、腹が大きい嫁が座ってた。たまごクラブ読みながら。
「シノ、にーやの子供、守る」
って言って、
嫁も、「お願いね」って言ったら嫁の腹の中に入ってっちまったよ。
むしろ、消えたの方が正しいのか。
目が覚めて、朝、嫁にその事を話したら、嫁も、同じ夢を見てたらしい。
で、嫁も「お願いっていったら、おなかン中入ってっちゃった」って笑ってて…

無事、生まれました、我が子。

健康な、女の子です。今年三歳になります。 しぐさが、妹に似てます。
笑い方とか、喋り方とかね。あと、性格とか、好きな物とか嫌いなものとか。
っていうか、妹の生まれ変わりだろうな。 っていうか、俺、親ばかになりました。
麻雀も、パチンコもやめたし、家にも早く帰るようになったし。

 俺の実家に帰ると、もう、皆、猫っ可愛がり。
ばーちゃん大興奮。
おやじ、初孫の為にデジカメとデジタルビデオカメラ買いました。
おかん、連れてくと離しません。

 とても元気で、いたずら盛りの我が娘、元気に育てよ。
まぁ、平和です、我が家。

777:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/03/28 14:31:19.76 WNoIWzhS0
ガチで泣いてる
泪がとまらない

778:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/03/28 14:39:43.38 ILQguMH+0
スレリンク(news4vip板)
このスレみて腹たったが
ここに帰ってきたらなぜかおさまる

779:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/03/28 14:41:11.55 cMVb50J6P
           │: : : : : : : :{ : : :/ {: : |: : : : : : : | : : :/\: : : \: : : : : |: : : : : ヽ: : : :
            | : : : : : : : :ハ: :/  丁:`ト : : : : : : |:.´:/ ̄`\: : :|\: : : | : : : : : : : : : :
            | : : : : : : : : :∧:|   |-∧: : : : : : :|:.:/ -‐ _\:|  ヽ : ! : : : : : : :i : : :
            | : : : : : : : : :レz≦示芝ミ、 : :ト、: :∨ ,ィ''示行芯≧z.';│: : : : : : :| : : :
            l: : :| : : : : : :| イ{ {{う..:.:ハ \{ \{    {{う..:.::jハ }}ハl: : : | : : :│: : :
            |: : :! : : | : :小   Vト.ィリ          Vト....ィリ  /^fヘ: : | : : :│: : :
           │: :|: : : : : : :い cゝ。少っ         cゝっ少r-、{ { '; :.! : : : | : : :
                |: 八: : : \.: :\ 〃ー‐          }}ー‐ | 'j|  ; : :j : : : :! : : :
             !: :ハ; : : : {丶、_:>       ′        j(゙ヽ/| ∥ l ∨ : : :∧: : :
            ∨  ヽ : : ':、:.∧{{               }ハ ' ̄} ∥ }  〉 : : ;′: : :
      あれ….      \: : \ 心。        _      ij }  }. |  j   ,: : : : : :ハ: :
                 |: ̄:「: : : ー丶、    ‘ `     ノ'_{  ∨ ,′/ ./ : : : j:/ : j:/
        なんで….    |: : ∧: : : : : : | >。、 __ ,...。<) 〉       /: : : : ;'⌒ メ
                 |: /: ∧: : : : : |       o  丶  /      /: : : :. ,′
                 |/: / {: : : : :│  _    } /      / : : : : /
                     /: : |  |: : : : : |.     `丶、 /      イ : : : : /
                 /: : : |  |: : : : : |       ∨      〈/: : : : :/
                   /: : : : |  |: : : : : |        {      ノ 、: : : :/    }' /
               /: : : : : |  |: : : : : |        \      \:/    ∨

780:13年後のクレヨンしんちゃん
10/03/28 14:41:35.73 bwbXPWs00

僕はシロ、しんちゃんのともだち。十三年前に拾われた、一匹の犬。
まっ白な僕は、ふわふわのわたあめみたいだと言われて。
おいしそうだから、抱きしめられた。

あの日から、ずっといっしょ。
 

「行ってきマスの寿司~~~~~~。」
あいかわらずの言葉といっしょに、しんちゃんは家から飛び出していった。
まっ黒な上着をつかんだまま、口に食パンをおしこんでいるところを見ると、
今日もちこくなんだろう。
どんなに大きな体になっても、声が低くなっても、朝に弱いのは昔から。
特に今年は、しんちゃんのお母さんいわく『ジュケンセイ』というやつだから、
さらにいそがしくなったらしい。
たしかに、ここのところのしんちゃんは、あんまり僕にかまってくれなくなった。
しかたのないことだとしても、なんだかちょっと、うん。
さみしいかもしれない。


せめてこっちを見てくれないかな、と言う気持ちと、がんばれという気持ち。
その二つがまぜこぜになって、とにかく少しでも何かしたくなって。
小さくほえてみようとしたけれど、出来なかった。
なんだかとても眠たい。
ちかごろ多くなったこの不思議な感覚、ゆっくりと力が抜けていくような。
あくびの出ないまどろみ。
閉じていく瞳の端っこに、しんちゃんの黄色いスニーカーが映って。

ああ今日もおはようを言い損ねたと、どこかで後悔した。


781:13年後のクレヨンしんちゃん
10/03/28 14:44:35.22 bwbXPWs00
ぴたぴたとおでこを触られる感覚に、急に目が覚める。
いっぱいに浮かんだ顔に、おもわず引きぎみになった。
ひまわりちゃんだ。
「シロー。朝ご飯だよ。」
そう言いながらこちらをのぞき込んでくる顔は、しんちゃんに似ていて。
やっぱり兄妹なんだな、と思う。
「ほら、ご飯。」
ひまわりちゃんは、片手で僕のおでこをなでながら、もう片方の手でおわんを振ってみせる。
山盛りのドッグフード。まん丸な目のひまわりちゃん。
あんまり興味のない僕のごはん。困った顔のひまわりちゃん。
僕は、それをかわるがわる見ながら、迷ってしまう。

お腹は減っていない。
でも食べなければひまわりちゃんは、もっと困った顔をするだろう。
でも、お腹は減っていない。  

ひまわりちゃんは、悲しそうな顔になって、僕の目の前にごはんを置いた。
そして、両手でわしわしと僕の顔をかきまわす。ちょっと苦しい。
「お腹減ったら、食べればいいよ。」
おしまいにむぎゅうっと抱きしめられてから、そう言われた。
ひまわりちゃんは立ち上がると、段々になったスカートをくるりと回して、そばにあったカバンを持つ。
学校に行くんだ。
いってらっしゃいと言おうとしたけれど、やっぱり言う気になれなくて。
僕はぺたんとねころんだ。
へいの向こうにひまわりちゃんが消えていく。
顔の前に置かれたおちゃわんを、僕は鼻先ではじに寄せた。

お腹は、ぜんぜん空いていない。


782:13年後のクレヨンしんちゃん
10/03/28 14:46:30.19 bwbXPWs00
ごはんを欲しいと思わなくなった。
おさんぽにも、あんまり興味はなくなった。
でも、なでてもらうのは、まだ好き。
抱きしめられるのも、好き。

『ジュケンセイ』っていうのが終わったら、しんちゃんは。
また僕をいっぱい、なでてくれるのかな。抱きしめてくれるのかな。
そうだといいんだけど。

目を開くと、もう辺りはうすむらさき色になっていて。
また、まばたきしているうちに一日が過ぎちゃったんだと思う。
ここのところ、ずっとそうだ。何だかもったいない。
辺りを見回して、鼻をひくひくさせる。しんちゃんの匂いはしない。

まだ、帰ってきてないんだ。

さっき寄せたはずのおちゃわんのごはんが、新しくなっている。お水も入れ替えられている。
のろのろと体を起こして、お水をなめた。冷たい。
この調子なら、ごはんも食べられるかと思って少しかじったけれど、ダメだった。
口に中に広がるおにくの味がキモチワルイ。思わず吐き出して、もう一度ねころがる。
夢のなかは、とてもしあわせな世界だった気がする。
僕はまた夢を見る。

しんちゃんと最後に話したのは、いつだっただろう。




783:13年後のクレヨンしんちゃん
10/03/28 14:48:45.75 bwbXPWs00
僕はしんちゃんを追いかけている。
しんちゃんはいつものあかいシャツときいろいズボン。小さな手は僕と同じくらい。

シロ、おて
シロ、おまわり
シロ、わたあめ

『ねえしんちゃん。僕はしんちゃんが大好きだよ。』
『オラも、シロのこと、だいすきだぞ。シロはオラの、しんゆうだぞ!』

わたあめでいっぱいのせかいはいつもふわふわでいつもあったかで
いつまでもおいかけっこができる

いつまでも




784:約束
10/03/28 14:56:16.20 5QN3FIgZ0
アメリカのとある地方に野球観戦の大好きな、
でも、目の見えない少年がいました。
少年は大リーグ屈指のスラッガーである選手にあこがれています。
アメリカのとある地方に野球観戦の大好きな、
でも、目の見えない少年がいました。
少年は大リーグ屈指のスラッガーである選手にあこがれています。
少年はその選手へファンレターをつづりました。

「ぼくは、めがみえません。でも、毎日あなたのホームランをたのしみにしています。
しゅじゅつをすれば見えるようになるのですが、こわくてたまりません。
あなたのようなつよいこころがほしい。ぼくのヒーローへ。」

少年のことがマスコミの目にとまり、二人の対面が実現することになりました。
カメラのフラッシュの中、ヒーローと少年はこう約束します。
今度の試合でホームランを放てば、少年は勇気をもって手術に臨む、と。
そして、その試合、ヒーローによる最後の打席。2ストライク3ボール。
テレビや新聞を見た多くのファンが、スタジアムで固唾をのんで見守り、
少年自身も、テレビの中継を祈る思いで聞いています。
ピッチャーが投げた最後のボールは、
大きな空振りとともに、キャッチャーミットに突き刺さりました。
全米から大きなためいきが漏れようとしたその時、
スタジアムの実況が、こう伝えました。

「ホームラン! 月にまで届きそうな、大きな大きなホームランです!」

785:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/03/28 14:56:27.14 L1R5YTr/0


786:13年後のクレヨンしんちゃん 
10/03/28 14:57:34.29 bwbXPWs00
いきなり辺りがまぶしくなった。
目をぱしぱしさせていると、変なツンとした匂いがする手につかまれ、持ち上げられる。
いっしゅんだけ体が宙に浮いて、すぐに冷たい台の上に下ろされた。
まっ白い服を着た人が、目の前に立っている。そばには、しんちゃんのお母さん。
二人が何かを話している。白い人が、僕の体をべたべた触る。
しんちゃんのお母さんが、泣いている。

どうして泣いているのか解らないけれど、なぐさめなくちゃ。
でも、体が動かない。またあの眠気がおそってくる。起きていなきゃいけないのに。
なんとか目を開けようとしたけれど、ひどく疲れていて。
閉じていく瞳を冷たい台に向ければ、そこに映るのはうすよごれた毛のかたまり。

なんて、みすぼらしくなってしまったんだろう。


 
ああそうか、僕がこんなになってしまったからなんだ。だからなんだ。
だからしんちゃんは、僕に見向きもしないんだ。
おいしそうじゃないから。
あまそうじゃないから。

僕はもう、わたあめにはなれない。




787:約束
10/03/28 14:58:24.19 5QN3FIgZ0
ごめん、もはやカーチャンですらなかったね()

788:13年後のクレヨンしんちゃん
10/03/28 14:59:00.85 bwbXPWs00


わたあめ。
ふわふわであまあまの、くものかたまり。

いちど地面に落ちたおかしは、もう食べられないから。
どんなにぽんぽんはたいても、やっぱりおいしそうには見えないよね。

だけど、君はいちど拾っててくれた。
だれかが落として、もういらないって言ったわたあめを。
だから、もういいんだ。


 

何かにびっくりして、僕はまた戻ってきた。
見なれた僕のお家。いつもの匂い。少しはだざむい、ゆうやけ空。
口の中がしょっぱい。

「なんで!!!!!!」

いきなり、辺りに大声が響いた。びりびりとふるえてしまうような、いっぱいの声。
重たい体をひきずって、回り込んで窓からお家の中をのぞきこむ。
しんちゃんのお父さんとお母さん、ひまわりちゃん。
そして、僕の大好きなしんちゃんも。
みんなみんな、泣いていた。




789:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/03/28 15:01:58.59 bwbXPWs00
>>787
いいと思うよ J( 'ー`)しネタ出尽くした感あるし

790:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/03/28 15:03:23.71 5QN3FIgZ0
>>789
だなw
このスレ、どうにかして1000まで持って行きたい()笑

791:13年後のクレヨンしんちゃん
10/03/28 15:03:43.07 bwbXPWs00

「母ちゃんの行った病院は、ヤブだったに決まってる!! オラが、他の病院に連れてくぞ!!!」
しんちゃんが、ナミダをぼろぼろこぼしながら、怒っている。
ひまわりちゃんも、うつむいたまま顔を上げようとしない。
「しんのすけ、落ち着け。仕方ないんだ。」
しんちゃんのお父さんが、ビールの入ったコップをにぎりしめたまま呟いている。
「仕方ないって、父ちゃんは…ホントにそれでいいの!!!???」
「良いわけないだろ!!!!!」
しんちゃん以上のその大きな声に、だれもなにも言わなくなった。
その静かな中に、しんちゃんのお父さんの低い声が、ゆっくりひびく。



「しんのすけ、良く聞け。いいか、生き物は何時かは死ぬんだ。
 それは、俺たちも同じだ。……もちろん、ひまやお前の母さんもそうだ。
 それが今。その時が、いま、来ただけなんだよ。解ってたことだろう?」
しんちゃんは、なにも言わない。しんちゃんのお母さんも、続ける。
「あのね、ママが最初ペットを飼うのに反対したのはね、そう言う意味もあるの。
 しんちゃんに辛い思いをさせたくなかったから…ううん。
 私自身が、そんな辛いお別れをしたくなかったから。だから、反対してたの。
 でも、もうこうなっちゃった以上、仕方ないでしょう?
 せめて、最期を看取ってあげることが、私たちに出来る一番良い事じゃないの?」
「最期って!!!」
しんちゃんが泣いている。ぼろぼろ泣いている。手をぎゅっとにぎりしめて。
僕よりもずっと大きくなってしまった手を、ぎゅっとかたく。




792:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/03/28 15:03:47.94 FeGsyyEi0
なんかもうスレのテーマと全く違うコピペばっか

793:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/03/28 15:05:45.70 bwbXPWs00
>>790
J( 'ー`)し よーしカーチャンがんばっちゃうぞー

794:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/03/28 15:07:29.65 5QN3FIgZ0
>>792
スマン。カーチャンをサーフィンで探しているんだけど、もうホントに出尽くしたって感じ。
途中で落とされるのもなんだから、同じ感動系で埋め合わせしようかって思ったりもする。
もしアレなら、もうここで打ち切るけど・・・需要ある?

795:13年後のクレヨンしんちゃん
10/03/28 15:07:29.96 bwbXPWs00

僕の体のことは、たぶんだれよりも僕自身が一番知っていて。
でも、いいと思っていた。
このままでもいいって。
だって夢の中はあんなにもあったかくてあまくって。

だからずっとあそこにいても、かまわないと思ってたんだ。
それじゃだめなの?

 

しんちゃんがこっちを見た。
しばらく目をきょろきょろさせたあと、僕を見付けて、顔をくしゃくしゃにさせる。
「シロ。」
名前を呼ばれた。本当に、ひさしぶりに。

わん。

なんとか声が出た。本当に小さくて、ガラスごしじゃあ聞こえないかと思ったけれど。
でも、たしかにしんちゃんには届いた。
しんちゃんが近付いてくる。窓を開けて、僕に手をのばして。
「大丈夫、オラが、何とかしてやるぞ。」

やっと抱きしめてくれたしんちゃんの胸は、いっぱいどくどく言っていて、
夢の中の何十倍も、とってもあったかかった。
ねえ、よごれたわたあめでも。




796:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/03/28 15:09:59.44 bwbXPWs00
しんちゃんのだけは最後まで貼るんだから
その後はどうなるか

797:13年後のクレヨンしんちゃん
10/03/28 15:15:59.50 bwbXPWs00
僕は夢を見る。
何度目になるかはわからない夢。でも、それは今までとはちがう夢。
 

僕は段ボール箱に入っていて、そのはじをしんちゃんがヒモで三輪車に結びつけている。
三輪車がいきおいよく走る。
箱ががたがたゆれて、ちょっときもちが悪い。
ふいに、その箱から引っぱり出され、僕は自転車のかごに乗せられた。
小さな自転車。運転しているのはしんちゃん。せなかにはまっ黒なランドセル。
シロに一番に見せてやるぞって、嬉しそうにしょって見せてくれたランドセル。
まだまだ運転は下手だったけど、とってもあたたかかった、春。
 

自転車のかごが一回り大きくなる。
くるりとまわると、しんちゃんが今度は、まっ白なシャツを着ていた。
自転車も、新しくなっている。もうよたよたしていない。スピードも、速い。
そういえば、よくお母さんに怒られたとき、
ナイショだぞって僕を、こっそりフトンの中に入れてくれたよね。
もちろん次の日には、お母さんに怒られるんだけど、それでもやめなかった。
二人だけのヒミツがあった、きらきらしてまぶしい、夏。



798:13年後のクレヨンしんちゃん
10/03/28 15:17:24.40 bwbXPWs00
ぼんやりしていたら、ひょいっとかごから下ろされた。
代わりに自転車を押しているしんちゃんのとなりに並んで歩く。
しんちゃんはずいぶん背が伸びて、お父さんと変わらないくらいになった。
お母さんといっしょに使っている自転車が、ぎしぎしと音を立てる。
でも、どんなに大きくなっても、きれいな女の人に目がいくのは変わらない。
こまったくせだなあと思いながらも、どこか安心してる僕がいる。
いつまでも変わらないでいて欲しかった、少しだけ乾いた風が吹く、秋。


寒い冬。
あんまり話してくれなくなった。
おさんぽも、少なくなって。こっちを見てくれることも少なくなった。
見えるのは横顔だけ。
楽しそうな、悲しそうな。ぼんやりした、困った。怒っているような、悩んでいるような。

そんな、横顔だけ。

寒い冬。小屋の中で、ひとりで丸くなっていた、冬。

 

寒かった冬。でも、冬は春への始まり。あたたかな春への始まり。
僕は丸まって、わたあめのようになって、あったかいうでの中で。
春の始まりをまっている。

たとえそれがほんのいっしゅんのものでも。



799:13年後のクレヨンしんちゃん
10/03/28 15:19:24.30 bwbXPWs00
「ごめんな、ごめんなシロ。オラ、何にも出来なかった。」
ぽつりぽつりと、しんちゃんが話しかけてくれる。
「いっぱい病院回ったんだ、でも、どこも空いて無くて。
 空いてるトコもあったんだけど、大抵シロを一目見ただけで…何も。
 あいつらきっとお馬鹿なんだぞ。お馬鹿だから、何にも出来ないんだ。」

しんちゃん、泣いてるの? ねえ、泣かないで。
「でも、ホントにお馬鹿なのは……オラだ。」
しんちゃんなかないで。
「オラっ……シロがこんなになってるの、気付かなくて…!!
 ずっと、一緒にいたのに…親友だって……思ってたのに、なのに!!!」
なかないで、もういいから。
「シロっ…………。」

しんちゃんが泣いている。僕はなにもできない。
せめて元気なところを見せようと思って、僕はしんちゃんのほっぺたをなめた。
しんちゃんのほっぺたは、少しだけ早い春の味。


僕がメスだったら、しんちゃんのために子供を作っただろう。
僕が居なくなっても、寂しくないように。
僕がわたあめだったら、しんちゃんのためにせいいっぱい甘くなっただろう。
僕が食べられても、甘さが少しでも長く口にのこるように。
僕が人間の手を持っていたら、しんちゃんを抱きしめただろう。
僕がしんちゃんにもらった、温もりを返すために。
僕が人間の言葉をしゃべれたら。

きっと、いっぱいいっぱいのありがとうとだいすきを、君に。



800:13年後のクレヨンしんちゃん
10/03/28 15:21:18.11 bwbXPWs00
ひっきりなしにこぼれるナミダをなめながら、僕はあることに気が付いた。
僕はここを、今しんちゃんがすわりこんでいるここを、知っている。
ここは、僕と君が初めて会ったところ。
僕と君との、始まりの場所。

僕は待っていた。
あきらめながらも、いつか。
いつか、おっこちたわたあめでも。
おいしそうだって言ってくれる人が。
ひろいあげて、ぱんぱんってして。
まだ食べられるぞって、言ってくれる人が、来てくれるって。

 
「シロ。」
名前をよばれて、僕は顔を上げる。しんちゃんが、笑っていた。
まだまだナミダでいっぱいの顔で、それでも笑っていた。
「シロ、くすぐったいぞ。
 そんなにオラの涙ばっか舐めてたら、しょっぱい綿飴になるぞ。
 しょっぱいシロなんて、美味しそうじゃないから。
 だからシロ、オラ、待ってるから。
 今度はオラが待ってるから。」

しんちゃん。

「だから、もう一度、美味しそうな綿飴になって。
 そんでもって、戻ってくるんだぞ。」

だいすき。



801:13年後のクレヨンしんちゃん
10/03/28 15:22:47.79 bwbXPWs00


ぼくはしんちゃんに抱きしめられながら、さいごの夢を見る。
もういちど、わたあめになる夢を。
もういちど、おさとうになって、とかされて。
くるくるまわって、あまい、あまいわたあめになる。

目ざめたときに、だれよりも、
君がおいしそうだって言ってくれるわたあめになるために。

ふわふわのわたあめ。さくらいろの、あったかなわたあめ。
君が大好きだっていうキモチをこめた、君だけのわたあめ。


 

僕はシロ、しんちゃんのしんゆう。十三年前に拾われた、一匹の犬。
まっ白な僕は、ふわふわのわたあめみたいだと言われて。
おいしそうだから、抱きしめられた。

僕はシロ、しんちゃんのしんゆう。
今度はさくらいろの、ふわふわのわたあめになって。
君に、会いに行くよ。



802:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/03/28 15:27:26.39 L+Ddi42F0
おい




おい

803:1/9
10/03/28 15:44:27.08 5QN3FIgZ0
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/12/18(火) 21:36:36.54 ID:OTG5zYfS0
今日よ
俺の養父におとんって言ってやったんだよwwwwww
そしたら養父がいきなり泣き出しやがったのwwwwww
そしたらどうよ?
俺もなんか突然泣き出しやがんのwwwwwwwwwww
真冬の縁側で男二人が会話もなく鼻水だらだら流しながら泣いてんのwwwwwwww

804:2/9
10/03/28 15:45:26.58 5QN3FIgZ0
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/12/18(火) 21:40:47.91 ID:OTG5zYfS0
俺ね
小学校4年生の時にね両親が交通事故で死んだのよwwwwwwwwww
なんか弟と妹も一緒に死んでやがんのwwwwwwwwww
俺突然天涯孤独だよwwwwwwwwwww
ビックリしたねwwwwwwwwwwww
母方の祖父ちゃんがいい人でよ、なんか俺を引き取るとか言い出したんで引き取られたのよwwwwwwwwwww
そしたら中学校1年の時に祖父ちゃんもあっけなく逝ったねwwwwwwwwwww
ちょっwwwwwおまwwwwwwww

そっからマジ大変wwwwwwwwwww
中学生ながらにこの世の世知辛さを知ったねwwwwwwwwwww
親戚たらい回しっていやマジでタライを回したわけじゃなぜwwwwwwwwwwww
いい人もそこそこ居たけど大半はアレだアレ、お前らそれなんて昼ドラの登場人物?みたいや奴らばっかwwwwwwwwww
俺親戚の引きよえぇえええええええええええwwwwwwwwwwww
中学校3年になるまで転校に次ぐ転校wwwwwwwwwww
俺謎の転校生wwwwwwwwwwwwwwwww
でも勉強だけはしてたんだぜ?家に帰りづらいから図書館に通ってたら暇だっただけだけどwwwwwwwwwwwwww
そしたら中学3年生の3学期の頭だよwwwwwwwwwwwwwwww
なんか遠縁の夫婦が俺引き取りたいとか言い出してんのwwwwwwwwwwwwwwwwwww
何このお人好しwwwwwwwwww

805:3/9
10/03/28 15:46:59.12 5QN3FIgZ0
で俺、まんまと引き取られてやんのwwwwwwwwwwww
馬鹿じゃね?普通疑うだろ?何か裏があるんじゃないかとか、でも俺疑わない馬鹿だからwwwwwwwwwwww
そしたらこの夫婦、鬼いい人wwwwwwwwwwwwwwww
ほんと鬼みたいにいい人wwwwwwww
迷惑かけられませんのでバイトして家賃いれますとか俺が親切にも提案してやったのよwwwwwwwwwwwwww
鬼のような形相で怒られたねwwwwwwwwwwwww
家賃なんかいらんわボケ、そのかわり家族の一員なんだから家の仕事してもらうからなってwwwwwwwwwwwww
そっから俺の仕事は犬の散歩と風呂洗いwwwwwwwwww
うはwwwwwww俺テラ家事手伝いwwwwwwwwwwwwwww
犬テラカワイスwwwwwwwもっふもふにしてやんよwwwwwwww
で引き取られて一ヶ月、朝から養父と養母がスーツ着て俺待ってんのよwwwwwwwwwwwww
養父が、なんやねんこれは?って俺に進路相談のプリント見せてるのwwwwwwwwwwwwww
ちょっそれ俺の部屋のゴミ箱に捨てた奴wwwwwwww俺のプライバシーwwwwwwwwwwww
ゴミ箱は男の香り満載って皆までいわすなwwwwwwwwwww

俺産まれて初めての三者面談wwwwwwwwwwwwwwww
教師がなんか俺の事メッチャ褒めるwwwwwwwwwwwwwww
こいつは境遇にも負けずに勉強してます、大変かとは思いますが高校に行かせてやってくださいって
教師が養父と養母に頭さげてんのwwwwwwwwwwwwwwwwww
ちょっおまwwwww机に額擦りつけるぐらい頭さげんのは良いけど、お前のハゲ散らかしてる頭頂部が眩しいwwwwwwwww
眩しさに負けて俺涙目wwwwwww教師自重しろwwwwwwwwwwww
そしたら養父だよ養父
突然凄い事言い出すのwwwwwwwww
失礼なこいつには大学まで行って貰うとかwwwwwwwwwwwww
お前俺の人生勝手にきめんなwwwwwwwwwwww

806:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/03/28 15:47:15.78 5FsbzTqe0
やめてくださいやめてください

807:4/9
10/03/28 15:48:48.43 5QN3FIgZ0
なんか教師と養父母テラ意気投合
俺となりでポカーン
仕方がないんで俺テラ勉強
図書館に行くのも面倒なんで家で勉強
養母の夜食テラウメェwwwwwww
ジャコと鰹節の黄金コンビ、おにぎりに突っ込むだけ
ハイハイ無事高校合格
養父母がなんか俺の隣で泣いてんのwwwwwww
お前周り見てみろ、どこの親も泣いてねぇってwwwwww

高校生活マジ楽しすwwwwwwwwww
転校ばっかりだったから諦めてたクラブ活動ってのをやってみたwwwwwww
剣道マジ楽しいwwww篭手とかマジくせえぇえええwwww
なんか大会とかで養父母ガチ応援テラ恥ずかしすwwwwwwww
でも経験の差、俺だいたい2回戦か3回戦止まりwwwwwww
一度ちっせぇ大会で準優勝したら夕食テラ豪華wwwwwwww
養父、普段飲まない酒のんでメッチャ笑ってるのwwwwww
酔っぱらって俺にビール進めて養母に怒られてやんのwwwwwザマァwwwwwww

808:5/9
10/03/28 15:50:11.81 5QN3FIgZ0
でなんだかんだで高校3年だよwwwwwwww
楽しい時間って過ぎるの早すぎwwwww時間の流れマジ自重しろwwwwww
大学受験マジ大変
俺頭いいじゃん?だから国立とか狙ったのよ、フヒヒサーセンwwwwwwww
なんか体壊すんじゃないかってくらい勉強したのwwwwwwww
養母とかすげー心配してんの、国立じゃなくても良いのよ、とかwwwwww
俺すげー甘く見られてるwwwwwww国立ぐらい楽勝ざまぁwwwwwww
で俺無事合格wwwwwwwww
体重も6キロ減らしてダイエットも同時に成功wwwww
テラウマスwwwwwwww

大学!テラフリーダムwwwwwwwww
必修以外は自分の好きな授業取れるってナニソレwwwwwwww
中学校3年の時の担任に報告wwwwwwwww
教師電話口で号泣wwwwwwハゲ頭の眩しさで涙目になった時の復讐完了wwwwwwwww
俺テラ孔明wwwwwwwwwwwww
1年目は愚民共のレベルにあわせる為に忙しかったからあっという間に過ぎたwwwwwwwwww
養母また心配してやんのwwwwwww勉強も良いけどもっと遊んでもいいのよってwwwwww
お前は相変わらず俺を甘く見てるwwwwww俺の野望の邪魔すんなwwwwwwww
俺弁護士になって俺みたいな糞ガキなんとかすんのwwwwwwww
んで将来そいつら集めて秘密結社結成wwwwwwwwwうはwwwww俺テラ頭よすwwwwwwwww
で2年目
突然養母が倒れやがったwwwwwwwwwwwwww

809:6/9
10/03/28 15:51:54.06 5QN3FIgZ0
ベットに寝ながら養母
第一声が勉強はいいの?ってやっぱお前俺甘く見過ぎwwwwwww
で病名は?って訊いたら胃ガンとか言い出すのwwwwwwwwwww
カーテンから入ってくる夕日が眩しすぎて俺涙目wwwwwwww
看護師ちゃんと仕事しろwwwwwwwwww
養父がなんか勘違いして俺の肩ガッチリ抱いてんのwwwwwwwww
ちょっwwwwwwお前も涙目wwwwwカーテンから漏れてる夕日自重wwwwwwwww
で養母
半年後あっけなく死亡wwwwwwwwwwwww
マジあっけなく死亡wwwwwwwwwww
長く苦しむとかそんなん無いのwwwwwwwwwwww
ドラマとかだとガンとかでも結構持つじゃねぇかとwwwwwwwwwww
死因は寝てる時に戻した吐瀉物が気管に入って緩やかに窒息死wwwwwwwwww
俺、その間ベットの隣のソファで寝てんのwwwwwwwwwwwwwwwwww
俺の鈍感力最強wwwwwwwwwwwww

で養母の葬儀
集まった親戚が話してんのwwwwwwwwwww
ちょっお前ら昼ドラの連中wwwwwwwwwwwww
あの子は人を不幸にするわねってwwwwwwwww
お前ら人の悪口はもっと大声で言えwwwwwwwww
そしたら養父突然大声だしやがんのwwwwwwwww
うちの息子の悪口言ったボケはどいつじゃぁってwwwwwwwwww
お前痩せすぎの眼鏡のくせに口調ヤクザwwwwwwwしかもテラ葬儀中、マジ自重しろwwwwwww
ちょうど入ってきた坊さんが硬直してんじゃねぇかwwwwwww坊さんも空気読めwwwwwwwwww
で焼き場
養母骨wwwwwwwwマジ骨wwwwwwwwwほんと骨wwwwwwどうしよマジ骨wwwwwwwwwwwwww
どうすんのよ俺wwwwwwwハシが震えて持てないのwwwwwwwwwwww
喉がキュッとなってんのwwwwwwww声でないのwwwwwwwwwwwwww
養母がね骨なのよ

810:7/9
10/03/28 15:54:12.14 5QN3FIgZ0
葬儀が終わって暫くたって
つか今日ねwwwwwwwwwwwwww
養父がね庭みてんのwwwwwwwwww
庭手入れする人いなくてマジカオスwwwwwwwwww
なんか背中がスッゲェ小さいのwwwwwwww
俺が後ろにいんのも気がつかねぇのwwwwwwwww
ボソボソなんか言ってるのwwwwww頑張ったねぇwwwwwwとかwwwwwwwww
で俺だよ俺
土下座wwwwwwww産まれて初めての土下座wwwwwwwwwwwwwwwwwwww
隣で寝てたのに気がつけなくて御免なさいってガチ謝罪wwwwwwwwwwwww
おでこに畳の痕が付くくらい土下座wwwwww俺土下座にも手加減無しwwwwwwwwwww
そしたら養父が俺の首根っこ掴んで引きずり起こすのよwwwwwwwwwww
俺はお前のなんだぁってお前大声すぎwwwwww近所迷惑考えろwwwwwww
あいつはお前のなんだぁってお前二度も大声出すなwwwwwwwwww
で俺ここはエアー読んだねwwwwww空気をカラケとは読まない俺天才wwwwwwwwww
養母に対してずっと出せなかった勇気を今こそ振り絞る時だと悟ったねwwwwwwww
でも俺馬鹿wwwwwwホント馬鹿wwwwwwww恥ずかしくなっておとんとか言ってんのwwwwwwwwwww
お前そこはお父さんだろって自分で突っ込んだねwwwwwwwwwwwwwwwww

811:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/03/28 15:54:30.90 bwbXPWs00
J( 'ー`)し さる喰らってなけりゃいいけど・・
      回避のために他の板に随分書き込んだよ・・

812:8/9
10/03/28 15:56:12.77 5QN3FIgZ0
なんかもう訳わかんねぇのwwwwwwwww
鼻水とか粘性のないのがボタボタ落ちんのwwwwwwwwwwww
うぉおおおおおって言って二人で泣いたねwwwwwwww
うぉおおおおおってwwwwwwお前ら気でも高めてんのかとwwwwwwwwwww
でだwwwwwwwww
あぁwwwwwwそのなんだwwwwwwあれだあれ、おとんねwwwwwwwwww
おとんがね養母にも今度言ってやってくれって言われてねwwwwwwww
おうって男前な俺は男前にグッシャグシャな顔で答えたわけなんだけどねwwwwwww
言った手前ね、もうなんつーの弱音とかね、おとんに吐けないわけねwwwwwwwww

まぁこれが最後のレスなわけでオチっつーオチも無くて釣りでもないわけなんだけど
最初はどっかのスレッドでがーーーーっと書いてスッキリしようと思ったんだけど
突然、今から俺が書くような事を書かれたらスレッドの空気が悪くなると思って自分でスレッド建てて
まぁ俺の我が儘で意味不明なレスを付けるのもあれなのでなんで今から書くような事を書いたのか
分かるように説明したわけなんだけどね

813:9/9
10/03/28 15:57:32.50 5QN3FIgZ0
おばさんごめんなさい
病気に気がつけなくてごめんなさい
喉を詰まらせたのに気がつけなくてごめんなさい
心配ばっかりかけさせてごめんなさい
勇気が無くてごめんなさい
おかあさんって呼びたかったです
本当に呼びたかったです
でも怖くて出来なかったんです返事が無かったらどうしようかと思うとどうしても言えませんでした
だからこっそり貴方が寝てる時にお母さんって呼びました
俺があなたが生きている間に言えた時はその時だけです後悔してますごめんなさい
お母さん大好きです、本当に大好きです
お母さんの作ってくれたジャコと鰹節のおにぎりが大好きでした
家に帰って暖かいご飯が美味しかったです、お母さんのだし巻き卵が大好きでした
お母さん大好きですお母さんお母さんお母さんお母さんお母さんお母さんお母さんお母さんお母さんお母さん
お母さんお母さんお母さんお母さんお母さんお母さん俺のお母さん俺のお母さん
うん、だなOK俺のお母さんだ
途中から自分でも訳わかんなくなって誤字でも探そうかと思ったらすげぇ文章になってるよwwwwww俺テラ電波wwwwwww
うし!スッキリした!まさに俺の我が儘だけのスレッド
とりあえず週末に墓行って言ってくる
お前らマジで親は大事にしろよじゃぁな!

814:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/03/28 16:01:31.79 ab47KN710
やめてくれ・・・

815:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/03/28 16:02:09.79 nmbAWNdu0
カーチャンを見た事が無い俺には皆の気持ちがわからない

816:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/03/28 16:02:36.17 bwbXPWs00
昨日、母の葬式に出たんです。享年54歳。
そしたらなんか自分、涙が一滴もこぼれないんです。
で、よく見たら会ったこともないような親戚のおばさんですら泣いているんです。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
俺な、親の死を目の前にして放心してんじゃねーよ、ボケが。
目の前に人が死んでるんだよ、母親が。
なんか親子連れとかもいるし。一家4人で葬式か。ほんとありがとう。
パパは息子さんに挨拶してくるから車で待ってなさい、とか言ってるの。いい親父だな。
俺な、親が死んでんだからもっと泣けと。
葬式ってのはな、もっと殺伐としてるべきなんだよ。
死に化粧をみた瞬間いつ涙があふれてきてもおかしくない、
泣くか叫ぶか、そんな雰囲気が普通なんじゃねーか。オレ、なんなんだよ。
で、やっと葬式が終わったかと思ったら、なんか次々と母のことが思い出されるんです。
そこでまたぶち切れですよ。
あのな、今さら思い出したところで意味ねーんだよ。ボケが。
得意げな顔して何が、今度の休みには帰るよ、だ。
俺は本当に休みに帰るつもりだったのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。
俺、適当に親との距離をとりたかっただけちゃうんかと。
親不孝者の俺から言わせてもらえば今、若者の間での最新流行はやっぱり、
反抗期、これだね。
親ってのはいつまでも生きているもんだと思っている。これがガキの考え方。
親の期待をかなえたつもりで一人暮らし。そん代わりコミュニケーション少なくなる。これ。
で、「少しだけ仕送りいれといたから」 「ああ、無理すんなよ」。これ最期の会話。
今になって後悔ばかりが思い出される、諸刃の剣

まあお前ら若いもんは、ほんの少しでもいいから親孝行しなさいってこった。





817:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/03/28 16:03:18.82 VLrwFC5UO
もうだめだ

818:1/2
10/03/28 16:07:58.60 5QN3FIgZ0
母が脳梗塞で死んだ。
43歳だった。

10日まで元気だったのに。急に逝ってしまった。本当に急に・・・
11日の朝、母は低血圧で夜遅い仕事のせいもあるのだが朝が弱い、朝食を作るのは俺の日課になっていた
いつもみたいに朝御飯作って母さんを起こしに「ごはんできたぞ」と呼んだ。
でもいくら呼んでも返事がなかった。いつももう少し寝かせてとぶーぶー文句言いながらも、絶対に起きてくるのに
おかしいと思って見に行ったら母さんはもう冷たくなってた
最初はふざけてるのかと思った・・・

俺がまだ3歳のときに父親が死んで女手一つで俺を育ててくれた母さん。
よく口論もしたし引っ叩かれもした。まるで姉弟のようにほんとよく喧嘩した
母さんが会社の帰りに飲みにいって終電なくなると毎回俺が呼び出された
あきる野に住んでるってのに新宿だ、吉祥寺だと。あちこち呼び出され
ほんとアホかと。

819:2/2
10/03/28 16:08:43.25 5QN3FIgZ0
高校卒業間近の時、金きついのに大学いかせてくれた。
金ないんだから働くよと言ったら、おもいっきり引っ叩いてまで俺を大学に行かせてくれた
今年大学をキッチリ卒業して就職してこれからやっと親孝行できる身になったのに
なのに母さんは急に死んでしまった・・・

友達や親族とかにこの顔見せるのはさすがに辛いからここだけで叫ばせてくれ
かなしいかなしいかなしいかなしいかなしいかなしいかなしいかなしいかなしいかなしいかなしい
どうしよう。なんかもうなにしていいのかわからない
今年の年末年始は母さんを旅行に連れてってやろうと思ってて
もう計画だってちゃんと立っててあとは年末年始を待つだけだった
結局俺はなにもしてあげられなかった。

母さんの生命力吸い取るだけ吸い取って。
一人前に俺がなると生命力吸われすぎて交代のように母さんだけ消えてしまった
やっと親戚も全員帰ってくれてこれでやっと一人で泣ける
なんか泣くのガマンしすぎた
これ書きながら涙とまらない
母さん幸せだったのかな。幸せにしてあげたかったな。
女で1つで育ててくれた母さんに親孝行したかった・・・・

820:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/03/28 16:18:45.09 ELVxN5wN0
ああ、ほんとやめてくれ

821:トーチャンってどこの家庭もやっぱ不器用だな
10/03/28 16:18:54.68 5QN3FIgZ0
私の父は無口で頑固で本当にこわくて
親戚中が一目置いている人でした。
家に行ってもいつもお酒を飲んでいて
その横で母がせわしなく動いていた記憶があります。

私が結婚する事になり、ドキドキしながら主人を連れて行くと
ずっと黙ったままやっと口を開くと
「ビールは何を飲むんや?」でした。
その日はなんとか無事に終わり、式の当日終始酒をつぎにまわってた。
その後、子供が生まれ少し育児ノイローゼ気味になった私を見て
なぜか毎日孫の世話をしに来るようになった。
当然子供の面倒など見たことないので、する事がめちゃくちゃで
イライラしていた私は嫌味ばかり言ってしまった。

2ヵ月後、あまり調子がよくないと言っていた矢先他界した。
なんでもっと優しくしてあげなかったんだろう?
紙オムツの仕方を聞かれて、それぐらいわかるでしょって
なんで冷たく言っちゃったんだろう?
あの日、自分でどうにかしようと思って変な形になったオムツが
残されてた・・・
その後、毎日つけていた日記が見つかり、式の当日
「あのバカ娘がとうとう嫁に行った。最後の挨拶では涙が出た。幸せになれ。」って書いてた。
おまけに家には主人があの日答えた「アサヒビール」が
押入れいっぱい詰められていた。

822:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/03/28 16:31:45.66 5QN3FIgZ0
906 :Mr.名無しさん :04/09/21 16:06:37
もし、貴方の命で死の床に伏した母を救えるとしたら、どうしますか?

と聞いてきた友達がいたんだがどうだろうか?
自分の命を捧げてまで母を助けられるのだろうか?

908 :Mr.名無しさん :04/09/21 16:20:53
>>906
たった今リアルにカーチャンに聞いたところ
「どの世界に子供の命を引き換えに長生きしたいなんて母親がいる?」
と真正面から顔を見てハッキリ言われた。
鳥肌が立った。

823:バーチャンはカーチャンのカーチャンだぞ
10/03/28 16:31:45.80 bwbXPWs00
小1の頃、ばあちゃんに旅行の土産にと「ドラクエ2」を頼んだ。
でも買ってきたのは黄金に輝くソフト「ドラゴンバスター」

当時60歳くらいだったばあちゃんにはそんな違いわかるはずも無いのに
俺はばあちゃんが憎くて、「ばあちゃんなんか嫌いだ!!」
といってその日は一言もばあちゃんと話さなかったっけ。

物心ついたときから毎日いっしょに寝てたばあちゃん。
でもその日だけは両親と一緒に寝たんだ。
ばあちゃんその日は寂しかったろうな。

んで、次の日学校から帰ってしょうがなく「ドラゴンバスター」をやってみた。
そしたらこれが以外に面白い。
夢中になって遊んでいるとばあちゃんが突然部屋に入ってきて、
「ごめんなぁ。○○○。ばあちゃん馬鹿だがらわがんねくてよぅ・・・(山形弁)」
俺はゲームに夢中で
「もういいから!入ってくんな!!」

そう言われた時のばあちゃんほんとに悲しそうな顔してた。
でも、「ドラゴンバスター」が面白かったから怒りなんてとっくに忘れて
その日はいつもどおりばあちゃんの部屋に行った。

布団に入るとばあちゃんがぎゅっと抱きしめてくれた。
俺はその日ばあちゃんに抱きしめられながらばあちゃんの腕枕で眠った。

ばあちゃんが死んでもうすぐ5年。ばあちゃん、あの時は本当にごめんね。

急病で亡くなったばあちゃんに俺は何もしてあげられなかったけど、
一人暮らししている今でもあの「ドラゴンバスター」は大事に持ってるよ。
ばあちゃん、いろんな思い出をありがとう。

824:おじいちゃんの決意
10/03/28 16:36:57.03 5QN3FIgZ0
御歳84になるおじいちゃんが言いました。
「僕はね、昔、まあ今もだけど。運動も勉学もロクにできなかった」
「友達もいないし。顔も悪い。いつもひとりぼっち」
「だから、死のうと思ったことがある」
「でも、死んでしまったら僕の葬式代がかかるだろう」
「役立たずの僕のためにそんな無駄なお金を使ってほしくなかったんだ」
「そこで僕は考えた。これ以上迷惑をかけないように今は死なないでおこう」
「生きて生きて、僕が死んで迷惑になる人たち皆死んでから、死のう。と」
「どこかの海か崖にでも身を投げて・・・ね」
「でもね、気付いたんだ。僕には両親がいる。兄弟がいる」
「兄弟はやがて結婚して子供を持った」
「僕も運良く結婚できて子供をもてた」
「僕が生きている以上、つながりが消えることはないんだ・・・ってね」
「そして、僕は僕の大事な妻のため、子供の為に今まで生きてきた」
「その、僕の大事な子供の子供が、君です」
「ありがとう、君がいるから僕は生きています」

病院で自傷による出血多量の手当てのため入院していた、僕に向かって。

それからしばらくして。
おじいちゃんは死にました。
葬式の会場で
「すまないねえ」
というおじいちゃんの声を、身内の者のほとんどが聞いたそうです。
僕も、聞きました。

もうすぐ月命日です。思い出したのでなんとなく。

825:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/03/28 16:42:41.58 5eHMZuWE0
ちくしょー

826:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/03/28 16:45:36.26 xzmMJLhw0
天国あるといいな…
死んだカーチャンに再びあえるだろうか

827:バーチャンのお弁当
10/03/28 16:45:55.38 5QN3FIgZ0
まだ私が小さい頃、父と母がすでに他界していたためおばあちゃんが私と兄を育ててくれていたのですが、
遠足などある時はいつもおばあちゃんの手作りお弁当を持って行きました。
でも当時おばあちゃんが作るお弁当はおにぎり2こだったので、
同級生の子達のかわいらしいたくさんおかずが入っているお弁当がうらやましかったんです。
お弁当箱もキティーちゃんとかマイメロディーなどのかわいいお弁当箱なのに、
私は銀紙で包んだおにぎり2つだったので、おばあちゃんに対して
「こんな変なお弁当つくらないでよ」
「はずかしいからやだ」とはき捨てたり、せっかく作ってくれてもわざと持っていかなかったり。
そんな酷い孫に対して、おばあちゃんは決して叱ったりしませんでした。
そんなある日、1度かわいいスヌーピーのお弁当箱にハンバーグや玉子焼きが入ったお弁当を作ってくれました。
おばあちゃんなりに他の子達はどんなお弁当を作ってもらっているのか一生懸命考えて作ってくれたのです。
おばあちゃんは、「ごめんね、かわいいお弁当っておばあちゃんの時代なかったからわからなかったのよ・・・
これなら恥ずかしくないかねぇ」としわしわのとても暖かな手でお弁当を手渡してくれました。
今思い出すだけで、私はおばあちゃんになんて酷い言葉を吐いていたんだろう、
なんて最低な子供だったんだろうと涙が出てきます。
おばあちゃんのおにぎりだって、本当はとってもとってもおいしかったのに、
「おいしかったよ」の一言も言わなかった。
本当にこんな酷い孫でごめんねおばあちゃん。

今私は結婚し、子供にも恵まれました。
おばあちゃんに曾孫を抱かしてあげる事ができ、幸せそうなおばあちゃんの優しい笑顔を見ると
これがあの頃の恩返しになれば私も幸せに思います。
うちの子はおばあちゃんの作るおにぎりが大好物なんですよ。もちろん私もです。
ありがとうおばあちゃん。ずっとずっと長生きして下さい。

大好きです。

828:1/3
10/03/28 16:45:59.12 bwbXPWs00
64 :癒されたい名無しさん:2008/07/20(日) 00:02:18 ID:vCfXtTj/
自分で読み返して見て釣りっぽいなあと思ったけど一応実話。

九州の田舎に生まれた。母子家庭だった。
歯科技工士だった父は私が4歳の頃、くも膜下出血で他界。
自営業だったので厚生遺族年金も労災も下りず、仕事関係の機械や車のローンも有り
生活はかなり苦しかったwww

母は介護施設の職員で、土日祝関係なく働き、残業は当たり前。
夜勤も月8回ほど有り、休みは少なく、祖母が面倒を見てくれた。

その後激務で体を悪くした母は、独学で資格を取り、民間病院の医療事務に転職。
勤務時間は短くなり、身体的な負担も減ったが、正社員なのに手取りは11万。
頼りにしていた祖父母も立て続けに他界し、学校に秘密で青果店でアルバイトもした。

それなりに偏差値の高い公立高校に通っていた私は看護師を志願していたんだけど
寮のある県立看護学校ですら通える経済状況ではなかった。今思えば通えないことはなかった気もするが。
その時自衛隊の看護学生の募集を知った。採用されれば学生でも自衛官扱いで給料をもらえる。学費も寮費も無料。
もうこれしかないと思って必死に勉強した。倍率は60倍を超えていた。

合格したのは奇跡だったと思う。
もちろん合格できなくても、働いてお金を貯めて県立看護学校に奨学金借りてでも看護師になってたと思う。
これは後で思ったことだけど、この時落ちてたら良かった。

看護学生になったと同時に自衛官として採用され、東京にある自衛隊の全寮制看護学校に進むことになった。

新幹線に乗り九州から上京する朝、母は駅まで迎えに来てくれた。
私はまたいつでも会えるだろうと思っていたが、母は最期の別れのような顔をしていた。私はそれを笑い飛ばした。
ただただ希望で胸がいっぱいだった。


829:2/3
10/03/28 16:47:04.13 bwbXPWs00

65 :癒されたい名無しさん:2008/07/20(日) 00:04:39 ID:utWOo3zZ

自衛隊での看護の勉強は厳しかった。採用されたからには必ず3年後の国家試験に合格しなければならない。
1限目から7限目までぎっしり授業が入っていて、沢山の課題やレポートや試験勉強に追われた。
自衛隊だけあり礼儀に厳しく、門限もあり、自由に外出もできなかった。
自衛隊中央病院での実習もハードで、同じ部屋のルームメートは2人とも辞めてしまった。

忙しくて母と連絡を取る余裕もなかったが、実家に毎日8万の送金は必ずしていた。
無事に国家試験に合格した私は2等陸曹に昇格した。
休む暇もなく自衛隊病院での勤務と幹部候補生試験の勉強に追われた。
その試験に受かって尉官になれたら故郷に帰ろうと思っていた。
毎月に一度の送金すら面倒になり、半年に1度60万送金するようになった。

陸官になれた時には、九州を出てからもう8年が経っていた。
8年と考えると長いが、勉強と仕事に追われた自分にとってはあっという間だった。
もう8年も母に会ってないんだと思うと不思議な感じがした。
あの駅で別れた母がもう8歳も歳をとったのかと思うと想像がつかなかった。

だが、東京と九州は決して短い距離ではない。
なんだかんだで結局故郷に帰れず、いつの間にか30を迎えようとしていた頃、叔父から電話が来た。

母が他界した。胸部大動脈瘤。享年63歳。

新幹線に乗り九州から上京する朝、母は最期の別れのような顔をしていた。私はその意味がようやく分かった。


830:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/03/28 16:47:46.75 pOn9OU6u0
止めろ・・・涙腺崩壊する。

カーチャンは見るけど、トーチャンのAAはあまり見かけないな。無いの?

831:3/3
10/03/28 16:48:07.11 bwbXPWs00

10年ぶりに母と再会した。当たり前だが、母は10歳も年をとっていた。
こんなに老けたのか、と思った。私の記憶の中の母とのギャップに落胆した。


どうしていつでも会えると思っていたんだろう。どうして東京になんて出たんだろう。
10年も、母に会えなかった。最期の10年を一緒に過ごせなかった。母は一人寂しく10年を過ごした。
苦労して育てた一人娘に死ぬまで10年会えず、娘の結婚相手にも会えず、孫の顔も見れずに死んだ。10年前に戻りたいと思った。
ただ10年間お金を送金し続けただけだ。その金額は1000万を軽く超えていた。親孝行ができなかった。
時間を取り戻したいと思った。


私は退職した。実家から一番近い民間病院に就職した。母が事務をしていた病院ね。
師長に「あなたみたいな立派な経歴の人がなぜこの病院を?」と聞かれたとき
自分の10年が無駄なものだったことを再確認した。

母がよく私を話をしていたと、事務の女性から聞いた。
私を東京に出した時点で、簡単に会えなくなるだろうということは分かっていたらしい。
私に会えなくて寂しいと何度も零していたらしい。それを聞いてまた泣いた。後悔ばかりだった。

それから4年たった。私は結婚した。働き者で真面目で優しい人。
母に会わせたかった。悩みといえば義母とかなり仲が悪い事と、子宝に恵まれないことくらい。結構重大な悩みだよね。
いまだに後悔は続いているが、母のためにもこれからの人生を精一杯生きて行くことしかできないと



832:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/03/28 16:48:50.72 8uo/zWK40
うわぁあああああああああ

833:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/03/28 16:54:50.69 tFnPUHC50
>>830
  ._、 _          
 ( ー`)    J('ー` )し
  (  )ヽ('∀`)ノ(  ) 
  ||  (_ _)  ||

834:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/03/28 17:01:14.68 bwbXPWs00
母のおなかを殴った記憶がある

小学校5年生のときの、確か授業参観日だったかな
体育の授業で、親も参加してのドッジボールで、
ルールは  親に当たっても退場しない 子に当たったら親と一緒に退場 
外からボール投げるのは子だけ  復活なし‥ ってかんじだったかな?よく覚えてないや

今考えると俺の母は太った体で俺のことを守ってくれてたんだな
でも当時の俺には邪魔してるようにしか思えなくて、
ゆるいボールがきて俺がキャッチしようとしてるのに立ちふさがる母
そんでね、取れなくて、悔しくて握ったコブシをね 母の腹に叩き込んだ。
そのとき母はわずかに顔を歪ませながらにっこり笑って
「ごめんね」って、言ったのよ
その日以来、母に親孝行は、してきたつもりだった
んで先月なんだけど 、小4の息子に八つ当たりのようにハラ殴られたのが
ゲロ痛かったのね
肉体労働のこの俺が。
でも本当に痛かったのは、あの思い出の方で。
それと「親孝行してきました」なんてツラ下げて生きてきた俺の姿を思い返して
ホント吐いた。嗚咽したよ  息子びびってたね。
でも思春期になったらコイツ俺のことナメて来るんだろうな
そのとき俺はどうするかわからんが
あの時母は にっこりわらったんだったな

母はまだ元気だ でも、過ぎた日を取り戻す親孝行なんて できない
母生きてんのに 生きててくれてんのに だからこの辛さを一生胸に刺したまま
母と、この体に流れてる血と、 そしてこの血脈を継いでくれた妻と息子の幸せを
一生懸命考えるよ  ってなことを丁度思ってたところでしたよ

長文駄文でごめん

835:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/03/28 17:03:47.06 bwbXPWs00
:無情男:2008/12/02(火) 15:33:08 ID:W0s8u+Zq
東京で単身赴任してたとき、連休とかにはいつも嫁が来て、家のことなどしてくれていた。
母にも、たまには東京来いよと言ってたんだけど、人混みが苦手だと決して来なかった。

そんな母が脳梗塞で突然死んじゃって、呆然としたまま遺品を整理していたら、東京のガイドブックが出てきた。
皇居とか、浅草とかベタなところに一杯赤鉛筆で線引いてあって、何度も読み返したらしくボロボロになってた。

親父に聞いたら、行きたかったんだけど嫁の方ががいいだろうって我慢してたんだそうだ。
自分は肉が嫌いなくせに、俺の好きそうな焼肉屋とかにも一杯線引いてあって、俺と一緒に回るのを夢見てたみたい。

俺は、お義理で誘っただけなんだけど、誘われた後は何回も何回も息子が来いと言ってくれたと喜んでいたらしい。
一緒に行きたかった場所には、俺の名前が書いてあって、それがたくさんたくさん書いてあって…

死に顔を見たときよりも、葬式の時よりもすっごく泣いた。
田舎に戻った今でも、生きてる間に呼ばなかったこと後悔している。




836:トーチャンのお弁当1/2
10/03/28 17:12:52.79 5QN3FIgZ0
小1の秋に母親が男作って家を出ていき、俺は親父の飯で育てられた。
当時は親父の下手くそな料理が嫌でたまらず、また母親が突然いなくなった寂しさもあいまって、
俺は飯のたびに癇癪をおこして大泣きしたり、喚いたり、
ひどい時には焦げた卵焼きを親父に投げつけたりなんて事もあった。
翌年、小2の春にあった遠足の弁当もやっぱり親父の手作り。
俺は嫌でたまらず、一口も食べずにちょっとずつわけてもらったおかずと、
持っていたお菓子のみで腹を満たした。
弁当の中身は道に捨ててしまった。
家に帰って、空の弁当箱を親父に渡すと、親父は俺が全部食べたんだと思い、
涙目になりながら俺の頭をぐりぐりと撫で、
「全部食ったか、えらいな!ありがとなあ!」
と本当に嬉しそうな声と顔で言った。
俺は本当の事なんて勿論言えなかった。
でも、その後の家庭訪問の時に、担任の先生が俺が遠足で弁当を捨てていた事を親父に言ったわけ。
親父は相当なショックを受けてて、でも先生が帰った後も俺に対して、怒鳴ったりはせずにただ項垂れていた。

837:トーチャンのお弁当2/2
10/03/28 17:13:36.28 5QN3FIgZ0
さすがに罪悪感を覚えた俺は、気まずさもあってその夜、早々と布団にもぐりこんだ。
でも、なかなか眠れず、やっぱり親父に謝ろうと思い親父の所に戻ろうとした。
流しの所の電気がついていたので、皿でも洗ってんのかなと思って覗いたら、 
親父が読みすぎたせいか、ボロボロになった料理の本と遠足の時に持ってった弁当箱を見ながら泣いていた。
で、俺はその時ようやく自分がとんでもない事をしたんだって事を自覚した。
でも初めて見る泣いてる親父の姿にびびってしまい、謝ろうにもなかなか踏み出せない。
結局俺はまた布団に戻って、そんで心の中で親父に何回も謝りながら泣いた。
翌朝、弁当の事や今までの事を謝った俺の頭を親父は、またぐりぐりと撫でてくれて、
俺はそれ以来親父の作った飯を残す事は無くなった。

親父は去年死んだ。
病院で息を引き取る間際、悲しいのと寂しいのとで、頭が混乱しつつ涙と鼻水流しながら、
「色々ありがとな、飯もありがとな、卵焼きありがとな、ほうれん草のアレとかすげえ美味かった」
とか何とか言った俺に対し、親父はもう声も出せない状態だったものの、微かに笑いつつ頷いてくれた。

838:アイス
10/03/28 17:19:15.52 bwbXPWs00
中三の頃、母が死んだ
俺が殺したも同然だった・・・

あの日、俺が楽しみにとってあったアイスクリームを、母が弟に食べさせてしまった
学校から帰り、冷凍庫を開け、アイスを探したが見つからなかった
母親に問い詰めると、弟が欲しがったのであげたと言った
その時楽しみにしていた俺は、すごく怒った
母親に怒鳴り散らし、最後に「死ね!」と叫び、夕飯も食べずに部屋に篭った
それから何時間か経った
俺は寝てしまっていたようだ、が、父親が部屋に飛び込んできたので目が覚めた
「母さんが轢かれた・・・!」
あの時の親父の顔と言葉を、俺は一生忘れないだろう
俺達が病院に着いたとき、母親はどうしようもない状態だと言われた
医者は最後に傍にいてあげてくださいと言い、部屋を出た
それから少しして、母親は息を引き取った
その後、母親があの時間に外にいた事を父から聞いた
買い物に行くと言って出て行き、その帰りに車に轢かれた事
現場のビニール袋の中には、アイスが一つだけ入っていた事
救急車の中でずっとごめんねと呟いていた事
その時、俺のために母はアイスを買いに行って事故にあったとわかった

通夜と葬式の間中、俺はずっと泣いた
そして、今でもこの時期になると自然に涙が出てくることもある
母さん、ごめんな
俺が最後に死ねなんて言わなかったらと、今でも悔やみ続けている



839:真相
10/03/28 17:22:12.96 5QN3FIgZ0
先日、二十歳になった日の出来事です。
「一日でいいからうちに帰って来い」
東京に住む父にそういわれ、私は就職活動中なのにと思いながらしぶしぶ帰りました。
実家に着いたのは夜で、祖父母と妹はもう既に寝静まっていました。
父だけが起きていて、そのあとしばらく現状を話していたのですが、会話もとぎれ、さぁ寝ようという時、
いきなり父は一枚の写真を私の前に差し出しました。それは、父が若いころの写真。隣には綺麗な女の人が写ってる。
「お前と**(妹の名前)を産んでくれた母さんだ」
父はそういって、初めて本当のことを話してくれました。
母はあまり体が強い人ではなかったそうです。私を産むのですらやっとで、未熟児だった私よりずっと後に退院したこと。
妹が出来たとき家族中の反対を押し切って産むと決めたこと。
生まれたばかりの妹と、私を抱いて死んだこと。私達姉妹の名前は母さんの名前から取ったこと。
母さんが寂しくないようにと、私達の写真や父さんとの昔の思い出の写真を、全て棺に入れたこと。
だけどそれでは悲しくて、一枚だけ取っておいたこと。
セブンスターをいつものようにふかしながら、父はいつもより歳をとって見えました。
「お前達にお母さんがいなくて寂しい思いをさせたこと。コレが一番お前達に申し訳ないと思っている。すまなかった!」
父さんはそういって、私に泣きながら土下座をしました。写真の中の父と母の笑顔が、とてつもなく切なかった。
母がいない分、祖父と祖母に育ててもらうのが多くて、それが当たり前だと思っていたから寂しくなんて無かったのに。
土下座している父と一緒に、私も泣いてしまいました。
父は私達が二十歳(大人)になるまで、このことをずっと一人で抱えていたのだろうか。
そう思ったら、あまり体の大きくない父の背中が、切ないくらい大きく見えた。
母以外の女性に見向きもしない父を、誇らしいと思った。
お母さんがいないということ。だからお母さんの分まで愛情を注いでくれたこと。今ならすごくよく分かります。
お父さん。
ありがとう。
お母さん。
産んでくれてありがとう。
就職活動、頑張ります。

840:リンゴ
10/03/28 17:25:59.14 bwbXPWs00
:癒されたい名無しさん:2009/02/28(土) 16:44:18 ID:DwE7hn3Y

私は、2歳のとき父を亡くし、以来、私をひとりで育ててくれた母も私が中学二年生の時
突然の心臓病でなくなりました。その日のことです。
 近所のスーパーに勤めていた母ですが、学校から帰ると
勤めを早退した母は床に臥していました。

「お母さん、どうしたの?」と聞くと
「心配しないでもいいよ、ちょっと風邪をこじらせただけだから」とか細い声で答えました。
 昨日からなにも食べてない様子だったので「なにか買ってこようか」と聞くと
「おまえも今、期末試験中で大変なのに、いいの?」
「もしよかったらリンゴが食べたい」
「じゃあ、すぐ買ってくる」
 リンゴを買って家に着いたとき、母はもう死んでいました。

 枕元に、ほんのわずかな時間に、苦しみながら書いた母の言葉の走り書きがありました。

「哲、ひとりになってもお母さんお父さんはいつもおまえを守っているよ ありがとう」
とありました。

 私は、それ以来リンゴを見ることもむろん食べることもできなくなりました。
 あれから九度目の桜を見る季節がもうすぐやってきます。
 私にとっての桜の季節は、ただリンゴをにぎりしめながら泣きつづけた日々の思い出なのです。



841:母の気づかい
10/03/28 17:27:48.05 5QN3FIgZ0
高校生1年になってすぐ母が肺がんで入院した。

親父と相談の結果、告知はしなかった。
夏が過ぎ、秋が過ぎ、病気の劇的な進行とともに
母ももうこの病気は治らないことに気づき始めた、と思う。

そして年末、危篤状態になった。
でも12月30日、意識を取り戻した。

母:今日は何月何日?
俺:12月30日だよ。
母:そうかい、ウチはねぇ、この町で3代愛されてきた八百屋だよ。
俺:うん、そうだね。
母:だからね、町の人に迷惑かけちゃいけないんだ。
俺:どういう意味だい?
母:せめて「さんがにち」が明けるまで、不幸は出しちゃいけない。
  あたしなんかのためにみんなに正月早々やな思いをさせちゃいけない。

そう言ったきり、母は年が明けて1月4日の明け方まで眠り続け、そして旅立って行きました。
我ながらすげぇ母親を持ったもんだと、誇らしかった。
やっぱね、もう、だめぽ、と思った時には母のことを思い出します。
そうすると、まぁ、なんとかなる、うん。

842:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/03/28 17:28:56.84 bwbXPWs00
長いけど実話です。

ちょっとした事で母とケンカした。

3月に高校を卒業し、晴れて4月から専門学生となる私は、
一人暮らしになる不安からかここ最近ずっとピリピリしていた。
「そんなんで本当に一人暮らしなんて出来るの?あんたいっつも寝てばっかで‥
ゴミ出す曜日は確認した?朝は起きられるの?火事だけには気をつけてよね?」
事あるごとに聞かされる母の言葉にうんざりして、
ついに今日
「あぁー!もぉーうるさいなあ!!自分で決めたことなんだから大丈夫だって!!わざわざ不安を煽るような事は言わないでよ!!
すこしは私の気持ちも考えて!最初っから上手くいくわけないでしょお!?自分の娘ならちょっとくらい応援してくれたっていいじゃん!!!」

と自分でもビックリするぐらい大声で母に怒鳴ってしまった。
はっとして
「やばい!怒られる」と思ったが母は何も言わず、悲しいような怒っているようなどこか複雑な顔をしてそのまま車に乗って行ってしまった。

いつもと違う母の様子に少し戸惑ったが、特に止めもせず、イライラしながらもテレビや携帯を見て一人で適当に時間を潰した。

夕方をすぎても夜になっても母は帰って来なかった。遅い。遅すぎる。
まさか事故にでもあったのか‥?冗談じゃない。それだったら病院から電話があるはず‥
なんて考えていたら外で母の車のエンジンの音が聞こえた。

「ただいまー。」

いつも通りの母の声にほっとした反面、なんでこんな帰りが遅いのか問いただそうとした瞬間、
目の前にやたらと大きな薬局の袋が置かれた。


843:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/03/28 17:29:37.92 bwbXPWs00
「何これ?」と母に聞くと、

重たそうなその袋を見ながら
「あんたの薬。一人暮らしするとき薬がなかったら大変でしょう。とりあえず一通りあったもの買ってきたから。あんたはすぐ体調崩すからねぇ。」

頭痛薬、咳止め、湿布や包帯、口内炎の薬、のど飴など袋の中にはありとあらゆる種類の薬が入っていた。

「こんなにたくさん‥」驚いてもうそれしか言えなかった。こんな時間まで私のために母は‥

「一人暮らしかぁー。見送ってやらなきゃいけないのにねぇ。お母さん心配でね、すごく寂しいのよ。
風邪引いた時とか本当はお母さんがそばにいてあげたいんだけどねぇ。」

もうそれ聞いて涙が溢れて溢れて、自分の不甲斐なさと母への申し訳なさで顔あげられなかった。薬だって決して安いもんじゃないのに。
自分の娘を応援しない母親なんて居るはずないのに、なんで気づいてあげられなかったんだろう。もっと応援しろだなんて‥
一番私のことを思ってくれて支えてくれたのは他でもなくお母さんなんだよね。
分からず屋でゴメン。いつもいつもいつもいつもありがとう。

その後、遅めの晩御飯を母と一緒に食べました。
残り少ない母の味をもっと大切にして行こうと思います。

読み辛い長文失礼致しました。


844:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/03/28 17:32:44.68 bwbXPWs00
私は去年、大学入学と共に上京し現在も一人暮らしをしています。
親の大反対のもとの一人暮らしでした。

うちの母はとにかく元気で、よく笑い、よく泣く人です。
一人暮らしを始めてから、毎日のように母はくだらない理由をつけては私に電話してきました。
「ちゃんとご飯食べてるの?」
「電気つけっぱなしで寝てない?」
「ちゃんと暖かくして寝てる?」
「事故には気をつけてね」
母からの電話の最後にはいつもこんなありきたりな言葉を言われ
耳タコだった私は、その言葉も母からの電話さえ煩わしく感じていました。
だから、母との電話ではいつもダルそうに、素っ気無く応対していると
「どうしたの?元気ないね。」
「何か嫌なことあった?」
と、母は毎度聞いてきました。
母が心配しているのは分かっていたつもりですが、返答するのも面倒に感じ、そう思う自分に対してまたイライラしていました。


そのうち大学生活に追われ、忙しくも充実した日々を送っていた私は、口うるさい母からの電話を無視するようになり時々しか出なくなりました。
6月に入った頃からか母からの電話の回数が減りました。
やっと、子離れできたか。
私は呑気にそんな風に捉えていました。
また、たまにかける自分から母への電話が繋がらなくなり、一方的に時々、決まった時間に母からの電話がくるようになりました。
今、思えば明らかにおかしいのに、特に母に変わった所が無いので当時の私は何の疑問にも持たず、ただ日々を過ごしていました。


6月の末にお金のことで母に連絡が取りたいのに、相変わらず母への電話は繋がらずしかも母からの電話も一切来ない日が続きました。



845:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/03/28 17:33:32.09 bwbXPWs00
7月に入り、翌日の試験の勉強に必死になっていると、また同じ時間に母からの電話がかかってきました。
試験期間中で余計にピリピリしていた私は、イライラを前面に出して電話に出ました。
母はいつも通りへらへらとしていて、それがまた私の感にさわりました。
「何でこの前連絡つかなかったのよ!すごく困ったんだから。」
いつもよりも口調を強くして母に言いました。

「あー・・・ごめんねぇ・・・」
そう一言謝ると、母は黙ってしまいました。
少し置いてから、ひっ・・・ひっ・・・と母がしゃくりあげる声が聞こえてきました。
「は?どうしたの?」としか言えない私に母は告げました。
「・・・おかーさん・・・、ガンなんだってぇ・・・」
突然のことに目眩がしました。
お腹のあまりの痛さに病院に行き、検査やら何やらで忙しかったこと。
そして、子宮ガンだと分かったこと。
手術準備の為に色々忙しくて、連絡できなかったこと。
そして、何より私に心配をかけたくなかったこと。
でも、明日が手術で自分が死んじゃったら・・・と思うと怖くて怖くて、私に思わず電話をかけてしまったこと。
最近の母の行動を思い返し、何も気づかずにいた自分に無性に腹が立ちました。
その夜は勉強も手につかず、ずっと泣いてしまいました。
急に母がいなくなってしまうかもしれないと考えると、怖くて仕方ありませんでした。


翌日、試験のことなど頭になく私は朝1番の電車で母の入院している病院に向かいました。
母は病室でお隣のベットの方と楽しそうにお喋りしていました。
病室のドアの所でたたずむ私を見つけた母のあの時のマヌケ顔は一生忘れません。
そして、「何であんたがここにいるのよぉー試験はどうしたのよぉー」と顔をしわくちゃにして泣き出してしまいました。
私も化粧が落ちるのも忘れて、「母親が手術だってのに、試験を普通に受けられる娘がいるかぁー」と言うと、余計に泣いて二人で一緒に泣きました。



846:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/03/28 17:34:25.82 bwbXPWs00


手術室へ運ばれる母を見送り、私は母のベットの脇に置いてあったノートを見つけました。
中には、入院してからの母の日記が綴られていました。
自分がガンで何よりも不安だったはずなのに、その日記には自分のことよりも娘を心配する文章の方が多かったのです。
それを読みながら、母の深い私への愛情にまた泣きました。

手術は成功し、幸いガンも良性だと判明し抗がん剤を打たずに済みました。
しばらく動けなかった母も今では元気に日常生活を送っています。
そして、最低でも1週間に1度は私から母に電話をかけるようにして、定期的に実家に帰るようにしています。



どうか、親の愛情を当たり前だと思わないでください。
いつだって親は子供のことを心配しています。
そして、子には心配をかけたくないと思っています。
何か少しでも様子が違うようなら、聞いてあげてください。

長文失礼しました。

847:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/03/28 17:40:23.17 68ms7MW30
おいモニター歪んでるどうしてくれんだよ…

848:妹
10/03/28 17:41:47.20 5QN3FIgZ0
3日前妹が死んだ。22歳だった。
交通事故だったけど、妹は悪くなかった。ただ相手の不注意と、不運が重なった。
それだけのことであっけなく死んだ。即死だった。
連絡を受けて飛行機に飛び乗り、病院に着くまでは信じられなかった。
でも妹は死んでいた。
家族と親戚と友達と、来年の春に結婚するはずだった彼氏が病室にいた。
両親は妹に取りすがって泣き崩れ、彼氏は床に崩れ落ちていた。
事故の相手は若い主婦で、旦那と一緒に床に頭をこすり付けて土下座して、号泣しながら謝ってきた。
彼氏が殴りかかろうとしたのを、俺が止めた。
母親は顔も上げられず、父親が相手をにらみつけて震える声で
「金なんていらない。娘をかえしてくれ」
と言った。

なあ、ひかり。
今からでもいい、戻ってきてやれよ。
もう一度、父さんと母さんの娘になってやれ。
どれだけお前を可愛がっていたか、知ってるだろ?
それにもう一度、彼氏の恋人になってやれ。
あんなにお前を愛してくれる男なんて他にはいないぞ。
それからもう一度、
俺の妹になってくれないか?
俺の妹は、生涯お前一人だ。
ひかり、早すぎたんだよ。帰ってきてくれ。どうすればいいのかわからない。

849:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/03/28 17:44:49.22 bwbXPWs00
私の母はガンで死んだ。

発見した時はわたしがまだ母のおなかの中にいる時だった。
初期ガンだったため、ちゃんと治療すれば簡単に治るはずだった。
だが、治療するためには私をおろさなければならなかった。
母は私を産むことを優先した。
胎児に悪いからと抗がん剤も治療らしき物は何もしなかったらしい。
その事実を知ったのは小学4年生の時だった。
その頃にはもう母は寝たきりの状態になり、入退院を繰り返していた。
小さいながらも看病していた私は、くだらない事で母と喧嘩した。
その時、母も極限の精神状態だった為に「あなたを産んだから私はこんなになったのよ!!」と私に言った。
私はその言葉が心に刺さった。
母に存在を否定されたから?違う。
自分が母の命を奪う原因を作ってしまったのだと知ったからだ。
私は母に涙を流しながら謝った。
「ごめんなさい、ごめんなさい、わたしいなくなるから。だからお母さん治って」
私の言葉に母は涙で顔をくしゃくしゃにしながら大声で謝りながら私を抱きしめた。
二人でひたすら謝り続けた。
そこで私の記憶が途切れた。

私が中学3年の時、余命2年と言われた私の母はまだ生きていた。
だが母はもう一人では立ち上がれず、トイレも私が連れて行かなければならないほどに悪化していた。
母が入院した。
足を折ったのだ。
私が学校の間、家には誰もいなかったときにトイレに行こうと頑張った時に足を滑らせたらしい。
母の足は骨の代わりに太い鉄の棒が刺さっていた。
私はあまりの衝撃に泣いた。
母は「ドジっちゃた、心配かけてごめんね?」と笑って私の頭をなでてくれた。
一番ショックなのは母なのに笑っている母の強さにまた泣いた。


850:笑顔1/2
10/03/28 17:50:05.14 5QN3FIgZ0
もう五年前ぐらいの話かな。
人前ではほとんど泣いたことのない俺が、生涯で一番泣いたのはお袋が死んだ時だった。

お袋は元々ちょっとアタマが弱くて、よく家族を困らせていた。
思春期の俺は、普通とは違う母親がむかついて邪険に扱っていた。
非道いとは自分なりに認めてはいたが、生理的に許せなかった。
高校を出て家を離れた俺は、そんな母親の顔を見ないで大人になった。
その間実家に帰ったのは3年に1回程度だった。

俺もいい大人になり、それなりの家庭を持つようになったある日、
お袋が危篤だと聞き急いで病院に駆けつけた。
意識が朦朧として、長患いのため痩せ衰えた母親を見ても、
幼少期の悪い印象が強くあまり悲しみも感じなかった。

851:笑顔2/2
10/03/28 17:51:03.77 5QN3FIgZ0
そんな母親が臨終の際、俺の手を弱々しく握りこう言った。
「ダメなおかあさんでごめんね」
精神薄弱のお袋の口から出るにはあまりにも現実離れした言葉だった。
「うそだろ?いまさらそんなこといわないでくれよ!」
間もなくお袋は逝った。
その後葬式の手配やらなんやらで不眠不休で動き回り、
お袋が逝ってから丸一日過ぎた真夜中のこと。
家族全員でお袋の私物を整理していた折、一枚の写真が出てきた。
かなり色褪せた何十年も前の家族の写真。
まだ俺がお袋を純粋に大好きだった頃。みな幸せそうに笑っている。
裏には下手な字(お袋は字が下手だった)で家族の名前と当時の年齢が書いてあった。
それを見た途端、なぜだか泣けてきた。それも大きな嗚咽交じりに。
いい大人がおえっおえっ泣いてる姿はとても見苦しい。自制しようとした。
でも止めど無く涙が出てきた。どうしようもなく涙が出てきた。

(俺は救いようがない親不孝ものだ。格好なんて気にすべきじゃなかった。
やり直せるならやり直したい。でもお袋はもういない。
後悔先に立たず、とはまさにこれのことだったんだ。)

その時、妹の声がした。
「お母さん、笑ってる!」
皆布団に横たわる母親に注目した。
決して安らかな死に顔ではなかったはずなのに、表情が落ち着いている。
うっすら笑みを浮かべているようにさえ見えた。
「みんな悲しいってよ、お袋・・・。一人じゃないんだよ・・・」
気がつくと、そこにいた家族全員が泣いていた。

・・・あれから俺はことあるごとに両親は大切にしろと皆に言っています。
これを読んだ皆さんも、ご健在であるならばぜひご両親を大切にしてほしい。
でないと、俺のようにとんでもない親不孝ものになっちゃうよ・・・。

852:バーチャンの煮物1/2
10/03/28 17:59:38.54 5QN3FIgZ0
漏れは昔ばあちゃん子だった。
両親が共働きだったので
保育園の送迎バスの見送り・出迎えはいつもばあちゃんだった。
その頃は両親と過ごす時間よりも
ばあちゃんと過ごす時間の方が長かった気がする。
けれど高校に入った頃から、ばあちゃんの年寄りくささというか
かもし出す雰囲気そのものに嫌気がさし、無視し続けるようになった。

学校が週休二日制になり、土曜日の昼食はいつもばあちゃんが作ってくれていた。
ほとんどいつも煮物で、それがあまり好きではなかったから
出勤前の母親に、「弁当作るか昼食代くれ。」と言っていたが
母親は「おばあちゃんはお前にご飯作ってやるのも1つの生き甲斐なんだから。」
と取り合ってくれなかった。
最初の頃は、ばあちゃんが部屋まで昼食を運んでくれても
口を付けず放って置いたが
「食べないと勉強に身が入らんよ。」などと注意してくるのがウザくて
最近では、「後で食べるからそこらへんに置いといて。」と言って
ばあちゃんが部屋を出て行った後、
新聞紙にくるんだりビニール袋に入れてごみ箱に捨てていた。
ばあちゃんが食器を下げに来た時
「きれいに食べとる。」と嬉しそうに笑うのを見て
少々胸にチクっと来るものがあったが、その後も昼食を口にすることはなかった。

853:バーチャンの煮物2/2
10/03/28 18:00:19.39 5QN3FIgZ0
先日ばあちゃんが亡くなった。
脳溢血だった。
ついこの間まで元気に農作業していたのに。
台所に立ってご飯作っていたのに。
この前の里芋と昆布の煮物食べてやればよかった。
もっと話もしてやればよかった。
でももう二度とばあちゃんの料理は食べれないし、話もできない。

葬式のとき、家族や親戚の前ではみっともなくて泣けなかったが
今このスレを全部読んで無性に泣けてきた。
ごめんばあちゃん、ごめんな。

854:最後のカレー
10/03/28 18:03:11.68 5QN3FIgZ0
母親が俺が小2の頃、子宮ガンで入院する事になった。
母親が家を出る前日に作った最後の夕食がカレーだった。
俺はガキだったから、子宮ガンがそんなに怖い病気だなんて知らなかった。
母親は一ヶ月もしたら帰ってこれると思ってたし。

でも、もう帰ってくる事はなかった。
不思議なもんで、そのカレー以外の母親の料理の味って一切覚えてない。
母親と一緒に食事する姿もそのカレー食ってる場面だけ。
と言っても、母親は食欲なんて既になくて、ただ俺がカレー食ってるのを
何とも言いがたい、悲しそうな表情で見てるだけ。
「あしたもちゃんとレンジで温めて食べるんだよ。お母さん、明日朝早く行かないといけないんだからね。」
それが、家で聞いた最後の母親の言葉だったと思う。

小2の夏休み、8月に入ってまもなく、母親が死んだ。
親戚も近くにいないし、兄弟もいない。親父は元々忙しい人だったから、いつも帰りは遅い。
それでも俺はガキなりに家事を覚えて、料理も簡単なものなら何でも出来るようになった。
でも、カレーだけは作らなかった。大鍋でカレーでも作っておけば楽なのにも関わらず。
なぜなら、母親が最後のカレーを作ってた時、俺が手伝おうとして鍋を焦がしてしまい、
母親に怒られたのを思い出すから。それが母親に怒られた最後の記憶。
以来、カレーは外でしか食いません。

855:849続き
10/03/28 18:03:13.94 bwbXPWs00
その年の冬、私は冬休み中で母の病院に泊まっていた。
だが、母が痛みを訴えてきた。
看護婦さんを読んでも何もされず、母はずっと痛い・・・痛い・・・と唸っていた。
その日私は眠れず、そのイライラを母にぶつけてしまった。

次の日も母の痛みはおさまらなかった。
母は今日も泊まって欲しいと私に言ってきたが、一晩中寝ずに看病していた私は正直家に家に帰りたかった。

だから「宿題があるから」と母をおいて病室をでてしまった。
病室の扉が閉まって2、3歩あるくと、ものすごい勢いで後ろ髪を引かれた。
振り返って見たが何もない。
ただ体が病室に引っ張られている感覚だった。
私は残ろうか・・・と思ったが、また一晩中看護しなければならないと考えたら面倒くさくなって迎えの車に飛び乗った。

その二日後、私は友人とマックで夕飯を食べようとしていた。
ハンバーガーを買って席に着くと、父から電話があった。
「お母さんが危ないかもしれない」
私はその一言でハンバーガーを友人に私店を飛び出して病院に向かった。
病室には父と兄がいた。
母は心臓は動いているものの、しゃべれなくなっていた。
だが、どこかで私は母が死ぬわけないと考えていた。
今までもちゃんと回復した。今回だって・・・。
だから私は母に何も言わなかった。
だって言う必要がないと思っていたから。
だが1月10日。0時20分。
母が死んだ。


856:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
10/03/28 18:04:09.78 bwbXPWs00
一番最初に父が泣いた。
そして兄が泣いた。
私は1分ぐらい状況が理解できなかった。
そんな私の手を父が引いて母に触れさせた。
そこには次第になくなっていく母の体温があった。
私はその時初めて母が死んだ事を理解して泣いた。
同時に後悔もした。
数日前のあの後ろ髪を引かれた時戻っていれば。
面倒くさがらずにそばについていてあげれば。
それよりも私は母に最後の最後まで「ありがとう」といっていない事に後悔した。
私はそれから丸一日中泣いた。
泣きつかれて丸一日中寝た。
目を覚ました時見たのは私を囲んでみている親戚と父の顔だった。
父曰く、私も「母の後を追ってしまったんじゃないかと思った」と言われた。


188 :癒されたい名無しさん:2009/08/01(土) 05:59:38 ID:6k57Jc99
それから葬式、通夜などでばたばたしていた事。学校の友達が私のために泣いていたこと以外覚えていない。

ある日、母の遺留品を整理していると、何十冊ものノートがでてきた。
その中はすべて私と兄の事が書かれていた。
「今日は美咲と喧嘩した。娘には感謝しても仕切れないのに、それをたまに忘れてたくさんの事を頼んでしまう。もっと自分でやるように努力しなければ」
「今日は美咲と外を散歩した。私は車いすだったけど久しぶりの外は楽しかった。いつか自分の足で歩きたい」




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