09/08/14 20:39:54.31 hlMIR88m0
「郵便です。ここにサインか判子お願いします」
「はーい。ありがとうございました」
(小包?……お母さんからかな)
私の名前は平沢唯。大学3年生。
地元の大学にことごとく落ちた私は、親元を離れ一人暮らし。
軽音部のみんなとは未だにバンドを組んでいて、月2回は練習をしている。
「ん?」
その小包は両親からでも憂からでもなかった。
上部に『平沢唯様』と記された少し大きめな小包。送り主は『LGT事務局』。
自分宛だというそれを、唯はなんの疑いもなく開いてしまう。
中から出てきたのは大量の、
「な、何このお金!?」
同封されたカードには、無機質なワープロ文字でこう記されていた。
『―LIARGAME参加枠当選のお知らせ―』
大量の札束を目の前に、唯の頭はパンクしかけていた。