10/06/11 14:50:10
サッカー・ワールドカップ（W杯）が間もなく開催されますが、なかなか熱気が高まらない、という嘆きが
あちこちで聞かれます。「なぜ、これほどまでに規制が多いのか」という、度が過ぎた商業主義を批判する声
が高まっています。
韓国代表の公式サポーター「レッドデビルズ」の応援場所についてもやかましかったです。レッドデビルズは
7日、「ソウル広場で応援を行わない」と表明しましたが、10日になって「ソウル広場で応援を行う」と発表
しました。行わないとした理由は、ソウル広場での応援の主管会社、現代自動車とSKテレコムがレッドデビルズ
に「特定の企業を連想させる応援歌を歌わないでほしい」と求めたからです。該当企業は否定しましたが、
大統領府が仲裁を行い、レッドデビルズをソウル広場に呼び戻すことができました。
ホテルやレストランは、「いったい何ができるのか分からない」と不満をあらわにしています。というのは、W杯の
放送権を持つSBSテレビからパブリックビューイング（PV）権を購入しなかった場合、テレビでW杯の放送
を流すのはもちろん、「W杯を連想させる行為をしてはならない」という要求を受けているからです。
ソウル市内のあるホテルの役員は、「SBSからPV権を購入しなかった場合、何ができるのかと聞いたところ、
“W杯を連想させる赤いTシャツを社員に着用させてはならず、16強祈願メニューといったものも設けてはなら
ない”と言われた。いっそのことW杯マーケティングをあきらめた方がいい状況」と話しました。
W杯PV権を購入した企業関係者も、「できないことが多すぎる」と不満を漏らしています。ある外食チェーン
の関係者は、「W杯のPV権を購入し、野外で応援イベントを企画したが、担当者から“ハングルでワールド
カップと表示するのは構わないが、英文での表示は気を付ける必要がある”と言われた」と話しました。英文
のロゴは、国際サッカー連盟（FIFA）が主管しているからだそうです。どうも今回のW杯は、「規制だらけの
W杯」といえそうです。
朝鮮日報 2010/06/11
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