10/06/10 21:23:19
ソウル市内で居酒屋や和食店開店が相次ぐなど、日本料理が韓国で人気だ。京都の料亭でソウルの料理人が
研修を受け、日本の料理学校が韓国に進出している。欧米でも認知される「うまみ」を生かした味に加え、
韓国内の海外ブームを受けた「本物の日本料理が食べたい」との声が背景にあるようだ。
左京区の料亭「瓢亭」。ソウルプラザホテルなどの料理人が2010年5月から、懐石料理の研修を受ける。
韓国の料理人受け入れは初めて。8人が、1カ月交代で9月まで焼き物や煮物など全般を学ぶ。ウズラやビワ
など韓国で普段使わない食材の手ほどきも受け「とても勉強になる」と李善鎬さん(40)。こまめにメモを
取り、カメラで記録する。
料亭「菊乃井」(東山区)も3年前から研修生を引き受ける。京都と東京の店で3人が調理と、お茶や着物など
和の文化も学ぶ。
専門学校にも留学生が増えている。辻調理師専門学校・辻製菓専門学校(大阪市)では留学生約80人の65%
が韓国から。卒業生3人が昨秋、ソウルで居酒屋を開店したという。
政府の観光局によると、韓国で海外旅行ブームが起きた2003年ごろから日本食が人気でソウル市内では
懐石料理、ラーメン、トンカツ、カレーなどの開店が相次ぐ。和食が注目される理由として、瓢亭14代当主
の高橋英一さんは世界的な言葉になった「umami」(うまみ)を挙げる。「だしを使い、季節を取り入れ、
ヘルシーなのが引きつけるのでは」
韓国に昨年9月、料理学校を開いた中村調理製菓専門学校(福岡市)の中村哲校長は「コチジャンと食べる刺身
やキムパプ(のり巻き)といった『日式料理』は従来からあったが、韓国からの観光客や留学生が日本で和食
を食べるようになり、国内でも本来の日本料理の味を求める傾向が出てきた」と人気の理由を説明している。
京都新聞 2010/06/10
URLリンク(www.kyoto-np.co.jp)
写真:料理長(手前)からウズラの扱い方の手ほどきを受ける李さんと金さん(京都市左京区・瓢亭)
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