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6月7日(ブルームバーグ):欧州の債務危機拡大への懸念で新興市場国通貨への需要が減退
することを背景に、韓国ウォンは現在の水準から2%下落する。クレディ・アグリコルCIBがこうした
見通しを示した。
ハンガリーのオルバン新政権が先週、自国をギリシャになぞらえたことを受けて、ブルームバーグ・
JPモルガン・アジア・ドル指数は約2週間ぶりの大幅低下を記録。株価指標であるMSCIアジア
太平洋指数は2009年3月以来の大幅安となった。ユーロはドルに対して4年ぶりの安値を付けた。
クレディ・アグリコルCIBのグローバル通貨戦略責任者、ミツル・コテチャ氏(香港在勤)は7日付
リポートで、ウォンはアジアの通貨の中で「リスク回避に最も敏感だ」とし、「対ドルの直近安値を試す
方向に向かっている」と述べた。時間軸は特定していない。
ブルームバーグのデータによれば、ウォンはソウル時間午後零時33分(日本時間同じ)現在、前週末
比2.9%安の1ドル=1237.10ウォン。一時は3.5%安と、09年1月2日の5%安以来の大幅な下落率
となった。
ブルームバーグがまとめたエコノミスト22人の予想中央値によれば、ウォンは年末までに1100
ウォンを付けると予想されている。ブルームバーグのデータに基づくと、恐怖指数と呼ばれる米国株
オプションの指標、シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX)とウォンの過去1年間
の相関係数はプラス0.7。相関係数のプラス1は、VIXとウォンが同一の動きを示すことを意味している。
ブルームバーグ日本語版
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