10/05/30 08:30:42
武蔵野大学(東京都西東京市)と西武トラベルは産学連携の取り組みとして、
来日する中国人富裕層向けのコンシェルジュ業務を6月にも始める。
ロイヤルパーク汐留タワー(同港区)内に専用サロンを置き、
武蔵野大の中国人留学生がボランティアで常駐して、空港送迎や観光案内など旅の手助けをする。
専用サロンは「チャイナサロン」と名づけ、ロイヤルパークの29階に設置。ホテル宿泊者以外も利用できる。
「留学生コンシェルジュ」は、武蔵野大の洞口光由准教授(観光ビジネス論)の発案で実現した。
観光産業への就職を希望する大学院生が中心で、航空会社の客室乗務員経験者など外部講師から接客マナーの研修を受けたうえで、
空港での出迎えから見送りまでの間の面倒をみる。
留学生は、旅が始まる前に利用者と連絡をとり、滞在中の要望を聴取。
たとえば「予算50万円で高級ブランドのバッグが欲しい」という利用者がいれば、店の前まで案内する。
JR東海やタクシー会社とも連携し、西武トラベルを通じて旅の企画や切符の手配も受け付ける。
携帯電話端末を無料で貸し出し、留学生スタッフが相談に応じる。
西武トラベルは専用ホームページをつくり、中国の旅行会社を通じて利用者を募る。
旅行代金に登録料1万2千円が上乗せされるが、
利用者は国内25のホテル・旅館のスイートルームや上級客室に格安で宿泊できる特典がつく。
チャイナサロンと同じフロアには、テレビ会議システムを使った「チャイナデスク」も開設される見通し。
ITコンサルタント会社のシーエムエー(浜松市)が手がける無料サービスで、
コンシェルジュの訓練を受けた中国人オペレーターが待機。
観光客は端末の画面を通して、中国語で買い物や観光地などの案内が受けられる。
7月には中国人の個人観光客向け査証(ビザ)の発給要件が緩和されるが、
洞口さんは
「観光客を増やすだけでなく、日本に何度も来てもらうための仕掛けも大事だ。
日本で就職を考えている留学生にとっても良い経験になる」と話す。
(都留悦史)
ソース 朝日新聞 2010年5月30日8時2分
URLリンク(www.asahi.com)
URLリンク(www.asahi.com)