【韓国】 ハルキブーム根強く「1Q84」がミリオン達成の最短更新。日本を意識せず共感できる魅力 [05/24]at NEWS4PLUS
【韓国】 ハルキブーム根強く「1Q84」がミリオン達成の最短更新。日本を意識せず共感できる魅力 [05/24] - 暇つぶし2ch1:夏髪φ ★
10/05/24 20:42:24
「『1Q84』は読んだか」。ソウルの街で韓国の人に何度聞かれただろう。
村上春樹さんの長編小説「1Q84」は韓国でもベストセラーになっている。
これまで1、2巻の翻訳が出版され、4月には販売部数計100万部を突破。
1つの作品がミリオンセラー達成にかかった時間としては韓国で最短を記録した。
分かりやすい文章に加え、「日本」を意識せず共感できる魅力があるようだ。 (ソウル神屋由紀子)

  ■19週連続1位
 韓国語訳は日本の発売から3カ月後の昨年8月に発売。直後にベストセラーになり、
最大手の「教保(キョボ)文庫」など書店11社の集計で韓国小説を押さえて19週連続1位を達成した。
 「同時代の人々がともに挫折し、克服し、再び挫折しようとも時代に埋没するだけでは終わらないという話だ」
「『トルストイは越えられない』という言葉はこれから好みの分かれる言葉だ」

 韓国語版の出版会社「文学トンネ」が集めた読者の感想は、
物語を自分に引きつけ、一気に読ませたといった趣旨の言葉が多い。
「韓国人でも戸惑わせることなく、ぐいぐい引っ張っていく」。
担当者の章先廷(チャンソンジョン)さんは国境を越えた文章力を魅力に挙げた。

 ■喪失感の世代
 韓国で最初の「ハルキブーム」は1990年代に起きた。
「ノルウェイの森」が89年、訳題「喪失の時代」として刊行され、空前のロングセラーとなった。

 日本の植民地支配から解放された45年以降の日本小説の翻訳状況をまとめた
「日本文学翻訳60年」の著者、漢陽大の尹相仁(ユンサンイン)教授(日本文学)は人気の背景について、
民主化宣言(87年)やソウル五輪(88年)の後に登場した点を指摘する。
「自分なりの人生を模索して揺れ動く若者の心を巧みに表現した『ノルウェイの森』は、
民主化運動の熱気も冷め、目標となる大きな柱を失った韓国の若者に人生の指針を与えた」

 韓国小説が民主化や貧富の差、歴史の痛みといった社会的主題が主流だったことに対して、
個人を中心に据えた描き方が新鮮に映り、熱狂的な読者層を獲得したというのだ。

 ■日本小説続々
 この作品が転換点となり、江國香織さん、よしもとばななさん、最近では東野圭吾さんなど、
日本の現代小説が紹介されるようになった。その浸透ぶりは、韓国の人気作家、申京淑(シンギョンスク)さん
が最近、韓国紙の取材に「90年代以降、日本小説が韓国の若者の成長に伴う痛みを代弁している現状が残念」
と語るほどだ。

 「1Q84」は「ノーベル賞候補の作品」であることに加え、8千万円の前払い印税が
韓国の翻訳文学史上最高額となって話題になったのも好調ぶりにつながった。
韓国出版研究所の白源根(ペクウォングン)研究部長は「今や日本の小説だからと読むのではなく、
面白いものを読んだら日本の作品だったという時代。その象徴的な作品ではないか」と語る。
待望の3巻の韓国語訳は6月、書店に並ぶ予定だ。

 韓国の出版社が組織する大韓出版文化協会の集計では、韓国で翻訳出版された日本小説の作品数は
2000年の223に対して昨年は778。9年間で3倍以上増えており、今年はさらに上回るとみられている。


ソース =2010/05/24付 西日本新聞朝刊= 2010年5月24日 11:49
URLリンク(www.nishinippon.co.jp)


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