10/05/14 00:12:25
“観光行きましたか自尊心が傷つけられましたよ”…高山、2年ぶりの証言‘私が宇宙船に乗れなかった理由’
URLリンク(image.kukinews.com)
▲(上)「大韓民国1号宇宙人」として選定された土壇場に脱落したコ・サン氏が2007年ロシアのユーリ・ガガ
ーリン宇宙飛行士訓練センターで無重力訓練を受けている姿。韓国航空宇宙研究院提供
▲(下)去る10日、本報とインタビューを持ったコ氏は「今は楽になった。いつかは必ずや宇宙に出ていくだ
ろう」と明るい表情をしばしば作った。
「おい、サン。部屋をちょっと見よう。」
2008年2月ロシア・モスクワ近隣のユーリ・ガガーリン宇宙飛行士訓練センター。大韓民国最初の宇宙人と
して選抜されて訓練中だったコ・サン(高山、34)氏の部屋に保安要員が押しかけた。こちらでコ氏は名前の
「サン」で通じた。
状況を知らなくて茫然とするコ氏を置いて保安要員は部屋を検索して本一冊を捜し出した。飛行段階別宇
宙船操作法などが収められた飛行教材。エンジニア級以上の宇宙飛行士が見ることができるものだ。「飛
行参加者」に分類されたコ氏には閲覧が許諾されなかった本だった。コ氏はこの教材を訓練センターのあ
るスタッフから借りて見ていた。保安要員は本を持って消えた。コ氏は深いため息をついた。
宇宙飛行士訓練センターは国家の主要施設でロシア情報当局の常時監視対象だ。独歩的な宇宙技術を
保護するための措置だ。コ氏の「本を借りて見ること」は監視網を避けるにはとても大胆だった。これを知
らないはずがないコ氏だったが「おろかなこと」をした。
何日か後ロシア連邦宇宙庁は韓国政府に「コ氏が規定を違反したので宇宙人を交替しなさい」と要請した。
1ヶ月後の3月10日、コ氏の搭乗宇宙人席は予備宇宙人イ・ソヨン(李素妍、32・女)氏が代った。
1号宇宙人席が変わるとすぐに国内世論が揺れ動いた。宇宙技術を引き抜こうとしたという「スパイ説」、女
性宇宙飛行士輩出のために犠牲になったという「スケープゴート説」、外交問題で韓国政府を圧迫しようと
したというロシア連邦保安局(FSB)の「工作説」等が提起された。
宇宙人輩出事業は韓国政府が宇宙開発中長期基本計画の一環でロシア政府と契約を結んで推進した国
家事業だ。コ氏はじっとしていれば宇宙に行くことができた。ところでなぜ禁止された教材を「のぞき見しな
ければ」ならなかったのか。
そんな彼が2年がすぎて口を開いた。去る10日ソウル・汝矣島(ヨイド)で会ったコ氏は話す言葉が多かった。
韓国航空宇宙研究院(航宇研)専任研究員として在職中の彼は当時を「選択の瞬間」だったと率直に打ち明
けた。その選択は「韓国最初の宇宙人」のタイトルを奪い取った。だが「後悔しない」と言った。
◆内幕に対して口を開く
宇宙人が交替させられた直後訓練センターでは1ヶ月先に迫ったソユーズ号発射計画(4月8日)ブリーフィン
グが始まった。ロシア言論と外信記者100人余りの前にイ氏が搭乗宇宙人、コ氏が予備宇宙人として立った。
「韓国の宇宙人が交替させられたが、彼がいったい何かをしたのですか?」
あるロシア記者がコ氏を指して取り調べするように声を高めて尋ねた。ロシア記者らはコ氏の答弁を待って
みな英語通訳者を見た。その時コ氏が話し始めた。ロシア語だった。
「私はこの国に宇宙人になろうと来たのであって宇宙観光客になろうとして来たのではありません。こういう
取り扱いを受けるとは思いませんでした。」
見るなという飛行教材をなぜ見たのか尋ねるとすぐにコ氏は返答の代わりにこのエピソードを聞かせた。
韓国宇宙飛行士を無視する待遇に抗議したかったという話だ。
(>>2以降につづく)
ソース:国民日報クッキーニュース(韓国語) [2010.05.13 21:36]
URLリンク(news.kukinews.com)