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危機を迎える度に重病にかかる韓国経済
経済大統領を自負してきた李明博(イ・ミョンバク)大統領としては非常に不運だと感じるかもしれない。
年間7%の経済成長を約束して就任した任期初年度は、太平洋の向こうの米国発グローバル金融危機で経済が低迷した。
あれから1年余り、刻苦の努力で世界的に珍しいほどの経済回復を遂げ、ようやく良くなってきたところに、今度は
はるか地中海沿岸の南欧国家の財政危機に足を引っ張られている。
悔しいはずだ。 任期中に一度でもなく二度も、他国の危機が韓国経済に冷や水を浴びせたのだから、恨みも生じるだろう。
しかしこれはどうにもならない。辺境の小さな国が一人頑張ったところで上手くいかないのが現実だ。
問題を起こした当事者に怒ったところで衝撃が弱まるわけでもなく、周囲が経済回復を助けてくれるわけでもない。
このため今度も政府はあたふたとギリシャ財政危機の影響を減らすための対策に着手した。
今回の南欧発経済危機の原因になった国の負債を減らすと言って財政の建て直しを図り、金融機関の外貨健全性も徹底的に
維持することにした。
幸い、欧州連合(EU)と国際通貨基金、さらに米国までが乗り出して南欧発財政危機の拡散を防ぐのに力を注ぎ、
今回の危機は前回の危機ほど影響は大きくないという観測が有力だ。
しかしまだ危機が完全に鎮火したわけではなく、下手をするとユーロ圏全域に危機が広がる危険性が依然として残っているため、
安心するのはまだ早い。
したがって韓国としては、危機の火の粉が飛び散らないことを願いながら、たとえそうなったとしても火が広がらないように
備えておくしかない。
この過程で納得できない気持ちになるかもしれない。
なぜ毎回、他人の火遊びで自分たちが被害を受けなければいけないのか。
また、いつどこで火が出るか心配しなければいけないのか。
経済学者らは小規模開放経済の韓国は外部の衝撃をそのまま受けるしかない構造的な宿命を抱えているという。
輸出で生きている国が開放をあきらめることもできず、かといって世界経済を動かせるほど規模が大きいわけでもない。
危機が発生すればできる限りこれを避け、避けられなければ力を尽くして耐えしのぐしかないということだ。
まるで外から飛んでくる爆弾を要領よく避け、それでもだめなら抵抗をやめて浴びるしかないという話に聞こえる。
本当にそうなら非常に惨めなことだ。
いつまでもこのように一方的に被害を受けるしかないのだろうか。
海外発の金融危機が韓国に波及する過程をよく見ると、解決の糸口が見えてくる。
金融危機で韓国が受けた直接的な打撃は、世界的なクレジットクランチが招いた外貨流動性の不足だ。
資金不足になったグローバル金融機関が韓国のような新興国から資金を回収したことで、正常に稼働中の国内金融機関までが突然、
外貨不足に陥った。
ドルやユーロのように世界的に通用する基軸通貨を使う国では、中央銀行が通貨を刷ればそれまでだが、韓国のように
国際的に通用しない通貨を使う国で急激な資本流出が発生すれば、深刻な外貨不足に苦しむことになる。
ウォン建て資産がどんなに健全でも、ドルがなければ信用危機に追い込まれ、国全体が不渡りの危険に陥ってしまう。
このため無理に巨額の外貨準備高を積み立てているのだ。
外貨が抜け出ても耐えられるという信頼を国際金融市場に与えるための涙ぐましい努力だ。
これで韓国経済が外部の危機に脆弱な点が分かったはずだ。
危機状況に必ず生じる外資の流出と外貨不足現象だ。
この問題を解決する方法は2つある。 一つはいつでも十分な外貨を調達できる安全装置を用意することだ。
政府が主要20カ国・地域(G20)首脳会議に正式議題として上程したグローバル金融安全網の構築がまさに
その安全装置だ。
しかしグローバル金融安全網に関する議論はまだ始まったばかりで、いつ具体化されるという保障がないのが不安だ。
>>2に続く
URLリンク(japanese.joins.com)
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