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ギリシャをはじめとする南欧の財政危機がついにグローバル金融危機に広がる兆しが表れている。ギリシャに
対する欧州連合（ＥＵ）と国際通貨基金（ＩＭＦ）の支援が遅れる中、南欧国の財政危機が長期化するという懸念
と同時に、ユーロ経済圏が崩れるかもしれないという悲観論が強まっている。さらに南欧の財政危機の影響で
西欧の金融機関が資金回収に乗り出す場合、国際的なクレジットクランチが再発し、第２のグローバル金融
危機につながる可能性が高まる。
すでに世界株式市場で株価が連鎖的に暴落し、安全資産のドルと金の価格が大きく上がった。韓国でも外国人
が大量の株を売却したのに続き、韓国ウォンが急落した。０８年の米サブプライム問題で始まったグローバル金融
危機と似た経路で危機が広がる兆しが見えているのだ。その間、韓国は南欧の財政危機について何度も警告
したが、それは韓国に対する直接的な打撃に対する懸念というよりも、間接的な影響に備えようという程度だった。
しかし今は事情が変わった。南欧の財政危機がグローバル金融危機に飛び火する可能性が高まっただけに、
最悪の危機状況に備える必要が出てきた。十分に外貨準備高が確保しているという点だけを信じて安心して
いる余裕がなくなったのだ。
政府は日曜日の９日午後、経済金融状況点検会議を開いた。ひとまず政府が南欧財政危機の拡散事態に
警戒心を失わなかっていない点は幸いだ。政府はこの際、第２のグローバル金融危機が起こる可能性を念頭に
置いて、万全の対策を用意すべきだろう。外資の輸出入状況を綿密にチェックし、国内金融機関の外貨流動性
管理にも万全を期さなければならない。
こうした国内的な対応体制を整えるとともに、政府は今回の事態がグローバル金融危機に広がるのを防ぐ
ため国際的な協調に積極的に乗り出す必要がある。その間、南欧の財政危機に沈黙してきた主要２０カ国
・地域（Ｇ２０）に、危機を遮断する国際的な協調の必要性を提起するのも一つの方法だ。
中央日報
URLﾘﾝｸ(japanese.joins.com)