10/04/23 02:07:35 bWXAE2si
正しい仲直りの方法
茶人大名・桑山左近貞晴(宗仙)は同じ茶人の古田織部と仲が悪かった。
二人の共通の友人である細川忠興はこれを憂い、自分が織部の茶会に呼ばれたのを
幸いと、貞晴を相伴に連れ出した。
「いや、オレが行って良いか織部殿に聞いてから…」「いいからいいから!」
織部邸では、主人みずから出迎えに現れた。「やあ、これはこれは………桑山殿…」
「…本日は、かたじけなく……」(き、気まずい…失敗したか?)
表情も身動きもすっかり固くなった織部は、茶室に入った後も炉を整えるのに手間取り、
見かねた忠興は声をかけた。「えーと、お、織部殿…炉は適当でいいから…」
「いや、お構い無く。」
忠興の言葉に織部はかえって落ち着きを取り戻し、心静かに炉を整えて席を立った。
炉を覗き込んだ忠興は驚嘆した。
「桑山殿、これを…!見事に仕上がっている、何も言う事は無いな!?」
「いや、ごもっとも。驚いた、織部殿はまた数寄の腕を上げたわ。事の外、見事なり…」
「クックックック……(いかがかな?それがしの腕前は……)」
(原文:織部クツ々々トフキ出シ笑候也)
「………」
「…………」
「……………」
プッ ;`;:゛;`(;゚;ж;゚; )ブフォオオオ
( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
(*´д`*)「ちょ、別に笑うトコじゃないじゃん!忠興殿まで!!」
「だ、だって……オッサンなに突然、カッコつけて自慢げに笑ってんのよ……!」
一同爆笑して、和やかに茶会を終えたという