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「両班(ヤンバン)出身。国債報償運動に参加した民族主義者」。日帝が外交権を剥奪して軍隊を
解散すると「義兵運動」に荷担し、日帝の強制併合が現実に近づくと「朝鮮独立と東洋平和のため
に断指同盟を結んで伊藤を暗殺した人物」。
韓日強制併合100年をむかえて日本公営放送NHKが18日夜9時から73分間放送した「日本と
朝鮮半島」5部作特集番組の初回「韓国併合への道、伊藤博文(写真・右)とアン・ジュングン(写
真・左)」は安義士をこのように描写した。孫のアン・ウンホ(92)氏が祖父を「ロマンチスト」と表現し
たことを何度も強調し、安義士を実現の難しい平和論を出した「理想主義者」のように描いた部分
はうなずきにくいといえど、「暗殺者」と表現した安義士の行跡を偏見なしに扱おうと努めた跡が歴
然だった。
しかし乙巳条約を強要し朝鮮統監として植民地支配の道を整えた伊藤博文に対するNHKの描写
は両国間の歴史認識の谷を埋めることがどれほど難しいかを見せた。NHKは伊藤が「現実主義
的帝国主義者」だったことを否定しなかった。だが、伊藤を「朝鮮を近代化し自治植民地を作ろうと
構想した平和主義者」として描写した。ただし、植民地争奪戦が広がった当時、国際情勢がその
道を開いてくれなかったし、1905年乙巳条約に高宗(コジョン)が反対し、朝鮮で民族主義が高揚
して葛藤が表面化し「併合への道」に行った、というのがこの特集の主張だ。
特集の初回は「国際的な視点」から歴史を見直すと明らかにした通り、周辺国の動きも見た。1905
年、乙巳条約(第2次韓日協約)が「自由な雰囲気で締結されたのではない」という駐韓米国公使
の報告書を通じて条約の正当性問題を提起した。しかし「高宗が1907年、オランダ、ハーグ万国
平和会談に密使を派遣して乙巳条約が朝鮮政府の意に外れることを知らせようとしたが、米国・
英国のみならず、一時は朝鮮政府を支援したロシアも密使の会議参加を拒んだ」として強制併合
が日本独自の決定だけではないという印象も漂わせた。
もちろん日本の視聴者らの間では「安義士の見解に傾倒した放送だった」という不満も流れ出た。
批判してはいけない「聖域」に置かれていた伊藤の歩みを道徳的正当性を持った安義士の歩みと
対応させたのが理由と見られる。反面、日本視聴者たちの中にも「良い帝国主義と悪い帝国主義
がありえるか」という指摘があった。「ホクシュ」というIDを使うネチズンはブログで「(放送は)伊藤
が韓国を近代化するなど上手くやろうとしたが、理解を得られなかったというが、改革運動は朝鮮
独自に先にあった」と指摘した。
シン・ウニョン安重根義士記念事業会責任研究員は「伊藤を帝国主義者として描写するなど一部
進展もあるが、帝国主義侵略は周辺国の意向に反して大きな苦痛を与えたと見る認識の大転換
に進むことができないのは残念だ」として「最初の放送を準備する時、NHKは非常に意欲的だった
が、結局、日本国内の右派の反発を大きく意識したようだ」と話した。
NHKは5月16日、第2部「民族自決を求める声」編を放送する。引き続き「戦場に動員された
人々」、「冷戦に引き裂かれた在日コリアン」、「韓日関係はこうして築かれた」(以上仮題)編をずっ
と放送する予定だ。
東京/チョン・ナムグ特派員
ソース:ハンギョレ新聞(韓国語)
日、‘平和な者イトウ’‘理想主義的暗殺者アン・ジュングン’歴史認識‘私のメガネ’脱げなかった
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