10/03/28 18:06:42
北京市内にある大小さまざまなレストランのうち、8割以上の店舗が有害物質の含まれた「使い捨てトレイ (弁当箱)」を使用していることが明らかとなり、中国中央電視台 (中央テレビ) でも特集が組まれるほどの事態となっている。中国新聞網が伝えた。
中国人にとって「使い捨てトレイ」は非常に身近な存在だ。中国ではレストランが「使い捨てトレイ」に入れた料理を弁当として販売したり、レストランで食事をした客が食べきれなかった料理を「使い捨てトレイ」に入れて持ち帰ったりすることが一般的に行われているからだ。
北京環境保護組織などによると、「使い捨てトレイ」生産企業のうち、正規の生産許可証を取得している企業は8割以上に達したが、北京市内で流通している「使い捨てトレイ」の品質合格率は5割以下だった。
北京市内の大多数のレストランでは「使い捨てトレイ」の原価を抑えるため、有毒の使い捨てトレイが使用されている現実が明らかとなったほか、こうした使い捨てトレイのほとんどは生産許可証を取得していない企業が生産しているものだった。
有毒の使い捨てトレイの製造コストは約5円ほど、主に廃棄プラスチックが使用されており、工業用炭酸カルシウム、滑石 (タルク)、石蝋 (せきろう) なども含まれていた。また、企業によっては、さらに有毒物質が混入した使い捨てトレイを製造している場合もあった。
中国の国家規定によれば、プラスチック容器から酢酸への溶出量は30ミリグラム以下が条件とされているが、中国中央電視台で放送された特集番組が行った実験では最高で8000ミリグラムも溶出した使い捨てトレイがあった。
特集番組では、有毒な使い捨てトレイを「毒物加工工場」であると例えたほか、腎臓結石や胆のう結石、ガンなどを発症する可能性があると注意を呼びかけた。
■ソース
８割以上の店舗が有害「弁当箱」を使用、発がん性物質も－北京
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